恋するツアコン 〜今日も旅はハプニング〜

安芸シヨウ

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第7話 長崎・春の停電ラプソディ編(前編)

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朝の羽田空港。
チェックインカウンター前のざわめきの中、その女性はどこか空気が違って見えた。胸下まで伸びる柔らかなウェーブのロングヘアー。まとめず下ろしているが、毛先までしっかりと手入れされており、“普段はきっちりまとめ髪にしている人”だと一目でわかる。服装は、白いシアーシャツに淡いグレーのタンクトップ、ネイビーのハイウエストタイトスカート、細いストラップのサンダル。シンプルだが洗練された、大人の女性の“おしゃれなオフ”の装いだった。控えめなゴールドのピアスが揺れ、動くたびにロングヘアがさりげなく光を拾う。遼は名簿を確認し、声をかけた。
桐谷 綾香きりたに あやかさんですね。長崎ツアーのご参加、ありがとうございます」
長い髪を揺らしながら振り返る綾香。彼女はキャビンアテンダント(CA)をしているらしい。その仕草からも、普段はきっちり結んでいるであろう癖が透けて見えた。
「はい。……あ、名前を呼ばれると不思議ですね。仕事じゃなく“旅行のお客さん”になったんだって実感します」
「旅行関係のお仕事をされているんでしたね。今日は旅を楽しんでください。」
綾香はうなずきながら言った。
「ええ、久しぶりの完全オフなので……今日は思いっきり楽しもうと思います」
綾香は軽く息を弾ませるように笑い、胸元の旅程表を小さく揺らした。
「それに……ツアーって、なんだかワクワクしますね。自分で計画する旅行とは違う魅力があるというか」
「そう言っていただけると嬉しいです。魅力的なツアーになるようガイドします」
「はい。お願いします」
歩き出す綾香のサンダルの軽い音がターミナルに溶けていく。朝の光を受けて揺れるロングヘアが、彼女の横顔をやわらかく縁取っていた。ほんのわずかな道のりなのに、遼はなぜか「この旅は、忘れられないものになるかもしれない」と直感する。これが——二人にとって忘れられない旅の始まりだった。

初日の観光を終える頃。
長崎の斜面に灯るオレンジの街灯が、夜の気配を濃くし始めていた。バスがホテルの前に停まると、綾香はゆっくりと外に出て、夜風を胸一杯に吸い込んだ。
「……海の匂いがしますね」
「長崎の夜は、潮風も観光名物なんですよ」と遼が微笑みながら言う。
ホテルのガラス扉には、港の光が映り込み、ロビーは柔らかい間接照明で満たされていた。チェックインを済ませ、参加者たちはそれぞれの客室へ。遼はロビーに残っていた最後のグループを案内し終え、自室へ向かうためエレベーターに乗り込んだ。ちょうどそのとき、綾香が軽い小走りで駆け込んできた。
「すみません、間に合いました……!」
「いえ、どうぞ」
二人きりで乗り込むエレベーター。静かな上昇音だけが響く。綾香は壁にもたれ、少し息を整えると、照明の下でふっと笑った。
「こうして同じエレベーターに乗るの、ちょっと変な感じです。普段は私が“アテンドする側”なので」
「今日はお客様ですから、めいっぱい“アテンドされる側”を楽しんでください」
「……ありがとうございます。なんだか、仕事の癖が抜けなくて」
そのときだった。
ガシャンッ——
短い衝撃のあと、エレベーターが小さく揺れ、ふっと照明が落ちた。
「えっ……?」
「停電……ですね」
非常灯だけが淡く灯り、二人の顔だけをぼんやり照らす。狭い空間に、二人の呼吸が重なる。綾香は一度、胸に手を当て小さく息を吐いた。
「……私、実はこういうの苦手で。狭い空間に閉じ込められるのって、機内でもほとんどないので……」
「大丈夫ですよ。すぐ復旧します。それに……僕がいますから」
静かに、しかし確かに響く声。その落ち着きが、ふわりと綾香の肩の力を抜いた。
「……あなたって、不思議な人ですね」
「と、いいますと?」
「添乗員さんに言うのも変ですけど……一緒にいると、緊張しないというか……心が静かになります」
非常灯の薄明かりが、綾香の頬を柔らかく照らしていた。その表情はどこか機内で見せる“お客様対応の笑顔”とは違い、素顔に近い雰囲気を持っていた。遼は小さく笑った。
「そう言ってもらえると、悪くないですね。僕も桐谷さんといると、こんな状況でも不思議と落ち着きます」
「……ありがとうございます。私もです」
エレベーターという狭い箱の中で、二人の体温だけが距離を縮めていく。密閉された空間の熱気がじわりと立ち込め、綾香の甘い香水と遼の男らしい匂いが混ざり合う。非常灯の赤みがかった光が、彼女の白いシアーシャツ越しに肌を透かして見せ、胸の谷間が微かに上下する。遼の視線が自然とそこに落ち、喉を鳴らした。
「佐倉さん……なんか、すごく熱くなってきました……」
綾香の声が震え、彼女の手が無意識に遼の腕に触れる。狭い空間のせいで、二人の体がぴったりと寄り添う形になり、遼の股間が硬く膨張していくのが、綾香の太ももに当たる。彼女の瞳が潤み、息が熱くかかる。綾香が突然遼の首に腕を回す。
「桐谷さん……」
「綾香って呼んで……」
遼の言葉を遮るように、綾香は唇を重ねてきた。柔らかく湿った唇が絡み合い、舌が激しく絡みつくディープキス。エレベーターの壁に綾香を押し付け、遼の手がスカートの下に滑り込み、下着の上から秘部を撫でる。すでに湿り気を帯びた布地が指に吸いつき、綾香が甘い喘ぎを漏らす。
「あっ……んんっ……暗いから……見えないですよね?」
「見えませんけど、ここでは……」
「もう我慢できないの……ちょっとだけ……」
綾香は素早く遼のベルトを外し、ズボンを下げて硬く勃起したペニスを露出させる。太く脈打つそれを、綾香はゆっくりとしごき始める。遼は綾香の下着をずらし、指を秘部に沈め、ぐちゅぐちゅと掻き回す。彼女の体がびくんと震え、壁に手をついて腰をくねらせる。
「はあっ……遼さんの指……太くて……気持ちいい……」
遼は綾香のタイトスカートをめくり上げ、片脚を持ち上げて、熱く濡れた入り口にペニスを押し当てる。一気に互いの下半身を密着させ、ずぶりと根元まで挿入。狭いエレベーター内で、激しいピストンが始まる。綾香のロングヘアが乱れ、壁に叩きつけられるように体が揺れる。
「ああんっ!深い……遼さんの……すごいっ……!」
パンパンと湿った音と、綾香の淫らな喘ぎが密室に響く。遼は彼女の胸をシャツ越しに揉みしだき、乳首を指で摘まんで転がす。綾香は首を反らし、舌を絡めてキスを求めながら、膣内なかでペニスをきつく締め付ける。汗と愛液の匂いが充満し、二人の体が滑るように密着する。
「綾香さん……中が熱くて……吸い付いてくる……」
「もっと……激しく突いて……!イっちゃう……!」
遼の動きが加速し、子宮口を叩くような猛烈な突き上げ。綾香の体が痙攣し、絶頂に達する。膣内なかがびくびくと収縮し、遼も限界を迎え、熱い精液を奥深くに注ぎ込む。二人は息を荒げ、互いに抱き合いながら余韻に浸る。ペニスを引き抜くと、白濁液が太ももを伝って滴り落ちる。やがて——パッと照明が戻り、エレベーターが再び動き出す。目が合った瞬間、二人は同時に少しだけ照れくさそうに笑う。
「……助かりましたね」
「ですね。びっくりしたけど、貴重な体験でしたね」
「ええ。忘れられない“思い出”になりました」
エレベーターの扉が開き、綾香は一礼して廊下へ出る。その歩き方は、出発のときよりも少しだけ軽く、満足げに見えた。

――つづく
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