二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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親子ですから

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 「海に行きたいです」

 そんな縁の一言により皆で出かけることが決まった。

 「イカ……はとれるか分かりませんけどエビが食べたい」

 獣人であるセインにはあまり魚介類に魅力は感じなかったが、縁が食べたいと言うのであれば叶えてやりたい。
 と言ってもとったことがないのでどうするかとジークたちと考えていれば………

 「これ使って下さい」

 ハイと手渡されたそれを広げてみる。

 「…………用意良過ぎじゃないか?」

 渡されたそれは魚をとるための網だった。
 それなりの大きさがあるようで、いつの間に用意していたんだと驚きながらも呆れる。
 変なところで頑張りをみせるのが縁だ。

 「セインたちなら頑張ってくれると分かってますけど、どうせなら少しでも楽したいじゃないですか」

 「まぁ、な」

 いくらセインたちが体力があり動けるといっても限界があり楽出来るのであればしたいとも思う。
 お願いしますと笑顔で応援されたため頑張るかとジークたちと共に海に入っていくのだった。

 「………これは嬉しい誤算です」

 キラキラと目を輝かせ喜ぶ彼に首を傾げる。

 「エビってこれのことじゃないのか?」

 「いえ、これで合ってます!ただ私が以前いた所だとこんなに大きくなかったので凄く嬉しいです!イセエビみたいっ!」

 イセエビとはなんだろうか?
 やったぁ!と喜ぶ姿はまるで子どものようだ。

 「ママこれ好きなの?」

 ベチベチと未だ暴れるエビに繋がビクビクしながらも近寄ってくる。

 「みたいだな。あの様子なら美味しいご飯にしてくれそうだ」

 「………これ食べれるの?」

 初めて見たエビの姿に、繋には本当に食べれるのかと不思議なのだろう。

 「繋っ!帰ったらこれでお味噌汁作ってあげますよ。魚とエビは良いダシが出て美味しいんです」

 「食べるっ!」

 やったぁ!と手を上げ喜ぶ娘の姿に少々将来が不安になったのは秘密だ。
 以前エルが、なんでこの2人(繋と愛依)こんなに食い意地張ってんの?と溢していたのを思い出した。

 「愛依たちにはエビフライでも作ってあげましょう。セインたちには……漬けにでもしますかね」

 あれも、これもいいなと悩む縁に、とりあえず美味しい飯にしてくれるだろうと納得しておく。

 「これだけじゃ足りないだろうからもう少しとってくる」

 この喜びようなら量があった方がいいだろうと言えば、再びジークたちと共に海に潜ーー

 「ご褒美何貰おっかなぁ」

 「お前は……」

 隣りでニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべるアレンに呆れる。

 「あ?なんだよ?いいだろ別に」

 そういえば以前もこんなことを言っていたなと思い出す。

 「縁のために頑張ったんだから。まぁ、お前はいらないっつうなら?俺が代わりにお前の分までもらーー」

 「えるなんて思うなよ。縁の番はお前だけじゃないんだからな」

 「けっ」

 時々こうして煽るような言葉を言ってくるアレンだが、彼が本気で言っていないことぐらいセインも気が付いている。
 その証拠にすぐ引き下がるのも、気に食わないと言葉にされたこともなかった。

 「パパっ!ケイもする!」

 美味しいものが出来ると縁が言ったからか、手伝いたいと駆け寄ってきた繋に、ならばと網の引き揚げを手伝ってもらうことにした。
 
 「……………………ルー」

 「うぇ?………って、ん?え?ちょっ、翔なんでそんなとこにいるの!?」

 「ゔ~~」

 よいしょよいしょと張り切る繋と共に引き揚げた網には何故か、網に絡まった翔が一緒に引き揚げられるのだった。
 何をどうしたらそうなるんだ。
 出して~とばかりに暴れる翔に余計に網が絡まっていく。
 
 「なんでちゃんと見ておかないんだ」

 「ご、ごめんなさい」

 素直に謝り翔を助け出そうとするが、元々そう器用ではないルーでは救出どころか被害が増していく。
 見てられないとセインも手伝い翔を助け出せば泣いて抱きつかれた。

 「ゔぇぇ~ん!」

 「翔よかった。よかったねぇ」

 「…………」

 感動しているところ申し訳ないが早く離してほしい。
 大声で泣いて抱きついてくる翔に、安心したのか更にルーまでよかったねと翔を抱きしめてくるため、結果2人に抱きつかれているセインはかなりまいってしまっていた。

 「ほらほらパパたちの邪魔しちゃダメですよ」

 いつから見ていたのかセインに抱き付いている翔を引き剥がしてくれると、交代とばかりに今度は繋を差し出された。

 「?」

 「パパのことが大好きな可愛い娘も抱きしめてやって下さいね」

 「ケイも」

 翔ばかりズルいと足に抱き付いてきた繋に、自分の娘は誰より可愛いなと抱きしめ返すのだった。
 
 
 

 
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