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第33話 ――嫉妬するくらい、好きってことだよ?
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朝――
ザディクが目を覚ますと、ユウトはいつも通り起きていた。
……が、どこか元気がない。
「……どうした?」
「ううん、別に……ちょっと、考え事してただけ」
「ユウト」
「……昨日のこと。俺が悪かったのは分かってるし、
ザディクがあんなに怒るのも、分かってる」
「でも……俺だって、嫉妬するくらい好きなんだよ?」
ぽつりとこぼれたその一言。
ザディクの金の瞳が、大きく見開かれる。
「……おまえ、今なんて……」
「俺だって見てたよ。
ザディクに話しかけてきた他国の王女。
近くに立たれて、笑ってたじゃん……」
「……ユウト?」
「でも俺、“番”だから我慢しようって……でも、でも……っ」
ぶわっと涙が滲みそうになったその時、
ザディクが抱きしめていた。
「――可愛すぎるだろ……おまえ」
「えっ……?」
「そんなこと言われたら……
我慢できるわけないじゃないか……」
その夜。
「ユウト。今夜は俺に甘えて。何も我慢せず、
おまえの“好き”を全部、俺に見せて」
「……うん。甘えていい? 全部、もらって?」
「全部くれていい。朝まで、全部受け止める」
ふたりはゆっくりと衣服を脱がせ合い、
唇が、舌が、指が、柔らかく熱を育てていく。
「ねぇ……ザディク、今日のキス……甘すぎるよ……」
「当然だ。“嫉妬しちゃうくらい好き”って言われたら、
抱きしめないでいられるわけがない」
「や……っ、あぁっ……っ、すき……っ、すき、ザディク……!」
腰を浅く打ちつけながら、
何度も名前を呼び合い、
甘く、蕩けるような熱が二人を包んでいく。
「俺は、おまえに嫉妬されたことさえ……愛おしくてたまらない」
「もう、……全部好きになってよ……変になっちゃうよ……っ」
「変になってもいい。俺の腕の中で、何度でもイって、何度でも愛されてろ」
そうしてユウトは、
朝まで何度も優しく抱かれながら――
“好き”の重さが愛に変わる、その証を全身で味わっていった。
ザディクが目を覚ますと、ユウトはいつも通り起きていた。
……が、どこか元気がない。
「……どうした?」
「ううん、別に……ちょっと、考え事してただけ」
「ユウト」
「……昨日のこと。俺が悪かったのは分かってるし、
ザディクがあんなに怒るのも、分かってる」
「でも……俺だって、嫉妬するくらい好きなんだよ?」
ぽつりとこぼれたその一言。
ザディクの金の瞳が、大きく見開かれる。
「……おまえ、今なんて……」
「俺だって見てたよ。
ザディクに話しかけてきた他国の王女。
近くに立たれて、笑ってたじゃん……」
「……ユウト?」
「でも俺、“番”だから我慢しようって……でも、でも……っ」
ぶわっと涙が滲みそうになったその時、
ザディクが抱きしめていた。
「――可愛すぎるだろ……おまえ」
「えっ……?」
「そんなこと言われたら……
我慢できるわけないじゃないか……」
その夜。
「ユウト。今夜は俺に甘えて。何も我慢せず、
おまえの“好き”を全部、俺に見せて」
「……うん。甘えていい? 全部、もらって?」
「全部くれていい。朝まで、全部受け止める」
ふたりはゆっくりと衣服を脱がせ合い、
唇が、舌が、指が、柔らかく熱を育てていく。
「ねぇ……ザディク、今日のキス……甘すぎるよ……」
「当然だ。“嫉妬しちゃうくらい好き”って言われたら、
抱きしめないでいられるわけがない」
「や……っ、あぁっ……っ、すき……っ、すき、ザディク……!」
腰を浅く打ちつけながら、
何度も名前を呼び合い、
甘く、蕩けるような熱が二人を包んでいく。
「俺は、おまえに嫉妬されたことさえ……愛おしくてたまらない」
「もう、……全部好きになってよ……変になっちゃうよ……っ」
「変になってもいい。俺の腕の中で、何度でもイって、何度でも愛されてろ」
そうしてユウトは、
朝まで何度も優しく抱かれながら――
“好き”の重さが愛に変わる、その証を全身で味わっていった。
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