二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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みんな仲良く

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 あれから自分でも少しずつ頑張っているのだと笑うコリンにそれは良かったと微笑む。
 見れば以前より凝った髪型であり彼女の頑張りが見て取れた。
 
 「最近はギースも色々教えてくれるようになったの!あのギースがよ」

 縁にはコリンがいうあのギースというのがどのギースかは分からなかったが以前より仲良くなれたのであれば良かったと思う。

 「でさ、他にも何か教えてくれない?」

 「他に、ですか?」

 「そう!最近周りの人たちからも綺麗になったねって言われて嬉しくって。髪型もそうだけど他にも何か女らしくなれる方法があれば教えてほしくって」

 それは…………聞く相手が間違っていないだろうか?
 確かに髪型のことは少し知識があったため教えはしたが、そもそも自分は男であるため女らしさを聞かれたところで分かりはしない。

 「えーと、それは私ではなく他の方にーーーあっ、お婆ちゃ…じゃないマーガレットさんに聞いてみてはどうですか?」

 「マーガレットさん?マーガレットさんって誰ーーってそれギルマスじゃん!ダメダメダメ!ムリムリムリ!いくら私でもまだ死にたくない!」

 何故話すだけで死を覚悟する必要があるのだろうか?
 彼女の中のマーガレット像はかなり激しい人物らしい。
 
 「優しいですよ?それにとても可愛いらしい方です」

 「ぶふっ!そ、そんなこと言うのエニシくんだけよ!」

 そうだろうか?
 確かに親切にしてもらっている自覚はあるが、最近は職員たちとも気さくに話しているようだと聞いていたのだが。

 「1度ちゃんと話してみてはいかがですか?コリンさんたちもAランク冒険者なんですから何かあったら時ギルマスであるマーガレットさんたちと意思疎通がとれる方がいいでしょ?」

 「ゔ~~、そうだけど~」

 渋っているようだが、その表情からマーガレットのことを嫌っている様子はない。
 ただ苦手意識が強いらしく、うんうんと唸るコリンに助け舟を出してみる。

 「良ければ私も一緒に行きましょうか?」

 「ほんと!?お願い!」

 すごい勢いでお願いされてしまった。
 
 「ならギースさんも誘って今から…………エル?」

 ふと呼ばれたような気がして振り返ったが、何だとこちらを見てくる様子から彼が呼んだのではないのだろう。
 さっと周りを見渡してみるが自分を呼んだらしい人物は見当たらない。
 ならばーー

 「すいません。今日はこの後用があるのでまた後日でもいいでしょうか?」

 「え?あ、うんうん。いつでもいいよ。こっちが頼む立場なんだしエニシくんに合わせるから」

 「ありがとうございます。ならまた後日」

 申し訳ないと頭を下げると不思議そうな顔をするエルを連れ足早に町を後にするのだった。

 「ルー!ルー!」

 「え?なになに?どしたの?」

 迎えに来てくれたルーに突撃する勢いで抱きつく。
 突然のことに驚きながらもふらつくことなく受け止めてくれた。
 
 「もうすぐです!たぶんもうすぐ!今日!」

 「え?あの……なにが?」

 盛り上がる縁とは逆に何が何やら分からないというルーに、エルから卵を受け取るとルーに渡す。

 「とても小さな声でしたけど呼ばれました。いつも呼ぶのは夜なのにまだ昼間です。時期からしたら少し早いかもしれませんけど何となくそんな気がするんです」

 それで漸くルーも縁が何を言いたいのか理解したようで、抱えた卵をそっと撫でた。
 以前のように揺れも、先程までの呼ぶ声も止んでしまったが何か心がざわめくのだ。
 
 「……やっと………やっと産まれるんだ」

 「そうです。ルーの子ですよ」

 待ちに待った瞬間である。
 だがそのためには色々用意しておかなければならない。
 ドラゴンの誕生になど立ち合ったことはないため何が必要かは分からないが、卵から産まれてくるならば身体を拭いてやるタオルやお湯を用意しておいた方がいいだろう。

 「今日中には産まれると思いますけどそれがいつかは分かりません。なので早く帰って準備しましょう。手伝ってくれますか?」

 「うん!オレの子だもん」

 「だから男がもんとか言うなって言ってんだろ。まぁいいや。エニシ出来ることがあればオレも手伝うから何でも言って」

 ルーに呆れながらも家族として当たり前に手伝ってくれるエルに嬉しくなる。
 礼を言うと3人で急いで家まで帰るのだった。

 「言っておきますがこの子が自分の力で殻から出るまで手を出しちゃダメですからね」

 「え!?なんで?」

 「私も裏覚えですがこれから生きていくための試練みたいなものなんです。殻からも自力で出てこれない弱い子はその先も無事に生きてはいけないと」

 縁がそれを聞いたのは鳥の話しだったが、ドラゴンでもそう間違っていないと思う。
 勿論そうなっても育てていく気はあるが出来れば自力で頑張って欲しいためルーには釘をさしておいたのだ。
 その時になって焦ったルーが手を貸してはいけないから。

 「パパなんですからこの子を信じて応援してあげて下さい」

 「~~~~っ、わかった」

 渋々ながらも頷いてくれたルーにありがとうとギュッと抱きしめてやるのだった。

 

 

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