二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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いいですね

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 「出来ましたか?」

 「うーん、どうなんだろ?開けても大丈夫?」

 エルと2人中を覗いてみればーー

 「…………あ、ちゃんと固まってますね」

 「これ本当に食べれんの?」

 今まで食べたことがないエルには謎の物体にしか見えないだろう。
 細かな作り方までは覚えてなかったが何とか無事出来たようで、毒味としてまずは縁が一口食べてみた。

 「意外にちゃんと出来ましたよ。アズとエルもあーん」

 「ん、っ!冷た!」
 「あ~ん、ん?つめた~い」

 素直に開いた2人の口にスプーンを突っ込んでやれば、驚きながらも美味しいと喜んでいた。
 そう、今回作ったのはアイスクリーム。
 昔学校でやっただけのうろ覚えによるアイス作りは意外にも成功を納めた。

 「とりあえず成功したみたいなのでこの調子でみんなの分も作りましょうか」

 「がんばる!」

 やるぞ!と拳を高く上げるアズには氷を作ってもらい、縁も出来るだけ手伝っていく。

 「リルも手伝ってくれませんか?」

 「………我にこんなこと頼むのはお主くらいであろうな」

 若干呆れつつもリルも手伝ってくれた。
 塩と氷で覆われた瓶をクルクルと前足で器用に回している。
 もしかしたら玉乗りなんかも出来るのでは?と思ったのは内緒だ。
 それから数時間、みんなでお喋りしながらも出来上がったアイスたちを手に家々を周りお裾分けしていき、最後は家族みんなで食べることにした。

 「木苺が入ったものと蜂蜜が入ったもの、あとはレモンと何も入ってないものもあるので好きなのをどうぞ」

 「つめたっ!」
 「んっ!なんだこれ!」
 「つめた~い、うま~い」
 「すげぇな」

 各々感想を言い合いながら自分好みのアイスを食べていた。

 「アズとリルが頑張ってくれたおかげですね。ありがとう」

 「中々に美味であった」
 「アズがんばった!」

 よく出来ましたとアズを褒めてやり、リルにはご苦労様と功をねぎらっておいた。




 「で、以前一緒にお鍋は出来なかったのでこちらを持ってきました」

 「仕方ないから許してやるわい」

 そう言葉では言いながら顔はかなり嬉しそうであった。
 
 「3人もどうぞ。毒味はこの通りアル爺がしてくれたので」

 「儂で試すな!」

 プンプンと怒りながらもスプーンを持った手は止まっていない。

 「これは……すごいですね。ここまで冷たくて美味しいもの食べたことがありません」

 「あ、美味しい」

 エリックと、珍しく王女も暇が出来たようで誘ってみたのだが嬉しそうに食べてくれている。
 レオナルドもかなり気に入ってくれたようで黙々と蜂蜜入りのものを食べていた。

 「褒めてもらえたようなのでおまけにこちらも……」

 そう言って鞄を探ると、各々のアイスが乗る皿にグサグサとクッキーを刺していくのだった。

 「つけて食べても美味しいでーー」

 「美味いなっ!エニシもう一枚!いや、2枚!」

 早くないか?
 繋たちのおやつ用にと作ってあったため在庫はあったので更にグサグサと数枚刺してやった。
 刺す理由は特にないのだが、あえて言うなら楽しいから。
 遠慮しているエリックたちにも刺してやり、みんな喜んで完食してくれるのであった。

 「なんだろう。こんなことに魔法才能を使っていいいのか……」

 「エル、よく言うでしょう?考えるな、感じろって」

 そんなこと悩むより目の前の美味しいものを食べる、これが一番大事だ。

 「言わないから!誰だよ、そんなこと言ったやつ!」

 ………はて?誰だったか。
 
 「いいじゃないですか。美味しかったでしょ?」

 「うまかったけどさー。なんかこう……複雑なんだよ、オレ的には」

 魔族の自分が攻撃や破壊するためにではなく、むしろ何かを作り出すことに魔法を使うことがエルには引っかかっているようだ。
 
 「使い方の問題というだけでしょう?今までやってなかったというだけで、やれたからやったで何も問題ないじゃないですか」

 「………そうかなぁ?」

 「そうそう。自分が作ったものを誰かが美味しいと言って食べてくれる。一緒に食べて美味しいと言い合える。とても幸せなことです」

 縁からすればそんな悩むことではないと思うが、育ってきた環境が違うのだから気になるものは気になるのだろうと放っておくことにするのだった。

 「良ければこれはダレンさんにどうぞ。あと、お鍋のお礼……になるかは分かりませんが以前摘んできた薬草です、どうぞ」

 「よくやった!」

 凄く褒められた。
 だがダレンのためと渡したアイスを食べようとしたため手を叩いて止めた。
 油断も隙もない。
 
 「以前お仕事中にお邪魔してしまいましたから。あ、ダレンさんが食べれなさそうであればアル爺が食べてくれていいので」

 「仕方ないのぅ。ならば急いで届けてやるか」

 よっこらせと立ち上がりながらも足取り軽く部屋を後にする。
 ちゃんと渡してくれるだろうかと心配になってしまう縁であった。


 


 

 
 
 

 
 

 
 

 
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