インフェルノ(地獄)…魔王にとりつかれ、みんなから迫害されたが今じゃ勇者です。

夕士

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吸血鬼の街2

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ボックスカーで楽しく四人家族は、はしゃいでいた。
あるホテルの前で父親は車を止めた。

「まあ、ここは予約の取れない水の雫じゃないの!」
と驚いたように母親が言った。

父親が「せっかく取れた休暇だから、奮発したんだ」と自慢げに言った。

子供たちは「ベットはあるの?聞いてきたきた。

「どうしてそんなこと聞くの?」と母親が言った。

子供たちは嬉しそうに、「もちろん、飛び跳ねるためだよ」

やっぱり・・飛び跳ねる気だったのね?!
子供たちにくぎを刺さなければ・・・と母親は思った。

「あのね、ここは高級ホテルで、行儀が悪いと、帰って下さいと言われるのよ。
気を付けないとね」ちょっと怖さが入った優しい声で母親は子供たちを諭した。

「・・うん・・・わかってる・・」と、少しがっかりした返事だった。

「そこまでにして、中に入ろう」

「いらっしゃいませ」「お車をお預りします」「荷物はこちらでよろしでしょうか?」
ホテルの人に、子供たちは、行儀よく、「お世話になります」という。
子供たちがの姿を微笑ましく見守っていたいた両親だったが、なんとなくホテルに
違和感を抱いていた。この時の直感を大事にしていれば、、、

案内された最上階の部屋に入り、子供たちはもちろん、母親も喜んだ。
家族みんなで、部屋を探検するぐらい、ひろびろとしていた。
ルームサービスで、部屋で食事をとってもよかったのだが、1回のレストランでとることにした。
目移りするほど、ごちそうがならんでいた。
が、、何故か、静かなのだ。
確かに、高級レストランなのだから、音がしないのは当たり前の気がするが、活気がない。
誰もかれもが、青白い顔をしてる。
子供たちが、何かを感じたのか、あんなに楽しみにしていたレストランの食事をとらず、
「部屋に帰りたい」とぐずりだした。
そのとたんだった。

レストランにいたすべての人達が、家族の方を見た。
ウェイトレス、ウェイタ-はもちろん客も立ち上がり、
機械人形のように家族を取り囲んだ。

恐怖を覚えた両親は「何ですか」と声を上げたが、返答はない。
子供たちはパパ、ママ怖いよと両親の服にしがみつく。

皆口から二本の牙を出している。
「ソード召喚」妻に「私が時間をかせぐから子供たちを頼む」
「早くいくんだ」
「あなたも一緒に早く逃げましょう」
剣を薙ぎ払い、
空いた隙間に妻を突き飛ばした。泣く泣く妻は子供たちの手を引いていく。

父親は吸血鬼に囲まれ姿が見えなくなってしまった。
妻の後を追ってくる。妻は動きやすいようにスカートのすそを破る。
子供たちを守ろうと傘を召喚した。
「必ず、ギルドに転送させるから手を離さないでね
お兄ちゃん妹を守ってあげてね」

母親はどんどん吸血鬼を投げつけた。
「必ず助けを呼びに行くよ」

雨にも負けず、風に吹かれても傘を離さずギルドについた。
ふらふらしながらも「助けてください」とギルドの建物の中に入って行った。
受付に行く。
[どうしたの」「助けてくださいポ-トの町で・・・」と言いかけたところで、
「詳しく聞きたいから、ちょっとこっちの部屋に来てくれるかい」
「ちょっと水を飲むかい」
「それより話を聞いてください、水の雫で吸血鬼に襲われてきました。
パパとママが吸血鬼と戦っているので、早く助けて」

「うん知っているよ。すごいね、君たちは5万体ぐらい僕たちの仲間がいたのに逃げたのか、
ギルドに君たちがきたのが始めてだ。誇っていいよ」
「どういう事」
「こんな牙が生えていただろう、あのおかた✖○△*■のいうことは正しかった。
まさかこんなところまで来るなんて」
子供達はパニックになり扉に向かって、どんどんたたく「助けて、助けて」と声をあげるが、
扉の外の人は気づかない。

嬉しそうに、指を立てて「シィ-」といった。
「残念だけどこの部屋には防音と堅牢があり、どんなに騒いでも音が外に漏れることはないし、
僕の許可がないと誰もここから出入りすることが出来ないんだ。
さあパパとママと同じものになろうね」

ただ一人寝ていたはずなのにピクリと顔をあげた男がいた
狼の毛皮を着た体の引き締まった男。そう狼城である。
普通なら聞こえない音のはずなのだが、狼城は狼の血を引いているので、
かすかな助けを呼ぶ声を聴いたのだ。

ここだなと扉をキックした。シ-ルドをはってある扉は壊れないはずなのに壊れた。
そこには今にもかまれそうになっている子供がいた。

「何をしているんだ」

吸血鬼は慌てて牙を元に戻し「いえ、子供たちが噓ばかり言うので話を聞くのに苦労していたんですよ」
子供達は「あの人は吸血鬼なの」

「ごらんのとおり噓ばかり言う兄弟なんですよ。どちらを信じますか」

「そりゃ長年にわたりギルドの受付をやってきたお前だろうな」
近づいて行って「だがな俺の耳はごまかせないぞ」

ドスッとボディークロ-をくらわせた。
「ひどいことをしますね。私じゃなかったらあばら骨全部折れていますよ。
あの方に選ばれたセブンズの一人ホワイトです。
ギルドの受付にうんざりしていたんですよ」


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