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約束は守ります
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「さぁ今日こそ真のお魚さんを捕まえますよ!」
「「おーー!」」
待ってましたとばかりに喜び跳ねる双子に見ていた大人たちが癒される。
うちの子可愛い。
「じゃ頑張って下さいね、パパたち」
「そっからは丸投げなんだな」
縁は出来ないことは出来ないと言える子だ。
「私も参加していいならやりますがーー」
「「だめーー!!」」
「「「ダメだな」」」
でしょう?
最初こそやる気があった縁だったが、先日のリル噛み付き事件での怪我が帰って早々アレンたちにバレたためお叱りを受けたのだ。
洗い流して帰ったはずなのだが、それでも少なからず血の匂いが残っていたらしく、どういうことだとかなり心配された。
色々話しを省きながらも大丈夫だと伝えれば何とか収まったが。
リルに関しては怪我していたところを拾って従魔契約したとだけ言えばかなり驚かれたが疑われはしなかった。
何故か「「「縁だからな」」」で済まされた。
深く突っ込まれなかったのは良かったが釈然としない。
「お魚をいっぱいお願いしますね。あとワカメも」
ジークたちがいるため双子は任せても大丈夫だろう。
貝を取りたいというアズは珍しくもエルを誘っていた。
最近は兄弟らしくなってきたなと喜びつつ、縁はリルと繋とお昼寝。
繋も行ってきていいよと言ったのだが、断固拒否とばかりに首を振られた。
「ママといるの」
ベッタリと張り付いてくる繋に笑いつつ、大きな欠伸をするリルに寄りかかる。
「リルは行かなくていいんですか?」
「………我は濡れるのは好まん」
水が苦手だったらしい。
ならばいいかと膝に繋を乗せ空を見上げる。
「………あ、そういえばあの子狼ちゃんと飼い主が決まりましたよ」
「そうか」
それは良かったと言うリルに微笑むと、ご機嫌で鼻歌を歌う繋を見下ろす。
「なので今度一緒に様子を見に行ってみましょう。繋も一緒にね」
「いくー!」
お出かけだと喜んでいるが、特に何をしに行くわけではないのが申し訳ない。
「ママのお友達もいるので挨拶しましょうね」
「いいよー」
こののんびりさならばレオナルドに怖気付くこともないだろう。
人見知りもないようなので安心だ。
だからこそアル爺のあの嫌われようは異常ではあるのだが。
「其方もそうだが、その子も随分魔力に溢れておるな」
「分かるんですか?」
「うむ。其方には劣るが心地良い澄んだ魔力だ」
縁にはよく分からなかったが、魔力を糧とするリルはかなり敏感に分かるらしい。
「ただあの子には気をつけた方がいい。其方のことになると心が乱れる。心が乱れれば時として暴走を引き起こすやもしれん」
あの子と言われリルの目線を辿ればそこにはアズの姿が。
アズが?
「暴走とは?」
「魔力暴走のことだ。人間の間でも時たまあるらしいが、あの子は魔族だろ?魔族ともなれば魔力量はかなりのはすだ。一度暴走してしまえば抑えるのはかなり難しいぞ」
どういうことかと詳しく説明してもらえば、魔力を持つ者は多からず感情によって魔力の動きが左右されるらしい。
機嫌がいいと身体の調子も良いなど普段はさほど気にもならないものだが、落ち込み全てに絶望などすれば無意識に抑え付けていた魔力が一気に外に溢れ出す。
抑えられない魔力は自身の身体さえ傷つけ、周りを呑み込もうと暴れ回る。
それは魔力が大きい者ほど危うく、幼い頃にコントロールの仕方を習うようなのだがアズはしていない。
「我が言うのも何だが、先日の出来事の時も少々危うさが見えた」
傷付く縁を見て魔力が少々暴れていたらしい。
だからこそリルも警戒し縁から牙を外すのを躊躇っていた。
「あの子が怒るのも泣くのも私に関してのことが殆どですからねぇ」
アズが自分のことで泣くことは殆どない。
いつだって縁に対して嫌いにならないで、何も出来なくてごめんなさいと言い泣くのだ。
縁がそんな素振りを見せたわけでもないのにそう言うのはやはり幼い頃の出来事のせいか。
いくら縁を母と認めようが、心の中で不安が拭いきれないのだろう。
「其方の子、ではないのだろう?」
「血が違えどもう私の子ですよ。繋や真、愛依と変わらない私の子です」
自身の子でないならばその時は手を離せばいいとリルは言うが決してそんなことはしない。
お腹を痛めておらずとも、血が繋がっておらずともアズは縁の子だ。
こちらへ来てから初めて出来た我が子。
出会いは偶然ではあったが、縁にはもうかけがえのない愛しい子なのだ。
「繋もアズお兄ちゃんが好きでしょう?」
「すき!アズにぃえほんよんでくれるの」
縁が手を離せない時、アズが代わりに兄弟たちに絵本を読み聞かせてくれている。
「愛しい、大切な我が子です。その時には私が止めてみせましょう。出来ればそんなことがないよう祈りますが」
ならないことが一番だがいつ何が引き金になるか分からない。
そのためにもエルにでも少しずつやり方を教えてもらおう。
「………そうか。だから其方の魔力はそれほど澄んでいるのだな」
「リルも大切な家族ですよ」
ギュッと抱きつけば繋も真似をしてリルに抱きつくのであった。
「「おーー!」」
待ってましたとばかりに喜び跳ねる双子に見ていた大人たちが癒される。
うちの子可愛い。
「じゃ頑張って下さいね、パパたち」
「そっからは丸投げなんだな」
縁は出来ないことは出来ないと言える子だ。
「私も参加していいならやりますがーー」
「「だめーー!!」」
「「「ダメだな」」」
でしょう?
最初こそやる気があった縁だったが、先日のリル噛み付き事件での怪我が帰って早々アレンたちにバレたためお叱りを受けたのだ。
洗い流して帰ったはずなのだが、それでも少なからず血の匂いが残っていたらしく、どういうことだとかなり心配された。
色々話しを省きながらも大丈夫だと伝えれば何とか収まったが。
リルに関しては怪我していたところを拾って従魔契約したとだけ言えばかなり驚かれたが疑われはしなかった。
何故か「「「縁だからな」」」で済まされた。
深く突っ込まれなかったのは良かったが釈然としない。
「お魚をいっぱいお願いしますね。あとワカメも」
ジークたちがいるため双子は任せても大丈夫だろう。
貝を取りたいというアズは珍しくもエルを誘っていた。
最近は兄弟らしくなってきたなと喜びつつ、縁はリルと繋とお昼寝。
繋も行ってきていいよと言ったのだが、断固拒否とばかりに首を振られた。
「ママといるの」
ベッタリと張り付いてくる繋に笑いつつ、大きな欠伸をするリルに寄りかかる。
「リルは行かなくていいんですか?」
「………我は濡れるのは好まん」
水が苦手だったらしい。
ならばいいかと膝に繋を乗せ空を見上げる。
「………あ、そういえばあの子狼ちゃんと飼い主が決まりましたよ」
「そうか」
それは良かったと言うリルに微笑むと、ご機嫌で鼻歌を歌う繋を見下ろす。
「なので今度一緒に様子を見に行ってみましょう。繋も一緒にね」
「いくー!」
お出かけだと喜んでいるが、特に何をしに行くわけではないのが申し訳ない。
「ママのお友達もいるので挨拶しましょうね」
「いいよー」
こののんびりさならばレオナルドに怖気付くこともないだろう。
人見知りもないようなので安心だ。
だからこそアル爺のあの嫌われようは異常ではあるのだが。
「其方もそうだが、その子も随分魔力に溢れておるな」
「分かるんですか?」
「うむ。其方には劣るが心地良い澄んだ魔力だ」
縁にはよく分からなかったが、魔力を糧とするリルはかなり敏感に分かるらしい。
「ただあの子には気をつけた方がいい。其方のことになると心が乱れる。心が乱れれば時として暴走を引き起こすやもしれん」
あの子と言われリルの目線を辿ればそこにはアズの姿が。
アズが?
「暴走とは?」
「魔力暴走のことだ。人間の間でも時たまあるらしいが、あの子は魔族だろ?魔族ともなれば魔力量はかなりのはすだ。一度暴走してしまえば抑えるのはかなり難しいぞ」
どういうことかと詳しく説明してもらえば、魔力を持つ者は多からず感情によって魔力の動きが左右されるらしい。
機嫌がいいと身体の調子も良いなど普段はさほど気にもならないものだが、落ち込み全てに絶望などすれば無意識に抑え付けていた魔力が一気に外に溢れ出す。
抑えられない魔力は自身の身体さえ傷つけ、周りを呑み込もうと暴れ回る。
それは魔力が大きい者ほど危うく、幼い頃にコントロールの仕方を習うようなのだがアズはしていない。
「我が言うのも何だが、先日の出来事の時も少々危うさが見えた」
傷付く縁を見て魔力が少々暴れていたらしい。
だからこそリルも警戒し縁から牙を外すのを躊躇っていた。
「あの子が怒るのも泣くのも私に関してのことが殆どですからねぇ」
アズが自分のことで泣くことは殆どない。
いつだって縁に対して嫌いにならないで、何も出来なくてごめんなさいと言い泣くのだ。
縁がそんな素振りを見せたわけでもないのにそう言うのはやはり幼い頃の出来事のせいか。
いくら縁を母と認めようが、心の中で不安が拭いきれないのだろう。
「其方の子、ではないのだろう?」
「血が違えどもう私の子ですよ。繋や真、愛依と変わらない私の子です」
自身の子でないならばその時は手を離せばいいとリルは言うが決してそんなことはしない。
お腹を痛めておらずとも、血が繋がっておらずともアズは縁の子だ。
こちらへ来てから初めて出来た我が子。
出会いは偶然ではあったが、縁にはもうかけがえのない愛しい子なのだ。
「繋もアズお兄ちゃんが好きでしょう?」
「すき!アズにぃえほんよんでくれるの」
縁が手を離せない時、アズが代わりに兄弟たちに絵本を読み聞かせてくれている。
「愛しい、大切な我が子です。その時には私が止めてみせましょう。出来ればそんなことがないよう祈りますが」
ならないことが一番だがいつ何が引き金になるか分からない。
そのためにもエルにでも少しずつやり方を教えてもらおう。
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