拷問官と政略結婚した令嬢、夜だけ激甘に囚われてます

春夜夢

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第8話 初めて“幸せ”で泣いた夜――処刑人の腕の中で(R18)

「……今夜は、乱暴にはしない」

そう言って、カイル様はベッドの上に私を静かに横たえた。
指先が、そっと頬を撫でる。

「……優しくされるのが、怖いです」

「なぜ?」

「……壊れてしまいそうだから。こんなに幸せで、怖いなんて……変ですよね」

「変じゃない。俺も、同じだ」

彼の手が、髪を梳き、耳にかかる。
そのまま、額に、目元に、頬に、何度も口づけが落とされる。

「何度も君を抱いた。でも……今夜が、本当の初めてだ」

「……うん」

夜衣を外されるのも、もう怖くなかった。
見られることが、恥ずかしいのではなく――愛しいと思えた。

「綺麗だ……君は、本当に」

カイルの指先が胸元に触れる。
軽くつままれた先端が、じんわりと熱を帯びる。

「ん……あっ……」

舌が、胸を這う。
愛撫は、かつてないほどに丁寧で、やさしくて――
私の心までも、包み込んでくれるようだった。

下腹部に触れた指が、そっと秘所をなぞる。
そこからは、すでに濡れた音が漏れていた。

「……もう、濡れてる。可愛いな」

「カイル様のせい……です……」

「もっと、濡らして。俺のために、君の全部を開いて」

舌が割れ目をなぞり、小さな蕾をくすぐる。

「ひゃっ、ん……っ、だめ……くすぐったい……っ」

「感じるところ、ちゃんと覚えてる。君の“好き”な触り方も、全部」

指がそっと入り、奥を撫でられた瞬間、身体が跳ねた。

「やっ……そこ、だめ、っ、そこは……!」

「やっぱり、ここが弱いんだな。……何度もイかせた、場所」

甘く、蕩けるような声。
言葉ですら、私の身体を熱くしていく。

そして――

「入れるぞ。今日は、ゆっくり……君と、心を重ねる」

「……はい」

彼の熱が、私の中へと、ゆっくり、ゆっくりと押し込まれてくる。
何度も繋がったはずなのに、今夜は、違う。

重なった瞬間――涙が、こぼれた。

「……っ、え……?」

「レオナ……?」

「ちがうの……痛いわけじゃ、ない……」

「……なら、どうして……」

「……幸せで、泣いてるの……」

そう答えたら、カイルの目が揺れた。

「俺も、こんな夜があるなんて、知らなかった」

「私もです……」

ゆっくりと、身体が重なっていく。
何度も、深く。
キスを重ね、名前を囁き合いながら、
互いのすべてを、溶かし合うように。

そして――

「……レオナ、好きだ。お前が、愛しい。俺を、生きてる人間に戻してくれた」

「私も……あなたが、好きです」

重ねられた唇の奥で、涙と笑みが混ざった。

この夜。
私たちは、初めて心で繋がった。

もう、何も恐れることはない。
この愛が、すべてだった。

(続く)
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