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第13話『王子は剣を取った――恋人を守るために』
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朝。
王都からの使者が、黒馬を連れて離宮に現れた。
「ユリウス殿下。貴殿には廃嫡処分が下されました。
また、平民剣士レオン・フェリスには王家の血に対する不敬と、王子との“不適切な関係”を理由に、公開処刑が命じられております」
重苦しい空気の中、ユリウスは無言で椅子を立った。
マントを翻し、騎士団長時代に用いていた銀の剣を手に取る。
「――レオンを、渡すつもりはない」
使者たちは驚愕し、剣を抜こうとしたが、その前にユリウスの言葉が響く。
「この剣は、元王子のものではない。
ただ一人の男のために振るわれる、愛の剣だ」
「……やはり、こうなるのですね」
背後から、レオンが現れる。
髪は結わえられ、腰には小さな短剣が差してあった。
「俺も、行きます。ユリウス様を一人では行かせません」
「レオン……それは――戦う覚悟か?」
「はい。あなたが命を懸けるなら、俺も命を懸けます」
互いの額を重ね、静かに唇を重ねる。
それは、まるで最後のキスのようで――それでも、未来のための誓いだった。
王都・処刑場跡。
護送されていたはずのレオンがいないと気づいた時、処刑場はすでに混乱の只中だった。
「――ユリウス王子、謀反であるぞ!」
「もはや“王子”ではない。俺は、ただひとりの男として、この腐った玉座を正す!」
戦場と化す広場。
騎士団の一部はユリウス側へ寝返り、混乱は拡大していく。
その中心で、ユリウスとレオンは背中合わせに剣を振るう。
「レオン。お前を守る剣であると同時に、俺は――」
「俺も、あなたを守る盾になります。共に生きるために!」
戦いの最中、ユリウスは第一王子・グレイスと刃を交える。
「お前は、王位を捨てて、男一人のために……それが“愛”か?」
「……そうだ。俺は、レオンを選ぶ。
この愛は、どんな王権よりも尊い」
剣が交わる音が響く中、レオンは負傷しながらもユリウスの元へ駆け寄る。
「俺たちの恋は、否定されても、消えたりしない……!」
「だからこそ――終わらせる、この腐った王家を」
ユリウスの剣が、玉座を象徴する紋章の旗を断ち切った瞬間――
この国の歴史が、音を立てて変わり始めた。
🔚 続く…
次回:
反逆成功。王政解体と新たな秩序の始まり。
だが、“平民と元王子”という奇妙な関係に、国民は動揺し続ける――
そして2人は、静かな夜に“本当の結婚”を交わす。
王都からの使者が、黒馬を連れて離宮に現れた。
「ユリウス殿下。貴殿には廃嫡処分が下されました。
また、平民剣士レオン・フェリスには王家の血に対する不敬と、王子との“不適切な関係”を理由に、公開処刑が命じられております」
重苦しい空気の中、ユリウスは無言で椅子を立った。
マントを翻し、騎士団長時代に用いていた銀の剣を手に取る。
「――レオンを、渡すつもりはない」
使者たちは驚愕し、剣を抜こうとしたが、その前にユリウスの言葉が響く。
「この剣は、元王子のものではない。
ただ一人の男のために振るわれる、愛の剣だ」
「……やはり、こうなるのですね」
背後から、レオンが現れる。
髪は結わえられ、腰には小さな短剣が差してあった。
「俺も、行きます。ユリウス様を一人では行かせません」
「レオン……それは――戦う覚悟か?」
「はい。あなたが命を懸けるなら、俺も命を懸けます」
互いの額を重ね、静かに唇を重ねる。
それは、まるで最後のキスのようで――それでも、未来のための誓いだった。
王都・処刑場跡。
護送されていたはずのレオンがいないと気づいた時、処刑場はすでに混乱の只中だった。
「――ユリウス王子、謀反であるぞ!」
「もはや“王子”ではない。俺は、ただひとりの男として、この腐った玉座を正す!」
戦場と化す広場。
騎士団の一部はユリウス側へ寝返り、混乱は拡大していく。
その中心で、ユリウスとレオンは背中合わせに剣を振るう。
「レオン。お前を守る剣であると同時に、俺は――」
「俺も、あなたを守る盾になります。共に生きるために!」
戦いの最中、ユリウスは第一王子・グレイスと刃を交える。
「お前は、王位を捨てて、男一人のために……それが“愛”か?」
「……そうだ。俺は、レオンを選ぶ。
この愛は、どんな王権よりも尊い」
剣が交わる音が響く中、レオンは負傷しながらもユリウスの元へ駆け寄る。
「俺たちの恋は、否定されても、消えたりしない……!」
「だからこそ――終わらせる、この腐った王家を」
ユリウスの剣が、玉座を象徴する紋章の旗を断ち切った瞬間――
この国の歴史が、音を立てて変わり始めた。
🔚 続く…
次回:
反逆成功。王政解体と新たな秩序の始まり。
だが、“平民と元王子”という奇妙な関係に、国民は動揺し続ける――
そして2人は、静かな夜に“本当の結婚”を交わす。
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