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大切な大切な
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それは日も沈み皆が寝静まった深夜。
ふと目が覚めた縁は何かを探すように周りを見た。
「?」
しかし自分でも何を探しているか分からず、だがまぁいいかと再び寝るには目が冴えてしまっていた。
ならばと散歩でもしようかと静かに部屋を出ようとしーー
「うぇ?……ん?エニーーー???」
まだみんな寝ているからと声を出さないよう注意し部屋を後にする。
急に起こされたにもかかわず文句も言わず付いてきてくれるルーに笑いつつ、そこへ向かった。
「こんな夜中にどうした?」
これまた眠そうな顔をしながらも怒ることなく部屋に招き入れてくれたロンに微笑む。
「起こしてしまってごめんなさい。どうにも目が覚めてしまって。この子も落ち着かないようなので見て欲しかったんです」
そう言い来る途中ずっと抱えていた卵を2人に見せれば驚き目を見開いていた。
「え?なにそれ」
「すごく……震え…いや揺れている?」
それほど大きくはないが中で誰か暴れているのではと思うほど揺れる卵に縁も最初見た時は驚いたものだ。
産まれるのか?とも思ったが、孵化するにもまだ半年と少しほどしかたっていないためそれはないだろう。
念のためロンに見てもらおうと連れてきたのだが、やはり彼も分からないようで困惑している。
「産まれるにはまだ早いんですよね?」
「早くて1年なんだ。それより早いと身体がきちんと出来上がっているか分からないと昔言われたことがある」
なるほど。
ならばーー
「ルー持って」
抱えていた卵をルーに渡すと2人の手を握る。
首を傾げる2人に笑うと少しずつ手から魔力を流していった。
「一緒に卵に流してあげて下さい。たぶん拒絶されませんから」
母親の魔力しか受け付けないと言っていたが、きっと今のこの子なら大丈夫な気がした。
流した縁の魔力に2人も自身の魔力を絡め卵に流す。
すんなりと吸収していった卵にかなり驚いていたが、その表情がとても似ており兄弟なんだなと思った。
「きっと寂しかったんですよ。ね?大丈夫。今日はパパと叔父さんも一緒ですよ」
2人の手を握っていたため撫でてやることは出来なかったが、代わりに優しく語りかけてやる。
「今日は?以前にもこうなったことがあるのか?それに何故寂しがっていると分かるんだ?」
「前に眠っている時に会ったんです。寂しいよと泣いていました」
寂しい寂しいと泣き、縁を見つければママと叫び抱きついてきた幼子。
愛しい愛しい我が子。
「ルーにそっくりでしたよ。最初はルーが小さくなっちゃったのかと思いましたけど瞳の色が私でした」
「えっ……オレに似ちゃったの?」
「問題はそこじゃないだろ。夢の中でとは……本当なのか?」
似て欲しくなかったのにと落ち込むルーと、それは本当なのかと半信半疑なロン。
「私の思い込みかボケが始まっていなければ。それに言った通り揺れも治まりましたし」
1人じゃないと分かって安心したのだろう。
あれほど揺れていたのも治まり、今はもういつもの様子だ。
あの子の寂しさが少しでも薄らいだならそれでいい。
パパにもママにも似てかなり寂しがり屋な子であった。
「一体どういうことなんだ?」
こんなこと聞いたことがないと戸惑うロンだが、逆にルーはよかったと笑っている。
なんとも面白い兄弟である。
「私にも分かりませんが1人卵の中にいるのは寂しいのかもしれませんね。なので今日はロンも一緒にこの子と寝てあげてくれませんか?」
「何がなのでで、一緒に寝ることになるのか分からないんだが」
意味が分からないと言うロンに笑い返しつつ床に布団を引いてもらうとゴロンと横になる。
ルーには背後から抱きしめられ、卵を挟みロンも言われるがまま横になった。
「2人も卵に触れてくれますか?同じ竜族ならもしかしたら分かってくれるかも」
「何をだ?」
ふふふと笑いつつ腕の中の卵を撫でる。
「ママとパパ、叔父さんまで来てくれたら寂しさなんて吹っ飛んじゃうかも。ね?」
「オレもこの子に会える?」
「きっと。いっぱい遊んであげて下さい」
縁の言いたいことが分かったのか嬉しそうに頷くルー。
ロンはまだ理解出来ていないのか首を傾げていたが、言われるがまま卵に触れてくれる。
そのまま眠りにつけば、やはりというか縁を見て駆けてくる我が子を両手いっぱい抱きしめてやるのだった。
「今日は4人で遊びましょ?」
「うん!」
薄っすらと見えてきた人影に迎えに行ってあげてと言えば、パパ~と呼びながら2人に駆けていく後ろ姿がとても愛しいのだった。
「2人とも驚くだろうな」
夢の中で子どもに会えたこともだが、あれほどルーそっくりの容姿にも。
誰が見ても親子だと分かる。
もしくは兄弟。
案の定ロンが「ルイお前どうした!?」と驚いている声が聞こえ笑ってしまった。
「もう少し、ですね」
2人と仲良く手を繋ぎ歩いてくる姿に優しく微笑むのだった。
ふと目が覚めた縁は何かを探すように周りを見た。
「?」
しかし自分でも何を探しているか分からず、だがまぁいいかと再び寝るには目が冴えてしまっていた。
ならばと散歩でもしようかと静かに部屋を出ようとしーー
「うぇ?……ん?エニーーー???」
まだみんな寝ているからと声を出さないよう注意し部屋を後にする。
急に起こされたにもかかわず文句も言わず付いてきてくれるルーに笑いつつ、そこへ向かった。
「こんな夜中にどうした?」
これまた眠そうな顔をしながらも怒ることなく部屋に招き入れてくれたロンに微笑む。
「起こしてしまってごめんなさい。どうにも目が覚めてしまって。この子も落ち着かないようなので見て欲しかったんです」
そう言い来る途中ずっと抱えていた卵を2人に見せれば驚き目を見開いていた。
「え?なにそれ」
「すごく……震え…いや揺れている?」
それほど大きくはないが中で誰か暴れているのではと思うほど揺れる卵に縁も最初見た時は驚いたものだ。
産まれるのか?とも思ったが、孵化するにもまだ半年と少しほどしかたっていないためそれはないだろう。
念のためロンに見てもらおうと連れてきたのだが、やはり彼も分からないようで困惑している。
「産まれるにはまだ早いんですよね?」
「早くて1年なんだ。それより早いと身体がきちんと出来上がっているか分からないと昔言われたことがある」
なるほど。
ならばーー
「ルー持って」
抱えていた卵をルーに渡すと2人の手を握る。
首を傾げる2人に笑うと少しずつ手から魔力を流していった。
「一緒に卵に流してあげて下さい。たぶん拒絶されませんから」
母親の魔力しか受け付けないと言っていたが、きっと今のこの子なら大丈夫な気がした。
流した縁の魔力に2人も自身の魔力を絡め卵に流す。
すんなりと吸収していった卵にかなり驚いていたが、その表情がとても似ており兄弟なんだなと思った。
「きっと寂しかったんですよ。ね?大丈夫。今日はパパと叔父さんも一緒ですよ」
2人の手を握っていたため撫でてやることは出来なかったが、代わりに優しく語りかけてやる。
「今日は?以前にもこうなったことがあるのか?それに何故寂しがっていると分かるんだ?」
「前に眠っている時に会ったんです。寂しいよと泣いていました」
寂しい寂しいと泣き、縁を見つければママと叫び抱きついてきた幼子。
愛しい愛しい我が子。
「ルーにそっくりでしたよ。最初はルーが小さくなっちゃったのかと思いましたけど瞳の色が私でした」
「えっ……オレに似ちゃったの?」
「問題はそこじゃないだろ。夢の中でとは……本当なのか?」
似て欲しくなかったのにと落ち込むルーと、それは本当なのかと半信半疑なロン。
「私の思い込みかボケが始まっていなければ。それに言った通り揺れも治まりましたし」
1人じゃないと分かって安心したのだろう。
あれほど揺れていたのも治まり、今はもういつもの様子だ。
あの子の寂しさが少しでも薄らいだならそれでいい。
パパにもママにも似てかなり寂しがり屋な子であった。
「一体どういうことなんだ?」
こんなこと聞いたことがないと戸惑うロンだが、逆にルーはよかったと笑っている。
なんとも面白い兄弟である。
「私にも分かりませんが1人卵の中にいるのは寂しいのかもしれませんね。なので今日はロンも一緒にこの子と寝てあげてくれませんか?」
「何がなのでで、一緒に寝ることになるのか分からないんだが」
意味が分からないと言うロンに笑い返しつつ床に布団を引いてもらうとゴロンと横になる。
ルーには背後から抱きしめられ、卵を挟みロンも言われるがまま横になった。
「2人も卵に触れてくれますか?同じ竜族ならもしかしたら分かってくれるかも」
「何をだ?」
ふふふと笑いつつ腕の中の卵を撫でる。
「ママとパパ、叔父さんまで来てくれたら寂しさなんて吹っ飛んじゃうかも。ね?」
「オレもこの子に会える?」
「きっと。いっぱい遊んであげて下さい」
縁の言いたいことが分かったのか嬉しそうに頷くルー。
ロンはまだ理解出来ていないのか首を傾げていたが、言われるがまま卵に触れてくれる。
そのまま眠りにつけば、やはりというか縁を見て駆けてくる我が子を両手いっぱい抱きしめてやるのだった。
「今日は4人で遊びましょ?」
「うん!」
薄っすらと見えてきた人影に迎えに行ってあげてと言えば、パパ~と呼びながら2人に駆けていく後ろ姿がとても愛しいのだった。
「2人とも驚くだろうな」
夢の中で子どもに会えたこともだが、あれほどルーそっくりの容姿にも。
誰が見ても親子だと分かる。
もしくは兄弟。
案の定ロンが「ルイお前どうした!?」と驚いている声が聞こえ笑ってしまった。
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2人と仲良く手を繋ぎ歩いてくる姿に優しく微笑むのだった。
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