インフェルノ(地獄)…魔王にとりつかれ、みんなから迫害されたが今じゃ勇者です。

夕士

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狼城登場

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あちらでは人間が狼に変身し蔦に対抗している。
「ガルルルル」
胸から血が出ている女性を、狼人間が持っている。
緑の手のような蔦が迫り、慌てて女性を押し倒そうとしたが、
タッチの差で蔦が女性の人の胸を切ってしまったのだ。

悲痛な叫び声が聞こえる。
赤い月が何故か現れ、目の色が赤に変わり、「グオオオ--」と獣の声をあげた。
毛が逆立った。みるみる筋肉が盛り上がる。
狼は狼人間に、パワーアップし、蔦を、軽く手を振っただけで消滅させた。
「やった-」と生き残っている人達が喜んでいたが、、、
まだ暴れたりないと仲間であるはずの人を襲いだした。
「正気に戻れ!俺たちだよ」
必死に声をかけるが、狼人間の耳には届かないと知った時、
「助けてくれー」と悲鳴があちらこちらからあがる。
始めは楽観視していた春風創真だったが、このままでは大変な事になると、
時限魔法ワ-プホールで狼人間の目の前に現れた。

「さあ私と勝負しよう」
狼人間の大気を震わせる咆哮がこだます。
普通の人なら気絶していただろう咆哮だがもちろん春風創真は何もなかったように魔弾を放った。
信じられないほどのスピードで接近してくる、
幾千と猛者たちと戦ってきたが10本の指に入る、速さだ。

久しぶりの数少ない自分の命に手がかかるものと出会った。
やりごたえがありそうだと胸を高鳴らせる

時限魔法  <時限掌>
突然、狼人間が前のめりに倒れる。時空を捻じ曲げて上から乗って圧力をかけたからだ。
狼人間は不可避の見えない上からの圧力がかかり倒れそうになるが、
一歩踏み出してぎりぎり耐える。

上からの圧力を振り切って跳躍した。
地面が陥没するぐらい力がこもっている。
それを待っていたように春風創真のかかと落としを食らい地面に激突する。
力をいれるが時限魔法<時限掌>により立ち上がれない。
<フリ-ズパンチ>を食らわせて時を止める、
その間に狼人間の抱えていた女性を治療しに行こうとしたとき、

傷つけられると思ったのか吠え出した。
「ガルルルルルル------------------------」
必死の叫び声であり心からの叫び声のようだ。

「ごめんな。すぐ助けてやるからな」
女性に歩みよろうと行く途中。

物凄い殺気を感じて反射的に後ろを見ると、時が止まっているはずの狼人間がいた。
より赤色に濃く染まっていて、まるで黒い火のようだ。
あまりの殺意に息をのむ。

始めの方も速かったが、別人のような動きをした。
さっきの奴と同じだとは思わない方がいい。

一瞬で間合いを塗りつぶしてきた。
この私でもかすれて見える。
<フリ-ズパンチ>を連打するがまるでそこにいないかのように当たらない。
時が止まる魔力砲を放つ、広範囲に放たれた光線は、狼人間をとらえる。
時が再び止まった。
狼人間による莫大なパワーにより時にひび割れを起こした。
なんと止まった時を動いたのだ。
それは、100メートルを0.0001秒で走るという出来ないことだ。まさに神業。
時間がたつにつれてどんどん赤黒くなっていき強くなる。
底なしの強さだ。
時限魔法<バリヤ>狼人間の猛攻を防ぐ、速さはどんどん早くなっていき、
春風創真でさえ肉眼では見えなくなったので、自身の目に<時の目>を使う、
これは周りが止まって見える技だ。
バリヤをといた瞬間やられる。防戦一方だ。
痛みを感じた。そんな有り得ないこのバリヤはすべてを防ぐバリヤだぞ。
額から血が出た。
その瞬間、理性のない、ただ破壊し続ける狼人間が恐怖を感じて後ろに飛びのいた。
<時の裁き>時空が捻じ曲がって棒状になり狼人間を貫いた。
春風創真は時自身、つまり彼が傷つくと時も傷つく。
それが<時の裁き>だ。

何もなかったように額の傷も瞬く間に消えた。
悠然と狼人間に歩みより、<時の封印>をした。みるみるうちに赤黒い色が消え、もとの人間に戻った。
狼人間が大切にしていた女性を、<時の巻き戻し>により傷を治す。

「ありがとう、恩に着る」と狼城が言った。
「何かあったら言ってくれすぐにかけつける」

「じゃあ一つかしにする」

「俺は狼城というんだが、ところで今さらだがあなたの名前は、なんとおっしゃるんですか」
「春風創真という」


これが有名なパーティの始まりとなる
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