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ウザいです
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分かってはいた。
分かってはいたがーー
「本当にウザいですね」
「ゔぇーん、やだー。僕も、僕も家族になりたいー」
マジ、ウゼェ。
縁が彼らの番になったあたりからこうして泣いては嫌だ嫌と叫んでる。
いつまで泣いてる気だろうか。
そんなことしている暇があるなら仕事しろよ。
「だがら~、ぎごえでるっでー」
「知ってるって言ってんでしょうが。ウゼェな」
「ゔぇーん、アルがつめたいー」
もう放っておくしかない。
こんなのと一緒にいるくらいなら仕事してた方がマシだ。
「やだ」
服を掴まれた。
「なんですか。私は仕事があるんです。とっとと離しなさい」
「ダメ。アルも、ごごで、縁さんみる、の!」
縁さんから目は離したくないが、1人で見てるのも嫌らしい。
「はぁ~、それなら今度会った時にでも自分も家族にしてくれって頼めばいいじゃないですか」
「え?」
神が家族になってほしいなんておかしいかもしれないが、言うだけなら自由だと思う。
優しい縁のことだから断るなんてことしないと思うが、逆に私なんかが畏れ多いと断るかもしれない。
それでも受け入れてくれるようなら私も便乗しよう。
「別に何か手続きが必要ってわけでもないので、縁さんが許してくれさえすれば家族にだってなれます。もうすでに3人(+1匹)もいるんです。今さら2人くらい増えたからって変わらないでしょう」
さりげなく自分も勘定に入れておく。
「……そっか…そうだね、うん、分かった。今度会った時に聞いてみよう♪」
まぁ、その今度がいつになるか分からないのだが。
機嫌が良くなったようなので言わないでおく。
「ほら、その時に仕事中で聞けなかったなんてことになったら最悪ですよ。手伝ってあげますから済ませてしまいましょう」
「はーい♪」
ご機嫌な様子で仕事に向かう姿に溜息が溢れるのだった。
「今からこんなのじゃ、この先が思いやられますよ」
番になっただけで、家族が増えただけでこれでは、あと何度面倒くさいことになるか分かったもんじゃない。
「子どもができたら抱っこさせてもらいましょう」
そうでも思わないとやってられない。
その時を楽しみに仕事に向かうのだった。
分かってはいたがーー
「本当にウザいですね」
「ゔぇーん、やだー。僕も、僕も家族になりたいー」
マジ、ウゼェ。
縁が彼らの番になったあたりからこうして泣いては嫌だ嫌と叫んでる。
いつまで泣いてる気だろうか。
そんなことしている暇があるなら仕事しろよ。
「だがら~、ぎごえでるっでー」
「知ってるって言ってんでしょうが。ウゼェな」
「ゔぇーん、アルがつめたいー」
もう放っておくしかない。
こんなのと一緒にいるくらいなら仕事してた方がマシだ。
「やだ」
服を掴まれた。
「なんですか。私は仕事があるんです。とっとと離しなさい」
「ダメ。アルも、ごごで、縁さんみる、の!」
縁さんから目は離したくないが、1人で見てるのも嫌らしい。
「はぁ~、それなら今度会った時にでも自分も家族にしてくれって頼めばいいじゃないですか」
「え?」
神が家族になってほしいなんておかしいかもしれないが、言うだけなら自由だと思う。
優しい縁のことだから断るなんてことしないと思うが、逆に私なんかが畏れ多いと断るかもしれない。
それでも受け入れてくれるようなら私も便乗しよう。
「別に何か手続きが必要ってわけでもないので、縁さんが許してくれさえすれば家族にだってなれます。もうすでに3人(+1匹)もいるんです。今さら2人くらい増えたからって変わらないでしょう」
さりげなく自分も勘定に入れておく。
「……そっか…そうだね、うん、分かった。今度会った時に聞いてみよう♪」
まぁ、その今度がいつになるか分からないのだが。
機嫌が良くなったようなので言わないでおく。
「ほら、その時に仕事中で聞けなかったなんてことになったら最悪ですよ。手伝ってあげますから済ませてしまいましょう」
「はーい♪」
ご機嫌な様子で仕事に向かう姿に溜息が溢れるのだった。
「今からこんなのじゃ、この先が思いやられますよ」
番になっただけで、家族が増えただけでこれでは、あと何度面倒くさいことになるか分かったもんじゃない。
「子どもができたら抱っこさせてもらいましょう」
そうでも思わないとやってられない。
その時を楽しみに仕事に向かうのだった。
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