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第6話 神戸・秋の街とふたりの反省会編(後編)
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ホテル、遼の部屋。
美羽は、遼をソファに座らせる。
「すみません、私、飲ませすぎちゃいましたね」
「いや……たまには、こういう日も……」
「お水、持ってきますね」
「すまない……ありがとう」
美羽はグラスに水を注ぎ、遼の口元に近づける。遼はゆっくりと飲み、目を細めて彼女を見た。
「……長谷川さん、今日は本当によく頑張った……な」
遼の言葉がゆっくりと途切れる。
「佐倉さん?大丈夫ですか?……酔いが回ってるみたいですね。少し横になってください」
彼女は遼をソファに寝かせ、枕を調整する。遼はぼんやりと目を閉じ、息を吐いた。
「ほんと、仕事のときは完璧なのに。こうしてると、普通の人なんだなって思います」
美羽は小さく笑って、遼のシャツのボタンを上から二つほど外し、首元を緩めてやる。指先が遼の胸元に触れ、温かい肌の感触に彼女の心臓が少し速くなる。
「……ずるいですよ、佐倉さん。こんな無防備な顔、見せられたら……」
そう呟きながら、美羽は遼の首筋を軽く拭くタオルで撫でる。介抱のつもりだったが、指が自然と滑り、鎖骨のラインをなぞってしまう。遼の体が微かに反応し、目が薄く開いた。
「ん……長谷川さん……?」
「……大丈夫ですよ。休んでてください」
美羽は悪戯っぽく微笑み、遼の頬を軽くつねる。酔いのせいか、遼は抵抗せずに任せていた。彼女の指が今度は耳たぶを優しく撫で、息を吹きかけるように近づく。
「佐倉さん、いつもかっこいいのに……今は可愛いですね。もっと触っちゃおうかな」
美羽は遼の胸に手を置き、ゆっくりとマッサージするふりをして乳首のまわりに円を描く。遼の息が少し荒くなり、おぼろげに目を開いた。
「……は、長谷川さん、な、何してるんだ……」
「介抱ですよ? 酔いを醒ますマッサージ。ほら、肩も凝ってるでしょ?」
彼女は笑いながら遼の肩を揉み、徐々に手を下に滑らせる。遼の胸から腹筋にかけて指先でくすぐるように動かす。遼はたまらず、彼女の手を掴んだが、力が入らずそのまま任せてしまう。
「はあ……はあ……君、意外と大胆だな……」
「えへへ、佐倉さんが弱ってる隙に、憧れの先輩にちょっかい出してみました。どうです? 気持ちいい?」
美羽の頬が赤らみ、酒の残り香と興奮で目が潤む。遼の視線が熱を帯び、彼女の腰に手が回る。介抱のふりから始まった触れ合いが、互いの体温を高めていく。
「長谷川さん……君も、酔ってるのか?」
「少しだけ。憧れの佐倉さんに、いっぱい触れてたら……なんか我慢できなくなっちゃいました」
美羽は遼の唇に指を当て、そっとキスをする。最初は軽く、探るように。遼が応じ、彼女の背中を抱き寄せる。キスが深くなり、舌が絡み合う。美羽の息が熱く、遼の首に腕を回す。
「ん……佐倉さん……」
ソファの上で体を重ね、遼は美羽のスーツのボタンを外していく。ブラウスがはだけ、柔らかい胸の谷間が露わになる。遼の唇が首筋に移り、軽く吸う。美羽は甘い声を漏らし、遼のシャツを脱がせ、胸板にキスを返す。
「はあ……佐倉さん……ずっと好きでした」
彼女の手が遼のベルトに伸び、ズボンを下ろす。遼の股間はすでに硬く膨張し、美羽の指が優しく撫でる。遼は息を吐き、彼女のスカートを捲り上げる。ストッキング越しに太ももを撫で、下着の縁に指を掛ける。
「長谷川さん……いいのか?」
「はい……佐倉さん……欲しいです」
美羽は自ら下着を脱ぎ、遼の上に跨る。遼のペニスを手に取り、ゆっくりと自分の秘部に導く。濡れた入り口に先端が触れ、互いに震える。美羽が腰を沈め、ゆっくりと挿入される。熱い膣壁が遼を包み、彼女の声が部屋に響く。
「あっ……んん……大きい……佐倉さんの、熱い……」
遼は美羽の腰を掴み、下から突き上げる。美羽の胸が揺れ、遼の唇が乳首を捉える。舌で転がし、吸う。美羽は背を反らし、腰を前後に動かす。湿った音が響き、汗が混じり合う。
「はあ……あっ……佐倉さん、もっと……奥まで……」
遼は体勢を入れ替え、美羽をソファに押し倒す。脚を広げ、深く挿入。ピストンが激しくなり、美羽の爪が遼の背中に食い込む。彼女の膣内は遼を締め付け、愛液が溢れ出す。
「長谷川さん……締まる……」
「んんっ……佐倉さんの、硬くて……あっ、そこ……!」
動きが速くなり、互いの息が荒い。美羽の体が震え、絶頂が近づく。遼はさらに深く突き、彼女の耳元で囁く。
「……で、出る……」
「あっ……イク……佐倉さん、イクっ……!」
美羽の体が痙攣し、膣内が強く収縮。遼も限界を迎え、熱い精液を彼女の中に放った。二人はソファに横たわったまま、しばらく無言で寄り添っていた。部屋にはエアコンの低い音と、ふたりの荒い息遣いだけが響く。美羽は遼の胸に指で円を描きながら、ぼそっと呟いた。
「……ねぇ、佐倉さん。私、こんなこと……初めてです」
遼は目を閉じたまま、彼女の髪に指を絡める。
「僕も……研修の子と、こんなことになるなんて思ってなかった」
美羽はくすっと笑い、遼に密着する。
「でも、佐倉さんのこと……ずっと見てましたから。憧れの先輩が、こんなに近くにいるなんて……夢みたい」
遼は目を開け、美羽の顔を覗き込む。彼女の瞳は潤み、頬はまだ火照っている。
「……君ってやつは」
「酔ってるって言いたいんでしょ?」
「そうだ。違うのかい?」
美羽は悪戯っぽく笑い、遼の腹筋を指でなぞる。
「違います。……佐倉さんが、優しくて、かっこよくて……我慢できなくなったんです」
遼はため息をつき、彼女の腰に手を回した。
「……ずるい子だな」
美羽は遼の首に腕を回し、耳元で囁く。
「ねぇ……まだ、終わりたくないです」
遼の目が一瞬鋭くなり、彼女の唇に軽くキスを落とす。
「……僕もだよ」
美羽は体を起こし、遼の膝の間に座り込む。彼女は照れながらも、遼の股間を優しく撫でる。まだ半勃ちのペニスが、彼女の指に反応して徐々に硬さを取り戻す。
「……すごい。まだ元気なんですね」
「君のせいだ」
美羽は笑いながら、遼のペニスにそっとキスを落とす。舌先で先端を舐め、ゆっくりと口に含む。遼は息を吐き、彼女の頭を優しく撫でる。
「ん……長谷川さん……上手いな……」
「えへ……初めてなのに……佐倉さんが気持ちよさそうだから、頑張っちゃいました」
美羽のフェラチオで、遼のペニスは再び硬くなる。美羽は立ち上がって、ソファの背もたれに手をつく。
「ねぇ……次は、立ったまま……いいですか?」
遼は美羽の後ろから覆い被さる。美羽の濡れた秘部に指を這わせ、クリトリスを優しく円を描くように刺激しながら、硬くなったペニスを押し当てる。
「長谷川さん……ここで、いいか?」
「んっ……はい、佐倉さん……挿れて……」
美羽は腰をくねらせ、誘うように後ろに突き出す。遼は一気に腰を沈め、奥まで突き刺す。美羽の背中が弓なりに反り、甘い悲鳴が漏れる。
「あぁっ!深い……佐倉さんの、奥まであたる……!」
遼は美羽の腰を両手で掴み、激しくピストン。部屋に響くのは肉がぶつかる湿った音と、美羽の喘ぎ声。彼女の髪が乱れ、汗が滴る。遼は片手で美羽の胸を揉み、もう一方の手でクリトリスを弄る。
「長谷川さん……締まる……やばい……」
「んんっ……佐倉さん、そこ……もっと……イクっ……!」
美羽の体が震え、立ちバックのまま絶頂。遼も限界を迎え、熱い精液を奥深くに注ぎ込む。彼女の体を優しく抱きしめる。抱き合いながら、息を整える。美羽は遼の胸に顔を埋め、くすくす笑う。
「ふふ……介抱のつもりが、いろんなことしちゃった……でも、幸せです」
遼は彼女の髪を撫で、苦笑する。
「やれやれ……」
美羽はそっと遼の手の甲に自分の手を重ねた。その温もりが、静かな夜の中で、二人の距離を確かに近づけていた。
翌朝。
カーテンの隙間から朝日が差し込む。遼が目を覚ますと、テーブルの上には水と頭痛薬。そして、メモが一枚。
「先に朝食会場に行ってます。佐倉さん、ちゃんと休んでくださいね。――美羽」
遼はそれを見て、少しだけ口元を緩めた。
「……やさしい子だな」
帰りの新幹線ホーム。
美羽はキャリーバッグを持ちながら、遼に向かって頭を下げた。
「2日間、本当にありがとうございました!」
「こちらこそ。よく頑張ったな」
「それから、昨日は……その、ありがとうございました」
「いや、こっちこそ……」
二人は頬を赤らめた。
「……もう少しだけ、ご一緒したかったです。また、同行できますか?」
「君のような熱意あるガイドなら、すぐにまた現場で会えると思うよ」
「じゃあ、また同行できるように頑張ります!」
そう言って笑う美羽の頬は、朝日を受けて少し赤く見えた。遼は新幹線の窓越しに小さく手を振り、「また現場で会おう」と声をかけた。
列車が動き出す。
窓の外に流れる秋の街並みを見ながら、遼は小さくつぶやいた。
「……やれやれ、また、やっちまった……」
けれどその口元には、どこか照れくさそうな笑みが浮かんでいた。
美羽は、遼をソファに座らせる。
「すみません、私、飲ませすぎちゃいましたね」
「いや……たまには、こういう日も……」
「お水、持ってきますね」
「すまない……ありがとう」
美羽はグラスに水を注ぎ、遼の口元に近づける。遼はゆっくりと飲み、目を細めて彼女を見た。
「……長谷川さん、今日は本当によく頑張った……な」
遼の言葉がゆっくりと途切れる。
「佐倉さん?大丈夫ですか?……酔いが回ってるみたいですね。少し横になってください」
彼女は遼をソファに寝かせ、枕を調整する。遼はぼんやりと目を閉じ、息を吐いた。
「ほんと、仕事のときは完璧なのに。こうしてると、普通の人なんだなって思います」
美羽は小さく笑って、遼のシャツのボタンを上から二つほど外し、首元を緩めてやる。指先が遼の胸元に触れ、温かい肌の感触に彼女の心臓が少し速くなる。
「……ずるいですよ、佐倉さん。こんな無防備な顔、見せられたら……」
そう呟きながら、美羽は遼の首筋を軽く拭くタオルで撫でる。介抱のつもりだったが、指が自然と滑り、鎖骨のラインをなぞってしまう。遼の体が微かに反応し、目が薄く開いた。
「ん……長谷川さん……?」
「……大丈夫ですよ。休んでてください」
美羽は悪戯っぽく微笑み、遼の頬を軽くつねる。酔いのせいか、遼は抵抗せずに任せていた。彼女の指が今度は耳たぶを優しく撫で、息を吹きかけるように近づく。
「佐倉さん、いつもかっこいいのに……今は可愛いですね。もっと触っちゃおうかな」
美羽は遼の胸に手を置き、ゆっくりとマッサージするふりをして乳首のまわりに円を描く。遼の息が少し荒くなり、おぼろげに目を開いた。
「……は、長谷川さん、な、何してるんだ……」
「介抱ですよ? 酔いを醒ますマッサージ。ほら、肩も凝ってるでしょ?」
彼女は笑いながら遼の肩を揉み、徐々に手を下に滑らせる。遼の胸から腹筋にかけて指先でくすぐるように動かす。遼はたまらず、彼女の手を掴んだが、力が入らずそのまま任せてしまう。
「はあ……はあ……君、意外と大胆だな……」
「えへへ、佐倉さんが弱ってる隙に、憧れの先輩にちょっかい出してみました。どうです? 気持ちいい?」
美羽の頬が赤らみ、酒の残り香と興奮で目が潤む。遼の視線が熱を帯び、彼女の腰に手が回る。介抱のふりから始まった触れ合いが、互いの体温を高めていく。
「長谷川さん……君も、酔ってるのか?」
「少しだけ。憧れの佐倉さんに、いっぱい触れてたら……なんか我慢できなくなっちゃいました」
美羽は遼の唇に指を当て、そっとキスをする。最初は軽く、探るように。遼が応じ、彼女の背中を抱き寄せる。キスが深くなり、舌が絡み合う。美羽の息が熱く、遼の首に腕を回す。
「ん……佐倉さん……」
ソファの上で体を重ね、遼は美羽のスーツのボタンを外していく。ブラウスがはだけ、柔らかい胸の谷間が露わになる。遼の唇が首筋に移り、軽く吸う。美羽は甘い声を漏らし、遼のシャツを脱がせ、胸板にキスを返す。
「はあ……佐倉さん……ずっと好きでした」
彼女の手が遼のベルトに伸び、ズボンを下ろす。遼の股間はすでに硬く膨張し、美羽の指が優しく撫でる。遼は息を吐き、彼女のスカートを捲り上げる。ストッキング越しに太ももを撫で、下着の縁に指を掛ける。
「長谷川さん……いいのか?」
「はい……佐倉さん……欲しいです」
美羽は自ら下着を脱ぎ、遼の上に跨る。遼のペニスを手に取り、ゆっくりと自分の秘部に導く。濡れた入り口に先端が触れ、互いに震える。美羽が腰を沈め、ゆっくりと挿入される。熱い膣壁が遼を包み、彼女の声が部屋に響く。
「あっ……んん……大きい……佐倉さんの、熱い……」
遼は美羽の腰を掴み、下から突き上げる。美羽の胸が揺れ、遼の唇が乳首を捉える。舌で転がし、吸う。美羽は背を反らし、腰を前後に動かす。湿った音が響き、汗が混じり合う。
「はあ……あっ……佐倉さん、もっと……奥まで……」
遼は体勢を入れ替え、美羽をソファに押し倒す。脚を広げ、深く挿入。ピストンが激しくなり、美羽の爪が遼の背中に食い込む。彼女の膣内は遼を締め付け、愛液が溢れ出す。
「長谷川さん……締まる……」
「んんっ……佐倉さんの、硬くて……あっ、そこ……!」
動きが速くなり、互いの息が荒い。美羽の体が震え、絶頂が近づく。遼はさらに深く突き、彼女の耳元で囁く。
「……で、出る……」
「あっ……イク……佐倉さん、イクっ……!」
美羽の体が痙攣し、膣内が強く収縮。遼も限界を迎え、熱い精液を彼女の中に放った。二人はソファに横たわったまま、しばらく無言で寄り添っていた。部屋にはエアコンの低い音と、ふたりの荒い息遣いだけが響く。美羽は遼の胸に指で円を描きながら、ぼそっと呟いた。
「……ねぇ、佐倉さん。私、こんなこと……初めてです」
遼は目を閉じたまま、彼女の髪に指を絡める。
「僕も……研修の子と、こんなことになるなんて思ってなかった」
美羽はくすっと笑い、遼に密着する。
「でも、佐倉さんのこと……ずっと見てましたから。憧れの先輩が、こんなに近くにいるなんて……夢みたい」
遼は目を開け、美羽の顔を覗き込む。彼女の瞳は潤み、頬はまだ火照っている。
「……君ってやつは」
「酔ってるって言いたいんでしょ?」
「そうだ。違うのかい?」
美羽は悪戯っぽく笑い、遼の腹筋を指でなぞる。
「違います。……佐倉さんが、優しくて、かっこよくて……我慢できなくなったんです」
遼はため息をつき、彼女の腰に手を回した。
「……ずるい子だな」
美羽は遼の首に腕を回し、耳元で囁く。
「ねぇ……まだ、終わりたくないです」
遼の目が一瞬鋭くなり、彼女の唇に軽くキスを落とす。
「……僕もだよ」
美羽は体を起こし、遼の膝の間に座り込む。彼女は照れながらも、遼の股間を優しく撫でる。まだ半勃ちのペニスが、彼女の指に反応して徐々に硬さを取り戻す。
「……すごい。まだ元気なんですね」
「君のせいだ」
美羽は笑いながら、遼のペニスにそっとキスを落とす。舌先で先端を舐め、ゆっくりと口に含む。遼は息を吐き、彼女の頭を優しく撫でる。
「ん……長谷川さん……上手いな……」
「えへ……初めてなのに……佐倉さんが気持ちよさそうだから、頑張っちゃいました」
美羽のフェラチオで、遼のペニスは再び硬くなる。美羽は立ち上がって、ソファの背もたれに手をつく。
「ねぇ……次は、立ったまま……いいですか?」
遼は美羽の後ろから覆い被さる。美羽の濡れた秘部に指を這わせ、クリトリスを優しく円を描くように刺激しながら、硬くなったペニスを押し当てる。
「長谷川さん……ここで、いいか?」
「んっ……はい、佐倉さん……挿れて……」
美羽は腰をくねらせ、誘うように後ろに突き出す。遼は一気に腰を沈め、奥まで突き刺す。美羽の背中が弓なりに反り、甘い悲鳴が漏れる。
「あぁっ!深い……佐倉さんの、奥まであたる……!」
遼は美羽の腰を両手で掴み、激しくピストン。部屋に響くのは肉がぶつかる湿った音と、美羽の喘ぎ声。彼女の髪が乱れ、汗が滴る。遼は片手で美羽の胸を揉み、もう一方の手でクリトリスを弄る。
「長谷川さん……締まる……やばい……」
「んんっ……佐倉さん、そこ……もっと……イクっ……!」
美羽の体が震え、立ちバックのまま絶頂。遼も限界を迎え、熱い精液を奥深くに注ぎ込む。彼女の体を優しく抱きしめる。抱き合いながら、息を整える。美羽は遼の胸に顔を埋め、くすくす笑う。
「ふふ……介抱のつもりが、いろんなことしちゃった……でも、幸せです」
遼は彼女の髪を撫で、苦笑する。
「やれやれ……」
美羽はそっと遼の手の甲に自分の手を重ねた。その温もりが、静かな夜の中で、二人の距離を確かに近づけていた。
翌朝。
カーテンの隙間から朝日が差し込む。遼が目を覚ますと、テーブルの上には水と頭痛薬。そして、メモが一枚。
「先に朝食会場に行ってます。佐倉さん、ちゃんと休んでくださいね。――美羽」
遼はそれを見て、少しだけ口元を緩めた。
「……やさしい子だな」
帰りの新幹線ホーム。
美羽はキャリーバッグを持ちながら、遼に向かって頭を下げた。
「2日間、本当にありがとうございました!」
「こちらこそ。よく頑張ったな」
「それから、昨日は……その、ありがとうございました」
「いや、こっちこそ……」
二人は頬を赤らめた。
「……もう少しだけ、ご一緒したかったです。また、同行できますか?」
「君のような熱意あるガイドなら、すぐにまた現場で会えると思うよ」
「じゃあ、また同行できるように頑張ります!」
そう言って笑う美羽の頬は、朝日を受けて少し赤く見えた。遼は新幹線の窓越しに小さく手を振り、「また現場で会おう」と声をかけた。
列車が動き出す。
窓の外に流れる秋の街並みを見ながら、遼は小さくつぶやいた。
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