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は?
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あれからどれだけ経っただろう。
眠り続ける縁に、部屋の隅で椅子に腰かけていたジークがいつの間にか寝ていた目を開けると膝にはアズがおり眠っていた。
スースーと寝息を立てる姿に笑みを浮かべ、ベッドに視線を向ければ変わらず横たわる縁の姿がある。
「変わらんか…」
先程よりは顔色は良くなっているようだが、その瞳は閉じたままである。
アレンとセインも疲れたのかそのままで、頭だけベッドに預けて眠っているようだ。
「ーーママ?」
変わらない様子にガッカリしながらも立ち上がろうとすれば、腕の中で突如パチリと目を開けたアズに驚く。
何事かと聞こうとすれば下ろせとばかりに暴れだしたアズに、訳も分からないまま手を離せば縁が眠るベッドに駆け寄っていく。
「アズ?縁がどうかしーー」
「ママ、ママ」
起こそうとするかのような声に慌てて止めに入るが、イヤイヤと首を振り暴れる。
「アズ、今は寝かせてやーー」
「やぁっ!ママいたくないもん」
「ん?そういえば……さっきも何か言おうとしてたな。もうちょっとって言ってたが、あれはどういうことだ?」
今こうして暴れる姿はいつものアズだが、運ばれ眠る縁を見ている時はいつもと違い落ち着いていた。
まるでどうしてこうなったか分かっているかのように。
「ママね、もういたくないって。ごめんねっていってるの。いいこいいこ」
そう言い縁を撫でるアズの姿に気付いたジークは驚き、足下がふらついた。
「……なんだ…そういうことかよ…」
理由が分かったジークは今度こそ縁を起こそうとするアズを止めることはなかった。
その様子を横で眺め、震えた瞼にホッとした。
もしかしたらもう目を覚まさないのでは思っていたため、開いた瞳がこちらを向いた時は泣きそうなほど嬉しかった。
「ジーク…アズも……おはようございます?」
間抜けな挨拶に笑えば、その声で起きたのだろうアレンとセインが慌てて縁に手を伸ばす。
「どうやらかなり心配させてしまったようですね。本当にすいませんでした。これからは体調管理には気をつけてます」
「お願いだから無理はしないでくれ」
「縁がいないと俺は生きていけない」
セインとアレンが泣きそうなりながら縁を抱きしめれば、今度はジークの番だと縁が両手を差し出してくる。
こうしてジークのことも忘れず伸ばされる手に喜びながらも抱きしめれば、ドクドクと心臓を打つ鼓動に安心した。
「本当に無事でよかった。これからはもっと気をつけてくれ。もう1人の身体じゃないんだからな」
「え?」
「「は?」」
3人が驚き口を開く中、促すようにアズに目線を向ける。
「ごめんねって。ママ、イタイイタイしてごめんねって」
「「「………」」」
ジークも分かった時は驚いたが、アズが縁の腹を撫でるのを見て変な病気ではなかったと安心したものだ。
「うそ……赤ちゃん、ですか?……本当に?」
信じられないと腹を撫でるアズの手に自分も手を乗せると、確認するように縁はアズを見た。
「もしかして、倒れる前に言っていたおにいちゃんだからというのは……この子のおにいちゃんということだったんですか?」
「うん。ママごめんねって、だからアズ、いいこいいこしてあげたの」
どうして声が聞こえたかは分からないが、ママを苦しめてしまっていると腹の子が泣いているのをアズは慰めていたらしい。
未だ呆然とする3人に、ジークもそっと縁の腹に触れてみる。
流石にまだ膨らむことはないが、そこに自分の番の子が宿っているのだと思えば、自分の子ではないとしても喜びはひとしおだ。
「最近ずっと体調が悪かっただろ。たぶんだが、身体が作り変わってたんじゃないか?今日にしてもやっと身体が安定したからかその反動かもしれん」
どういう風に作り変わるかは知らないが、アズの様子がおかしかったことからも弟を守ろうとしていたのかもしれないと思えば納得できる。
「俺も男の番を見たのは初めてだからな。はっきりそうだとは言えんが、アズの反応から言って可能性は高いんじゃねぇか?」
「そう、そうですか……私に、赤ちゃんが………セイン」
未だ無言のセインに縁が手を伸ばせば、涙を零しながら抱き締めた。
「ありがとう、ありがとう縁。本当にありがとう。こんなに嬉しいことはない」
「私も嬉しいです。家族が増えるんですから頑張って下さいね、お父さん」
「ははっ、そうだな。でもアズもいるから呼び方はパパの方がいいかな」
確かにアズがパパと呼ぶのにお父さんでは少々ややこしいだろう。
そうだなと笑い合えば、それまで静かだったアレンがセインを引き剥がしガバッと抱きついた。
「セインの子だけど、縁の子でもあるんだから番である俺もその子のパパだぞ!」
「……ははっ、はははははっ、そう、そうですね。アレンもパパなんですから一緒に頑張っていきましょう。もちろんジークもね。この子のしつけはジークが頼りです」
「なんでだよ!」
「俺は!?」
確実に親バカの甘々な父親になりそうだとは言わないでおこうと、縁と頷き合うのであった。
眠り続ける縁に、部屋の隅で椅子に腰かけていたジークがいつの間にか寝ていた目を開けると膝にはアズがおり眠っていた。
スースーと寝息を立てる姿に笑みを浮かべ、ベッドに視線を向ければ変わらず横たわる縁の姿がある。
「変わらんか…」
先程よりは顔色は良くなっているようだが、その瞳は閉じたままである。
アレンとセインも疲れたのかそのままで、頭だけベッドに預けて眠っているようだ。
「ーーママ?」
変わらない様子にガッカリしながらも立ち上がろうとすれば、腕の中で突如パチリと目を開けたアズに驚く。
何事かと聞こうとすれば下ろせとばかりに暴れだしたアズに、訳も分からないまま手を離せば縁が眠るベッドに駆け寄っていく。
「アズ?縁がどうかしーー」
「ママ、ママ」
起こそうとするかのような声に慌てて止めに入るが、イヤイヤと首を振り暴れる。
「アズ、今は寝かせてやーー」
「やぁっ!ママいたくないもん」
「ん?そういえば……さっきも何か言おうとしてたな。もうちょっとって言ってたが、あれはどういうことだ?」
今こうして暴れる姿はいつものアズだが、運ばれ眠る縁を見ている時はいつもと違い落ち着いていた。
まるでどうしてこうなったか分かっているかのように。
「ママね、もういたくないって。ごめんねっていってるの。いいこいいこ」
そう言い縁を撫でるアズの姿に気付いたジークは驚き、足下がふらついた。
「……なんだ…そういうことかよ…」
理由が分かったジークは今度こそ縁を起こそうとするアズを止めることはなかった。
その様子を横で眺め、震えた瞼にホッとした。
もしかしたらもう目を覚まさないのでは思っていたため、開いた瞳がこちらを向いた時は泣きそうなほど嬉しかった。
「ジーク…アズも……おはようございます?」
間抜けな挨拶に笑えば、その声で起きたのだろうアレンとセインが慌てて縁に手を伸ばす。
「どうやらかなり心配させてしまったようですね。本当にすいませんでした。これからは体調管理には気をつけてます」
「お願いだから無理はしないでくれ」
「縁がいないと俺は生きていけない」
セインとアレンが泣きそうなりながら縁を抱きしめれば、今度はジークの番だと縁が両手を差し出してくる。
こうしてジークのことも忘れず伸ばされる手に喜びながらも抱きしめれば、ドクドクと心臓を打つ鼓動に安心した。
「本当に無事でよかった。これからはもっと気をつけてくれ。もう1人の身体じゃないんだからな」
「え?」
「「は?」」
3人が驚き口を開く中、促すようにアズに目線を向ける。
「ごめんねって。ママ、イタイイタイしてごめんねって」
「「「………」」」
ジークも分かった時は驚いたが、アズが縁の腹を撫でるのを見て変な病気ではなかったと安心したものだ。
「うそ……赤ちゃん、ですか?……本当に?」
信じられないと腹を撫でるアズの手に自分も手を乗せると、確認するように縁はアズを見た。
「もしかして、倒れる前に言っていたおにいちゃんだからというのは……この子のおにいちゃんということだったんですか?」
「うん。ママごめんねって、だからアズ、いいこいいこしてあげたの」
どうして声が聞こえたかは分からないが、ママを苦しめてしまっていると腹の子が泣いているのをアズは慰めていたらしい。
未だ呆然とする3人に、ジークもそっと縁の腹に触れてみる。
流石にまだ膨らむことはないが、そこに自分の番の子が宿っているのだと思えば、自分の子ではないとしても喜びはひとしおだ。
「最近ずっと体調が悪かっただろ。たぶんだが、身体が作り変わってたんじゃないか?今日にしてもやっと身体が安定したからかその反動かもしれん」
どういう風に作り変わるかは知らないが、アズの様子がおかしかったことからも弟を守ろうとしていたのかもしれないと思えば納得できる。
「俺も男の番を見たのは初めてだからな。はっきりそうだとは言えんが、アズの反応から言って可能性は高いんじゃねぇか?」
「そう、そうですか……私に、赤ちゃんが………セイン」
未だ無言のセインに縁が手を伸ばせば、涙を零しながら抱き締めた。
「ありがとう、ありがとう縁。本当にありがとう。こんなに嬉しいことはない」
「私も嬉しいです。家族が増えるんですから頑張って下さいね、お父さん」
「ははっ、そうだな。でもアズもいるから呼び方はパパの方がいいかな」
確かにアズがパパと呼ぶのにお父さんでは少々ややこしいだろう。
そうだなと笑い合えば、それまで静かだったアレンがセインを引き剥がしガバッと抱きついた。
「セインの子だけど、縁の子でもあるんだから番である俺もその子のパパだぞ!」
「……ははっ、はははははっ、そう、そうですね。アレンもパパなんですから一緒に頑張っていきましょう。もちろんジークもね。この子のしつけはジークが頼りです」
「なんでだよ!」
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