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イタズラ
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「頑張ってー」
「「がんばれー」」
子どもたちと走り回る番たちに繋とアズと共にのんびり応援する。
暑いので布で即席の日陰を作り、頑張る家族を見守っていた。
「これ愛依たちに勝ち目ある?」
「どうでしょうねぇ。勝負は最後までやってみないと分かりませんよ?」
どういう意味だとエルが聞いてくるが、それには答えず笑って頑張る子どもたちを応援する。
本日は天気も良く海水浴日和だと皆で海に来ていたのだが、元気が有り余っている双子にならばと思い付きでパパたちと勝負してはと提案したのだ。
「する!」
「………」
即答した愛依だが、慎重派の真は若干不安そうだった。
渋る真に、ならばとリルと一緒でもいいと言えば漸く頷いてくれた。
判定はエルに任せ、冷たい水で喉を潤しながら双子の様子を窺う。
勝負方法は砂浜に刺してある旗を取ってくるというビーチフラッグ。
まずは特に何もせず頑張る2人を見守っていたが、案の定アレンに負け愛依が地団駄を踏み、真は落ち込んでいる。
「愛依!真!おいで」
足取り重く近付いてきた2人にコソコソと耳打ちすると、リルにもお願いをして再びスタート位置につく。
「じゃあ行くよ!よーい、ドン!」
「「あっ、ママ!」」
「え?ーーあっ、こら!」
走り出そうとしたセインが2人の声に咄嗟に足を止め縁の方を振り向いたが、ニコニコと笑うと手を振ってやる。
罠だと気付いた時には既に遅く、セインも頑張りはしたが双子が勝利を納め笑顔で旗を振っていた。
「わぁ、姑息」
「作戦ですよ。作戦」
普通に戦うだけが勝負ではないとエルに言えば、それは屁理屈だと言われた。
だが勝負は勝負でありパパに勝てたと双子は跳ねて喜んでいる。
残る敵はあと1人。
今の手はもう使えない。
「リル、準備はいいですか?」
「お主は何とも変なことばかり考えるな」
「面白いでしょ?それにこれは遊びですから」
試合や大会でもなければ、生死がかかった戦でもない。
親子同士の戯れであり、勝ったと喜ぶ子に今のは卑怯だと異議を唱えるほどセインたちも子どもではない。
リルはいまいち乗り気ではないようだが、ただのお遊びだと言えば仕方がないといいながらも準備をするのだった。
「じゃあ行くよ~。よーい、ドン!」
また何かあるのではと警戒しながらも走っていくジーク。
だが次の瞬間ーー
「わーーーい!」
「あ?」
頭上高く飛び越えていく娘の姿に足が止まってしまった。
愛依はそのままクルクルと綺麗に着地を決め旗を取ると、シンも早くと手を振っている。
「おい、何がどうなーーって、おいまさか」
「わーーい!」
リルが真の襟首を咥えたかと思えば、勢いよく空に向かって放り投げられていた。
楽しそうに飛んでいく真にジークももう勝負は諦めたのかトボトボとゴールまで歩いていく。
「お前らな……」
「アイのかちー!」
「シンも!」
ヤッタヤッタと喜ぶ2人に苦笑いすると、まぁ良くやったと頭を撫でてやっていた。
「エニシ……」
「だから言ったでしょ?最後まで分からないって」
エルが何か言いたそうな顔ではあったが、言ったところで仕方がないと思ったのか結局何も言わなかった。
「では勝った愛依と真とリルにはご褒美に今日の夜ごはんは好きなものを作りますよ」
「「やったーー!!」」
「本当か!?」
手伝って良かったでしょ?と縁が言えば、凄い勢いでリルが頷くのであった。
それから皆で貝や魚、食べたいと思っていた海老もとると塩焼きにして食べることにした。
「エルもアズと競争してみますか?」
「ぶっ!」
どうせなら兄弟対決してみてはどうかと聞くが、絶対に嫌だと首を振られた。
兄として負けるのも嫌だが、勝って嫌われるのも嫌らしい。
「ならルーとロン……は無理そうですね」
暑さにあまり強くないのかバテて倒れ込んでいるルーに無理だと悟った。
脱水症にならないよう水をやり、風を送ってやる。
「わ~涼しい~」
「目眩とかはありませんか?」
「だいじょうーーぶっ………ちょっと~、翔やめてよ~」
表情と口調からそれほど酷くはないようだが、倒れ込むルーに何してるのとばかりに翔がペチペチと顔面を叩いていた。
流石に可哀想に思いやめさせた。
「翔も早くみんなと一緒に走れるようになるといいですね」
ヨタヨタ歩きのミニドラゴンもとても可愛いがどうせなら人型で家族仲良く話したいと言えば、もう少し待ってやれとロンに言われるのであった。
望みのものも獲れ、ルーの具合がこれ以上悪くならないようにとその日はそれで家に帰った。
「「がんばれー」」
子どもたちと走り回る番たちに繋とアズと共にのんびり応援する。
暑いので布で即席の日陰を作り、頑張る家族を見守っていた。
「これ愛依たちに勝ち目ある?」
「どうでしょうねぇ。勝負は最後までやってみないと分かりませんよ?」
どういう意味だとエルが聞いてくるが、それには答えず笑って頑張る子どもたちを応援する。
本日は天気も良く海水浴日和だと皆で海に来ていたのだが、元気が有り余っている双子にならばと思い付きでパパたちと勝負してはと提案したのだ。
「する!」
「………」
即答した愛依だが、慎重派の真は若干不安そうだった。
渋る真に、ならばとリルと一緒でもいいと言えば漸く頷いてくれた。
判定はエルに任せ、冷たい水で喉を潤しながら双子の様子を窺う。
勝負方法は砂浜に刺してある旗を取ってくるというビーチフラッグ。
まずは特に何もせず頑張る2人を見守っていたが、案の定アレンに負け愛依が地団駄を踏み、真は落ち込んでいる。
「愛依!真!おいで」
足取り重く近付いてきた2人にコソコソと耳打ちすると、リルにもお願いをして再びスタート位置につく。
「じゃあ行くよ!よーい、ドン!」
「「あっ、ママ!」」
「え?ーーあっ、こら!」
走り出そうとしたセインが2人の声に咄嗟に足を止め縁の方を振り向いたが、ニコニコと笑うと手を振ってやる。
罠だと気付いた時には既に遅く、セインも頑張りはしたが双子が勝利を納め笑顔で旗を振っていた。
「わぁ、姑息」
「作戦ですよ。作戦」
普通に戦うだけが勝負ではないとエルに言えば、それは屁理屈だと言われた。
だが勝負は勝負でありパパに勝てたと双子は跳ねて喜んでいる。
残る敵はあと1人。
今の手はもう使えない。
「リル、準備はいいですか?」
「お主は何とも変なことばかり考えるな」
「面白いでしょ?それにこれは遊びですから」
試合や大会でもなければ、生死がかかった戦でもない。
親子同士の戯れであり、勝ったと喜ぶ子に今のは卑怯だと異議を唱えるほどセインたちも子どもではない。
リルはいまいち乗り気ではないようだが、ただのお遊びだと言えば仕方がないといいながらも準備をするのだった。
「じゃあ行くよ~。よーい、ドン!」
また何かあるのではと警戒しながらも走っていくジーク。
だが次の瞬間ーー
「わーーーい!」
「あ?」
頭上高く飛び越えていく娘の姿に足が止まってしまった。
愛依はそのままクルクルと綺麗に着地を決め旗を取ると、シンも早くと手を振っている。
「おい、何がどうなーーって、おいまさか」
「わーーい!」
リルが真の襟首を咥えたかと思えば、勢いよく空に向かって放り投げられていた。
楽しそうに飛んでいく真にジークももう勝負は諦めたのかトボトボとゴールまで歩いていく。
「お前らな……」
「アイのかちー!」
「シンも!」
ヤッタヤッタと喜ぶ2人に苦笑いすると、まぁ良くやったと頭を撫でてやっていた。
「エニシ……」
「だから言ったでしょ?最後まで分からないって」
エルが何か言いたそうな顔ではあったが、言ったところで仕方がないと思ったのか結局何も言わなかった。
「では勝った愛依と真とリルにはご褒美に今日の夜ごはんは好きなものを作りますよ」
「「やったーー!!」」
「本当か!?」
手伝って良かったでしょ?と縁が言えば、凄い勢いでリルが頷くのであった。
それから皆で貝や魚、食べたいと思っていた海老もとると塩焼きにして食べることにした。
「エルもアズと競争してみますか?」
「ぶっ!」
どうせなら兄弟対決してみてはどうかと聞くが、絶対に嫌だと首を振られた。
兄として負けるのも嫌だが、勝って嫌われるのも嫌らしい。
「ならルーとロン……は無理そうですね」
暑さにあまり強くないのかバテて倒れ込んでいるルーに無理だと悟った。
脱水症にならないよう水をやり、風を送ってやる。
「わ~涼しい~」
「目眩とかはありませんか?」
「だいじょうーーぶっ………ちょっと~、翔やめてよ~」
表情と口調からそれほど酷くはないようだが、倒れ込むルーに何してるのとばかりに翔がペチペチと顔面を叩いていた。
流石に可哀想に思いやめさせた。
「翔も早くみんなと一緒に走れるようになるといいですね」
ヨタヨタ歩きのミニドラゴンもとても可愛いがどうせなら人型で家族仲良く話したいと言えば、もう少し待ってやれとロンに言われるのであった。
望みのものも獲れ、ルーの具合がこれ以上悪くならないようにとその日はそれで家に帰った。
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