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短気は損気
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エルに手を引かれながら帰ったあの日から早数ヶ月。
繋の時にはあまり見られなかった夜泣きがついに双子に始まってしまった。
毎日のように夜中泣き続け、やっと治ったかと思えばまた泣き始める。
ロンやルーの協力によりなるべく日中に睡眠をとるようにしているが、それでもミルクをやれるのは縁しかおらず起きてはミルクをやり、寝てはまた起きてミルクをやる。
ゴクゴクと勢いよく飲む姿に元気そうでなによりと微笑むが襲い来る眠気に頭が揺れる。
「オレ背中支えてるから寝てていいよ」
「…ルー…ありが、とう……」
と、目を閉じようとした瞬間繋が泣き出し驚いて目が覚めた。
「繋?どうしました?」
「あー、あーー、まんま、まんま」
ロンの手の中で泣きわめきながら縁に手を伸ばしてくる。
「わ、悪い。頑張ってはみたんだが、やはりエニシが見てないと嫌みたいでな……」
ご飯中だったのだろう、口元が汚れ服まですごいことになっている。
「あー、これはすごいですね」
これはもう着替えるしかないと、ついでに皆で風呂に入りにいく。
「ルー?さすがに歩けますよ?」
「ダ~メ」
双子を抱えているにもかかわらずその縁をルーは軽々抱えている。
「こいつには珍しく人の世話を焼いているんだから今は甘えておけ。それに少しでも体力温存しておかないとまた夜辛いぞ」
「そう、ですか。ありがとうございます」
迷惑でないならいいかと素直に甘えておく。
そのまま何だかんだ世話を焼かれ風呂から上がるとちょうどよくマーガレットたちから連絡がきた。
「あー、調子はどうだい?またしばらく来てないから心配でね」
「ありがとうございます。調子は、悪くないんですけど双子の夜泣きが凄くて……日中にしか寝られないのでまだ暫くはそちらへは行けないと思います」
「ああ夜泣きか…そりゃ大ーーー」
「エニシくん!大丈夫いつ来てもいいから!部屋もベッドも服も、全て用意しておいたから!エニシくんが休んでいる間私たちが子どもたちを見てるから!ぜひ遊びに来て…いや、来なさい」
わーーお。
どうやら早く顔を見せに来いという催促だったらしい。
そこまで言われば断る理由もなくお邪魔することにしたのだった。
「明日!明日来るって!色々準備しないとね」
「………そうだね。まぁ、それはアンタに任せるよ」
「任せて!さぁ、そのためにも少しでも仕事を終わらせておかないとね」
すごいなこのジジイ。旦那なのだが。
「繋の時はそんなこと言ってなかったが、夜泣きってのは大変なんだろ?」
「みたいだねぇ。なのにあの子はこちらから言ってやらない限り自分だけで何でもしようとするから……」
確かに。
エニシは人に迷惑をかけることを何より嫌う。
自分だけで出来るならば1人でやろうする上、それで倒れても自分のせいだからで終わらそうとする。
「そうだ、あの子も呼んでみようか」
「あの子?」
「ランくんだよ。あの子はもうかなり会ってないんじゃないかな?連絡手段も持ってないだろうから心配してるはずだよ」
意外にも気がきく男だったらしい。
マーガレットはエニシたちに会えさえすれば問題ないので特に拒否することなく頷いておく。
「王子様は……どうしようか?来たいだろうけど忙しいかな?」
「アンタはそう人ばかり呼んであの子が寝られなくなったらどうするんだい?何のために来ると思ってるんだか」
縁のことだ、そう人を呼んでは寝るどころか相手をしなければと起きているに決まっている。
気がきくんだかきかないんだか。
「それもそうか。なら今回はランくんだけにしておこう」
そう言い楽しそうに仕事をする男にホッとした。
いつまで引きずっているんだと思うが、やはり子が出来ないことをマーガレットは少なからず気にしていたのだ。
しかし今こうして実の子ではないが、エニシを可愛いがることが出来て安堵した。
エニシは自分たちがギルドマスターということで気をつかうことはあるが、それを利用しようとは思わない。
ランのことを頼まれはしたが、あれで利益があるのはランとマーガレットたちであってエニシではないのだ。
その上、繋や双子という宝にまで会わせてくれた。
双子は獣人ではあったが、腕の中でピクピクと動く耳がとても可愛くずっと見ていたいほどだった。
明日には会える繋も少しだが話せるようになると言っていたためとても楽しみである。
子がいきなり3人とはエニシもきっと大変であろう。
少しだが力になれればいいと考えながら、忙しなく動くジンと共に仕事に励むのであった。
繋の時にはあまり見られなかった夜泣きがついに双子に始まってしまった。
毎日のように夜中泣き続け、やっと治ったかと思えばまた泣き始める。
ロンやルーの協力によりなるべく日中に睡眠をとるようにしているが、それでもミルクをやれるのは縁しかおらず起きてはミルクをやり、寝てはまた起きてミルクをやる。
ゴクゴクと勢いよく飲む姿に元気そうでなによりと微笑むが襲い来る眠気に頭が揺れる。
「オレ背中支えてるから寝てていいよ」
「…ルー…ありが、とう……」
と、目を閉じようとした瞬間繋が泣き出し驚いて目が覚めた。
「繋?どうしました?」
「あー、あーー、まんま、まんま」
ロンの手の中で泣きわめきながら縁に手を伸ばしてくる。
「わ、悪い。頑張ってはみたんだが、やはりエニシが見てないと嫌みたいでな……」
ご飯中だったのだろう、口元が汚れ服まですごいことになっている。
「あー、これはすごいですね」
これはもう着替えるしかないと、ついでに皆で風呂に入りにいく。
「ルー?さすがに歩けますよ?」
「ダ~メ」
双子を抱えているにもかかわらずその縁をルーは軽々抱えている。
「こいつには珍しく人の世話を焼いているんだから今は甘えておけ。それに少しでも体力温存しておかないとまた夜辛いぞ」
「そう、ですか。ありがとうございます」
迷惑でないならいいかと素直に甘えておく。
そのまま何だかんだ世話を焼かれ風呂から上がるとちょうどよくマーガレットたちから連絡がきた。
「あー、調子はどうだい?またしばらく来てないから心配でね」
「ありがとうございます。調子は、悪くないんですけど双子の夜泣きが凄くて……日中にしか寝られないのでまだ暫くはそちらへは行けないと思います」
「ああ夜泣きか…そりゃ大ーーー」
「エニシくん!大丈夫いつ来てもいいから!部屋もベッドも服も、全て用意しておいたから!エニシくんが休んでいる間私たちが子どもたちを見てるから!ぜひ遊びに来て…いや、来なさい」
わーーお。
どうやら早く顔を見せに来いという催促だったらしい。
そこまで言われば断る理由もなくお邪魔することにしたのだった。
「明日!明日来るって!色々準備しないとね」
「………そうだね。まぁ、それはアンタに任せるよ」
「任せて!さぁ、そのためにも少しでも仕事を終わらせておかないとね」
すごいなこのジジイ。旦那なのだが。
「繋の時はそんなこと言ってなかったが、夜泣きってのは大変なんだろ?」
「みたいだねぇ。なのにあの子はこちらから言ってやらない限り自分だけで何でもしようとするから……」
確かに。
エニシは人に迷惑をかけることを何より嫌う。
自分だけで出来るならば1人でやろうする上、それで倒れても自分のせいだからで終わらそうとする。
「そうだ、あの子も呼んでみようか」
「あの子?」
「ランくんだよ。あの子はもうかなり会ってないんじゃないかな?連絡手段も持ってないだろうから心配してるはずだよ」
意外にも気がきく男だったらしい。
マーガレットはエニシたちに会えさえすれば問題ないので特に拒否することなく頷いておく。
「王子様は……どうしようか?来たいだろうけど忙しいかな?」
「アンタはそう人ばかり呼んであの子が寝られなくなったらどうするんだい?何のために来ると思ってるんだか」
縁のことだ、そう人を呼んでは寝るどころか相手をしなければと起きているに決まっている。
気がきくんだかきかないんだか。
「それもそうか。なら今回はランくんだけにしておこう」
そう言い楽しそうに仕事をする男にホッとした。
いつまで引きずっているんだと思うが、やはり子が出来ないことをマーガレットは少なからず気にしていたのだ。
しかし今こうして実の子ではないが、エニシを可愛いがることが出来て安堵した。
エニシは自分たちがギルドマスターということで気をつかうことはあるが、それを利用しようとは思わない。
ランのことを頼まれはしたが、あれで利益があるのはランとマーガレットたちであってエニシではないのだ。
その上、繋や双子という宝にまで会わせてくれた。
双子は獣人ではあったが、腕の中でピクピクと動く耳がとても可愛くずっと見ていたいほどだった。
明日には会える繋も少しだが話せるようになると言っていたためとても楽しみである。
子がいきなり3人とはエニシもきっと大変であろう。
少しだが力になれればいいと考えながら、忙しなく動くジンと共に仕事に励むのであった。
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