まこまも

No.26

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二章 一学期最終日

08

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「……なんというか……すごいな」
 再びベッドに戻り、座る。
 まことは道具をベッドわきに並べていた。
「……てか、なんでお前はそんなに詳しいんだ」
「今まで色々調べたからね」
「変態」
「嬉しいなぁ」
 まことはそう言って、俺を寝かせてから、手にとろりとした液体をつけた。
「いい?……指、いれるよ?」
「……ん」
「痛かったら言ってね」
 まことは、少し微笑んだ。
 ひと指し指が、敏感なそこをまさぐる。
「あ、あー……」
「痛い?」
「……大丈夫」
 痛くないっていったら嘘だけど、我慢できないほどでもない。
 もう少し指を奥まで入れられる。中で指が動く感覚に、ぞわぞわした。
「はぁ……」
「上手」
 指増やすね、と言われ、次にはもう一本指が入る感覚。
「あ、あぁ……っ」
 ぐちゅぐちゅと指を動かされ、敏感なそこが裏から刺激される。
 やばい……思ってたよりこれ、結構……。
「気持ちいい?」
「……っ」
 空いてる方の手で、ゆるく立ち上がったそこをひとなでされ、ビクっと腰が震えた。



side:まこと

 指を三本にすると、守くんはまたビクりと体を震わせた。
「あ……はぁ……」
 守くんは熱に浮かされたような目で、何もない場所を見つめている。
 こっちされるのは初めてって言ってたけど、結構、感じるのかな?
 煽ってるとしか思えないその表情に、胸が高鳴る。
 ……もう、良いよね?
 理性を失いそうになりながら、ゆるくなったそこから指を引き抜いた。
「……僕の、いれるね」
「え?……あ、あっ?! わっ!」
 挿すと、守くんは慌てたように、僕が羽織っているシャツをつかんだ。
「あっごめん、痛かった……?」
 慌てて止めて聞くと、守くんは目をそらして、首を横に振った。
「……び、びっくりした、だけ……」
「……我慢しないでね」
 そのまま、ゆっくり入れていく。
 うあ、守くんの中、熱い……。
 軽くイきそうになりながら、半分くらい入れたところで、守くんはまた僕の服をつかんだ。
「やっぱ、止めて」
「え?」
「お、俺、これ……おかしくなりそ……ッ」
「……気持ちいいってこと?」
「……ち、ちがう、んな」
「ほんとに?」
 ふふ、と笑って、ソレを中から擦るように突いた。
「うあッあ、あッ!」
 いつもより少し上ずった声が、部屋に響く。
「守くん、声エロすぎ……」
「あッ、んあっ!ち、ちがう……っ!」
 指摘すると、守くんは頬を真っ赤にして、慌てて口を押さえようとした。
 けれどその両手をつかまえて、床に押し付ける。
「は、離せ……」
「やだ。もっと聞かせて」
「この、へんたい……っ、ふッ…く」
 腰を動かすと、守くんは必死に口を閉じて、声が出ないように耐える。
 よっぽど恥ずかしいのか、目にはうっすら涙が溜まっていた。
「か、可愛い……!守くん可愛いーー!!!」
「死ねぇっ!――あッ、や、あァッ!」
 さらに激しく突くと、守くんは罵倒しつつも、また喘いだ。
「守くん、かわいい……僕もうイっちゃいそう……」
「あ、俺も、イきそ……ッ!」
 僕が熱を吐き出したのと同時に、ぱたぱたと白濁色が落ちた。
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