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第5話 伊豆・夏の湯けむりと勘違いの夜編(後編)
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風呂上がり。
旅館のテラスで、潮風を感じながら美月と遼は缶ジュースを手にしていた。
「……さっきのこと、笑い話にしてくださいね」
「もちろん。旅には“予期せぬハプニング”がつきものですから」
「遼さん、慣れてるんですね」
「さすがに、あれは初めてです」
美月は小さく笑って、空に浮かぶ月を見上げた。
「……ほんと、久しぶりに休み取ったんです。仕事始めてからずっと、店とお客さんとスタッフの間で走り回って。気づいたら、夏が終わってて」
「わかります」
「え?」
「僕も、誰かを案内してばかりで、自分がどこへ行きたいのか、最近わからなくなることがあります……」
波の音が流れる。やがて、美月が小さくつぶやいた。
「じゃあ、今は少し似た者同士、ですね」
「かもしれません」
「……あの、貸切風呂の件、内緒にしてくれます?」
「もちろん。僕の心の中に閉まっておきます」
「忘れるんじゃなくて、閉まうの?」
「忘れるには、ちょっともったいない気がして」
その言葉に、美月の口元が少し緩む。風が、二人の間を通り抜けた。テラスは静かで、他の参加者たちは部屋に戻っていた。美月が缶ジュースを置くと、彼女の手が遼の手に触れ、さっきの風呂での感触を思い起こさせる。遼の視線が美月の浴衣の胸元に落ち、彼女もそれに気づいて頬を赤らめるが、目を逸らさない。
「遼さん……また濡れてきちゃった」
「美月さん……」
「もう一回しよう……」
美月の言葉に、遼の心臓が激しく高鳴り始める。二人は自然と近づき、唇が触れ合う。キスは最初優しく、しかしすぐに激しくなり、互いの舌が絡み合う。美月の手が遼の浴衣の帯に伸び、緩めると、彼の体が露わになる。遼も美月の浴衣を優しく脱がし、彼女の白い肌が月明かりに照らされて輝く。
「ここじゃ……人に見られるかも」
遼がささやくが、美月は首を振り、
「誰も来ないわ。……続き、したい」
二人はテラスの隅、クッションの置かれたベンチに移動し、遼が美月を優しく押し倒す。彼女の胸を掌で包み、乳首を指で優しく転がすと、美月が甘い吐息を漏らす。
「あっ……んっ……」
遼の唇が彼女の首筋を滑り、胸に降りて乳首を口に含む。舌で舐め回し、軽く噛むと、美月の体がびくんと反応する。
「遼さん……もっと……」
美月の手が遼の下半身へ伸び、彼の既に硬く勃起したペニスを握る。ゆっくりと上下に動かすと、遼が低くうめく。
「美月さん……気持ちいい……」
遼の指が美月の下腹部に滑り込み、湿った秘部を探る。彼女のクリトリスを優しく撫で、指を一本、二本と挿入すると、美月が腰を浮かせて喘ぐ。
「あぁん……そこ……いいっ……」
指の動きを速め、彼女の膣内を刺激し続けると、美月の体が震え、最初の絶頂を迎える。
「イっ……イクぅ……!」
遼は美月の体を優しく抱き起こし、彼女を自分の膝の上に跨がらせる。美月が自ら遼のものを導き、ゆっくりと腰を沈める。熱く濡れた膣内が彼を包み込み、二人が同時に息を吐く。
「はぁ……遼さん、大きい……」
遼が美月の腰を抱え、上下に動かす。彼女の胸が揺れ、遼の唇がそれに吸いつく。美月が腰をグラインドさせ、互いの動きが同期する。汗が混じり、肌が滑り合う音が響く。
「もっと深く……あっ、遼さん……!」
遼が体位を変え、美月を四つんばいにさせる。後ろから挿入し、激しく腰を打ちつける。美月の髪を優しく掴み、彼女の背中を撫でながらピストンを速める。
「美月さん……締まる……すごい……」
美月が枕を噛み、声を抑えようとするが、快楽の波に負け、喘ぎが漏れる。
「んっ……あぁ……もっとして……壊れちゃう……!」
遼の動きが頂点に達し、二人は同時に絶頂を迎える。遼が美月の膣内に熱いものを放ち、彼女の体が痙攣する。
「あぁぁ……遼さん……イっちゃう……!」
二人は息を荒げて抱き合い、月明かりの下で余韻に浸る。美月が遼の胸に顔を埋め、
「……最高の思い出になったわ」
とささやいた。遼は彼女を抱きしめ、
「僕も……」
テラスの風が二人の体を冷やし、静かな満足感が広がった。
翌朝、チェックアウトの時間。
美月はロビーで遼に声を掛けた。
「お世話になりました。遼さんのおかげで、久しぶりにリフレッシュできました」
「帰ったらすぐお仕事ですか?忙しくなりますね」
「ええ。でも、思い出すと思います。あの温泉と、あの“事件”を」
「それは……光栄なような、恥ずかしいような」
「またツアー、担当してくださいね」
「ええ、いつでも」
美月は軽く会釈し、バスに乗り込んだ。窓越しに見える笑顔は、まるで陽射しのように柔らかかった。小さなメモを差し出し、「次は予約ミスなしで」とささやいた。
夕方、新宿西口に戻る。
参加者たちが次々と降り、街のざわめきに紛れていく。遼は最後尾で、美月に軽く手を振った。
「気をつけて帰ってください」
「ありがとう。……今度はちゃんと時間、確認しますね」
「そうしてください」
笑い合いながら、美月は振り返らずに改札へ向かった。遼は少しのあいだその背中を見送り、ふっと息をついた。
「……旅って、ほんと不思議だ。次は、どんな勘違いかな」
その声は、夏の夕日に溶けていった。
旅館のテラスで、潮風を感じながら美月と遼は缶ジュースを手にしていた。
「……さっきのこと、笑い話にしてくださいね」
「もちろん。旅には“予期せぬハプニング”がつきものですから」
「遼さん、慣れてるんですね」
「さすがに、あれは初めてです」
美月は小さく笑って、空に浮かぶ月を見上げた。
「……ほんと、久しぶりに休み取ったんです。仕事始めてからずっと、店とお客さんとスタッフの間で走り回って。気づいたら、夏が終わってて」
「わかります」
「え?」
「僕も、誰かを案内してばかりで、自分がどこへ行きたいのか、最近わからなくなることがあります……」
波の音が流れる。やがて、美月が小さくつぶやいた。
「じゃあ、今は少し似た者同士、ですね」
「かもしれません」
「……あの、貸切風呂の件、内緒にしてくれます?」
「もちろん。僕の心の中に閉まっておきます」
「忘れるんじゃなくて、閉まうの?」
「忘れるには、ちょっともったいない気がして」
その言葉に、美月の口元が少し緩む。風が、二人の間を通り抜けた。テラスは静かで、他の参加者たちは部屋に戻っていた。美月が缶ジュースを置くと、彼女の手が遼の手に触れ、さっきの風呂での感触を思い起こさせる。遼の視線が美月の浴衣の胸元に落ち、彼女もそれに気づいて頬を赤らめるが、目を逸らさない。
「遼さん……また濡れてきちゃった」
「美月さん……」
「もう一回しよう……」
美月の言葉に、遼の心臓が激しく高鳴り始める。二人は自然と近づき、唇が触れ合う。キスは最初優しく、しかしすぐに激しくなり、互いの舌が絡み合う。美月の手が遼の浴衣の帯に伸び、緩めると、彼の体が露わになる。遼も美月の浴衣を優しく脱がし、彼女の白い肌が月明かりに照らされて輝く。
「ここじゃ……人に見られるかも」
遼がささやくが、美月は首を振り、
「誰も来ないわ。……続き、したい」
二人はテラスの隅、クッションの置かれたベンチに移動し、遼が美月を優しく押し倒す。彼女の胸を掌で包み、乳首を指で優しく転がすと、美月が甘い吐息を漏らす。
「あっ……んっ……」
遼の唇が彼女の首筋を滑り、胸に降りて乳首を口に含む。舌で舐め回し、軽く噛むと、美月の体がびくんと反応する。
「遼さん……もっと……」
美月の手が遼の下半身へ伸び、彼の既に硬く勃起したペニスを握る。ゆっくりと上下に動かすと、遼が低くうめく。
「美月さん……気持ちいい……」
遼の指が美月の下腹部に滑り込み、湿った秘部を探る。彼女のクリトリスを優しく撫で、指を一本、二本と挿入すると、美月が腰を浮かせて喘ぐ。
「あぁん……そこ……いいっ……」
指の動きを速め、彼女の膣内を刺激し続けると、美月の体が震え、最初の絶頂を迎える。
「イっ……イクぅ……!」
遼は美月の体を優しく抱き起こし、彼女を自分の膝の上に跨がらせる。美月が自ら遼のものを導き、ゆっくりと腰を沈める。熱く濡れた膣内が彼を包み込み、二人が同時に息を吐く。
「はぁ……遼さん、大きい……」
遼が美月の腰を抱え、上下に動かす。彼女の胸が揺れ、遼の唇がそれに吸いつく。美月が腰をグラインドさせ、互いの動きが同期する。汗が混じり、肌が滑り合う音が響く。
「もっと深く……あっ、遼さん……!」
遼が体位を変え、美月を四つんばいにさせる。後ろから挿入し、激しく腰を打ちつける。美月の髪を優しく掴み、彼女の背中を撫でながらピストンを速める。
「美月さん……締まる……すごい……」
美月が枕を噛み、声を抑えようとするが、快楽の波に負け、喘ぎが漏れる。
「んっ……あぁ……もっとして……壊れちゃう……!」
遼の動きが頂点に達し、二人は同時に絶頂を迎える。遼が美月の膣内に熱いものを放ち、彼女の体が痙攣する。
「あぁぁ……遼さん……イっちゃう……!」
二人は息を荒げて抱き合い、月明かりの下で余韻に浸る。美月が遼の胸に顔を埋め、
「……最高の思い出になったわ」
とささやいた。遼は彼女を抱きしめ、
「僕も……」
テラスの風が二人の体を冷やし、静かな満足感が広がった。
翌朝、チェックアウトの時間。
美月はロビーで遼に声を掛けた。
「お世話になりました。遼さんのおかげで、久しぶりにリフレッシュできました」
「帰ったらすぐお仕事ですか?忙しくなりますね」
「ええ。でも、思い出すと思います。あの温泉と、あの“事件”を」
「それは……光栄なような、恥ずかしいような」
「またツアー、担当してくださいね」
「ええ、いつでも」
美月は軽く会釈し、バスに乗り込んだ。窓越しに見える笑顔は、まるで陽射しのように柔らかかった。小さなメモを差し出し、「次は予約ミスなしで」とささやいた。
夕方、新宿西口に戻る。
参加者たちが次々と降り、街のざわめきに紛れていく。遼は最後尾で、美月に軽く手を振った。
「気をつけて帰ってください」
「ありがとう。……今度はちゃんと時間、確認しますね」
「そうしてください」
笑い合いながら、美月は振り返らずに改札へ向かった。遼は少しのあいだその背中を見送り、ふっと息をついた。
「……旅って、ほんと不思議だ。次は、どんな勘違いかな」
その声は、夏の夕日に溶けていった。
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