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5 婚約者といちゃいちゃ
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ふた月後。クリスティーヌはあるパーティーを開催していた。
適齢期の男女をターゲットにした小規模の集まりだ。
パーティーというよりはお茶会の方が近い。立食形式にしたお菓子を手に、交流を図る場所だ。
「……仲人はしないつもりなのかと思っていました」
クリスティーヌの好物ばかりを集めたお菓子の皿を渡すアラン。それを受け取りながらクリスティーヌは楽しそうに笑った。
「あら、しないなんて一言も言っていないわよ。一応ふた月の間は何もしなかったのだから良いでしょう? それに今回、積極的な関わりはしていないわ。ただパーティーを開いただけじゃない。その招待客にたまたま未婚者が多かっただけよ」
「エランド様の悲鳴が聞こえてきそうです……」
苦労人エランドの顔が浮かび、アランは同情した。しかしクリスティーヌを咎める気はなかった。いつでも彼女の味方でいるのがアランの信条なのだ。
「だって仕方がないじゃない。結局ふた月待っても法案が通っていないのだから。まぁ元々番について信仰じみた考え方をしている国で、番に不利な法案があっさり通るなんて思ってはいなかったけれど。ん、このイチゴ甘くて美味しいわ」
最初の挨拶を終えているため、会場の端でゆっくりとケーキを頬張る。
その視線の先にはふさふさとした耳を持つコゼからの獣人男性がいた。
「まぁ頑張ってるみたいだからこうやってコゼからの客人も招待しているのだし、エランド様は感謝して欲しいわ」
クリスティーヌ達と話した後、コゼへ帰国したエランドはすぐにエリリックとイディナの件を自らの手で調べ直したらしい。するとイディナが暴言を吐いたというのは全くの嘘だということが判明した。そもそもイディナは王妃教育があるためスケジュール管理がきっちりされており、どこへ行ったか何をしたのかの記録がある。その記録と証言を照合した結果、エリリック側の捏造だと分かったのだ。
黒幕はエリリックの側近。番至上主義な彼らはエリリックが番と結婚するのに邪魔なイディナを排除しようと動いたのだ。
エリリックの番であるテレサもそれにそそのかされて、嘘の証言をしたらしい。なんともお粗末な結果だ。
関わった側近たちは貴族籍を剥奪の上、コゼからの追放刑となった。
自分が罠にかけた相手と同じ刑罰を与えられたのだ。
とはいえ彼らは獣人の男、若いし力はあるので仕事に困ることはないだろうと少し思ったが、なんとコゼからの追放だけではなかった。
イディナへの接近禁止令が出されているため、彼女の暮らすソリティアへの入国禁止。そしてイディナを罠に嵌めたことでルメット国王の怒りを買い、ルメットへの入国も禁止された。
コゼだけでなくソリティアとルメットからも入国禁止。となれば獣人である彼らは生きづらいことになる。
周辺国の中で、獣人と交流が深いのはこの2国だからだ。それ以外の国は、国交はあるものの暮らしている獣人は少ないため物珍しい視線に晒されるだろう。
それだけ聞くと不遇な待遇だが、真面目に働けば現住民とも仲良く暮らしていけるはずだ。王族に虚偽の証言をし罪のない女性を苦しめたにしては優しい処分になった。
これはイディナ自身が厳しい処分を望まないと言ったためだ。
現在彼女は、護衛騎士だった旦那と幸せに暮らしている。クリスティーヌに保護されたことで危険な目に遭っていないのだからと彼らを許したのだ。
「彼、子爵家の次男ですね。他のパーティーにも何度か参加しているらしいですし、成婚なると良いですね」
「そうね。私が番についての情報を広めたとはいえ彼が何かしたわけではないし、少し可哀想だわ。でも今回は成功するんじゃないかしら。まぁあくまで彼次第ではあるのだけれど」
「姫様が一生懸命考えられていた契約書ですね」
「ええ。エランドが進めている法案に近いものよ。法律と違って個人間のものにはなるのだけれど、法案が通らない以上、個別で対応するしかないでしょう? 番が現れた時のことを事前に取り決めておけば安心して結婚に望めると思うの。良い案でしょう?」
「はい。そしてその契約書が広まっていけば、法案を通す後押しになるかもと考えられているんですよね」
「ふふん。さすがアラン、わかってるじゃない。番を理由に婚約解消、あるいは離縁の場合は獣人側の有責になる。一方的な心変わりなんだから当たり前よね。むしろどうして今まで放っておかれたのかの方が不思議だわ」
「番に出会う確率は低いですからね。我慢を選ぶ人が多かったんでしょう。イディナ様を含め、突然現れた番によって苦しめられた人々は姫様に感謝していますよ」
「ありがとう、アレン。単に私の我儘みたいなものだったのだけど、感謝の声は素直に嬉しいわ。……もっとも、コゼの貴族からは嫌われてしまったかもしれないけれど」
ふー、と大きくため息を吐いた。
随分と自由に動いてしまったせいで兄二人から怒られたのだ。
とはいえ最終的には褒めてくれた。
それに今は批判の声が大きいが、だんだん収まってくるだろうと。
なぜならば……エリリックへの批判がだんだん集まってきているからだ。
クリスティーヌへの批判は当然ある。若い獣人貴族が結婚しづらい環境を作ったのだから。
しかしそれをエランドや、ソリティア側が情報操作を行った。
『そもそもエリリック王子が婚約破棄などするから……』
『番とはいえ平民なんだろ? なら妾でも良かったんじゃないか?』
『イディナ様とクリスティーヌ様は親友だったんだ。怒るのも無理はないさ』
クリスティーヌが、いやエリリックが、そもそもあんな場所で婚約破棄などするから……。
批判の的を身近なエリリックへ移動させるための大事な一手もついこないだ行われた。
平民と王族は結婚ができない。基本的にはそうだ。
けれど物事には大抵裏技のようなものがある。
平民が貴族になるにはいくつかの方法があるのだが、一番手っ取り早いのは養子縁組だ。
貴族の子どもとなれば良い。しかし幼少期ならばともかく、成人した大人が養子になるなどあからさま過ぎる。
ならば二つ目の手段として功績を収めて爵位を得ることが挙げられ、実行された。
いわゆる出来レースだ。
国を挙げての研究チームを作り、そこにエリリックの番の名前を追加で入れて発表する。
それを国王が表彰し、全員に爵位を与えるという茶番。
もちろんエリリックの番は何もしていない。ただ名前が入っているだけだ。
みんなが知っている公然の秘密。
けれど「何もしてないじゃん!」と批判することはできない。
なぜなら彼女は王妃となるのだから。
学園で恋人となったエリリックの王子と結ばれるために功績を上げて貴族になった女性。
それだけ聞けば歴史の教科書にでも乗りそうな人物だ。
実際平民には表向きの経歴だけが回っているため、番同士の結婚は最高だ! なんてお祝いモードだ。
パチパチパチパチ。
邪魔な婚約者を退け、無事に番と結ばれることになったエリリック王子。
イディナのことはすっかり忘れ去られ、番と出会えた幸運な王子として市政では人気となっている。
パーティーへ行けば幸せそうに笑うエリリックと番の姿を見ることができると、一時期貴族の間で話題になった。
幸せで、ハッピーエンドで、そんな風に終われば最高の物語だろう。
しかしそうはいかないのだ。
ここまでは計画通り、そして次なる作戦はなにもしなくても成功する。
適齢期の男女をターゲットにした小規模の集まりだ。
パーティーというよりはお茶会の方が近い。立食形式にしたお菓子を手に、交流を図る場所だ。
「……仲人はしないつもりなのかと思っていました」
クリスティーヌの好物ばかりを集めたお菓子の皿を渡すアラン。それを受け取りながらクリスティーヌは楽しそうに笑った。
「あら、しないなんて一言も言っていないわよ。一応ふた月の間は何もしなかったのだから良いでしょう? それに今回、積極的な関わりはしていないわ。ただパーティーを開いただけじゃない。その招待客にたまたま未婚者が多かっただけよ」
「エランド様の悲鳴が聞こえてきそうです……」
苦労人エランドの顔が浮かび、アランは同情した。しかしクリスティーヌを咎める気はなかった。いつでも彼女の味方でいるのがアランの信条なのだ。
「だって仕方がないじゃない。結局ふた月待っても法案が通っていないのだから。まぁ元々番について信仰じみた考え方をしている国で、番に不利な法案があっさり通るなんて思ってはいなかったけれど。ん、このイチゴ甘くて美味しいわ」
最初の挨拶を終えているため、会場の端でゆっくりとケーキを頬張る。
その視線の先にはふさふさとした耳を持つコゼからの獣人男性がいた。
「まぁ頑張ってるみたいだからこうやってコゼからの客人も招待しているのだし、エランド様は感謝して欲しいわ」
クリスティーヌ達と話した後、コゼへ帰国したエランドはすぐにエリリックとイディナの件を自らの手で調べ直したらしい。するとイディナが暴言を吐いたというのは全くの嘘だということが判明した。そもそもイディナは王妃教育があるためスケジュール管理がきっちりされており、どこへ行ったか何をしたのかの記録がある。その記録と証言を照合した結果、エリリック側の捏造だと分かったのだ。
黒幕はエリリックの側近。番至上主義な彼らはエリリックが番と結婚するのに邪魔なイディナを排除しようと動いたのだ。
エリリックの番であるテレサもそれにそそのかされて、嘘の証言をしたらしい。なんともお粗末な結果だ。
関わった側近たちは貴族籍を剥奪の上、コゼからの追放刑となった。
自分が罠にかけた相手と同じ刑罰を与えられたのだ。
とはいえ彼らは獣人の男、若いし力はあるので仕事に困ることはないだろうと少し思ったが、なんとコゼからの追放だけではなかった。
イディナへの接近禁止令が出されているため、彼女の暮らすソリティアへの入国禁止。そしてイディナを罠に嵌めたことでルメット国王の怒りを買い、ルメットへの入国も禁止された。
コゼだけでなくソリティアとルメットからも入国禁止。となれば獣人である彼らは生きづらいことになる。
周辺国の中で、獣人と交流が深いのはこの2国だからだ。それ以外の国は、国交はあるものの暮らしている獣人は少ないため物珍しい視線に晒されるだろう。
それだけ聞くと不遇な待遇だが、真面目に働けば現住民とも仲良く暮らしていけるはずだ。王族に虚偽の証言をし罪のない女性を苦しめたにしては優しい処分になった。
これはイディナ自身が厳しい処分を望まないと言ったためだ。
現在彼女は、護衛騎士だった旦那と幸せに暮らしている。クリスティーヌに保護されたことで危険な目に遭っていないのだからと彼らを許したのだ。
「彼、子爵家の次男ですね。他のパーティーにも何度か参加しているらしいですし、成婚なると良いですね」
「そうね。私が番についての情報を広めたとはいえ彼が何かしたわけではないし、少し可哀想だわ。でも今回は成功するんじゃないかしら。まぁあくまで彼次第ではあるのだけれど」
「姫様が一生懸命考えられていた契約書ですね」
「ええ。エランドが進めている法案に近いものよ。法律と違って個人間のものにはなるのだけれど、法案が通らない以上、個別で対応するしかないでしょう? 番が現れた時のことを事前に取り決めておけば安心して結婚に望めると思うの。良い案でしょう?」
「はい。そしてその契約書が広まっていけば、法案を通す後押しになるかもと考えられているんですよね」
「ふふん。さすがアラン、わかってるじゃない。番を理由に婚約解消、あるいは離縁の場合は獣人側の有責になる。一方的な心変わりなんだから当たり前よね。むしろどうして今まで放っておかれたのかの方が不思議だわ」
「番に出会う確率は低いですからね。我慢を選ぶ人が多かったんでしょう。イディナ様を含め、突然現れた番によって苦しめられた人々は姫様に感謝していますよ」
「ありがとう、アレン。単に私の我儘みたいなものだったのだけど、感謝の声は素直に嬉しいわ。……もっとも、コゼの貴族からは嫌われてしまったかもしれないけれど」
ふー、と大きくため息を吐いた。
随分と自由に動いてしまったせいで兄二人から怒られたのだ。
とはいえ最終的には褒めてくれた。
それに今は批判の声が大きいが、だんだん収まってくるだろうと。
なぜならば……エリリックへの批判がだんだん集まってきているからだ。
クリスティーヌへの批判は当然ある。若い獣人貴族が結婚しづらい環境を作ったのだから。
しかしそれをエランドや、ソリティア側が情報操作を行った。
『そもそもエリリック王子が婚約破棄などするから……』
『番とはいえ平民なんだろ? なら妾でも良かったんじゃないか?』
『イディナ様とクリスティーヌ様は親友だったんだ。怒るのも無理はないさ』
クリスティーヌが、いやエリリックが、そもそもあんな場所で婚約破棄などするから……。
批判の的を身近なエリリックへ移動させるための大事な一手もついこないだ行われた。
平民と王族は結婚ができない。基本的にはそうだ。
けれど物事には大抵裏技のようなものがある。
平民が貴族になるにはいくつかの方法があるのだが、一番手っ取り早いのは養子縁組だ。
貴族の子どもとなれば良い。しかし幼少期ならばともかく、成人した大人が養子になるなどあからさま過ぎる。
ならば二つ目の手段として功績を収めて爵位を得ることが挙げられ、実行された。
いわゆる出来レースだ。
国を挙げての研究チームを作り、そこにエリリックの番の名前を追加で入れて発表する。
それを国王が表彰し、全員に爵位を与えるという茶番。
もちろんエリリックの番は何もしていない。ただ名前が入っているだけだ。
みんなが知っている公然の秘密。
けれど「何もしてないじゃん!」と批判することはできない。
なぜなら彼女は王妃となるのだから。
学園で恋人となったエリリックの王子と結ばれるために功績を上げて貴族になった女性。
それだけ聞けば歴史の教科書にでも乗りそうな人物だ。
実際平民には表向きの経歴だけが回っているため、番同士の結婚は最高だ! なんてお祝いモードだ。
パチパチパチパチ。
邪魔な婚約者を退け、無事に番と結ばれることになったエリリック王子。
イディナのことはすっかり忘れ去られ、番と出会えた幸運な王子として市政では人気となっている。
パーティーへ行けば幸せそうに笑うエリリックと番の姿を見ることができると、一時期貴族の間で話題になった。
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