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嘘でしょ?
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どうしてこうなったのか。
目の前には子どものように楽しそうに剣を振る隊長ことマルスさん。
良かったねと微笑みながらそんな彼を見守っていたが、どうして自分はここに拉致されてきたのか。
「すいませんでした。貴方が来ていると知って待ちきれず迎えに行ったようです」
そう申し訳さそうに頭を下げるフレックに苦笑いしてしまう。
「アル爺に少し用があっただけなので構いませんが、何か急ぎの用でも?」
「いえ、以前話していた剣が出来たらしいのて早く見せたかったようです。馬鹿ですいません」
それだけ?
まんま子どもではないかと若干呆れた。
ならば見ていてやれば気が済むのかとのんびりと見守ることにすれば、そんな縁の隣にフレックが腰掛けてくる。
「あと私からも伝えたいことがあったんです」
スッと差し出された手の平を見れば太陽に照らされキラキラと光る小さな塊。
見覚えがあるそれに首を傾げる。
「宰相様からいただきました。貴方が彼に渡したものだとか」
なるほど。
よく見ればそれは縁がレオナルドに渡した回復薬入りの飴玉であった。
「報告書を提出しに行った時に数個もらったんです。これで少しはマシになるだろうと」
きっと疲れたように見えたフレックに優しいレオナルドが渡したのだろう。
「ありがとうございます。おかげで身体も軽くなって、隊長も少しずつですが手伝ってくれるようになりました」
「それは良かったです。余計なお世話かもと思いましたが、フレックさんが少しでも心が軽くなったならば言った甲斐があります」
部外者が何を言うんだと言われても仕方がなかったのだが、すんなりと聞いてくれた2人に感謝する。
「隊長も大変喜んでいました。ただ魔道具となるとそれなりに値が張るので今はまだ隊員分用意することは出来ませんでしたが」
いくら使えると言っても隊に所属する以上予算というものが存在する。
それと照らし合わせてともなると無駄な出費は極力抑えたいだろう。
「今回は半分以上隊長自身の負担で漸く一本作ってもらえました」
やはり足りないものが多かったらしい。
「ですが近々ある試合で結果が出せればもしかしたら予算も増やしてもらえるかもしれないので隊長には頑張ってほしいものです」
試合?練習試合のようなものだろうか?
どういうものか聞いてみれば半年に一度軍事練習として他の隊と模擬戦をやっているらしい。
「去年はギリギリ勝てましたが、今年はあの剣があれば楽勝かもしれませんね」
「ですが持っているのはマルスさんだけですよね。フレックさんたちは大丈夫なんですか?」
いくら隊長が強くとも部下を残し1人敵に突っ込んでいくのはどうかと思う。
「私ですか?私は出ませんので問題ありませんよ?」
…………は?
模擬戦と言っていたはずだが?
不思議にこちらを見てくるフレックに縁も首を傾げる。
「もしかして隊……マルスさん1人が戦うんですか?」
そんな馬鹿なと確認してみれば、何を当たり前なことをとばかりに頷かれる。
どうやらこちらでは隊の代表として隊長たちがその武を競い戦うらしい。
「それは……どんな意味が?」
隊で戦わずして何が分かるのか。
「意味、ですか?誰より強い隊長がいる隊こそ一番優れている、ということですね」
どんな力技だ。
ボスが強けりゃみんな強いとは、そんな子どもみたいなこと言うとは思ってもみなかった。
驚き隣のエルを見るが逆にどうしたのかと不思議そうな顔をされる。
おかしいと感じているのは自分だけらしい。
「模擬戦なんですよね?なのに何故隊長だけなんですか?」
「なぜ?」
「どした?」
2人して首を傾げていれば不思議に思ったマルスが近寄ってくる。
「模擬戦では隊長同士でしか戦わないと聞きましたが何故ですか?」
「あ?何が?」
何故という縁に何故と返してくる。
「根本的なことを言いますが強さとは力だけではないでしょう?」
「「「は?」」」
え?何故3人ともそれほど驚いているのか。
「いくら力の差があれど作戦の立て方次第では勝つこともありますよね?以前私がマルスさんに勝てたように」
ヒョロヒョロと馬鹿にされながらも勝利を収めたのをもうお忘れなのだろうか。
「単純に剣の強さだけで決めるのは勿体ないと思いますよ」
「勿体ない?」
若干説明が面倒くさくなってきた。
「実際に戦になればみんな作戦を立てて動くわけですよね?なのに何故それを模擬戦ではしないんですか?フレックさんにしてもあれほど作戦会議に出ろと隊長に促していたにもかかわらず」
意味があり、有効だからこそ作戦を立て皆動くのだ。
なのにそれを無視し戦うなどおかしいとしか言えない。
「それに隊長だけ戦ってどうするんですか。隊の強さを競うのであれば全隊員でなければ意味がないでしょう?模擬戦とは実戦訓練を兼ねたものであり日々みなさんがどれだけ鍛え協力出来ているか上に知らしめる行為でもあるんですから」
「「「………」」」
何故自分がそんなこと力説しているのか本当によく分からない縁であった。
目の前には子どものように楽しそうに剣を振る隊長ことマルスさん。
良かったねと微笑みながらそんな彼を見守っていたが、どうして自分はここに拉致されてきたのか。
「すいませんでした。貴方が来ていると知って待ちきれず迎えに行ったようです」
そう申し訳さそうに頭を下げるフレックに苦笑いしてしまう。
「アル爺に少し用があっただけなので構いませんが、何か急ぎの用でも?」
「いえ、以前話していた剣が出来たらしいのて早く見せたかったようです。馬鹿ですいません」
それだけ?
まんま子どもではないかと若干呆れた。
ならば見ていてやれば気が済むのかとのんびりと見守ることにすれば、そんな縁の隣にフレックが腰掛けてくる。
「あと私からも伝えたいことがあったんです」
スッと差し出された手の平を見れば太陽に照らされキラキラと光る小さな塊。
見覚えがあるそれに首を傾げる。
「宰相様からいただきました。貴方が彼に渡したものだとか」
なるほど。
よく見ればそれは縁がレオナルドに渡した回復薬入りの飴玉であった。
「報告書を提出しに行った時に数個もらったんです。これで少しはマシになるだろうと」
きっと疲れたように見えたフレックに優しいレオナルドが渡したのだろう。
「ありがとうございます。おかげで身体も軽くなって、隊長も少しずつですが手伝ってくれるようになりました」
「それは良かったです。余計なお世話かもと思いましたが、フレックさんが少しでも心が軽くなったならば言った甲斐があります」
部外者が何を言うんだと言われても仕方がなかったのだが、すんなりと聞いてくれた2人に感謝する。
「隊長も大変喜んでいました。ただ魔道具となるとそれなりに値が張るので今はまだ隊員分用意することは出来ませんでしたが」
いくら使えると言っても隊に所属する以上予算というものが存在する。
それと照らし合わせてともなると無駄な出費は極力抑えたいだろう。
「今回は半分以上隊長自身の負担で漸く一本作ってもらえました」
やはり足りないものが多かったらしい。
「ですが近々ある試合で結果が出せればもしかしたら予算も増やしてもらえるかもしれないので隊長には頑張ってほしいものです」
試合?練習試合のようなものだろうか?
どういうものか聞いてみれば半年に一度軍事練習として他の隊と模擬戦をやっているらしい。
「去年はギリギリ勝てましたが、今年はあの剣があれば楽勝かもしれませんね」
「ですが持っているのはマルスさんだけですよね。フレックさんたちは大丈夫なんですか?」
いくら隊長が強くとも部下を残し1人敵に突っ込んでいくのはどうかと思う。
「私ですか?私は出ませんので問題ありませんよ?」
…………は?
模擬戦と言っていたはずだが?
不思議にこちらを見てくるフレックに縁も首を傾げる。
「もしかして隊……マルスさん1人が戦うんですか?」
そんな馬鹿なと確認してみれば、何を当たり前なことをとばかりに頷かれる。
どうやらこちらでは隊の代表として隊長たちがその武を競い戦うらしい。
「それは……どんな意味が?」
隊で戦わずして何が分かるのか。
「意味、ですか?誰より強い隊長がいる隊こそ一番優れている、ということですね」
どんな力技だ。
ボスが強けりゃみんな強いとは、そんな子どもみたいなこと言うとは思ってもみなかった。
驚き隣のエルを見るが逆にどうしたのかと不思議そうな顔をされる。
おかしいと感じているのは自分だけらしい。
「模擬戦なんですよね?なのに何故隊長だけなんですか?」
「なぜ?」
「どした?」
2人して首を傾げていれば不思議に思ったマルスが近寄ってくる。
「模擬戦では隊長同士でしか戦わないと聞きましたが何故ですか?」
「あ?何が?」
何故という縁に何故と返してくる。
「根本的なことを言いますが強さとは力だけではないでしょう?」
「「「は?」」」
え?何故3人ともそれほど驚いているのか。
「いくら力の差があれど作戦の立て方次第では勝つこともありますよね?以前私がマルスさんに勝てたように」
ヒョロヒョロと馬鹿にされながらも勝利を収めたのをもうお忘れなのだろうか。
「単純に剣の強さだけで決めるのは勿体ないと思いますよ」
「勿体ない?」
若干説明が面倒くさくなってきた。
「実際に戦になればみんな作戦を立てて動くわけですよね?なのに何故それを模擬戦ではしないんですか?フレックさんにしてもあれほど作戦会議に出ろと隊長に促していたにもかかわらず」
意味があり、有効だからこそ作戦を立て皆動くのだ。
なのにそれを無視し戦うなどおかしいとしか言えない。
「それに隊長だけ戦ってどうするんですか。隊の強さを競うのであれば全隊員でなければ意味がないでしょう?模擬戦とは実戦訓練を兼ねたものであり日々みなさんがどれだけ鍛え協力出来ているか上に知らしめる行為でもあるんですから」
「「「………」」」
何故自分がそんなこと力説しているのか本当によく分からない縁であった。
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