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61.静かなる抵抗
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======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。(欠席)
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。8歳。
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。アテロゴ。
「マスター。間もなくやってきますよ。」
「何だ、辰巳。超能力か?」
「天気予報です。雷注意報も出てる。」
間もなく、ミラクル9の面々がやってきた。
「また、中止か。梅雨だもんな。」
女子は、トイレに駆け込んだ。髪が濡れたのだ。
「ねえ、マスター。プラネタリウムの跡地、何が出来るの?」と悦司が尋ねた。
「DVDレンタル店らしい。不良のたまり場になるといけないからって、時間限定だけどな。」
「時間限定?何時まで?」と悦司が尋ねるので、辰巳が「午前8時から午後10時まで、って書いてある。」と言い、チラシを悦司に見せた。
「アダルトは、まだ早いぞ。」と言いながら、巡回中の愛宕が顔を出した。
「明後日だけでいい。みんな協力してくれないか。売り上げにじゃなく、万引き防止だ。隣町で被害が出ている。」
「警報器、なるんじゃないんですか?」と、おさむが尋ねると、「それが、囮がいるんだよ。で、逃げた連中を庇って口を割らない。」と、愛宕が困った顔をした。
「引き受けました。」と言って入って来たのは藤堂だった。
物部も辰巳も笑っている。ミラクル9は部活ではないが、部活のようなものだ。
藤堂が勝手に顧問を引き受けている。
翌々日の土曜日。午後6時。DVDレンタル店。
繁忙期である。オープン初日なら尚更だ。
ミラクル9は、外からずっと様子を見ていた。
彼らが立ち去った後、健太郎達は美和子の案内で、彼らが立ち回りそうな場所、ゲーセンの裏手にやってきた。
「代金、払う気ないの?」と健太郎が言い、「仲間見捨てるンだ。」とおさむが言った。
リーダーらしき子が言った。
「前金払いで、その場限りで雇ったんだ。仲間じゃねえよ。それよりお前ら、素手で勝てると思ってんの?」
健太郎の合図で、ミラクル9は、ヘッドホンを着けた。そして、モスキート音を流した。
ヘッドホンは、草薙が開発したモスキート音中和装置だ。
5人いたメンバーは、全員、その場にしゃがみ込んだ。
悦司は、DDバッジを叩いた。
DDバッジは、彼らが誘拐等に巻き込まれないようにGPS信号を送っているが、叩くと緊急の合図を送れる。
この場合は、「作戦終了」。
すぐに、愛宕警部以下、警察官が逮捕連行にやってきた。
「俺達は子供だよ。」「知ってる。頭脳は『ずる賢い』大人、だよね。」
藤堂から、満百合に電話があった。
「先生。ちゃんと録音したよ。囮の子はメンバーじゃないそうよ。」
「囮は、仲間じゃ無かったか。仲間を売れない道理だな。」と美和子が言った。
「おさむ、よく推理出来たな。」「ああ。どんなに拷問受けても、知らないことは白状しようがない。まあ、映画の『受け売り』だけどね。」
「流石、未来の旦那だ。」「いや、それとこれとは・・・。」
健太郎と悦司、良、継男は、おさむがスマホを後ろ手にしたのを見た。
そして、頷き合った。メールの相手はケイトリンだと察したのだ。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。(欠席)
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。8歳。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。アテロゴ。
「マスター。間もなくやってきますよ。」
「何だ、辰巳。超能力か?」
「天気予報です。雷注意報も出てる。」
間もなく、ミラクル9の面々がやってきた。
「また、中止か。梅雨だもんな。」
女子は、トイレに駆け込んだ。髪が濡れたのだ。
「ねえ、マスター。プラネタリウムの跡地、何が出来るの?」と悦司が尋ねた。
「DVDレンタル店らしい。不良のたまり場になるといけないからって、時間限定だけどな。」
「時間限定?何時まで?」と悦司が尋ねるので、辰巳が「午前8時から午後10時まで、って書いてある。」と言い、チラシを悦司に見せた。
「アダルトは、まだ早いぞ。」と言いながら、巡回中の愛宕が顔を出した。
「明後日だけでいい。みんな協力してくれないか。売り上げにじゃなく、万引き防止だ。隣町で被害が出ている。」
「警報器、なるんじゃないんですか?」と、おさむが尋ねると、「それが、囮がいるんだよ。で、逃げた連中を庇って口を割らない。」と、愛宕が困った顔をした。
「引き受けました。」と言って入って来たのは藤堂だった。
物部も辰巳も笑っている。ミラクル9は部活ではないが、部活のようなものだ。
藤堂が勝手に顧問を引き受けている。
翌々日の土曜日。午後6時。DVDレンタル店。
繁忙期である。オープン初日なら尚更だ。
ミラクル9は、外からずっと様子を見ていた。
彼らが立ち去った後、健太郎達は美和子の案内で、彼らが立ち回りそうな場所、ゲーセンの裏手にやってきた。
「代金、払う気ないの?」と健太郎が言い、「仲間見捨てるンだ。」とおさむが言った。
リーダーらしき子が言った。
「前金払いで、その場限りで雇ったんだ。仲間じゃねえよ。それよりお前ら、素手で勝てると思ってんの?」
健太郎の合図で、ミラクル9は、ヘッドホンを着けた。そして、モスキート音を流した。
ヘッドホンは、草薙が開発したモスキート音中和装置だ。
5人いたメンバーは、全員、その場にしゃがみ込んだ。
悦司は、DDバッジを叩いた。
DDバッジは、彼らが誘拐等に巻き込まれないようにGPS信号を送っているが、叩くと緊急の合図を送れる。
この場合は、「作戦終了」。
すぐに、愛宕警部以下、警察官が逮捕連行にやってきた。
「俺達は子供だよ。」「知ってる。頭脳は『ずる賢い』大人、だよね。」
藤堂から、満百合に電話があった。
「先生。ちゃんと録音したよ。囮の子はメンバーじゃないそうよ。」
「囮は、仲間じゃ無かったか。仲間を売れない道理だな。」と美和子が言った。
「おさむ、よく推理出来たな。」「ああ。どんなに拷問受けても、知らないことは白状しようがない。まあ、映画の『受け売り』だけどね。」
「流石、未来の旦那だ。」「いや、それとこれとは・・・。」
健太郎と悦司、良、継男は、おさむがスマホを後ろ手にしたのを見た。
そして、頷き合った。メールの相手はケイトリンだと察したのだ。
―完―
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