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やはり可愛い
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「ぎゃうぎゃうぎゃうぅ」
「ふふふ。ちっちゃい恐竜のおもちゃみたい」
ぎゃうぎゃう鳴きながら短い手足を必死に動かす姿がとても可愛い。
姿形はドラゴンなのだが、その小ささとまだちゃんと鳴けない声が何とも可愛いのだ。
あまりの可愛さに暫くそうして眺めていたが、反応のない縁たちに自分は無視されてしまったと思ったのか先程までの可愛らしい鳴き声から力無い悲しい鳴き声に変わってしまった。
「ごめんね。大丈夫ここにいますよ。よく頑張りましたね」
手を伸ばし抱き寄せるといい子と頭を撫でてやる。
「ぎゃぎゃうぅ」
頑張ったんだよとばかりに擦り寄ってくる仕草も可愛く満足するまで撫でてやるのだった。
あれほど微動打にしていなかった卵は、動き出したと思った瞬間ヒビが入り可愛らしい顔が頭を出した。
動かなかったのが嘘だったかのようにバタバタと暴れ出てきた我が子に愛しさがないわけがない。
言葉は分からずともママ、ママと呼んでくれているのが分かった。
「ありがとう。頑張ってくれてありがとう。貴方は今日から翔です。大きく、空高く飛ぶ姿をいつか見せて下さいね」
「ぎゃうぎゃう!」
「翔ばっかりズルいオレも~」
ルーも加わり親子でギュウギュウ抱きしめ合っていればーー
「産まれたのかっ!?」
縁たちの騒ぎにロンが駆け込んできた。
そういえば言いに行くのを忘れていたなと気付き、しかし何か言われる前にと抱き抱えていた翔を見せれば力が抜けたように座り込んだロンに焦った。
「どうしました?どこか怪我でもーー」
「よかった」
ずっと心配だったと溢すロンに微笑むと抱えていた翔をそっと彼の膝に乗せてやる。
「無事産まれました。とても元気な子ですよ」
「ぎゃうぎゃうぅ」
やはり少しは記憶があるのか嫌がることなくロンの膝に乗ったかと思えば元気だぞと主張するように鳴きロンの手に噛み付いていた。
「みたいだな。こっちの姿は初めてだがそっくりだ」
どこか懐かしそうに見つめるロンに幼き頃のルーの姿を思い出しているのかもしれない。
甘噛みする翔に少し涙を浮かべながらもよく頑張ったなと頭を撫でていた。
「だがやはり小さいな。俺も見たのはルイぐらいだがそれでも翔の倍はあったぞ」
やはり早く生まれ過ぎたのだろうか?
本来の大きさを縁は知らないが見るからに元気な翔の様子にあまり不安はなかった。
「これからですよ。これから大きくなればいいんです。きっとロンを追い越すぐらい大きくなりますよ」
「………だといいがな」
その目がお前に似たら期待は出来ないぞと言っているようで腹が立ったので翔を抱える腕をこっそり抓っておくのだった。
それからジークたちにも報告し、その日はロンも一緒にみんなで寝た。
「ルー、じゃない?」
「いっしょ?」
「ルー?」
「?」
初めて弟を見た子どもたちはあまりにルーに似過ぎていたため混乱していた。
大きさは違えどルーのドラゴン姿とそっくりのためルーが小さくなったのでは?と思っているようだ。
面白いので黙って様子を窺っていればーーー
「ちがーう!ちがうからね!オレはこっち!」
ルーがちっちゃくなっちゃった!と叫んだ繋の声にそれを聞きつけた本人によってバレることになるのだった。
ちなみに近くにいたセインとジークは腹を抱えて笑い、ロンは呆れたように見ている。
「昨日産まれた子で翔といいます。みんなの弟になるので仲良くしてあげて下さいね」
「うん」
「はーい」
「アイ、おねぇちゃんなの!?」
「シン……おにいちゃん?」
素直に頷くアズと繋に対し、愛依と真は自分たちはお姉ちゃん(お兄ちゃん)になったのかと驚いていた。
「そうですよ。みんなとは少し身体が違いますがママの大切な子で、みんなの弟です」
まだ人型をとれない翔は子どもたちには不思議に写るかもしれないが、どれだけ見た目が違おうとも縁には愛しい我が子なのだ。
「アズ……ボクも?」
最近アズは成長したせいか自分のことをボクと言うようになった。
まだ縁にも抱っこすることは出来るが身長も伸び、日々魔法の鍛練も欠かさず熟すアズはここ数年でとても成長していた。
けれど縁をまだママと呼び甘えてくれるのは素直に嬉しい。
「アズも大切な私の子ですよ。もちろん繋も愛依も真もね。みーんな私の大切な子です」
ギュッとアズを抱きしめてやれば自分もと抱きついてきた繋たちも一緒に大好きだと抱きしめてやる。
子どもたちと抱きしめ合う縁にルーが混ざりたそうにしていたが、邪魔すんなとエルに止められていた。
「翔はルーやロンくらい大きくなりますからその時はみんなで乗せてもらいましょうね」
「「「「のる!」」」」
乗りたい乗りたいと騒ぎだした子どもたちは、興奮のあまり翔に早く大きくなってとせがむのだった。
「ふふふ。ちっちゃい恐竜のおもちゃみたい」
ぎゃうぎゃう鳴きながら短い手足を必死に動かす姿がとても可愛い。
姿形はドラゴンなのだが、その小ささとまだちゃんと鳴けない声が何とも可愛いのだ。
あまりの可愛さに暫くそうして眺めていたが、反応のない縁たちに自分は無視されてしまったと思ったのか先程までの可愛らしい鳴き声から力無い悲しい鳴き声に変わってしまった。
「ごめんね。大丈夫ここにいますよ。よく頑張りましたね」
手を伸ばし抱き寄せるといい子と頭を撫でてやる。
「ぎゃぎゃうぅ」
頑張ったんだよとばかりに擦り寄ってくる仕草も可愛く満足するまで撫でてやるのだった。
あれほど微動打にしていなかった卵は、動き出したと思った瞬間ヒビが入り可愛らしい顔が頭を出した。
動かなかったのが嘘だったかのようにバタバタと暴れ出てきた我が子に愛しさがないわけがない。
言葉は分からずともママ、ママと呼んでくれているのが分かった。
「ありがとう。頑張ってくれてありがとう。貴方は今日から翔です。大きく、空高く飛ぶ姿をいつか見せて下さいね」
「ぎゃうぎゃう!」
「翔ばっかりズルいオレも~」
ルーも加わり親子でギュウギュウ抱きしめ合っていればーー
「産まれたのかっ!?」
縁たちの騒ぎにロンが駆け込んできた。
そういえば言いに行くのを忘れていたなと気付き、しかし何か言われる前にと抱き抱えていた翔を見せれば力が抜けたように座り込んだロンに焦った。
「どうしました?どこか怪我でもーー」
「よかった」
ずっと心配だったと溢すロンに微笑むと抱えていた翔をそっと彼の膝に乗せてやる。
「無事産まれました。とても元気な子ですよ」
「ぎゃうぎゃうぅ」
やはり少しは記憶があるのか嫌がることなくロンの膝に乗ったかと思えば元気だぞと主張するように鳴きロンの手に噛み付いていた。
「みたいだな。こっちの姿は初めてだがそっくりだ」
どこか懐かしそうに見つめるロンに幼き頃のルーの姿を思い出しているのかもしれない。
甘噛みする翔に少し涙を浮かべながらもよく頑張ったなと頭を撫でていた。
「だがやはり小さいな。俺も見たのはルイぐらいだがそれでも翔の倍はあったぞ」
やはり早く生まれ過ぎたのだろうか?
本来の大きさを縁は知らないが見るからに元気な翔の様子にあまり不安はなかった。
「これからですよ。これから大きくなればいいんです。きっとロンを追い越すぐらい大きくなりますよ」
「………だといいがな」
その目がお前に似たら期待は出来ないぞと言っているようで腹が立ったので翔を抱える腕をこっそり抓っておくのだった。
それからジークたちにも報告し、その日はロンも一緒にみんなで寝た。
「ルー、じゃない?」
「いっしょ?」
「ルー?」
「?」
初めて弟を見た子どもたちはあまりにルーに似過ぎていたため混乱していた。
大きさは違えどルーのドラゴン姿とそっくりのためルーが小さくなったのでは?と思っているようだ。
面白いので黙って様子を窺っていればーーー
「ちがーう!ちがうからね!オレはこっち!」
ルーがちっちゃくなっちゃった!と叫んだ繋の声にそれを聞きつけた本人によってバレることになるのだった。
ちなみに近くにいたセインとジークは腹を抱えて笑い、ロンは呆れたように見ている。
「昨日産まれた子で翔といいます。みんなの弟になるので仲良くしてあげて下さいね」
「うん」
「はーい」
「アイ、おねぇちゃんなの!?」
「シン……おにいちゃん?」
素直に頷くアズと繋に対し、愛依と真は自分たちはお姉ちゃん(お兄ちゃん)になったのかと驚いていた。
「そうですよ。みんなとは少し身体が違いますがママの大切な子で、みんなの弟です」
まだ人型をとれない翔は子どもたちには不思議に写るかもしれないが、どれだけ見た目が違おうとも縁には愛しい我が子なのだ。
「アズ……ボクも?」
最近アズは成長したせいか自分のことをボクと言うようになった。
まだ縁にも抱っこすることは出来るが身長も伸び、日々魔法の鍛練も欠かさず熟すアズはここ数年でとても成長していた。
けれど縁をまだママと呼び甘えてくれるのは素直に嬉しい。
「アズも大切な私の子ですよ。もちろん繋も愛依も真もね。みーんな私の大切な子です」
ギュッとアズを抱きしめてやれば自分もと抱きついてきた繋たちも一緒に大好きだと抱きしめてやる。
子どもたちと抱きしめ合う縁にルーが混ざりたそうにしていたが、邪魔すんなとエルに止められていた。
「翔はルーやロンくらい大きくなりますからその時はみんなで乗せてもらいましょうね」
「「「「のる!」」」」
乗りたい乗りたいと騒ぎだした子どもたちは、興奮のあまり翔に早く大きくなってとせがむのだった。
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