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どこまで?
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「別荘にしましょう!」
「「なにそれ?」」
兄弟仲良く首を傾げる2人に笑うと、協力を仰ぐためエルたちを呼びにいくのであった。
「……で、新しい隠れ家を作るってこと?」
「簡単に言えばそうです。部屋の広さからいってもルーを私たちと一緒に住まわせるのは無理でしょう?けどずっと離れて暮らすのも可哀想ですし、だったら新しく家族全員が入れるくらいの家を建てちゃえばいいかなと」
寂しがり屋のルーが離れて暮らすのにずっと我慢出来るはずもなく、泣いて頼んできたのがきっかけだ。
オレも一緒に暮らしたいと主張してきたルーだが、縁たちが使っている部屋には縁を含め繋、アズ、アレン、セイン、スノーの6人が暮らしているためベッドの大きさからもルーを受け入れるのは困難だったのだ。
別の部屋などルーが頷くはずもなく、考えに考えた末「ないなら作ればいいじゃない!」という結果に落ち着いたのだ。
「それはいいけど…造るってどこに?そんな場所簡単に見つからないでしょ?」
ところがどっこい!
「ご安心下さい!良い場所があります」
どこぞのテレビ通販かのような返事にエルが変な顔をしていた。
「どこ?」
「彼らの住んでいる国です。国と言っても殆どの建物が朽ちて崩れかけていますが、そこを思い切って全て処理し建て直しましょう」
「は?」
まさかそんな大規模なものとは思っていなかったのか、呆けたように口を開けて驚いている。
「国って……」
「何も全て建て直すというわけじゃありません。もちろん最終的にそうなればいいとは思いますけど、まずは私たちみんなが一緒に入っても困らない家を建てるということを目標にしましょう」
「まずはって……アンタたちはそれでいいわけ?」
1人張り切る縁だが、自分たちとは異なる種族を入れていいのかとエルは心配になったのかロンたちに聞いている。
「昔ならば駄目だとうるさかっただったろうが、もう俺たちしかいないからな。反対する理由もないしいいと思うぞ」
「オレも一緒に住めるなら全然いい!」
何ともあっさりしたものだった。
「ならいいけどさ。と言ってもオレ家なんて建てたことないんだけどどうする気?」
「……魔法、とか?」
これといった策があったわけではなく、ならば方法として考えられるのが魔法だった。
「いや、魔法ってそういうもんじゃ……まぁいいや。けど魔法って言ってもどうやってさ。オレ壊すのは得意だけど作るのって苦手なんだよね」
ですよね。
エルは基本器用なのだが、その器用さが発揮されるのは主に自分が興味がある攻撃全般だ。
他の、興味がないものに関しては大雑把というか、そこまでする意味あるの?という感じである。
「やってみないとどうにも言えませんが、とりあえず数日あちらに泊まりこんでどうすればいいか考えたいと思います」
「え、帰ってこないの?」
「?、帰ってきますよ。数日あちらに行くだけです。現場を見て考えないことには始まらないでしょ?」
「………」
縁が来ると喜ぶルーとは反対にエルの顔色が悪い。
あ、そうか。
「大丈夫ですよ。どうするか決めるまではエルはいつも通りこちらに居てくれて。決まったら連絡するのでそれまで待っててくださーー」
「ちがう、ちがうから!そんな心配してないの!」
では何だろう?
「ひ、1人で行くの?」
「繋は連れて行きますよ。アズとスノーは聞いてみないと分かりませんが」
さすがにミルクを与える必要がある繋を数日放置してはいけず、アズとスノーにしては本人たちの希望による。
縁が居らずともジークたちがいれば問題はないだろう。
「ダメ、ダメだから!」
「何がですか?」
何が問題なのだろうか?
「だって、そんな…ア、アズライトだって寂しいだろうし!」
「なら一緒に連れて行きますよ」
「そうじゃなくて……えっと、そうだ!ジークたちには言ったの?」
まだだと首を振れば、じゃあ今すぐ聞きに行こうと手を引かれた。
何をそんなに焦っているのだろうか?
「ーー悪くねぇがそこまでする必要あんのか?」
一緒の部屋といかないまでも、ここでルーたちも一緒に住めばいいとジークは言う。
「それもいいですが、逃げ場を作っておくに越したことはないでしょう?」
「逃げ場?」
何のことだと言うジークとエルにこれは必要なことだと訴える。
「この場所がいつまでも安全だとは限らないでしょ?人だって増えるだろうし、今すぐには無理だとしても何かあった時のために避難場所兼新しい住処があればみんな安心出来ます」
「「………」」
今までが無事だったからと言って今後も安全だとは限らないのだ。
今いる子達が育ち、番を見つけ、また家族が出来る。
そうやって人間たちが増えてきたように、今ここにいる獣人たちだって数が増えていく。
ジークや縁、エルたちだって永遠には生きられない。
その時になっても困らないように対策しておけば、全てとは言わなくても負担は減るだろう。
「……だな。もしものためにも出来ることはしておくか」
少しでも長く、少しでも多くの人を助けることはジークにとってもエリーとの約束を果たすことになる。
「ならサッズたちとも相談すっか。人数は多い方がいいだろ」
「いえ、今回は様子見なので大丈夫です。どうするか色々提案を出して決まってから人を連れて行きましょう」
ジークにも賛成をもらい、上機嫌の縁であった。
「「なにそれ?」」
兄弟仲良く首を傾げる2人に笑うと、協力を仰ぐためエルたちを呼びにいくのであった。
「……で、新しい隠れ家を作るってこと?」
「簡単に言えばそうです。部屋の広さからいってもルーを私たちと一緒に住まわせるのは無理でしょう?けどずっと離れて暮らすのも可哀想ですし、だったら新しく家族全員が入れるくらいの家を建てちゃえばいいかなと」
寂しがり屋のルーが離れて暮らすのにずっと我慢出来るはずもなく、泣いて頼んできたのがきっかけだ。
オレも一緒に暮らしたいと主張してきたルーだが、縁たちが使っている部屋には縁を含め繋、アズ、アレン、セイン、スノーの6人が暮らしているためベッドの大きさからもルーを受け入れるのは困難だったのだ。
別の部屋などルーが頷くはずもなく、考えに考えた末「ないなら作ればいいじゃない!」という結果に落ち着いたのだ。
「それはいいけど…造るってどこに?そんな場所簡単に見つからないでしょ?」
ところがどっこい!
「ご安心下さい!良い場所があります」
どこぞのテレビ通販かのような返事にエルが変な顔をしていた。
「どこ?」
「彼らの住んでいる国です。国と言っても殆どの建物が朽ちて崩れかけていますが、そこを思い切って全て処理し建て直しましょう」
「は?」
まさかそんな大規模なものとは思っていなかったのか、呆けたように口を開けて驚いている。
「国って……」
「何も全て建て直すというわけじゃありません。もちろん最終的にそうなればいいとは思いますけど、まずは私たちみんなが一緒に入っても困らない家を建てるということを目標にしましょう」
「まずはって……アンタたちはそれでいいわけ?」
1人張り切る縁だが、自分たちとは異なる種族を入れていいのかとエルは心配になったのかロンたちに聞いている。
「昔ならば駄目だとうるさかっただったろうが、もう俺たちしかいないからな。反対する理由もないしいいと思うぞ」
「オレも一緒に住めるなら全然いい!」
何ともあっさりしたものだった。
「ならいいけどさ。と言ってもオレ家なんて建てたことないんだけどどうする気?」
「……魔法、とか?」
これといった策があったわけではなく、ならば方法として考えられるのが魔法だった。
「いや、魔法ってそういうもんじゃ……まぁいいや。けど魔法って言ってもどうやってさ。オレ壊すのは得意だけど作るのって苦手なんだよね」
ですよね。
エルは基本器用なのだが、その器用さが発揮されるのは主に自分が興味がある攻撃全般だ。
他の、興味がないものに関しては大雑把というか、そこまでする意味あるの?という感じである。
「やってみないとどうにも言えませんが、とりあえず数日あちらに泊まりこんでどうすればいいか考えたいと思います」
「え、帰ってこないの?」
「?、帰ってきますよ。数日あちらに行くだけです。現場を見て考えないことには始まらないでしょ?」
「………」
縁が来ると喜ぶルーとは反対にエルの顔色が悪い。
あ、そうか。
「大丈夫ですよ。どうするか決めるまではエルはいつも通りこちらに居てくれて。決まったら連絡するのでそれまで待っててくださーー」
「ちがう、ちがうから!そんな心配してないの!」
では何だろう?
「ひ、1人で行くの?」
「繋は連れて行きますよ。アズとスノーは聞いてみないと分かりませんが」
さすがにミルクを与える必要がある繋を数日放置してはいけず、アズとスノーにしては本人たちの希望による。
縁が居らずともジークたちがいれば問題はないだろう。
「ダメ、ダメだから!」
「何がですか?」
何が問題なのだろうか?
「だって、そんな…ア、アズライトだって寂しいだろうし!」
「なら一緒に連れて行きますよ」
「そうじゃなくて……えっと、そうだ!ジークたちには言ったの?」
まだだと首を振れば、じゃあ今すぐ聞きに行こうと手を引かれた。
何をそんなに焦っているのだろうか?
「ーー悪くねぇがそこまでする必要あんのか?」
一緒の部屋といかないまでも、ここでルーたちも一緒に住めばいいとジークは言う。
「それもいいですが、逃げ場を作っておくに越したことはないでしょう?」
「逃げ場?」
何のことだと言うジークとエルにこれは必要なことだと訴える。
「この場所がいつまでも安全だとは限らないでしょ?人だって増えるだろうし、今すぐには無理だとしても何かあった時のために避難場所兼新しい住処があればみんな安心出来ます」
「「………」」
今までが無事だったからと言って今後も安全だとは限らないのだ。
今いる子達が育ち、番を見つけ、また家族が出来る。
そうやって人間たちが増えてきたように、今ここにいる獣人たちだって数が増えていく。
ジークや縁、エルたちだって永遠には生きられない。
その時になっても困らないように対策しておけば、全てとは言わなくても負担は減るだろう。
「……だな。もしものためにも出来ることはしておくか」
少しでも長く、少しでも多くの人を助けることはジークにとってもエリーとの約束を果たすことになる。
「ならサッズたちとも相談すっか。人数は多い方がいいだろ」
「いえ、今回は様子見なので大丈夫です。どうするか色々提案を出して決まってから人を連れて行きましょう」
ジークにも賛成をもらい、上機嫌の縁であった。
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