まこまも

No.26

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おまけ

おまけ

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【おまけ①】
登場人物の設定

佐々野 誠 (ささの まこと)
 攻め側。高校二年生。
 成績優秀。容姿端麗。皆の憧れで人気者。
 性格も明るく爽やかで真面目で、まさしく優等生。
 父は医者、母は主婦で美人で、お金持ち。
 髪が元々茶色っぽく、身長は平均よりやや低め。なので、どちらかと言えば可愛い感じ。
 ここまでだと完璧優等生だが、変態(虐めるのも虐めらるのも好きだし特殊プレイも好き)で、日々友人を性的な目で見ていることは口が裂けてもいえない。
 一人息子であるため、周囲に将来も期待されており、自分が同性愛者であり女の子と結婚できないことを日々後ろめたく思っている。
 だけど守のことが好きすぎて、よく自制心を失っている。

須貝 守 (すがい まもる)
 受け側。高校二年生で、誠と同じクラス。
 顔は平均的だがスタイルは良く身長170以上。
 黒髪に赤のメッシュを入れているため、周囲に不良だと勘違いされているが、別に非行に走ったりしていない。
 けれど一人が好きなので、周りが近づいてこないのは都合がいいと思っている。
 父親は普通の会社員で、母親はスーパーのパートをしている。二人とも子供の趣味に寛容。
 初めは優等生で八方美人な誠に苦手意識があったが、今は好き(本人は滅多に認めない)。
 誠が自分自身の同性しか愛せない点を「おかしい」と感じていることについて、守はそれは自分が髪を赤に染めるのを「おかしい」という周囲と実質変わらない、つまりはそんなの個性だから気にしなてもいいじゃん、と考えている。

木下 陽(きのした はる)
 高校二年生。誠と守の共通の友人。身長は誠と同じくらい。
 ウェイ系に見えるけど、自分の目標がしっかりしていて、あと自分も半分オタクなので偏見を持たず幅広い交友関係がある。
 ただの良いヤツ。一部にわかりやすく言うとヴィレヴァンが好きなタイプの陽キャみたいな感じ。
 聖とは今までで一番ノリが合う友人として気に入っているが、聖が腐男子であることには気づいていない。
 誠と守が付き合っていることも気づいていない。知ったとしても「へ~! そっかそっか~!」で受け入れそう。

一ノ瀬 聖 (いちのせ しょう)
 高校二年生。誠の元親友。
 黒髪でキリッとしたイケメン。身長は誠と守の中間くらい。
 勉強ができるというよりは、察しが良く頭の回転が速い。推理小説や刑事ドラマが好き。
 誠の初恋の相手であったが、本人は誠の真意に気づいていなかった。
 しかし妹の影響で中学のとき腐男子になり、誠と守を見た時も二人が付き合っているとは知らないのにそういう目で見ていた。
 だけど「まもまこ」が好きな固定厨過激派なので逆は地雷。
 自分が気に入ってる人ほどいじってしまうタイプ。
 陽のことは友人としてめっちゃ良いヤツだなと思っており、その愛情の裏返しでキノコと呼んでいる。
 自分自身はBLする気は今のところない。



【おまけ②】
あとがき

 こちら、2016年~2017年に執筆していた、作者が初めて書いた創作BLになります。
 私のカプ傾向の趣味がとても偏っているせいで、当初商業BLが増え始めていたときでも自分の性癖にシフトしたものを見つけられず、「じゃあ書いてやるよ!!!」となったのが始まりです。

 物語の時期的にこれから二学期が始まるので、文化祭や体育祭も開催させたいな~と思いつつ、時空飛んで大学生編(同棲)とかも楽しそうだな~と思いつつ、二人の想いが通じ合ったのでひとまずここで完結です。
 気が向いたら更新するかもしれません。その時は見てやってください笑
 また、これとは別のカップリングのBL小説も近々投稿する予定ですので、よろしくお願いします。
 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。



【おまけ③】
えっちなことしないと出られない部屋

 目を開けると、そこはピンクな部屋だった。
 壁も、床も、ベッドも、ドアもピンク色。
 そして、隣にはまことがいて、俺と同じくたった今目を覚ましたところだった。
 俺たちは部屋を見渡し、そしてドアに貼られた異質な張り紙を目にする。
「えっちなことをしないと出られない部屋、だって」
 そう、張り紙には『えっちなことをしないと出られない部屋』とデカデカとポップな字体で書いてあった。
「頭悪……」
 ため息をついて、ベッドに座り直す。
 まことは、俺に近づいてこう聞いた。
「何しよっか?」
「は?マジですんの?一回出られるかどうか確かめてからだろ」
「そうだね」
 そうして、俺たちは部屋の壁を叩いてみたり、ドアノブを捻ってみたり、色々確かめてみたのだが。
「……出られないね」
「そうだな……」
 やはり、この部屋からは出られそうになかった。
 すると、まことは俺を見上げ、
「守くん、ちょっと口開けて」
「あ?」
 そう言われて、思わず口を開けて聞き返してしまった。
 途端、
「んんっ……!」
 まことの口で、俺の口がふさがれた。
 そのままベッドに押し倒され、生温かい舌が俺の口内に触れる。
 舌が深く絡み、部屋に水音が響き始める。
 それに応えながら、まことの頭を撫でて、目を瞑った。
 そのとき、ガチャ、と鍵が開いた音がした。
「っ、はあ……」
 途端に口を離され、つうっと銀の糸が口と口を繋ぐ。
 まことは俺を見下げ、満足げにぺろりと自分の濡れた唇を舐めた。
「ドア、開いたみたいだよ。出ようか」
「…………そ、そうだな」
 ……いや、簡単に開きすぎだろ。もうちょっと空気読めよ、ドア。
 まことは、拍子抜けしてる俺に気づいたのか、ニヤッと笑って、
「ん? もうちょっとキスしてたかった?」
「なわけねーだろ、調子のんな」
 そう答えてベッドを立ち上がって、ドアの方へ向かった。

(おわり)
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