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66.【反撃(counterattack)】
しおりを挟む======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『霧の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは、ある選挙事務所。
「え?どっから、入ったん?」
男は事務所の引き戸の鍵を確認した。
「さっき、締めた筈やがな。他に出入り口はないし。おみゃあさん、何者?わしゃあ、夢見とるんかなあ。もう悪夢はごめんだで。」
「その悪夢の話を聞かせて貰えませんか?」
俺は、またも南極ボケを封印しなくてはいけなくなった。
「分かった。続きは拙宅で伺いましょうか。やっぱり長生きはするもんだで。おみゃあさんは、実は神の使いにちぎゃあにゃあ。」
5分も歩くと、古民家?があった。
書斎に通され、日本茶を頂いた。
書斎には、国内の地図があった。
ここは愛巣県、和やか市。元の次元での『名古屋』に相当するのか。そして、時間軸は未来。
「紫色の着いとる場所は、我々が扇の国と呼んでいた、隣国が送り込んだ、扇の国民が統治しているエリア、紫色の場所が、札付き有色人種の住んでいるエリア、緑色の場所がゴロツキ白色人種の済んでいるエリア。」
「首都は色が着いていませんね。でも、面積は小さい。」
「そう。おみゃあさんが見聞きしてきた『国のトップ』の『人の振り見て我が振り直せ』が出来なかった政策の結果が、今、ここにある。そいつらに映像撮って見せても『合成だ』『フェイク』だと言って撥ねのけるだろう。」
「奴らは、どうして陥落出来なかったんです?」
「おみゃあさんが見て来た『辞めろ』デモは、この国にもあった。そして、現政府に不満を持つ公務員も少なくなかった。旧政府の政治家・間僚は、残らず逃げたよ。隣国製の『ノア号』で。泥船で。スパイにはスパイ。こちら側のスパイが小細工した、と、本国では言っているらしい。そんな余裕なんかにゃあでかんわ。で、どこからも撃沈されず、沈んだ。ついでの話だがよお。大地震が来たら、その『ノア号』で逃げる積もりだったらしい。どこまで脳天気なんだか。首都は、なんとか死守し、自給自足生活をしている。革命軍もどこまで持ちこたえるか分からん。歴史が変わってもええ。おみゃあさんが過去に戻って何とかして、ちっとばかしマシな世界にして欲しい。移民政策は予想通り大失敗。隣国が引き揚げないと、他国は救援物資を送ることさえ出来ん。どうか助けてくれ、殺し屋さん。」
皆まで聞かず、俺は本来の時間軸に跳んだ。
与党人美党の上総裁の上野が辞任して、暢気に『上総裁選』をしていた。
だが、外見大臣が画策したせいで、税関は混乱の中、不法移民が通り抜けて行った。
空港警察に増員が入ると、武装勢力が阻止し、どんどん入国してくる。
ハイジャックして、入国するケースもあった。
『総裁選』をしている部屋の外で、現状を訴えるデモがあり、忽ち理解した。
俺は、彼らに忠告する気になれなかった。
我が儘を言う国のトップの影響はまだ残っていたから、暢気に『機上の空論』を楽しんでいるのだ。
俺は、色んな書類を操作し、上総裁候補の中から、心を読んで「勝手に」上総裁を決定、『無血開城』をさせた上で、帝の任命式を直ちに行った。
記者会見は行われず、テレビの生中継で民衆は任命式を観た。
そして、『リモート』記者会見で、新上総裁は、宣言した。
「明日、『じゃあむ省』は、『歳出歳入省』に生まれ変わります。まずは、国民に『預かり金』を還付します。少なくとも私が国のトップでいる間は、あらゆる税金の徴収を致しません。企業への還付金は廃止、『ふるさとシティ構想』は廃止、不法入国者は強制送還、隣国との国交凍結。土地を初め、外国人の売買には税金を徴収、法律にない外国人優遇政策は即刻中止、外国人労働者の賃金には税金を付加、『社会保障』制度は有名無実の為、抜本的改革、そして、国を売ろうとした輩は、帝の了解を持って、『外患誘致罪』を適用、死刑とします。以上、緊急事態の為、閣議決定致しました。そうそう。今後、記者会見は、『雲梯式』じゃなく、リモートね。」
18歳の少年親王は、見事なスピーチをした。
未来の、和やか市市長は、。満足出来る未来を迎えたかな?
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
―完―
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