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お姉さん
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「エニシく~ん久しぶりっ」
「…………」
「バッ、バカ絞め殺す気か!?すぐその手を離せ!」
この世界の方々は挨拶はハグが習慣なんだろうか?
「ちょっと独り占めすんじゃないわよ。エニシくん、ただいま~」
「………」
「黙れオカマ!そんなことより手を離せってんだろ!エニシくん大丈夫か!?」
リーダーであるサヴァスによって救出されるまで縁は苦しさのあまり一言も発することが出来なかったのであった。
彼女たちの愛情表現なのだろうが毎回こんな感じであり、少しでいいから加減してほしい今日この頃である。
「みなさんお帰りなさい。元気そうで何よりです。お久しぶりです」
息を整え挨拶すれば今度はにこにこと頭を撫でられた。
一応彼女たちは縁の年齢を知ってはいるのだが、それでも毎度この調子であり縁ももう慣れた。
「本当にすまない。これでもこいつらにしては抑えている方なんだ」
では全力になったとしたらきっと縁は死ぬのかもしれない。
固まる縁にサヴァスは再び頭を下げてくるのだった。
「まぁこいつらの気持ちも分かるがな。元気そうでよかった」
これまた優しく頭を撫でられ自分はそんなに幼く見えるのかと少し自信がなくなった。
依頼帰りだと言う彼らに会うのは本当に久しぶりであり、Aランクパーティにも関わらず変に威張ったところもないためギルドからの信頼も厚い。
未だFランクである縁にも良くしてくれ、先程の女性たちには弟のように可愛がってもらっている。
「エニシ~腹減ってるんだが何かないか?」
「ん~、私たちのお昼ご飯の余りでもいいですか?」
「お前が作ったのか!くれ!」
縁より5つ歳上であるはずのバースだが、以前元気に腹を鳴らしていたところに持っていたお弁当を縁が渡したことから懐い……仲良くしてくれている。
決して餌付けではない…………はずだ。
「エニシくの手作り!?ちょっとバース、私にも寄越しなさいよ」
「私も味わいた~い」
このパーティ唯一の女性コリンに、男性だが心は女性のキーブが自分たちにも寄越せとバースに襲いかかっていた。
今日も今日とて元気なようで何より。
ご飯を奪い合ってはいるが絶対にお互いに手を出すことがないのも彼らの良さである。
「何から何まですまない。帰ってきてすぐギルドに来たから昼飯がまだだったんだ」
先程から謝ってばかりのサヴァスにそんなことないと言いつつ、ならばもう少し量が必要かと作り置きしてあったご飯も出せば皆喜んで完食してくれるのであった。
「そういえば来た時誰もいなくて驚いたぞ。まさかギルドを閉める気かってサヴァスと慌てた」
まさか裏庭で焼肉してましたとは言えない。
焼肉のところは省き今日あったことを彼らに話せば、サヴァスとバースは眉を潜め、コリンとキーブは笑顔だが額に青筋を浮かべた。
「私たちがいない間にそんな奴らが来てたなんて。だから長期の依頼を受けるのはイヤだったのよ。私がその場にいたら殴って蹴って泣いて謝るまでーー」
「あらあら。コリンたらそれじゃ甘いわよ。そういうバカは一度死ぬ寸前まで追い込んでからーー」
物騒な話しに途中バースの手によって耳を塞がれ聞くことは出来なかったのであった。
このパーティだけだと思うが、男性であるサヴァスたちより女性であるコリンたちの方が少々喧嘩っ早い。
コリンと初めて出会った時も彼女は自分より大柄の男に掴みかかろうとしていたところで、しかし怪我をして危ないと説得し止めたことから仲良くなった。
乱れていた髪を直してやっていれば、それを見たキーブも寄ってきて自分にもして欲しい頼まれ親しくなった。
いまいち気に入られた理由が分からないが、話してみればすぐに良い人たちだと分かったため何をするわけでもないが仲良くさせてもらっている。
「アイツらは放っておいていい。それより悪いがまたあのアメを買わせてもらうことは出来るか?」
フフフと黒い笑顔を浮かべる女性たちは放っておき、サヴァスが回復薬入りのアメが欲しいというので余分に作っていたものを渡せばお代だと小袋いっぱいの金貨を貰ってしまった。
「あの、こんなにいただけません。みなさんも依頼帰りなんでしょう?色々必要な物を買うのにもいるでしょうしーー」
「前から言っているだろう。これが正当な代金だ。まぁ確かに今回はいつもより多くはあるが、それもこいつらの飯だなんだといつも俺らは貰ってばかりだからな。これでもAランクなんだ。当分働かなくても生活出来るくらいの稼ぎはあるし、頼むから偶には歳上の顔を立てさせてくれ」
そこまで言われてしまえば無理に突き返すことも出来ず、今回は素直に受け取っておく。
こんな立派なAランクたちを知っているからこそ、やはりあのバカな冒険者たちを許すことは出来ないのであった。
「では良ければこれもどうぞ。あまり日持ちしませんが焼いて食べるだけでも美味しいので。あと今日出来たばかりのタレなんですけど焼いたお肉につけて食べても美味しいです。あとは……」
「待て待て待て。だからこれじゃ俺たちが貰い過ぎーー」
「やったぜ!早速帰って食べてみよう。ありがとなエニシ」
困り顔のサヴァスだったが、バースは喜んで受け取ってくれた。
最近自分が近所の世話焼きおばさんのようになってきている気がする縁であった。
「…………」
「バッ、バカ絞め殺す気か!?すぐその手を離せ!」
この世界の方々は挨拶はハグが習慣なんだろうか?
「ちょっと独り占めすんじゃないわよ。エニシくん、ただいま~」
「………」
「黙れオカマ!そんなことより手を離せってんだろ!エニシくん大丈夫か!?」
リーダーであるサヴァスによって救出されるまで縁は苦しさのあまり一言も発することが出来なかったのであった。
彼女たちの愛情表現なのだろうが毎回こんな感じであり、少しでいいから加減してほしい今日この頃である。
「みなさんお帰りなさい。元気そうで何よりです。お久しぶりです」
息を整え挨拶すれば今度はにこにこと頭を撫でられた。
一応彼女たちは縁の年齢を知ってはいるのだが、それでも毎度この調子であり縁ももう慣れた。
「本当にすまない。これでもこいつらにしては抑えている方なんだ」
では全力になったとしたらきっと縁は死ぬのかもしれない。
固まる縁にサヴァスは再び頭を下げてくるのだった。
「まぁこいつらの気持ちも分かるがな。元気そうでよかった」
これまた優しく頭を撫でられ自分はそんなに幼く見えるのかと少し自信がなくなった。
依頼帰りだと言う彼らに会うのは本当に久しぶりであり、Aランクパーティにも関わらず変に威張ったところもないためギルドからの信頼も厚い。
未だFランクである縁にも良くしてくれ、先程の女性たちには弟のように可愛がってもらっている。
「エニシ~腹減ってるんだが何かないか?」
「ん~、私たちのお昼ご飯の余りでもいいですか?」
「お前が作ったのか!くれ!」
縁より5つ歳上であるはずのバースだが、以前元気に腹を鳴らしていたところに持っていたお弁当を縁が渡したことから懐い……仲良くしてくれている。
決して餌付けではない…………はずだ。
「エニシくの手作り!?ちょっとバース、私にも寄越しなさいよ」
「私も味わいた~い」
このパーティ唯一の女性コリンに、男性だが心は女性のキーブが自分たちにも寄越せとバースに襲いかかっていた。
今日も今日とて元気なようで何より。
ご飯を奪い合ってはいるが絶対にお互いに手を出すことがないのも彼らの良さである。
「何から何まですまない。帰ってきてすぐギルドに来たから昼飯がまだだったんだ」
先程から謝ってばかりのサヴァスにそんなことないと言いつつ、ならばもう少し量が必要かと作り置きしてあったご飯も出せば皆喜んで完食してくれるのであった。
「そういえば来た時誰もいなくて驚いたぞ。まさかギルドを閉める気かってサヴァスと慌てた」
まさか裏庭で焼肉してましたとは言えない。
焼肉のところは省き今日あったことを彼らに話せば、サヴァスとバースは眉を潜め、コリンとキーブは笑顔だが額に青筋を浮かべた。
「私たちがいない間にそんな奴らが来てたなんて。だから長期の依頼を受けるのはイヤだったのよ。私がその場にいたら殴って蹴って泣いて謝るまでーー」
「あらあら。コリンたらそれじゃ甘いわよ。そういうバカは一度死ぬ寸前まで追い込んでからーー」
物騒な話しに途中バースの手によって耳を塞がれ聞くことは出来なかったのであった。
このパーティだけだと思うが、男性であるサヴァスたちより女性であるコリンたちの方が少々喧嘩っ早い。
コリンと初めて出会った時も彼女は自分より大柄の男に掴みかかろうとしていたところで、しかし怪我をして危ないと説得し止めたことから仲良くなった。
乱れていた髪を直してやっていれば、それを見たキーブも寄ってきて自分にもして欲しい頼まれ親しくなった。
いまいち気に入られた理由が分からないが、話してみればすぐに良い人たちだと分かったため何をするわけでもないが仲良くさせてもらっている。
「アイツらは放っておいていい。それより悪いがまたあのアメを買わせてもらうことは出来るか?」
フフフと黒い笑顔を浮かべる女性たちは放っておき、サヴァスが回復薬入りのアメが欲しいというので余分に作っていたものを渡せばお代だと小袋いっぱいの金貨を貰ってしまった。
「あの、こんなにいただけません。みなさんも依頼帰りなんでしょう?色々必要な物を買うのにもいるでしょうしーー」
「前から言っているだろう。これが正当な代金だ。まぁ確かに今回はいつもより多くはあるが、それもこいつらの飯だなんだといつも俺らは貰ってばかりだからな。これでもAランクなんだ。当分働かなくても生活出来るくらいの稼ぎはあるし、頼むから偶には歳上の顔を立てさせてくれ」
そこまで言われてしまえば無理に突き返すことも出来ず、今回は素直に受け取っておく。
こんな立派なAランクたちを知っているからこそ、やはりあのバカな冒険者たちを許すことは出来ないのであった。
「では良ければこれもどうぞ。あまり日持ちしませんが焼いて食べるだけでも美味しいので。あと今日出来たばかりのタレなんですけど焼いたお肉につけて食べても美味しいです。あとは……」
「待て待て待て。だからこれじゃ俺たちが貰い過ぎーー」
「やったぜ!早速帰って食べてみよう。ありがとなエニシ」
困り顔のサヴァスだったが、バースは喜んで受け取ってくれた。
最近自分が近所の世話焼きおばさんのようになってきている気がする縁であった。
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