二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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家族で

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 「来てくれてよかったです。お仕事は大丈夫でしたか?」

 そう言い縁が笑顔で迎えたのはマーガレットとジンだった。
 
 「断るわけないだろ」

 「大丈夫だよ。急ぎの仕事は済ませてきたから今日ぐらいゆっくりしていられるよ」

 よかったと微笑むと2人を連れ皆が待つ場所までエルと向かう。
 今日はアレンたちの休みが重なったため家族全員で出かけていたのだ。

 「今日は真と愛依がアズから泳ぎ方を習ってるんですよ」

 「早くないかい?」

 そう、人間であれば。
 しかし双子は獣人であり成長が早い。
 もうすでに掴まり立ちも卒業し、何をするわけでもなく毎日楽しそうに走り回っている。

 「身体はまだ小さいですけど、獣人なので運動神経はいいんですよ。………私に似ずに」

 「「「…………」」」

 そっと顔を逸らされた。

 「あー、繋ちゃんはどうなんだい?」

 気を使ってかジンが聞いてくるが今度は縁が顔を逸らす。

 「顔と性格はエニシだけど他はセイン似だね」

 「「………」」

 黙る縁に代わりエルが答えたが、気まずさに2人とも黙ってしまった。
 親としては嫌なところが似ずに喜ぶところなのだが……納得は出来ない。
 分かち合う存在が欲しい縁であった。

 「いいじゃん別に。3人ともエニシに似て可愛いし」

 そう言われれば嬉しいが………いや、納得はやはり出来ない。

 「そうそう、可愛いさでは誰にも負けないよ!」

 じじバカ過ぎる。

 「ありがとうございます。繋っ!じーじとばーばが来ましたよ」

 「!!」

 振り返った繋がマーガレットたちに気づくと笑顔で駆けてくる。

 「ばーば!じーじ!」

 「久しぶりだね」

 「元気にしてたかい?」

 マーガレットに抱き抱えられ嬉しそうに笑う繋を見つつ、いつも来る川に案内すると待っていたアレンたちを紹介する。

 「セインは会ったことがありますよね。繋の父親です。あとはアレンと双子の父親のジークです」

 「こんにちは」

 「邪魔するよ」

 特に変わった様子もなく普通に挨拶するマーガレットたちにジークたちは驚きながらも返事をしていた。

 「真と愛依は……あぁ、ちゃんと練習してますね。アズもおいで」

 手招きすれば仲良く駆けてくる3人にマーガレットたちが驚いていた。

 「もう走れるのかい?すごいね」

 「確かに。ついこの間まで首も座らない赤ん坊だったのに……」

 小柄ではあるがそう繋と変わらない、むしろ双子の方が早い成長に縁も最初は驚き戸惑ったものだ。

 「こんにちは」

 「シンです」
 「アイです」

 教えた通り挨拶する我が子によく出来ましたと頭を撫でてやる。

 「「…………」」

 「すごいでしょ?ここまで違うんですよ」

 人間である繋が遅いというわけではない。
 獣人がそれほど優れているということであり、人間である繋も獣人である双子もどちらも縁には可愛い我が子だ。

 「…………すごいもんだね」

 「本当に。アズくん、真くんに愛依ちゃんもこんにちは」

 子どもたちの目線に合わせしゃがみこみジンが挨拶すれば双子もにっこりと笑う。

 「「じーじ!」」

 繋を真似てかそう呼ぶ双子にジンは………倒れた。

 「可愛いくて死ぬ」

 「「じーじ?あそぼ?」」

 「もちろんだとも!!」

 双子のお願いにすぐ様復活していたが。
 おいかけっこと言い走り出す2人に、歳を感じさせない走りでジンが後ろを追いかけて行く。

 「バカですまないね」

 「いえ、遊んでもらえて2人も嬉しいみたいですし」

 とはいえ子どもと大人の体力だ。
 それに加え獣人である2人にジンもそう持ちはしないだろうと先にマーガレットたちとお茶の準備をして待っていることに。

 「それで?今日はどうしたんだい?」

 お茶をするだけならば町でも構わなかっただろうと言うマーガレットに報告したいことがあったと伝える。

 「明後日引っ越すになりました。特に何かあるというわけではありませんが一応報告しておこうかと。それと大切なお2人に私の家族をちゃんと紹介しておきたかったんです」

 あちらでの準備もあるためルーはいないが、ジークたちを一度ちゃんとマーガレットたちに紹介しておきたかったのだ。

 「……そうかい、ありがとね」

 子どもたちが慣れるまで暫くあちらで過ごすことや、ランやエリックのことを頼んでおく。

 「分かったよ。アンタは人の心配ばっかりしてないで自分のことも少しは考えな。体調には気をつけて、何かあればすぐ連絡するんだよ!」

 「はい。ありがとうございます」

 まるで小さい子にでも言い聞かせるそれに笑ってしまう。

 「繋もアズもちゃんとママのこと見ててやるんだよ」

 「あい!」
 「うん」

 元気いい返事はとても可愛いのだが………

 「普通逆では?」

 「アンタらもこの子に何かあったらただじゃおかないからね!」

 「分かってんよ」
 「分かった」
 「ああ」

 いや、それもおかしくないか?
 何故子どものことではなく、縁の心配なのだろうか?

 「アンタは基本器用だが、時々やらかすからね。どうしようって考えるくらいなら他の誰かに任せな。危ないって言われたらやめること、いいね!」

 「………………はい」

 だから……………おかしくないか?
 だがそれを言おうものなら説教されるだろう勢いにとりあえず素直に頷いておく縁であった。
 
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