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冒険者とは?
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やばい。
身体が動かない。
これは金縛りか!
いや、こちらでも金縛りとかあるんですかね?
1人慣れないノリツッコミをしたのはかなり寝ぼけていたらしい。
徐々に冴えてくる頭に、固定されて動けないと思っていたのはアレンとセインに両隣りから抱き込まれていたかららしい。
逞しい腕は縁が寝返りをうつことさえ許してくれない。
それが2人からの愛情だと思えば嬉しさはあれど嫌だとは思わない。
縁を、縁だけを必要としてくれるのが嬉しい。
頑張って相手を見つけようと思っていたのだが、来て初日に叶ってしまった。
女性になりたかったわけじゃない。
守ってほしいと思うほど自分が弱いと思ったことはない。
ただ男性が女性を、女性が男性を好きになるのと同じように縁は同性である男性を恋愛対象として見ていた。
だがそれを自覚しても行動に移すことは難しく、人にそれを言って気持ち悪がられるのが怖くなにもできなかった。
年をとるごとに守りの体制が強くなり、仕方ないと諦めていた。
けど出会った。
新たに与えられた二度目の人生でようやく愛する人を見つけた。
こうして全身で愛していると伝えてくれる相手が2人もできた。
「ーーひゃっ!?」
「!?」
「?」
幸せだなぁと思っていると急に足に何かが触れた。
驚いた縁の声に隣で寝ていた2人も何事かと起きる上がる。
「……アズ」
恐る恐る足下を見れば、セインの隣で寝ていたはずのアズが縁の足にくっつき頰を擦り寄せていた。
……可愛い。
可愛いのだがくすぐったくて仕方がなく、朝起きたばかりの心臓にも悪いのでやめてほしい。
「アズもママと寝たかったんだな」
「だからって足下は危ないですよ」
動けなかったからいいものの、反射的に蹴ってしまっていたかもしれないのだ。
ぐっすり眠っているようで抱き抱えても起きる気配はない。
ピスピスと鼻を鳴らしながら胸に擦り寄ってくるアズは控えめに言って可愛い。
寝かせておいてあげたくもあるが、顔を洗うため洗面所に向かったのだがーー
「……え、誰?」
見たこともない人物が写っている。
一瞬誰か本気で分からなかったが、そういえばと思い出す。
あの2人はかなり頑張ってくれたらしい。
「これは慣れるのにかなり時間が必要ですね」
その後、朝食を済ませると今後のことを話し合う。
「これからのことですが、なにかいい案はありますか?」
働かずとも食うに困ることはないと思うが、こちらで生きていくと決めた以上なにかしら仕事をして稼いでみたいとも思う。
アレンたちも縁から与えられてばかりではきっと気を使って生活しにくいだろう。
だからといって獣人であるアレンたちに働き口があるとは思えない。
「俺もアレンもある程度戦闘はできるから冒険者としてなら縁を支えられると思う」
「冒険者?」
ジャングルでも探検するのだろうか?
それとも滝からダイブでもするのか?無理だ。
「ギルドから依頼を受けて成功すれば報酬が貰える。もちろん失敗すればペナルティがあるが、依頼によっては大金が貰えるものもある」
「えーと、まずギルドって言うのはなんですか?」
「………そこからか」
誠に申し訳ない。
元おじいちゃんには分からないことが多すぎる。
「簡単に言えば、仕事斡旋所みたいなものか?まず貴族や商人、職人なんかたち依頼人がギルドに依頼を出す。無理難題、報酬金額なんかがおかしくないか確認して受理されれば冒険者たちが依頼を受ける」
なるほど。仲介人というわけか。
個人で受けて、あとで報酬額がちがったなどの問題になったり、違法な依頼だったなんてことも防げる。
仕事を町中探し回るなんてことをしなくてもいいし、自分の身の丈にあった依頼をみつけられる。
仲介料は取られるが、あとで問題が生じてもギルドが責任をもって解決してくれる。
「依頼ってどんなものがあるんですか?」
「色々だな。薬草採取から討伐依頼、護衛依頼なんかもあるがおススメはしない」
セインが本当に嫌そうな顔をするので何故か聞いてみれば。
「偉そうに威張り散らす貴族連中を相手に機嫌をとりながら護衛し、少しでも怪我をしおうもんなら金も払わず失敗とされ、最悪肉壁としか扱われない」
それはダメだ。
よし、護衛依頼は辞めておきましょう。
「冒険者っいうのは誰でもなれるんですか?」
「基本誰でもだな。もちろん人間に限り。獣人も魔族もみな奴隷とされてるからな。だが、奴隷として依頼に付き添うことは出来るから縁が依頼を受けて俺たちが協力することはできる」
「俺も手伝うぞ!」
「アズも!」
「なら冒険者というものをやってみましょうか。ダメそうならまた他のものを探せばいいですしね」
ギルドで冒険者登録すれば身分証明書としても使えるらしく、入国時には入国料が安くなることもあるとか。
今のところ慣れるまでここにいようと思うが、慣れてくればみんなで色んな国を見て回るのも楽しそうだ。
「ところで縁は見たところ…そうは見えないが戦えるのか?」
うーん、どうなんだろう?
日本では警官だったので柔道と剣道、合気道もある程度はできるが、それが冒険者でいう戦いに活かせるのかは判断できない。
あの2人も襲われないようにと色々つけておくと言っていたが、襲われるというのが分からず聞き流してしまっていた。
「分からないので、確認がてら簡単な依頼でも受けてみましょうか」
「…なぜ自分のことが分からないんだ」
そこが分からないと言われてしまえば、縁も何も言い返せなかった。
身体が動かない。
これは金縛りか!
いや、こちらでも金縛りとかあるんですかね?
1人慣れないノリツッコミをしたのはかなり寝ぼけていたらしい。
徐々に冴えてくる頭に、固定されて動けないと思っていたのはアレンとセインに両隣りから抱き込まれていたかららしい。
逞しい腕は縁が寝返りをうつことさえ許してくれない。
それが2人からの愛情だと思えば嬉しさはあれど嫌だとは思わない。
縁を、縁だけを必要としてくれるのが嬉しい。
頑張って相手を見つけようと思っていたのだが、来て初日に叶ってしまった。
女性になりたかったわけじゃない。
守ってほしいと思うほど自分が弱いと思ったことはない。
ただ男性が女性を、女性が男性を好きになるのと同じように縁は同性である男性を恋愛対象として見ていた。
だがそれを自覚しても行動に移すことは難しく、人にそれを言って気持ち悪がられるのが怖くなにもできなかった。
年をとるごとに守りの体制が強くなり、仕方ないと諦めていた。
けど出会った。
新たに与えられた二度目の人生でようやく愛する人を見つけた。
こうして全身で愛していると伝えてくれる相手が2人もできた。
「ーーひゃっ!?」
「!?」
「?」
幸せだなぁと思っていると急に足に何かが触れた。
驚いた縁の声に隣で寝ていた2人も何事かと起きる上がる。
「……アズ」
恐る恐る足下を見れば、セインの隣で寝ていたはずのアズが縁の足にくっつき頰を擦り寄せていた。
……可愛い。
可愛いのだがくすぐったくて仕方がなく、朝起きたばかりの心臓にも悪いのでやめてほしい。
「アズもママと寝たかったんだな」
「だからって足下は危ないですよ」
動けなかったからいいものの、反射的に蹴ってしまっていたかもしれないのだ。
ぐっすり眠っているようで抱き抱えても起きる気配はない。
ピスピスと鼻を鳴らしながら胸に擦り寄ってくるアズは控えめに言って可愛い。
寝かせておいてあげたくもあるが、顔を洗うため洗面所に向かったのだがーー
「……え、誰?」
見たこともない人物が写っている。
一瞬誰か本気で分からなかったが、そういえばと思い出す。
あの2人はかなり頑張ってくれたらしい。
「これは慣れるのにかなり時間が必要ですね」
その後、朝食を済ませると今後のことを話し合う。
「これからのことですが、なにかいい案はありますか?」
働かずとも食うに困ることはないと思うが、こちらで生きていくと決めた以上なにかしら仕事をして稼いでみたいとも思う。
アレンたちも縁から与えられてばかりではきっと気を使って生活しにくいだろう。
だからといって獣人であるアレンたちに働き口があるとは思えない。
「俺もアレンもある程度戦闘はできるから冒険者としてなら縁を支えられると思う」
「冒険者?」
ジャングルでも探検するのだろうか?
それとも滝からダイブでもするのか?無理だ。
「ギルドから依頼を受けて成功すれば報酬が貰える。もちろん失敗すればペナルティがあるが、依頼によっては大金が貰えるものもある」
「えーと、まずギルドって言うのはなんですか?」
「………そこからか」
誠に申し訳ない。
元おじいちゃんには分からないことが多すぎる。
「簡単に言えば、仕事斡旋所みたいなものか?まず貴族や商人、職人なんかたち依頼人がギルドに依頼を出す。無理難題、報酬金額なんかがおかしくないか確認して受理されれば冒険者たちが依頼を受ける」
なるほど。仲介人というわけか。
個人で受けて、あとで報酬額がちがったなどの問題になったり、違法な依頼だったなんてことも防げる。
仕事を町中探し回るなんてことをしなくてもいいし、自分の身の丈にあった依頼をみつけられる。
仲介料は取られるが、あとで問題が生じてもギルドが責任をもって解決してくれる。
「依頼ってどんなものがあるんですか?」
「色々だな。薬草採取から討伐依頼、護衛依頼なんかもあるがおススメはしない」
セインが本当に嫌そうな顔をするので何故か聞いてみれば。
「偉そうに威張り散らす貴族連中を相手に機嫌をとりながら護衛し、少しでも怪我をしおうもんなら金も払わず失敗とされ、最悪肉壁としか扱われない」
それはダメだ。
よし、護衛依頼は辞めておきましょう。
「冒険者っいうのは誰でもなれるんですか?」
「基本誰でもだな。もちろん人間に限り。獣人も魔族もみな奴隷とされてるからな。だが、奴隷として依頼に付き添うことは出来るから縁が依頼を受けて俺たちが協力することはできる」
「俺も手伝うぞ!」
「アズも!」
「なら冒険者というものをやってみましょうか。ダメそうならまた他のものを探せばいいですしね」
ギルドで冒険者登録すれば身分証明書としても使えるらしく、入国時には入国料が安くなることもあるとか。
今のところ慣れるまでここにいようと思うが、慣れてくればみんなで色んな国を見て回るのも楽しそうだ。
「ところで縁は見たところ…そうは見えないが戦えるのか?」
うーん、どうなんだろう?
日本では警官だったので柔道と剣道、合気道もある程度はできるが、それが冒険者でいう戦いに活かせるのかは判断できない。
あの2人も襲われないようにと色々つけておくと言っていたが、襲われるというのが分からず聞き流してしまっていた。
「分からないので、確認がてら簡単な依頼でも受けてみましょうか」
「…なぜ自分のことが分からないんだ」
そこが分からないと言われてしまえば、縁も何も言い返せなかった。
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