『スキル0の俺が“女神の代行者”に指名されて、気づけば世界最強ハーレムでした』

第29話『帰還と、ハーレム会議の再開』

異世界との戦いを終え、リクたちは王都へと帰還した。

「おかえりなさい、リクさま～～っ！！」
ノアが全力で抱きついてきた。

「……よく、帰ってきたな」
アリアはそっぽを向きながらも、わずかに頬を紅潮させていた。

「ああもう……この戦争終わったら、抱きしめようって思ってたのに……」
セリナは何かをぶつぶつ言いながらリクの肩をつついてくる。

「では、さっそく“帰還の口づけ”から参りましょう？」
エリザベートはワイングラスを片手に、妖しく微笑んだ。

「最前線の映像、全員に配布済みです。あなたの勇姿はすでに“信仰対象”です」（アイリス）

「帰還祝いに、教会で“祝福の初夜儀式”を――」（ミシェル）

「リクさん……その……その……帰ってきてくれて、よかったです」
リーネは小声で涙ぐみながら、両手をぎゅっと握りしめた。


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「で、だ」
リクが一息ついた途端、女神リュミエールが言った。

「いったい、これから誰を正式に“パートナー”として迎えるのか。
　そろそろ、決めてほしいのだけれど？」

「ちょっと待って!?」


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ということで――

《第3回・代行者ハーレム会議》が開催された。

・議題①：誰が“正妻枠”なのか
・議題②：寝室ローテーションの公平性
・議題③：“今後のキス”の順番管理
・議題④：第一子の名付け権利

「議題③は、今すぐ決めるべきかと！」（ミシェル）

「ちょっと！ そもそも“第一子”って誰の子よ!?」（アリア）

「私ですよね？ 当然、私ですよね？」（エリザベート）

「全員の“スケジュール表”作ってきましたっ！」（セリナ）

「リクさまの取り合いは風の精霊も困ってます～～～！」（ノア）

「そもそも、なぜ“一人”に決める必要が？」（アイリス）

「……うううぅぅぅ！」（リク）


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そして会議の最中、
王都上空にひとつの報せが届いた。

「魔王候補、第三勢力として“帰還”を宣言――？」

その名はまだ明かされぬまま。

だが、リクの次なる戦いが、
今、再び始まろうとしていた――！


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◆次回予告
第30話《最終話》：『未来を選ぶために、僕らは出会った』