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第2話『精霊の契約と、目覚める力』
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「改めまして、リクさま。私は精霊界の“風の王精霊”ノアと申します!」
「……王精霊って、あの?」
「はいっ! 一応、風属性の中では最上位の存在です~!」
屈託なく笑いながら、ノアは俺の腕にぴたっとくっついてくる。
やわらかい。
そして近い。
ドレスの胸元、視界に入る。
「……あの、ちょっと距離感というか、接し方というか……」
「私、契約者とは肌で信頼を深める主義なんです!」
「聞いたことねえよそんな精霊理論!」
---
ソファに腰掛けながら、
リュミエール(女神)が冷静に状況を整理してくれる。
「ノアは、契約によりあなたの“戦力”となります。
あなたのスキル【契約の鍵】は、あらゆる存在と“深度契約”を結べる力です」
「深度契約?」
「通常の召喚契約とは異なり、心と魂、そして――身体の繋がりによって、能力を最大限引き出す特殊な関係です」
「それ……いろいろ大丈夫なんですか?」
「もちろん合法ですし、精霊界でも喜ばれる待遇です」
「精霊界ってすげぇ自由だな……」
---
「ではリク。ノアと初の“契約式”を行ってください」
「はいはーい、ベッドこちらです~!」
「ちょ、なんで契約って寝室前提!?」
「安心してください。初回は“魔力リンク”だけですから。
ちょっとだけ、肌を密着させて、魔力を循環させて……ふふっ、リクさま照れてます?」
「そりゃ照れるわ!」
ノアが俺の手を引いて、寝台へ導いてくる。
ドレスをひらりと脱ぎ、純白の薄衣だけになった姿に、思わず息を呑んだ。
「じゃあ……リクさま。目、閉じて」
彼女の額が、そっと俺の額に触れる。
その瞬間、全身に温かい風が流れ込んだ。
【契約成功】
脳内に響いたメッセージと同時に、
俺のスキル一覧に新たな能力が加わる。
【風王精霊ノアの祝福】【加速】【空間感知】【風刃Lv10】……
「……これが、俺の、力……」
「はいっ。これでリクさまは、初級魔導士どころか上級クラスの冒険者にも匹敵します!」
---
その時。
神殿の外から、異様な魔力反応が近づいてきた。
「リュミエール様! 魔王軍の尖兵が、この神域の座標を探知しました!」
現れたのは、鎧を纏った白翼の天使兵。
「魔王軍!? なんでここが……!」
「まだこの場所を完全に守れていなかったようです。……リク、戦えますか?」
「戦う……って、いきなりそんな……!」
「ノアと結んだ契約の力、試すチャンスです。私がサポートします」
ノアが俺の背にぴたりと張りついた。
「リクさま、私に風を使ってください。魔力はもう繋がってます」
外へ出ると、三体の魔族が飛来していた。
異形の羽、黒き爪、紫の瞳――見た瞬間に、敵と分かる。
「リク、落ち着いて。私の魔力を信じて、風を想像して」
「……風よ、切り裂け!」
俺の叫びに応じ、前方に無数の真空刃が走った。
――ズバン!
一体の魔族が、空中で引き裂かれて爆散する。
「命中……っ、本当に俺が?」
「すごいです、リクさまっ!」
その後の2体も、空間感知と加速スキルを駆使し、翻弄。
神域内での戦闘とは思えぬほどあっさりと、全滅させた。
---
「……ふぅ……倒した……」
「お見事です、リク」
「これが、“代行者”の力……か」
ノアが俺の腕に飛びつき、笑った。
「リクさま、かっこよかったです! ごほうびに……今夜、もう一回契約式しません?」
「ちょ、ちょっと待てノア、落ち着け……!」
リュミエールはため息をつきながら微笑む。
「……これで、“最初の試練”は突破ですね。次は“神の試練”――より深く、より危険な契約が待っています」
――こうして俺は、
世界の裏側に隠された戦いと、少女たちとの運命に、足を踏み入れることになった。
---
◆次回予告
第3話『魔王の娘、突然の求婚』
「……王精霊って、あの?」
「はいっ! 一応、風属性の中では最上位の存在です~!」
屈託なく笑いながら、ノアは俺の腕にぴたっとくっついてくる。
やわらかい。
そして近い。
ドレスの胸元、視界に入る。
「……あの、ちょっと距離感というか、接し方というか……」
「私、契約者とは肌で信頼を深める主義なんです!」
「聞いたことねえよそんな精霊理論!」
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ソファに腰掛けながら、
リュミエール(女神)が冷静に状況を整理してくれる。
「ノアは、契約によりあなたの“戦力”となります。
あなたのスキル【契約の鍵】は、あらゆる存在と“深度契約”を結べる力です」
「深度契約?」
「通常の召喚契約とは異なり、心と魂、そして――身体の繋がりによって、能力を最大限引き出す特殊な関係です」
「それ……いろいろ大丈夫なんですか?」
「もちろん合法ですし、精霊界でも喜ばれる待遇です」
「精霊界ってすげぇ自由だな……」
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「ではリク。ノアと初の“契約式”を行ってください」
「はいはーい、ベッドこちらです~!」
「ちょ、なんで契約って寝室前提!?」
「安心してください。初回は“魔力リンク”だけですから。
ちょっとだけ、肌を密着させて、魔力を循環させて……ふふっ、リクさま照れてます?」
「そりゃ照れるわ!」
ノアが俺の手を引いて、寝台へ導いてくる。
ドレスをひらりと脱ぎ、純白の薄衣だけになった姿に、思わず息を呑んだ。
「じゃあ……リクさま。目、閉じて」
彼女の額が、そっと俺の額に触れる。
その瞬間、全身に温かい風が流れ込んだ。
【契約成功】
脳内に響いたメッセージと同時に、
俺のスキル一覧に新たな能力が加わる。
【風王精霊ノアの祝福】【加速】【空間感知】【風刃Lv10】……
「……これが、俺の、力……」
「はいっ。これでリクさまは、初級魔導士どころか上級クラスの冒険者にも匹敵します!」
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その時。
神殿の外から、異様な魔力反応が近づいてきた。
「リュミエール様! 魔王軍の尖兵が、この神域の座標を探知しました!」
現れたのは、鎧を纏った白翼の天使兵。
「魔王軍!? なんでここが……!」
「まだこの場所を完全に守れていなかったようです。……リク、戦えますか?」
「戦う……って、いきなりそんな……!」
「ノアと結んだ契約の力、試すチャンスです。私がサポートします」
ノアが俺の背にぴたりと張りついた。
「リクさま、私に風を使ってください。魔力はもう繋がってます」
外へ出ると、三体の魔族が飛来していた。
異形の羽、黒き爪、紫の瞳――見た瞬間に、敵と分かる。
「リク、落ち着いて。私の魔力を信じて、風を想像して」
「……風よ、切り裂け!」
俺の叫びに応じ、前方に無数の真空刃が走った。
――ズバン!
一体の魔族が、空中で引き裂かれて爆散する。
「命中……っ、本当に俺が?」
「すごいです、リクさまっ!」
その後の2体も、空間感知と加速スキルを駆使し、翻弄。
神域内での戦闘とは思えぬほどあっさりと、全滅させた。
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「……ふぅ……倒した……」
「お見事です、リク」
「これが、“代行者”の力……か」
ノアが俺の腕に飛びつき、笑った。
「リクさま、かっこよかったです! ごほうびに……今夜、もう一回契約式しません?」
「ちょ、ちょっと待てノア、落ち着け……!」
リュミエールはため息をつきながら微笑む。
「……これで、“最初の試練”は突破ですね。次は“神の試練”――より深く、より危険な契約が待っています」
――こうして俺は、
世界の裏側に隠された戦いと、少女たちとの運命に、足を踏み入れることになった。
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◆次回予告
第3話『魔王の娘、突然の求婚』
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