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申し訳ない
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「………このっ、いい加減目を覚ませ!」
「あいたっ」
パコンといい音を鳴らし頭を叩かれたかと思えば、目を開けた途端ロンの顔が間近にあった。
心なしか色艶が良い気がする。
「?…………おはようございます」
どういう状況か分からなかったが、目を覚ましたらまずこれだろうと挨拶すれば大きな溜息をつかれた。
「おはよう。それよりいい加減手を離してくれ。俺はまだ死にたくはない」
「へ?」
手?と首を傾げ見てみれば何故か抱き枕よろくしロンに抱き付いていた。
………何故?
倒れる前にアズを抱き抱えていたまでは覚えていたが、目が覚めると相手がアズからロンに代わっているとはこれいかに?
言い方と口調からアズがロンに化けているとも考えにくい。
「だから!いい加減手を離せ!」
「いたっ。ちょっと、寝起きの人を叩くのはよろしくなーー」
「ちょっと!!何叩いてんの!縁はオレの番なんだからね!」
「ぎゃうぎゃう!」
考え込み一向に手を離さない縁にロンが再び叩いてくるが、それを注意する前にいつから居たのかルーと翔が2人の間に割り込み引き剥がされた。
「えーと………これはどういう状況でーー」
「「「「縁っ」」」」
「「「ママっ」」」
「あ、みんなおはようござーーーぐぇ」
く、苦しい。助けて。
騒ぐルーたちに縁が目を覚ましたと分かったのかドカドカと部屋に入ってきた家族みんなに熱い抱擁を受けた。
かなり心配かけてしまったのだろうことは分かるがもう少し手加減してほしい。
「バッ、バカ!手を離せ!圧死させる気か!?」
「「「「「っ!?」」」」」
段々と青くなる縁の顔色に気付いたロンが慌てて救出してくれる。
元々の元凶はロンだが助けてくれたことには感謝した。
「で?何がどうなっーー」
「兄貴が縁のこと叩くからじゃん!」
「バッ、バカ!今それを言わなくていーー」
「ロン、ちょっと来い」
ジークたちに引きずられていくロンの姿にルーの一言が余計だったことは分かったが、ここで庇えば何やらややこしいことになりそうだったため黙って見送ることにした。
「ん~~。で?」
「あー、オレが説明すんのね」
残る人の中できちんと説明出来るのはエルしかおらず、申し訳ないが何があったか教えてもらう。
「ロンに何があったかは何となく察するけど、まぁそれは置いといて。無事で良かった。痛いとことかない?」
言われて手足を動かしてみるが特に問題はないようだ。
頷く縁に良かったとエルもホッとしていた。
「で、簡単に説明するとあの後エニシ倒れたじゃん?アズライト抱えたまま」
確かに抱えていた。
記憶もあり、だからこそ目が覚めてロンがいたことに驚いたのだ。
「そう。で、アズライトを助けようとして魔力を送ってたと思うんだけど、それが気を失っても止まらなかったんだよ」
アズを助けるため流していた魔力は縁が気絶した後も無意識にかずっと流し続けていたらしい。
「でもオレもそうだけど、アズライトもそう魔力を溜め込んでおくことなんて出来ない。ずっと吸い続けるなんて無理だから交代で縁の魔力を貰ってたんだ」
なるほど。
ならば起きた時ロンがいたのも彼の順番だったということなのだろう。
抱き付いていたのも寝ていた縁がアズと勘違いしていたからに違いない。
「…………それは分かりました。分かったんですけど………根本的なことを言えば魔力はそのまま垂れ流したままでもよかったのでは?」
態々みんなが交代で魔力を吸わなくとも放っておけばそれはそれで良かったのではと言えばーー
「何言ってんの!?魔力だよ!魔力!魔族なら必要不可欠な魔力を垂れ流しておけばいい!?ふざけてんの!?」
凄い勢いで怒られた。
縁にとってはあればラッキーぐらいのものだが、魔族であるエルたちやドラゴンであるルーたちにとってはなくてはならないものであり、それをただ垂れ流し捨てるなんてこと許せないのだろう。
安易に垂れ流しておけばいいと言って申し訳なかったと素直に謝る。
「まぁオレもエニシの魔力じゃなきゃ貰おうなんて思わないけどね。けどおかげですっごい元気だよ」
言われて見れば確かに肌艶も良く、見るからに元気が有り余っている感じがする。
ロンの色艶が良かったのも、もしかしたらこのせいだったのだろう。
アズもすでに体調は戻っているようで元気になったと笑っている。
………良かった。
「エル、アズ」
名前を呼ぶと来い来いと手招く。
素直に近寄ってきた2人に微笑むとギュッと抱きしめた。
「無事で良かった。辛い想いをさせてごめんなさい。そして頑張ってくれてありがとう。2人とも大好きですよ」
「ボクもママだいすき」
「………オ、オレも」
嬉しいとばかりに笑うアズと照れながらも自分も好きだよと伝えてくれるエルがとても可愛く愛おしい。
色々あったが大切な家族を守ることが出来て本当に良かった。
見れば後ろで羨ましいとばかりに口を尖らせている子どもたちが目に入り、笑っておいでと声をかければ勢いよく抱き付いてきた子どもたちに押し倒れされるのであった。
「あれ?そういえば翔はあの時どこにいたんですか?」
戦闘に参加していたような様子はなく、だからといって繋たちといたようにも見えなかった。
「あー、なんだ、その……気絶してた。ルーの背中で」
「………まだ子どもですからね」
ドラゴンとは思えぬ気の弱さだった。
「あいたっ」
パコンといい音を鳴らし頭を叩かれたかと思えば、目を開けた途端ロンの顔が間近にあった。
心なしか色艶が良い気がする。
「?…………おはようございます」
どういう状況か分からなかったが、目を覚ましたらまずこれだろうと挨拶すれば大きな溜息をつかれた。
「おはよう。それよりいい加減手を離してくれ。俺はまだ死にたくはない」
「へ?」
手?と首を傾げ見てみれば何故か抱き枕よろくしロンに抱き付いていた。
………何故?
倒れる前にアズを抱き抱えていたまでは覚えていたが、目が覚めると相手がアズからロンに代わっているとはこれいかに?
言い方と口調からアズがロンに化けているとも考えにくい。
「だから!いい加減手を離せ!」
「いたっ。ちょっと、寝起きの人を叩くのはよろしくなーー」
「ちょっと!!何叩いてんの!縁はオレの番なんだからね!」
「ぎゃうぎゃう!」
考え込み一向に手を離さない縁にロンが再び叩いてくるが、それを注意する前にいつから居たのかルーと翔が2人の間に割り込み引き剥がされた。
「えーと………これはどういう状況でーー」
「「「「縁っ」」」」
「「「ママっ」」」
「あ、みんなおはようござーーーぐぇ」
く、苦しい。助けて。
騒ぐルーたちに縁が目を覚ましたと分かったのかドカドカと部屋に入ってきた家族みんなに熱い抱擁を受けた。
かなり心配かけてしまったのだろうことは分かるがもう少し手加減してほしい。
「バッ、バカ!手を離せ!圧死させる気か!?」
「「「「「っ!?」」」」」
段々と青くなる縁の顔色に気付いたロンが慌てて救出してくれる。
元々の元凶はロンだが助けてくれたことには感謝した。
「で?何がどうなっーー」
「兄貴が縁のこと叩くからじゃん!」
「バッ、バカ!今それを言わなくていーー」
「ロン、ちょっと来い」
ジークたちに引きずられていくロンの姿にルーの一言が余計だったことは分かったが、ここで庇えば何やらややこしいことになりそうだったため黙って見送ることにした。
「ん~~。で?」
「あー、オレが説明すんのね」
残る人の中できちんと説明出来るのはエルしかおらず、申し訳ないが何があったか教えてもらう。
「ロンに何があったかは何となく察するけど、まぁそれは置いといて。無事で良かった。痛いとことかない?」
言われて手足を動かしてみるが特に問題はないようだ。
頷く縁に良かったとエルもホッとしていた。
「で、簡単に説明するとあの後エニシ倒れたじゃん?アズライト抱えたまま」
確かに抱えていた。
記憶もあり、だからこそ目が覚めてロンがいたことに驚いたのだ。
「そう。で、アズライトを助けようとして魔力を送ってたと思うんだけど、それが気を失っても止まらなかったんだよ」
アズを助けるため流していた魔力は縁が気絶した後も無意識にかずっと流し続けていたらしい。
「でもオレもそうだけど、アズライトもそう魔力を溜め込んでおくことなんて出来ない。ずっと吸い続けるなんて無理だから交代で縁の魔力を貰ってたんだ」
なるほど。
ならば起きた時ロンがいたのも彼の順番だったということなのだろう。
抱き付いていたのも寝ていた縁がアズと勘違いしていたからに違いない。
「…………それは分かりました。分かったんですけど………根本的なことを言えば魔力はそのまま垂れ流したままでもよかったのでは?」
態々みんなが交代で魔力を吸わなくとも放っておけばそれはそれで良かったのではと言えばーー
「何言ってんの!?魔力だよ!魔力!魔族なら必要不可欠な魔力を垂れ流しておけばいい!?ふざけてんの!?」
凄い勢いで怒られた。
縁にとってはあればラッキーぐらいのものだが、魔族であるエルたちやドラゴンであるルーたちにとってはなくてはならないものであり、それをただ垂れ流し捨てるなんてこと許せないのだろう。
安易に垂れ流しておけばいいと言って申し訳なかったと素直に謝る。
「まぁオレもエニシの魔力じゃなきゃ貰おうなんて思わないけどね。けどおかげですっごい元気だよ」
言われて見れば確かに肌艶も良く、見るからに元気が有り余っている感じがする。
ロンの色艶が良かったのも、もしかしたらこのせいだったのだろう。
アズもすでに体調は戻っているようで元気になったと笑っている。
………良かった。
「エル、アズ」
名前を呼ぶと来い来いと手招く。
素直に近寄ってきた2人に微笑むとギュッと抱きしめた。
「無事で良かった。辛い想いをさせてごめんなさい。そして頑張ってくれてありがとう。2人とも大好きですよ」
「ボクもママだいすき」
「………オ、オレも」
嬉しいとばかりに笑うアズと照れながらも自分も好きだよと伝えてくれるエルがとても可愛く愛おしい。
色々あったが大切な家族を守ることが出来て本当に良かった。
見れば後ろで羨ましいとばかりに口を尖らせている子どもたちが目に入り、笑っておいでと声をかければ勢いよく抱き付いてきた子どもたちに押し倒れされるのであった。
「あれ?そういえば翔はあの時どこにいたんですか?」
戦闘に参加していたような様子はなく、だからといって繋たちといたようにも見えなかった。
「あー、なんだ、その……気絶してた。ルーの背中で」
「………まだ子どもですからね」
ドラゴンとは思えぬ気の弱さだった。
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