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聞いてない!
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それから水魔法を使い飲み水を出すことに成功したアズと縁。
良かった良かったと喜んでいた縁はふと考えてしまった。
そう、思ってしまったのだ。
水が出せるなら雨を降らせることもできるのではないかと。
大雨ではなく、シトシトと静かに降る雨が縁は好きだった。
前世でも何度も見た光景を思い出していれば、たぶん無意識だったのだろう。
どうやら魔力を込めてしまっていたようで、降り注ぐ雨にその場にいた全員がずぶ濡れになってしまった。
「「「「………」」」」
驚きのあまり声も出せず、みんな何が起こったのか分からず固まっていた。
それはそうだろう。
数秒前までお日様が顔を出し、みんなを元気に照らしてくれていたのに、突然の雨。
「あー、とりあえず帰って着替えましょうか」
そう言い、アズを抱き上げれば何か言いたそうなエルの顔が目に入った。
しかしアズに風邪を引かせてはいけないと、そんなエルを見なかったことにし(本当はバレるのが怖かっただけ)隠れ家に戻るのであった。
「みんなずぶ濡れですね。お風呂に入ってからご飯にでもしまーー」
「縁」
「セイン?どうーーえ?」
突然セインが後ろから抱きついてきたかと思えば、何か固いものが腰辺りに擦り付けられた。
なんだろうと振り返れば、息遣いの荒いセインと再び擦り付けられるソレ。
まさかのまさか。
セインがそんなことをしてくるとは思っておらず、驚きのあまりしばらく動けずにいたが、止まることなく当てられるソレに我に返った。
「エル、すいませんがアズをお願いしてもいいですか?無理そうならジークに手伝ってもらってもかまいませんから。晩御飯には戻ってくると伝えておいてください」
「?、わかった」
キョトンとするアズをエルに預けるとセインの手を引き、その場を後にする。
「…縁、わるい」
いつもの隔離部屋に素早く入ると、俯くセインの顔を覗き込む。
「セインには珍しいですけど…発情期ではないんですよね?」
いつもと様子が違う感じはするが、意識ははっきりしているようで発情期特有の飢えた獣のような焦りは感じられない。
「ちがう。俺にもよく分からないが…縁に魔力をもらってから、身体が変なんだ」
身体が変?
やはり元々持ってなかった魔力を流したせいなのか、落ち着かないというセインはしきりに熱く滾ったモノを縁に擦り付けてくる。
「痛いところとかありますか?」
一種の催淫効果のようなものだろうか?
変に痛みがあるよりはいいが、出したくて仕方ないというように腰が揺れている。
「ない。でも身体が暑いんだ。縁…」
「すいません私のせいですね。とりあえず一度出した方がいいでしょう。そこに座って下さい」
ベッドの端に腰かけるように言うが、セインは首を振りギュッと縁を抱きしめる。
「セイン?」
「出したい…縁の中に出したいんだ」
「っ!?」
耳元でそう囁かれれば、一瞬で顔が真っ赤になり恥ずかしさに俯くことしかできなかった。
「縁…いやか?」
いやではないと首を振れば、クスッと笑った後セインに手を引かれ2人でシャワーを浴びるのであった。
大丈夫だと言われ魔力を流したのになぜこんなことになったのだと、当たる相手がいない縁は心の中で叫ぶのだった。
エルのバカァァァァ!!!!
「へくしっ!」
「おい風邪か?アズにうつすなよ」
「うん、?」
ジークに手伝ってもらいアズと初お風呂をしていたエルは、まさか縁に噂されているとは知らず首を傾げているのであった。
良かった良かったと喜んでいた縁はふと考えてしまった。
そう、思ってしまったのだ。
水が出せるなら雨を降らせることもできるのではないかと。
大雨ではなく、シトシトと静かに降る雨が縁は好きだった。
前世でも何度も見た光景を思い出していれば、たぶん無意識だったのだろう。
どうやら魔力を込めてしまっていたようで、降り注ぐ雨にその場にいた全員がずぶ濡れになってしまった。
「「「「………」」」」
驚きのあまり声も出せず、みんな何が起こったのか分からず固まっていた。
それはそうだろう。
数秒前までお日様が顔を出し、みんなを元気に照らしてくれていたのに、突然の雨。
「あー、とりあえず帰って着替えましょうか」
そう言い、アズを抱き上げれば何か言いたそうなエルの顔が目に入った。
しかしアズに風邪を引かせてはいけないと、そんなエルを見なかったことにし(本当はバレるのが怖かっただけ)隠れ家に戻るのであった。
「みんなずぶ濡れですね。お風呂に入ってからご飯にでもしまーー」
「縁」
「セイン?どうーーえ?」
突然セインが後ろから抱きついてきたかと思えば、何か固いものが腰辺りに擦り付けられた。
なんだろうと振り返れば、息遣いの荒いセインと再び擦り付けられるソレ。
まさかのまさか。
セインがそんなことをしてくるとは思っておらず、驚きのあまりしばらく動けずにいたが、止まることなく当てられるソレに我に返った。
「エル、すいませんがアズをお願いしてもいいですか?無理そうならジークに手伝ってもらってもかまいませんから。晩御飯には戻ってくると伝えておいてください」
「?、わかった」
キョトンとするアズをエルに預けるとセインの手を引き、その場を後にする。
「…縁、わるい」
いつもの隔離部屋に素早く入ると、俯くセインの顔を覗き込む。
「セインには珍しいですけど…発情期ではないんですよね?」
いつもと様子が違う感じはするが、意識ははっきりしているようで発情期特有の飢えた獣のような焦りは感じられない。
「ちがう。俺にもよく分からないが…縁に魔力をもらってから、身体が変なんだ」
身体が変?
やはり元々持ってなかった魔力を流したせいなのか、落ち着かないというセインはしきりに熱く滾ったモノを縁に擦り付けてくる。
「痛いところとかありますか?」
一種の催淫効果のようなものだろうか?
変に痛みがあるよりはいいが、出したくて仕方ないというように腰が揺れている。
「ない。でも身体が暑いんだ。縁…」
「すいません私のせいですね。とりあえず一度出した方がいいでしょう。そこに座って下さい」
ベッドの端に腰かけるように言うが、セインは首を振りギュッと縁を抱きしめる。
「セイン?」
「出したい…縁の中に出したいんだ」
「っ!?」
耳元でそう囁かれれば、一瞬で顔が真っ赤になり恥ずかしさに俯くことしかできなかった。
「縁…いやか?」
いやではないと首を振れば、クスッと笑った後セインに手を引かれ2人でシャワーを浴びるのであった。
大丈夫だと言われ魔力を流したのになぜこんなことになったのだと、当たる相手がいない縁は心の中で叫ぶのだった。
エルのバカァァァァ!!!!
「へくしっ!」
「おい風邪か?アズにうつすなよ」
「うん、?」
ジークに手伝ってもらいアズと初お風呂をしていたエルは、まさか縁に噂されているとは知らず首を傾げているのであった。
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