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幸福
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「おばあちゃんこれは?」
「それはここに植えましょう。ありがとう」
「えへへ」
並ぶ花々に笑顔で受け取ると足下に植えていく。
手伝ってくれる子どもたちに、彼らを引き取ってよかったと心から思えた。
彼らを引き取ってから約一月。
最初のあの警戒心もなくなり、可愛らしい声でおばあちゃんと呼んでくれる彼らがとても可愛い。
「みんなのおかげで綺麗な花壇が出来たわ。ありがとう」
花壇を作ろうと思いついたのはつい先日。
度々訪れてくれるエニシが、よければ作ってみませんかと持ち寄ってきた花たちに子どもたちも賛成してくれたため作ることになったのだ。
「お水もってきたよ」
持ってきてくれた子どもに礼を言いみんなで出来たばかりの花壇に水をやると後片付けをし家に戻る。
頑張ってくれた子どもたちのためにと何か元気になるものを作ってあげようとキッチンへ向かおうとすれば、自分を呼ぶ声にエニシが来たようだと笑顔で出迎えるのだった。
「こんにちは。そろそろお昼寝ご飯じゃないかと隊長さんたちとお邪魔しました」
見れば後ろには鎧こそつけていなかったがガタイのいい男たちが数人立っていた。
既に見知った顔ぶれに怖がることなく挨拶すれば、慣れたもので彼らも笑って挨拶してくれた。
「子どもたちのためにとお肉を持ってきてくれたんです。なので今日は外で食べませんか?」
「それはいいわね。今日は天気がとてもいいもの」
嬉しい誘いに頷けば、後ろで様子を窺っていたのだろう子どもたちがヤッターと両手を上げて喜んでいた。
「では隊長……じゃない、マルスさんたちはお肉を焼いてもらえますか?私は他のものを用意しますので」
「分かった。おら、坊主たちも手伝え」
「「「「はーい」」」」
お肉だお肉だと喜ぶ子どもたちを笑って見送るとキッチンへ向かいエニシとサラダなどを作る。
「優しい隊長さんね。私はもうあまりお肉を食べられないから助かるわ」
「逆にお肉しか食べないですけどね、あの方は。最近は魚も食べるようにはなってきたらしいですけどやはり野菜はまだあまりのようで。子どもたちを見習って欲しいです」
「ふふふ。エニシさんたらまるで母親ね」
実際子どもがいることもあるせいか、あの体格のいい隊長にでさえエニシは何かと世話を焼いている。
「えー、嫌ですよ。あんな大きい子ども」
本人は気にしているようだが、その整った容姿はお世辞にも男らしいとは言い難い体格だ。
だがそのおかげで自分も初めて会った時も警戒せずに済み、子どもたちも今ではエニシお兄ちゃんと呼びかなり慕っている。
「でもエニシさんの子どもたちもパパに似て大きくなるんじゃないかしら?」
「そうなんですよ。悲しいかな顔は似ても体格までは似てくれませんでした」
嘆くエニシに声を上げて笑う。
申し訳ないとは思うが、なんとも可愛らしい悩みだなと思った。
「みんなにももう諦めろと言われてしまって……まぁ諦めてはいないんですけど」
やはり男の子だなと応援だけはしておくのだった。
「それにしてもこのミソというのは凄いわね。とても美味しくて、これを使って作るスープは子どもたちもとても気に入っているのよ」
作る度におかわりをせがむ子どもたちにこれを教えてくれたエニシには感謝しかない。
自分たちが作っていることもあり美味しさも一入だろう。
その上、それを作り売ることで子どもたちに対する将来の不安もかなり減った。
「それは良かったです。子どもたちが嫌がるようなら他のものを考えなければとも思ったんですが気に入ってくれたなら何よりです」
彼は子どもたちを自分の手で育てることはせずとも、彼らに生きる術を教えた。
最初はどうなることかと不安はあったが、今はもう彼らとの生活は毎日楽しくて仕方がない。
愛する人が亡くなり、自分ももうすぐだろうと一人寂しく生きていたがここに来てこんな幸せが待っていたとは。
「本当にありがとう。エニシさんのおかげで毎日楽しいわ。今朝もみんなで前に言っていた花壇を作ったのよ。これであの人のお墓にもたくさんのお花が飾れるわ」
毎日の日課であるお墓参りも子どもたちは嫌がることなく付いてきてくれる。
手を繋いで、一緒に手を合わせてくれる姿にここまで生きていて良かったと涙が溢れたものだ。
子どもたちは皆人間ではあるが、彼もきっと喜んでくれていることだろう。
「今度は庭の木にブランコでも作りましょうか。今日はマルスさんたちもいるので任せちゃいましょう」
「流石の隊長さんもエニシさんには敵わないみたいね」
きっと喜んで作ってくれますよと笑うエニシに笑いが止まらないのだった。
そうして完成したブランコに子どもたちは大喜びで遊ぶのであった。
「それはここに植えましょう。ありがとう」
「えへへ」
並ぶ花々に笑顔で受け取ると足下に植えていく。
手伝ってくれる子どもたちに、彼らを引き取ってよかったと心から思えた。
彼らを引き取ってから約一月。
最初のあの警戒心もなくなり、可愛らしい声でおばあちゃんと呼んでくれる彼らがとても可愛い。
「みんなのおかげで綺麗な花壇が出来たわ。ありがとう」
花壇を作ろうと思いついたのはつい先日。
度々訪れてくれるエニシが、よければ作ってみませんかと持ち寄ってきた花たちに子どもたちも賛成してくれたため作ることになったのだ。
「お水もってきたよ」
持ってきてくれた子どもに礼を言いみんなで出来たばかりの花壇に水をやると後片付けをし家に戻る。
頑張ってくれた子どもたちのためにと何か元気になるものを作ってあげようとキッチンへ向かおうとすれば、自分を呼ぶ声にエニシが来たようだと笑顔で出迎えるのだった。
「こんにちは。そろそろお昼寝ご飯じゃないかと隊長さんたちとお邪魔しました」
見れば後ろには鎧こそつけていなかったがガタイのいい男たちが数人立っていた。
既に見知った顔ぶれに怖がることなく挨拶すれば、慣れたもので彼らも笑って挨拶してくれた。
「子どもたちのためにとお肉を持ってきてくれたんです。なので今日は外で食べませんか?」
「それはいいわね。今日は天気がとてもいいもの」
嬉しい誘いに頷けば、後ろで様子を窺っていたのだろう子どもたちがヤッターと両手を上げて喜んでいた。
「では隊長……じゃない、マルスさんたちはお肉を焼いてもらえますか?私は他のものを用意しますので」
「分かった。おら、坊主たちも手伝え」
「「「「はーい」」」」
お肉だお肉だと喜ぶ子どもたちを笑って見送るとキッチンへ向かいエニシとサラダなどを作る。
「優しい隊長さんね。私はもうあまりお肉を食べられないから助かるわ」
「逆にお肉しか食べないですけどね、あの方は。最近は魚も食べるようにはなってきたらしいですけどやはり野菜はまだあまりのようで。子どもたちを見習って欲しいです」
「ふふふ。エニシさんたらまるで母親ね」
実際子どもがいることもあるせいか、あの体格のいい隊長にでさえエニシは何かと世話を焼いている。
「えー、嫌ですよ。あんな大きい子ども」
本人は気にしているようだが、その整った容姿はお世辞にも男らしいとは言い難い体格だ。
だがそのおかげで自分も初めて会った時も警戒せずに済み、子どもたちも今ではエニシお兄ちゃんと呼びかなり慕っている。
「でもエニシさんの子どもたちもパパに似て大きくなるんじゃないかしら?」
「そうなんですよ。悲しいかな顔は似ても体格までは似てくれませんでした」
嘆くエニシに声を上げて笑う。
申し訳ないとは思うが、なんとも可愛らしい悩みだなと思った。
「みんなにももう諦めろと言われてしまって……まぁ諦めてはいないんですけど」
やはり男の子だなと応援だけはしておくのだった。
「それにしてもこのミソというのは凄いわね。とても美味しくて、これを使って作るスープは子どもたちもとても気に入っているのよ」
作る度におかわりをせがむ子どもたちにこれを教えてくれたエニシには感謝しかない。
自分たちが作っていることもあり美味しさも一入だろう。
その上、それを作り売ることで子どもたちに対する将来の不安もかなり減った。
「それは良かったです。子どもたちが嫌がるようなら他のものを考えなければとも思ったんですが気に入ってくれたなら何よりです」
彼は子どもたちを自分の手で育てることはせずとも、彼らに生きる術を教えた。
最初はどうなることかと不安はあったが、今はもう彼らとの生活は毎日楽しくて仕方がない。
愛する人が亡くなり、自分ももうすぐだろうと一人寂しく生きていたがここに来てこんな幸せが待っていたとは。
「本当にありがとう。エニシさんのおかげで毎日楽しいわ。今朝もみんなで前に言っていた花壇を作ったのよ。これであの人のお墓にもたくさんのお花が飾れるわ」
毎日の日課であるお墓参りも子どもたちは嫌がることなく付いてきてくれる。
手を繋いで、一緒に手を合わせてくれる姿にここまで生きていて良かったと涙が溢れたものだ。
子どもたちは皆人間ではあるが、彼もきっと喜んでくれていることだろう。
「今度は庭の木にブランコでも作りましょうか。今日はマルスさんたちもいるので任せちゃいましょう」
「流石の隊長さんもエニシさんには敵わないみたいね」
きっと喜んで作ってくれますよと笑うエニシに笑いが止まらないのだった。
そうして完成したブランコに子どもたちは大喜びで遊ぶのであった。
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