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その日も仕事の合間に縁の様子を見にきていた。
「………」
「………」
気まずい。
今まで縁がそういうことをしている時を見ていなかったので、見てしまった今どうしていいか分からない。
もちろん縁が同性愛者なのも知っていたし、番がいるからにはそういうこともしているというは分かっていたが、理解できていなかった。
「……とりあえず、これ以上は縁さんにも失礼なのでここを離れましょう」
「うん」
色っぽい縁をまだ見ていたい気もするが、流石にそれは人として……神としてダメだと思う。
「………」
「………えーと」
とりあえずアルの言う通り部屋に戻ると仕事を始めたのだが……気まずい。
「このことは縁さんには言わないようにして下さいよ」
「言わないよ!っていうか言えない!」
何と言えというのか。
貴方が番とヤッてるところ見てましたってか!
言われた方も言った方にもダメージしかない。
「まぁ、あれなら縁さんの赤ん坊を抱くのもそう遠くないですね」
なぜそこまで開き直れるのか。
「……そうだね」
縁が自分たちのことを忘れてない限りは。
「……そう人の話を台無しするのやめてくれませんか」
「君も僕の思考読むのやめてくれない?」
「好き好んで読んでるわけないでしょ」
もう疲れたとばかりに椅子に寄りかかれば、隣の席に座るアルがお茶を淹れてくれた。
礼を言い飲めば冷たい麦茶だった。
「赤ちゃん誰に似るかな?」
「縁さん」
即答だった。
「それはアルの希望でしょ。そりゃ僕も選べるなら縁さん似の可愛い子がいいけど……じゃなくて!男、父親の方だよ」
子を産むための腹を作るため、セインの子を孕まなくてはいけないがそれ以降は腹が固定されるため、産もうと思えば他の番の子であっても孕むことができるのだ。
「猫耳の縁さん似も可愛いだろうけど、他の番たちも顔はまぁいいから誰に似ても失敗はないだろうね」
「そう言って貴方、あんなに反対してたじゃないですか」
確かに縁に番が出来るたび嫌だと散々叫んでいたが、ここまでくれば流石にもう諦めるしかないだろう。
「そりゃ今でもイヤだけど、縁さんが笑ってくれるなら諦めるよ」
「諦めるって……貴方いったい何様ですか?あぁ神さまでしたね(笑)」
明らかに馬鹿にしている。
「むぅ~、そう言ってバカにして!そんなこと言うなら縁さんが逢いにきてくれてもアルには教えてあげない!」
「なら私は会えないように邪魔してやります」
「ごめんなさいっ」
そんなことしたらどうなるか分かってんだろうなと睨まれれば素直に謝るしかなかった。
「……はぁ。まぁ誰似でもいいですから無事に産んでもらいたいものです」
「だね。いくら男でも産めるっていってもツライのはツライだろうから頑張ってもらうしかないんだけど」
いくら身体が作り変わるとはいえ、人一人産むにはそれなりに母体に負担がかかる。
元々なかった器官を使うのだ、普通に女性が産むより苦しく辛いだろう。
そのことを考え、あの世界を作る時に色々細工はしておいたのだが。
「あの人は妊娠してても色々やらかしそうですね」
「ねー。忘れて走ったりしてそう」
「重いものを持ったり」
「転んだりしないといいね」
想像できてしまう縁の姿に不安が増していく2人であった。
「………」
「………」
気まずい。
今まで縁がそういうことをしている時を見ていなかったので、見てしまった今どうしていいか分からない。
もちろん縁が同性愛者なのも知っていたし、番がいるからにはそういうこともしているというは分かっていたが、理解できていなかった。
「……とりあえず、これ以上は縁さんにも失礼なのでここを離れましょう」
「うん」
色っぽい縁をまだ見ていたい気もするが、流石にそれは人として……神としてダメだと思う。
「………」
「………えーと」
とりあえずアルの言う通り部屋に戻ると仕事を始めたのだが……気まずい。
「このことは縁さんには言わないようにして下さいよ」
「言わないよ!っていうか言えない!」
何と言えというのか。
貴方が番とヤッてるところ見てましたってか!
言われた方も言った方にもダメージしかない。
「まぁ、あれなら縁さんの赤ん坊を抱くのもそう遠くないですね」
なぜそこまで開き直れるのか。
「……そうだね」
縁が自分たちのことを忘れてない限りは。
「……そう人の話を台無しするのやめてくれませんか」
「君も僕の思考読むのやめてくれない?」
「好き好んで読んでるわけないでしょ」
もう疲れたとばかりに椅子に寄りかかれば、隣の席に座るアルがお茶を淹れてくれた。
礼を言い飲めば冷たい麦茶だった。
「赤ちゃん誰に似るかな?」
「縁さん」
即答だった。
「それはアルの希望でしょ。そりゃ僕も選べるなら縁さん似の可愛い子がいいけど……じゃなくて!男、父親の方だよ」
子を産むための腹を作るため、セインの子を孕まなくてはいけないがそれ以降は腹が固定されるため、産もうと思えば他の番の子であっても孕むことができるのだ。
「猫耳の縁さん似も可愛いだろうけど、他の番たちも顔はまぁいいから誰に似ても失敗はないだろうね」
「そう言って貴方、あんなに反対してたじゃないですか」
確かに縁に番が出来るたび嫌だと散々叫んでいたが、ここまでくれば流石にもう諦めるしかないだろう。
「そりゃ今でもイヤだけど、縁さんが笑ってくれるなら諦めるよ」
「諦めるって……貴方いったい何様ですか?あぁ神さまでしたね(笑)」
明らかに馬鹿にしている。
「むぅ~、そう言ってバカにして!そんなこと言うなら縁さんが逢いにきてくれてもアルには教えてあげない!」
「なら私は会えないように邪魔してやります」
「ごめんなさいっ」
そんなことしたらどうなるか分かってんだろうなと睨まれれば素直に謝るしかなかった。
「……はぁ。まぁ誰似でもいいですから無事に産んでもらいたいものです」
「だね。いくら男でも産めるっていってもツライのはツライだろうから頑張ってもらうしかないんだけど」
いくら身体が作り変わるとはいえ、人一人産むにはそれなりに母体に負担がかかる。
元々なかった器官を使うのだ、普通に女性が産むより苦しく辛いだろう。
そのことを考え、あの世界を作る時に色々細工はしておいたのだが。
「あの人は妊娠してても色々やらかしそうですね」
「ねー。忘れて走ったりしてそう」
「重いものを持ったり」
「転んだりしないといいね」
想像できてしまう縁の姿に不安が増していく2人であった。
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