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第76話 ――光の下で、君が笑った
朝。
ザディクが準備したバスケットには、
手作りのサンドイッチ、果物、ミルク、
そして魔法で温度を保つおしぼり。
「湖畔に行こう。今日くらいは、家じゃなくて、空の下で一緒に過ごしたい」
「……うん。リュミエールにも、空を見せたいな」
ユウトは、ふわふわの帽子と
柔らかいレースのロンパースを着せて、
リュミエールを抱き上げた。
郊外の湖畔は、誰もいない静かな場所。
光が水面を跳ねて、風が頬を撫でる。
レジャーシートの上で、
ユウトはリュミエールを胸に乗せ、空を見せるようにそっと仰向けに。
「ねぇ……きれいだね、空。
……リュミエールにも、そう見えてるかな」
すると――
「……にこっ」
ふにゃりと、口元が上がる。
「…………あ……」
「……いま、笑った……?」
ユウトが、息をのむ。
「ほんとうに……? 見間違いじゃなくて……?」
「ううん。笑った……確かに……この子、自分の意志で、笑ってくれたんだ……」
ふたりは、声を出さずに、
その場でただ抱き合い、額を寄せ合った。
「ねえ……わたし、この日のこと、ずっと忘れない」
「うん。君の腕の中で、笑ったこの子の顔……宝物だ」
夜。
静かな湖畔の宿に戻ったあと、
リュミエールが眠ったのを見届けて――
ふたりは、そっと寄り添う。
「……今日、幸せすぎて、身体の奥がふるえてる」
「じゃあ、優しく包もうか。
この感動を、君の心にも、身体にも、深く残したい」
ベッドの上で、
キスはまるで風のように軽く、
触れる手は、陽だまりのようにあたたかい。
「……ん……あなたの指が、やさしくて……涙、出そう……っ」
「君が、母になっても――
俺にとっては、変わらずに愛しい人なんだ」
ゆっくりと挿れられる熱。
鼓動を重ねるように、静かに深く繋がっていく。
「愛するって、
君と一緒に“家族の記憶”を積み重ねていくことなんだね……」
「そうだよ。
この夜も、明日も、君を愛しながら、生きていく」
月と湖の光が重なる夜、
ふたりは、心も身体も優しく交わりながら、
「家族になる」という未来を、さらに確かにしていった。
ザディクが準備したバスケットには、
手作りのサンドイッチ、果物、ミルク、
そして魔法で温度を保つおしぼり。
「湖畔に行こう。今日くらいは、家じゃなくて、空の下で一緒に過ごしたい」
「……うん。リュミエールにも、空を見せたいな」
ユウトは、ふわふわの帽子と
柔らかいレースのロンパースを着せて、
リュミエールを抱き上げた。
郊外の湖畔は、誰もいない静かな場所。
光が水面を跳ねて、風が頬を撫でる。
レジャーシートの上で、
ユウトはリュミエールを胸に乗せ、空を見せるようにそっと仰向けに。
「ねぇ……きれいだね、空。
……リュミエールにも、そう見えてるかな」
すると――
「……にこっ」
ふにゃりと、口元が上がる。
「…………あ……」
「……いま、笑った……?」
ユウトが、息をのむ。
「ほんとうに……? 見間違いじゃなくて……?」
「ううん。笑った……確かに……この子、自分の意志で、笑ってくれたんだ……」
ふたりは、声を出さずに、
その場でただ抱き合い、額を寄せ合った。
「ねえ……わたし、この日のこと、ずっと忘れない」
「うん。君の腕の中で、笑ったこの子の顔……宝物だ」
夜。
静かな湖畔の宿に戻ったあと、
リュミエールが眠ったのを見届けて――
ふたりは、そっと寄り添う。
「……今日、幸せすぎて、身体の奥がふるえてる」
「じゃあ、優しく包もうか。
この感動を、君の心にも、身体にも、深く残したい」
ベッドの上で、
キスはまるで風のように軽く、
触れる手は、陽だまりのようにあたたかい。
「……ん……あなたの指が、やさしくて……涙、出そう……っ」
「君が、母になっても――
俺にとっては、変わらずに愛しい人なんだ」
ゆっくりと挿れられる熱。
鼓動を重ねるように、静かに深く繋がっていく。
「愛するって、
君と一緒に“家族の記憶”を積み重ねていくことなんだね……」
「そうだよ。
この夜も、明日も、君を愛しながら、生きていく」
月と湖の光が重なる夜、
ふたりは、心も身体も優しく交わりながら、
「家族になる」という未来を、さらに確かにしていった。
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