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それから数日。
最初の宣言通りセインの発情期は3日間続き、しかし考えていたよりも休憩時間を設けてもらうことができ、少しではあっが仮眠や食事、お風呂と縁のことを考えてくれていたため無事乗り切ることができた。
もちろん身体は乗り切れなかったが。
毎度お馴染みベッドの住人となった縁は身体を休めることに専念し、みんなに世話してもらいながら何とか回復することができた。
そんな縁にアレンが一言。
「なんでポーション使わないんだ?」
「「「……あ!」」」
その手があった!と縁にセイン、ジークが驚いたようにアレンを見る。
使ったことのないものに、そんなこと思いもつかなかった縁たちであった。
「まさかアレンがそれ気がつくとは……まぁ、それは置いといて私って妊娠したんですかね?」
「おい待て、俺が気づいちゃおかしーー」
「いや、たぶんしてない…はずだ。確かに男でも妊娠出来るとは言ったが男の場合妊娠する可能性は元々かなり低いんだ。身体が多少作り変わるわけだから縁に負担はかかると思うが何か異常があったらすぐに教えてくれ」
どうやら妊娠も100%ではないらしい。
アレン?知りません。
言われてみればそんな簡単にポコポコ妊娠して出産していたら大変だろう。
どれほどの確率かは分からないがこればかりは仕方がない。
「分かりました。では、今日は身体を慣らしがてら薬草採取にでも行ってきます」
「なら俺!俺が一緒に行く!」
アレンは今日休みらしい。
ならばいいかと準備をし部屋を出ようとする。
「ママー、アズジュースつくーー」
ゴンッ!
「「「「………」」」」
凄い音と共に中身をぶちまけたコップが床を滑っていく。
タイミング悪く開けた戸の向こうにアズがいたようで、顔面を戸にぶつけてしまったようだ。
「……いたい。いたい、ゔぇ~ん、いだい~」
一瞬何があったか分かってなかったようだが、自分の顔に触れ痛みでアズが泣き出す。
「あぁアズごめんなさい!」
慌てて駆け寄れば泣いて抱きついてくるアズを抱き上げてやる。
まさかぶつかるとは。
自分のようだと苦笑いすれば、3人も同じようなことを思ったのか「親子だな」と言われた。
何度か縁も戸に激突していたのを見られていたのだ。
出来ればそんなところ似てほしくなかったが。
「ごめんね。ほら顔を見せて。おまじないをしましょうか」
「ゔぅ…おまやない?」
「おまじない。アズのお顔がいたいのいたいのお空にとんでけ~」
子どもだましではあるが縁も昔はよくしてもらった。
顔を優しく撫でてやると痛みを飛ばすように手を上げればアズがキョトンとしていた。
「どうですか?アズの痛いのが飛んでくようにお願いしたんですが」
「……いたくない」
良かった。
この時無意識にソレを使っていたため、縁はまた魔法の存在に気付くことはなかったのである。
縁のためにジュースを作ってきてくれたらしいアズが空のコップを見て再び泣きそうになったが、また作って欲しいとお願いすれば喜んで作ってくれるのであった。
アレンとアズ、スノーを連れ薬草採取にきた縁はショックを受けていた。
「……可愛くない」
目に前にいるのは数匹の兎。
兎……なのだが縁が知る兎とはか・な・り違っていた。
大体の大きさは同じなのだが、何故かその頭には角がある。
それだけならまだしも、こちらを見る瞳はかなりのツリ目で口元から覗く前歯は明らかに何かに噛みつくためにできているんじゃないかというほど鋭かった。
……あえて何とは言わないが。
「魔物が可愛いわけないだろ。ほら危ないから離れてろ」
言われた通り後ろへ下がれば、ものの数分で兎は全滅していた。
「すごいですね。さすがアレンです」
「へへっ、だろ?」
見事に全て倒したアレンを褒めれば本人もかなり嬉しそうだ。
身を守る為とはいえ武器を持たせておいて良かった。
「ところで、この子たちって倒して良かったんでしょうか?」
今更だが襲われそうだったからとはいえアレンが簡単に倒してしまったが、保護動物だったりしたら大変なのでは?と思った。
こちらに動物愛護団体があるかは分からないが。
「魔物なんだから大丈夫だ。というか倒すしかない」
「魔物って何ですか?」
「………」
根本的なところの問題だった。
先程からずっとアレンが魔物魔物と言っていたが、動物とは何か違うのだろうか?
「魔物ってのは……こう、悪そうな…いや、黒々とした………あー、なんだ?あれだ。俺たちを襲おうとしてくるのが魔物だ」
「………なるほど?」
分からない。
だが明らかに可愛くない容姿とこちらを襲おうと臨戦態勢だったのを思えば確かにあれらは縁が思う動物ではない。
「この子たちはどうすればいいですかね?」
兎のお肉は美味しいと聞いたことはあったが、さてこの子たちにもそれが当てはまるかは分からない。
縁は解体もできなく、このまま放置するのも気がひける。
「隠れ家に持っていっていいけど……どうせならギルドに持ってくか?依頼が出てるなら受ければいいだろ」
なんと、意外にもアレンの機転がきいている。
「そうですね。ダメなら持って帰ればいいですもんね。では薬草も取れましたしギルドに行きましょ………アズ?」
さっきまで隣にいたはずのアズの姿がない。
慌てて周りを見回すが、どこにもアズの姿が見当たらず困惑する縁であった。
最初の宣言通りセインの発情期は3日間続き、しかし考えていたよりも休憩時間を設けてもらうことができ、少しではあっが仮眠や食事、お風呂と縁のことを考えてくれていたため無事乗り切ることができた。
もちろん身体は乗り切れなかったが。
毎度お馴染みベッドの住人となった縁は身体を休めることに専念し、みんなに世話してもらいながら何とか回復することができた。
そんな縁にアレンが一言。
「なんでポーション使わないんだ?」
「「「……あ!」」」
その手があった!と縁にセイン、ジークが驚いたようにアレンを見る。
使ったことのないものに、そんなこと思いもつかなかった縁たちであった。
「まさかアレンがそれ気がつくとは……まぁ、それは置いといて私って妊娠したんですかね?」
「おい待て、俺が気づいちゃおかしーー」
「いや、たぶんしてない…はずだ。確かに男でも妊娠出来るとは言ったが男の場合妊娠する可能性は元々かなり低いんだ。身体が多少作り変わるわけだから縁に負担はかかると思うが何か異常があったらすぐに教えてくれ」
どうやら妊娠も100%ではないらしい。
アレン?知りません。
言われてみればそんな簡単にポコポコ妊娠して出産していたら大変だろう。
どれほどの確率かは分からないがこればかりは仕方がない。
「分かりました。では、今日は身体を慣らしがてら薬草採取にでも行ってきます」
「なら俺!俺が一緒に行く!」
アレンは今日休みらしい。
ならばいいかと準備をし部屋を出ようとする。
「ママー、アズジュースつくーー」
ゴンッ!
「「「「………」」」」
凄い音と共に中身をぶちまけたコップが床を滑っていく。
タイミング悪く開けた戸の向こうにアズがいたようで、顔面を戸にぶつけてしまったようだ。
「……いたい。いたい、ゔぇ~ん、いだい~」
一瞬何があったか分かってなかったようだが、自分の顔に触れ痛みでアズが泣き出す。
「あぁアズごめんなさい!」
慌てて駆け寄れば泣いて抱きついてくるアズを抱き上げてやる。
まさかぶつかるとは。
自分のようだと苦笑いすれば、3人も同じようなことを思ったのか「親子だな」と言われた。
何度か縁も戸に激突していたのを見られていたのだ。
出来ればそんなところ似てほしくなかったが。
「ごめんね。ほら顔を見せて。おまじないをしましょうか」
「ゔぅ…おまやない?」
「おまじない。アズのお顔がいたいのいたいのお空にとんでけ~」
子どもだましではあるが縁も昔はよくしてもらった。
顔を優しく撫でてやると痛みを飛ばすように手を上げればアズがキョトンとしていた。
「どうですか?アズの痛いのが飛んでくようにお願いしたんですが」
「……いたくない」
良かった。
この時無意識にソレを使っていたため、縁はまた魔法の存在に気付くことはなかったのである。
縁のためにジュースを作ってきてくれたらしいアズが空のコップを見て再び泣きそうになったが、また作って欲しいとお願いすれば喜んで作ってくれるのであった。
アレンとアズ、スノーを連れ薬草採取にきた縁はショックを受けていた。
「……可愛くない」
目に前にいるのは数匹の兎。
兎……なのだが縁が知る兎とはか・な・り違っていた。
大体の大きさは同じなのだが、何故かその頭には角がある。
それだけならまだしも、こちらを見る瞳はかなりのツリ目で口元から覗く前歯は明らかに何かに噛みつくためにできているんじゃないかというほど鋭かった。
……あえて何とは言わないが。
「魔物が可愛いわけないだろ。ほら危ないから離れてろ」
言われた通り後ろへ下がれば、ものの数分で兎は全滅していた。
「すごいですね。さすがアレンです」
「へへっ、だろ?」
見事に全て倒したアレンを褒めれば本人もかなり嬉しそうだ。
身を守る為とはいえ武器を持たせておいて良かった。
「ところで、この子たちって倒して良かったんでしょうか?」
今更だが襲われそうだったからとはいえアレンが簡単に倒してしまったが、保護動物だったりしたら大変なのでは?と思った。
こちらに動物愛護団体があるかは分からないが。
「魔物なんだから大丈夫だ。というか倒すしかない」
「魔物って何ですか?」
「………」
根本的なところの問題だった。
先程からずっとアレンが魔物魔物と言っていたが、動物とは何か違うのだろうか?
「魔物ってのは……こう、悪そうな…いや、黒々とした………あー、なんだ?あれだ。俺たちを襲おうとしてくるのが魔物だ」
「………なるほど?」
分からない。
だが明らかに可愛くない容姿とこちらを襲おうと臨戦態勢だったのを思えば確かにあれらは縁が思う動物ではない。
「この子たちはどうすればいいですかね?」
兎のお肉は美味しいと聞いたことはあったが、さてこの子たちにもそれが当てはまるかは分からない。
縁は解体もできなく、このまま放置するのも気がひける。
「隠れ家に持っていっていいけど……どうせならギルドに持ってくか?依頼が出てるなら受ければいいだろ」
なんと、意外にもアレンの機転がきいている。
「そうですね。ダメなら持って帰ればいいですもんね。では薬草も取れましたしギルドに行きましょ………アズ?」
さっきまで隣にいたはずのアズの姿がない。
慌てて周りを見回すが、どこにもアズの姿が見当たらず困惑する縁であった。
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