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緑の魔人の恐ろしさ

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まだ何か言いたげの狼城を置いて、悠輝のほうへワ-プホールを開いて悠輝のもとへ急いだ。
ついたとたん悠輝は、なんとか絡みついた蔦を外し迫りくる蔦と格闘していた。

時限魔法<爆発>本来なら、分解されないはずのものを空間魔法で中から膨らませる。
そのとき莫大なエネルギーが生まれるそれを使った技だ。

ピンポイントで蔦の悪魔の上半身をふっとばす。
「皆は歓声をあげた」
蔦の悪魔は、地面上の体をいくら破壊されても、
根さえ残っていれば、何回でも再生することができるのだ。
地下で根が蠢く。

「ハハハ、私の能力は魔力を魔力水に変えてかけるほど植物化して大きくなる、植物を操る能力だ。
植物は根さえあれば再生するのだよう」

えぐり取られた上半身からめきめきと肉が生え始めた。
瞬く間に巨大な大木となった。

蔦を何本にも絡めた蔦を振り下ろす。殴り返すが鉄のように硬い、吹っ飛ばされた。
二撃目が倒れている俺に振りおろされる。
その時、暗殺丸の目が紫色にひかり、ビームを放った。

<弱体化ビーム>急に蔦が萎れた。
さっきまで鉄のように硬かった蔦がふり降ろされたがあまりダメ-ジがない。

<弱点化ビーム>蔦の悪魔が苦しみだした。
暗殺丸が指差した。指をさしたはるか上空を見ると紫色の丸い円ができていた。
「あの部分を強制的に弱点にして攻撃すると、灰になる
植物なら奴は痛みを感じない、体の中に入れ」

暗殺丸がけむり玉を投げつけた。
視界が真っ白になる。
俺は、見えないが、記憶しているから大丈夫だ。
確かここだったはず俺は、植物の中に入った。
血でねちゃねちゃする。体中血でべっちょりだ。
爪を食い込ませて昇っていく。

一方、春風創真たちは殺された人に根が寄生して魔力を吸っていることにきずく。
急いで春風創真は寄生している根の除去をしに行った

暗殺丸と珠璃愛は蔦の相手をしている。
春風創真はまだ動いている人を見つけた。
「大丈夫か」と近寄る。
顔を見ると、おかしい・・・緑色の顔をしている。
げぼぼぼ  口から根を吐いた。
油断していた春風創真に根が突き刺さる。
最悪の事態だ。春風創真の特別な魔力を吸収してしまった。

「ハハハ私は死体にも魔力水をかけると植物化して操れる」
めきめきと銀色に輝き伸び始めた。
瞬く間に大きくなった。不気味なパワーを感じる。
さらに周りの死体も植物化して襲いかかってきた。

悠輝は、その間にも登っていた。
敵が傷口に気付いて、まさかとは思うが魔王様の器が消えたのは体の中に入ったからか、
念の為傷口に蔦を入れたら、足らしきものをつかんだ。
そのまま下に下に落下させる。
だがこのままでは終われない落下の勢いを利用して渾身のパンチをお見舞いしてやった。
普通にパンチしてもこわれない幹を壊すことに成功した。
幹が大きな音をして倒れた。
暗殺丸、珠璃愛、悠輝は、幹の上に乗って走った。




































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