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おいで
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いつの間にいたのか腕の中で眠る繋の姿に何があったのか数秒分からなかった。
「起きたか?」
「アレン……」
その温かさに擦り寄れば、背中を撫でる手に徐々に頭が冴えてくる。
「寝ちゃってました」
「疲れたんだろ。飯はセインが用意してくれてるから心配するな」
何故繋がいるのか聞けば縁がおらず探していたらしい。
抱きしめていたのは縁の無意識だったらしいが、気持ち良さそうにお昼寝する姿に特に問題はないだろう。
「縁、もし何か不安があるならこれからも無理しないで言ってくれ。くだらないことでもいい。それで縁の不安がなくなるなら何でもするから」
「………アレンは…ずっと、私と一緒にいてくれますか?一緒に…生きてくれますか?」
ずっとなど言っていいか分からない。
人の命など儚いものだと何より知っている。
それでも約束が欲しかった。求めずにはいられなかった。
「当たり前だろ。何があっても俺は縁と最期まで一緒だ。いや、死んでもずっと一緒だ。前に約束しただろ?」
した。死んでも一緒だと。死んでもきっと探しに行くからと。
溢れる涙を拭くこともせず、ありがとうとその大きな背中に手を伸ばす。
「ずっと一緒ですね」
「そうだ。縁が嫌がってもずっとついて離れてやらないからな」
彼の番になれてよかった。
彼に出会えてよかった。
縁が求めたものも言葉も全てを与えてくれた。
「すごく嬉しい。ありがとうアレン」
「俺は縁の番だからな。ほら泣いてばかりだと真たちが心配するぞ。また一緒に遊んでくれなくなるかもな」
それは嫌だ。
痛いところを突かれたなと笑いながらも泣き止めば、繋を起こし食事をしに向かうのだった。
「とても美味しそうですね。ありがとう」
セインたちが用意してくれたご飯はとても美味しく、皆で笑いながら食べ終えるのだった。
それから腹休めをしながらも、もしかしたらルーの子が出来たかもしれないと報告すれば、みんな喜んでくれた。
「…………ルー?」
「うぇ?」
1人反応のないルーにどうしたのかと声をかければ、ハッと我に返ったように顔を上げこちらを見てくる。
「まだ確証はありませんがそうだといいなと思ったんですが………どうしました?」
いつになく反応が悪いルーに皆が首を傾げている。
「オ、オレ……パパ、になるの?」
「そうですね。まだ本当に子どもが出来ているかは分かりませんが」
明らかに喜んでいるとは言えない反応にこちらまで不安になってくる。
あれほど家族が欲しいと言っていたのにどうしたというのか?
「オレ……オレ………でもオレ………」
「ルー?」
俯き黙り込んでしまったルーに戸惑っていれば次の瞬間ーー
バキッ!
「今更いらねぇとか言いやがるなら番なんてやめちまえ。腹の子はオレが育てる」
「ちっ、ちがう!オ、オレ、そんなこと思ってない!やだやだ!エニシやだ、オレやめたくない!」
思いきりアレンに殴り飛ばされていたが、すぐ様起き上がると縋るように足に抱きついてくる。
子どもたちはあまりの出来事に驚き固まっている。
「大丈夫です。やめませんから落ち着いて。けど一体どうしたんですか?あれほど子どもが欲しいと言っていたのに」
何か心境の変化でもあったのかとちらりとロンを見るが、彼も困惑しているようで分からないと首を振っている。
今更欲しくないと言われてもどうにも出来ないのだが、ルーの反応に戸惑ってしまう。
「オレ…だってオレ……オレでもパパになれる?」
「「「「「は?」」」」」
話しが見えない。
なれるかと聞かれてもなるしかないのだが……
「オレ、でも…ちゃんとパパになれる?オ、オレ、ジークたちみたいに大っきくもないし、空気が読めないってよく言われるし、その…任された仕事もいつも上手く出来ないし……」
要は父親になる自信がないということらしい。
立派に父親をしているジークたちを見ていたこともあり余計に不安になったのだろう。
「……なら子どもはいりませんか?ちゃんとパパになれないかもしれないから子どもは諦める?」
不安があるからパパになりたくないと言っても、では覚悟が出来た時に出来るかと言えばそれは無理な話しだ。
「やだ。だってオレの子なのに…」
不安だが、諦めるのもイヤだと言う。
ならば覚悟を決めてもらうしかない。
「そう、ルーの子です。貴方の子なんです。ジークでも、セインでも、アレンでもない。他の誰でもないルーの子なんです」
俯く顔を上げさせるとそっとその頬を両手で包み込む。
「不安なのは分かります。私も繋を産む前はかなり不安でした。けどセインがいた。ジークがいた。アレンがいてくれた。この子はルーの子ですけど、みんなの子でもあるんです。だからーーみんなで頑張っていきましょう?みんなで、家族で力を合わせればきっと今のその不安もいつかなくなりますよ」
ルーがパパならば、縁はママなのだ。
ルーが不安なところは縁が、縁が不安なところはルーが支え合っていきたい。
今までのようにのんびりしていられないかもしれない。
それでもパパとして少しずつでも頑張っていってほしい。
「オレ……うん、頑張ってパパになる」
漸く笑ったルーにホッと息をつくのであった。
「起きたか?」
「アレン……」
その温かさに擦り寄れば、背中を撫でる手に徐々に頭が冴えてくる。
「寝ちゃってました」
「疲れたんだろ。飯はセインが用意してくれてるから心配するな」
何故繋がいるのか聞けば縁がおらず探していたらしい。
抱きしめていたのは縁の無意識だったらしいが、気持ち良さそうにお昼寝する姿に特に問題はないだろう。
「縁、もし何か不安があるならこれからも無理しないで言ってくれ。くだらないことでもいい。それで縁の不安がなくなるなら何でもするから」
「………アレンは…ずっと、私と一緒にいてくれますか?一緒に…生きてくれますか?」
ずっとなど言っていいか分からない。
人の命など儚いものだと何より知っている。
それでも約束が欲しかった。求めずにはいられなかった。
「当たり前だろ。何があっても俺は縁と最期まで一緒だ。いや、死んでもずっと一緒だ。前に約束しただろ?」
した。死んでも一緒だと。死んでもきっと探しに行くからと。
溢れる涙を拭くこともせず、ありがとうとその大きな背中に手を伸ばす。
「ずっと一緒ですね」
「そうだ。縁が嫌がってもずっとついて離れてやらないからな」
彼の番になれてよかった。
彼に出会えてよかった。
縁が求めたものも言葉も全てを与えてくれた。
「すごく嬉しい。ありがとうアレン」
「俺は縁の番だからな。ほら泣いてばかりだと真たちが心配するぞ。また一緒に遊んでくれなくなるかもな」
それは嫌だ。
痛いところを突かれたなと笑いながらも泣き止めば、繋を起こし食事をしに向かうのだった。
「とても美味しそうですね。ありがとう」
セインたちが用意してくれたご飯はとても美味しく、皆で笑いながら食べ終えるのだった。
それから腹休めをしながらも、もしかしたらルーの子が出来たかもしれないと報告すれば、みんな喜んでくれた。
「…………ルー?」
「うぇ?」
1人反応のないルーにどうしたのかと声をかければ、ハッと我に返ったように顔を上げこちらを見てくる。
「まだ確証はありませんがそうだといいなと思ったんですが………どうしました?」
いつになく反応が悪いルーに皆が首を傾げている。
「オ、オレ……パパ、になるの?」
「そうですね。まだ本当に子どもが出来ているかは分かりませんが」
明らかに喜んでいるとは言えない反応にこちらまで不安になってくる。
あれほど家族が欲しいと言っていたのにどうしたというのか?
「オレ……オレ………でもオレ………」
「ルー?」
俯き黙り込んでしまったルーに戸惑っていれば次の瞬間ーー
バキッ!
「今更いらねぇとか言いやがるなら番なんてやめちまえ。腹の子はオレが育てる」
「ちっ、ちがう!オ、オレ、そんなこと思ってない!やだやだ!エニシやだ、オレやめたくない!」
思いきりアレンに殴り飛ばされていたが、すぐ様起き上がると縋るように足に抱きついてくる。
子どもたちはあまりの出来事に驚き固まっている。
「大丈夫です。やめませんから落ち着いて。けど一体どうしたんですか?あれほど子どもが欲しいと言っていたのに」
何か心境の変化でもあったのかとちらりとロンを見るが、彼も困惑しているようで分からないと首を振っている。
今更欲しくないと言われてもどうにも出来ないのだが、ルーの反応に戸惑ってしまう。
「オレ…だってオレ……オレでもパパになれる?」
「「「「「は?」」」」」
話しが見えない。
なれるかと聞かれてもなるしかないのだが……
「オレ、でも…ちゃんとパパになれる?オ、オレ、ジークたちみたいに大っきくもないし、空気が読めないってよく言われるし、その…任された仕事もいつも上手く出来ないし……」
要は父親になる自信がないということらしい。
立派に父親をしているジークたちを見ていたこともあり余計に不安になったのだろう。
「……なら子どもはいりませんか?ちゃんとパパになれないかもしれないから子どもは諦める?」
不安があるからパパになりたくないと言っても、では覚悟が出来た時に出来るかと言えばそれは無理な話しだ。
「やだ。だってオレの子なのに…」
不安だが、諦めるのもイヤだと言う。
ならば覚悟を決めてもらうしかない。
「そう、ルーの子です。貴方の子なんです。ジークでも、セインでも、アレンでもない。他の誰でもないルーの子なんです」
俯く顔を上げさせるとそっとその頬を両手で包み込む。
「不安なのは分かります。私も繋を産む前はかなり不安でした。けどセインがいた。ジークがいた。アレンがいてくれた。この子はルーの子ですけど、みんなの子でもあるんです。だからーーみんなで頑張っていきましょう?みんなで、家族で力を合わせればきっと今のその不安もいつかなくなりますよ」
ルーがパパならば、縁はママなのだ。
ルーが不安なところは縁が、縁が不安なところはルーが支え合っていきたい。
今までのようにのんびりしていられないかもしれない。
それでもパパとして少しずつでも頑張っていってほしい。
「オレ……うん、頑張ってパパになる」
漸く笑ったルーにホッと息をつくのであった。
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