進め!健太郎

クライングフリーマン

文字の大きさ
61 / 75

61.静かなる抵抗

しおりを挟む
 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 ================
 物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。(欠席)
 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
 服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
 南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。

 南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。

 藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
 物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
 辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

 原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
 ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。8歳。


 ==============================
 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==


 午後3時。アテロゴ。
「マスター。間もなくやってきますよ。」
「何だ、辰巳。超能力か?」
「天気予報です。雷注意報も出てる。」
 間もなく、ミラクル9の面々がやってきた。
「また、中止か。梅雨だもんな。」
 女子は、トイレに駆け込んだ。髪が濡れたのだ。
「ねえ、マスター。プラネタリウムの跡地、何が出来るの?」と悦司が尋ねた。

「DVDレンタル店らしい。不良のたまり場になるといけないからって、時間限定だけどな。」
「時間限定?何時まで?」と悦司が尋ねるので、辰巳が「午前8時から午後10時まで、って書いてある。」と言い、チラシを悦司に見せた。
「アダルトは、まだ早いぞ。」と言いながら、巡回中の愛宕が顔を出した。
「明後日だけでいい。みんな協力してくれないか。売り上げにじゃなく、万引き防止だ。隣町で被害が出ている。」
「警報器、なるんじゃないんですか?」と、おさむが尋ねると、「それが、囮がいるんだよ。で、逃げた連中を庇って口を割らない。」と、愛宕が困った顔をした。
「引き受けました。」と言って入って来たのは藤堂だった。
 物部も辰巳も笑っている。ミラクル9は部活ではないが、部活のようなものだ。
 藤堂が勝手に顧問を引き受けている。
 翌々日の土曜日。午後6時。DVDレンタル店。
 繁忙期である。オープン初日なら尚更だ。
 ミラクル9は、外からずっと様子を見ていた。
 彼らが立ち去った後、健太郎達は美和子の案内で、彼らが立ち回りそうな場所、ゲーセンの裏手にやってきた。
「代金、払う気ないの?」と健太郎が言い、「仲間見捨てるンだ。」とおさむが言った。
 リーダーらしき子が言った。
「前金払いで、その場限りで雇ったんだ。仲間じゃねえよ。それよりお前ら、素手で勝てると思ってんの?」
 健太郎の合図で、ミラクル9は、ヘッドホンを着けた。そして、モスキート音を流した。
 ヘッドホンは、草薙が開発したモスキート音中和装置だ。
 5人いたメンバーは、全員、その場にしゃがみ込んだ。
 悦司は、DDバッジを叩いた。
 DDバッジは、彼らが誘拐等に巻き込まれないようにGPS信号を送っているが、叩くと緊急の合図を送れる。
 この場合は、「作戦終了」。
 すぐに、愛宕警部以下、警察官が逮捕連行にやってきた。
「俺達は子供だよ。」「知ってる。頭脳は『ずる賢い』大人、だよね。」
 藤堂から、満百合に電話があった。
「先生。ちゃんと録音したよ。囮の子はメンバーじゃないそうよ。」
「囮は、仲間じゃ無かったか。仲間を売れない道理だな。」と美和子が言った。
「おさむ、よく推理出来たな。」「ああ。どんなに拷問受けても、知らないことは白状しようがない。まあ、映画の『受け売り』だけどね。」
「流石、未来の旦那だ。」「いや、それとこれとは・・・。」
 健太郎と悦司、良、継男は、おさむがスマホを後ろ手にしたのを見た。
 そして、頷き合った。メールの相手はケイトリンだと察したのだ。
 ―完―
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

笑いの授業

ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。 文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。 それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。 伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。 追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。

悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~

橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち! 友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。 第2回きずな児童書大賞参加作です。

せかいのこどもたち

hosimure
絵本
さくらはにほんのしょうがっこうにかよっているおんなのこ。 あるひ、【せかいのこどもたち】があつまるパーティのしょうたいじょうがとどきます。 さくらはパーティかいじょうにいくと……。 ☆使用しているイラストは「かわいいフリー素材集いらすとや」様のをお借りしています。  無断で転載することはお止めください。

くだぎつねくん

関谷俊博
絵本
くだぎつねくんは きみの ねがいを なんでも かなえてくれる(かもしれない)。

ふしぎなえんぴつ

八神真哉
児童書・童話
テストが返ってきた。40点だった。 お父さんに見つかったらげんこつだ。 ぼくは、神さまにお願いした。 おさいせんをふんぱつして、「100点取らせてください」と。

VTuberデビュー! ~自分の声が苦手だったわたしが、VTuberになることになりました~ 

柚木ゆず
児童書・童話
「君の声はすごく可愛くて、僕の描いたキャラクターにピッタリなんです。もしよろしければ、VTuberになってくれませんか?」  声が変だと同級生や教師に笑われ続けたことが原因で、その時からずっと家族の前以外では声を出せなくなっていた女の子・佐倉美月。  そんな美月はある日偶然、隣家に引っ越してきた同い年の少年・田宮翔と――SNSで人気の中学生絵師に声を聞かれたことが切っ掛けとなり、やがて自分の声に対する認識が変わってゆくことになるのでした。

黒地蔵

紫音みけ🐾書籍発売中
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。 ※表紙イラスト=ミカスケ様

処理中です...