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子ども増えました
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普通ならこうして商品が客に手を出そうものなら即処分になるらしい。
奴隷にとっての処分とは死を意味するらしいが。
「この子がいいんです」
必死に止める店主に大丈夫だからと説得すれば、謝罪の代わりに値引きしてくれるそうだ。
「しかし本当に、本当によろしいんですか?コイツは能力はありますが型落ちですよ」
「型落ち?」
まるで電化製品かなにかのようだ。人に使う言葉とは思えない。
どうやら奴隷の売り時は10代.20代がピークらしく、容姿が衰えるそれ以降の年齢は型落ちと呼ばれるらしい。
それで言えば縁は型落ちどころか激型落ち、廃棄処分ではないだろうか。
「それでもいいです。早く彼を出してもらえますか?」
「た、ただいま!」
これ以上待たせるなと促せば慌てて檻の鍵を開けた。
「それではすぐに書類を用意させていただきーーこらっ、手を離さんか!」
ジャラジャラと足枷を鳴らして歩きづらそうに出てきたセインの足下を見れば白い塊がくっついていた。
???
毛玉?
「なんですか?ソレ」
「セイおにいちゃんつれてかないで!」
よくよく見れば白い毛玉だと思っていたものはこちらは人間の子どもだったようで2,3歳といったぐらいだろうか。
離すもんかとセインの足に抱きつく姿はそれだけ彼を慕っているのだろう。
縁の元へ行きたいが動くことができずオロオロしているセインに笑みがこぼれた。
「ふふっ、なら君も一緒に来ますか?」
「エニシツ!」
「お客様っ!」
「…いいの?」
ギョッとするアレンと店主を手で制し、その場にしゃがみこむと少年と目線を合わせる。
「君にとっては嬉しいことか分かりませんが家族は多い方がいいでしょう。もしかしたら辛いこともあるかもしれません。でも君さえ良ければ私と家族になってくれませんか?」
奴隷ではなく家族になってほしいと言えば少年は驚いていたが、縁を見て今までの人間たちと違うとわかったのか戸惑いながらも笑い頷いた。
可愛らしい笑顔に癒されそっと抱き上げてやる。
可愛い、可愛いと撫でてやれば少年も嬉しそうに笑ってくれた。
気分は孫を溺愛するおじいちゃん。
「ではこの2人で手続きお願いします」
「……かしこまりました」
もう何を言っても無駄だと思ったのか店主は大人しく購入の手続きに向かうのだった。
ここでは気付かなかったが、まだ幼い少年が型落ちと呼ばれていたセインと一緒な檻に入っていたということはこの少年も普通ではない理由があるのだった。
「では、これで手続き完了です。またのお越しをお待ちしております」
売れたのは嬉しいが、売れたのが型落ちのどう考えても利があるようには思えない獣人たちだったせいか最後まで店主は複雑そうな顔をしていた。
「これで今日からみんな家族です。こちらに来たばかりで迷惑かけるかと思いますがよろしくお願いしますね」
「…あぁ」
「よろしくお願い致します」
「おねがいします!」
三者三様、反応は違ったが縁はこちらに来たばかりの時の寂しは消えていた。
こちらの世界に来られたことを初めて感謝したのだった。
奴隷にとっての処分とは死を意味するらしいが。
「この子がいいんです」
必死に止める店主に大丈夫だからと説得すれば、謝罪の代わりに値引きしてくれるそうだ。
「しかし本当に、本当によろしいんですか?コイツは能力はありますが型落ちですよ」
「型落ち?」
まるで電化製品かなにかのようだ。人に使う言葉とは思えない。
どうやら奴隷の売り時は10代.20代がピークらしく、容姿が衰えるそれ以降の年齢は型落ちと呼ばれるらしい。
それで言えば縁は型落ちどころか激型落ち、廃棄処分ではないだろうか。
「それでもいいです。早く彼を出してもらえますか?」
「た、ただいま!」
これ以上待たせるなと促せば慌てて檻の鍵を開けた。
「それではすぐに書類を用意させていただきーーこらっ、手を離さんか!」
ジャラジャラと足枷を鳴らして歩きづらそうに出てきたセインの足下を見れば白い塊がくっついていた。
???
毛玉?
「なんですか?ソレ」
「セイおにいちゃんつれてかないで!」
よくよく見れば白い毛玉だと思っていたものはこちらは人間の子どもだったようで2,3歳といったぐらいだろうか。
離すもんかとセインの足に抱きつく姿はそれだけ彼を慕っているのだろう。
縁の元へ行きたいが動くことができずオロオロしているセインに笑みがこぼれた。
「ふふっ、なら君も一緒に来ますか?」
「エニシツ!」
「お客様っ!」
「…いいの?」
ギョッとするアレンと店主を手で制し、その場にしゃがみこむと少年と目線を合わせる。
「君にとっては嬉しいことか分かりませんが家族は多い方がいいでしょう。もしかしたら辛いこともあるかもしれません。でも君さえ良ければ私と家族になってくれませんか?」
奴隷ではなく家族になってほしいと言えば少年は驚いていたが、縁を見て今までの人間たちと違うとわかったのか戸惑いながらも笑い頷いた。
可愛らしい笑顔に癒されそっと抱き上げてやる。
可愛い、可愛いと撫でてやれば少年も嬉しそうに笑ってくれた。
気分は孫を溺愛するおじいちゃん。
「ではこの2人で手続きお願いします」
「……かしこまりました」
もう何を言っても無駄だと思ったのか店主は大人しく購入の手続きに向かうのだった。
ここでは気付かなかったが、まだ幼い少年が型落ちと呼ばれていたセインと一緒な檻に入っていたということはこの少年も普通ではない理由があるのだった。
「では、これで手続き完了です。またのお越しをお待ちしております」
売れたのは嬉しいが、売れたのが型落ちのどう考えても利があるようには思えない獣人たちだったせいか最後まで店主は複雑そうな顔をしていた。
「これで今日からみんな家族です。こちらに来たばかりで迷惑かけるかと思いますがよろしくお願いしますね」
「…あぁ」
「よろしくお願い致します」
「おねがいします!」
三者三様、反応は違ったが縁はこちらに来たばかりの時の寂しは消えていた。
こちらの世界に来られたことを初めて感謝したのだった。
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