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瞬きの9月
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カレンダーを一枚捲っても、どうやら空は青くて、雲は白いままらしい。日差しは、ジリジリと肌を狙い澄まし、頭上からとアスファルトを反射してと、いろいろな方向から攻めてくる。風が吹けば涼しいのだけれども、袖が長くなるのは、まだまだ先のようだった。
新学期が始まって、生徒たちもだいぶと夏休みから調子を取り戻している。試験もなく、穏やかな日常を過ごしているようだった。
今日は天気がいいが、そのうちに雨が多くなるのだろう。そして、台風が来る。そうして秋になって、いつの間にか寒くなっていくのだ。
幽体である私は、気温に左右されたりはしない。だけれど、それでも生きていた頃の感覚が残っているのか、夏は苦手だ。寒いのは耐えられるけれど、暑さは我慢ができない。だからこの時期には、いつも季節が巡るのが嬉しかった――はずなのに。
どうして、こう物悲しい気持ちになるのだろうか。夏が、彼の生まれた季節だからだろうか。余韻に浸りたい思い出が、できたからだろうか。それとも――
そこまで考えて、頭を左右に振った。思考のもやもやを、霧散させるように。
「お、やってるやってる」
グラウンドでは、体育の授業が行われていた。彼は、プールの授業が終わってしまい残念がっていたが、そもそも体を動かすのは好きなのだろう。視線の先には、楽しそうにしている笑顔があった。
と、こちらに気付き、彼がこっそり手を振ってきた。これだけで嬉しくなるのだから、私も相当だなと思う。仕方がないからと手を振り返すと、笑顔をより深くしていた。
ああ……あの人、私の彼氏なんだ……。そう思うだけで、ふっと胸に温かなものが広がった。
それにしても、今日もいい天気だ。これは、まだまだ放課後は、図書室に入り浸ることになりそうだな。
しかしその時間は、だんだんと減っていくことになった。
「さくらさん、ごめん」
「良いよ、君のせいじゃないんだから。気にしないで。それより、しっかり頑張ってね」
「ありがとう」
というのも、来月の初めにある文化祭に向けての準備が、どんどん本格化してきていたのだ。もちろん放課後も準備があるため、私のところへ来られるのは、ほんの少しの時間となっていた。
「教室、戻らなくて良いの?」
「今日は大丈夫。軽い打ち合わせだけで、もう終わったから」
「そうなんだ。じゃあ、図書室行く? 暑くない?」
「平気。今日は雲も多いし、風が吹いて涼しいよ」
「そっか。無理はしないでね」
「わかってる。ありがとう、さくらさん」
久々にする、桜の木の下での会話。誰にも邪魔されない時間って、やっぱりいいな……。
「文化祭は、お化け屋敷するんだっけ?」
「そう。小道具作ったり、衣装作ったりしてるんだ」
「当日は?」
「……入り口で、呼び込み」
先程とは打って変わった声音での返答に、不服さが窺える。なるほど。これは、違うことがやりたかったのかな? 断れなかったというやつか。
「聞いてよ、さくらさん。クラスのやつら、女子いっぱい釣ってこいとか言いやがったんだよ?」
クラスの男子の顔でも思い浮かべているのだろう。唇を尖らせる不満げな顔に、クスリと思わず笑ってしまった。
「あ、今笑った」
「ごめんごめん」
「もう……そりゃあさ、あいつらもノリで言ってるって、わかってるんだけど……」
「やりたくない?」
「いや……決まったからには、頑張る……」
「そっか。嫌々でもそう決めたなら、頑張って。応援しているね」
「うん……」
良かった。少しは、機嫌直ったみたい。
「まあ、出来が良ければ、勝手に口コミで広まるよ。あそこのお化け屋敷、すっごく怖かったーって。イケメンにも会えるとか、言われるんじゃない? 女の子に、いっぱいチヤホヤされちゃうね」
「えー? 俺は、さくらさんしかいらないよ」
後ろ頭をがしがしと掻きながらそう言った彼に、私は戸惑う。本当にこの子は、ストレートなんだから……。
「さくらさんは、俺が他の女の子といるの、嫌じゃないの?」
「そりゃあ、まあ……距離が近かったら、気になるけど……」
「気になるだけ?」
「え?」
彼の瞳が、じっと私を見つめている。まるで、穴が開きそうだ。
「俺は、嫌だよ」
「え――」
彼の両手が、すっと伸びてくる。私の頬を包むように、添えられた。
「俺は、さくらさんが他の男と話すだけでも、嫌だ」
「そんな、大袈裟な……」
「そんなことないよ。本当だよ。俺、さくらさんが他の誰にも見られなくて良かったって思ってる。生きていたら、閉じ込めていたかもしれない」
「ま、またまた……」
あははと笑ってみせるも、彼は真剣な瞳を崩さない。唇に、そっと微笑みが乗せられているくらいだった。
「好きすぎて、ごめんね」
今度は、にこりと笑ってそんなことを言い出す彼。この子は、本当に……。
「不安がらなくてもちゃんと好きだから、安心して。どうせ、君以外とは喋ることもできないし」
「不安……?」
「違った? 私が素直じゃないから、不安にさせちゃったのかと思って。大丈夫。私、これでも結構、君のこと好きだよ」
「本当に?」
「本当本当。君より、私の好きの方が大きいんじゃない?」
「待って。それは、聞き捨てならない。絶対に俺の方が好きだから。さくらさんの百倍好きだから」
百倍って……。
「じゃあ、私は千倍好き」
「俺は一億倍!」
「ちょっと、一億倍って何?」
「一億倍は、一億倍」
「いやいや、おかしいでしょ」
私たちは、笑いながら話していた。先程までの空気は、もうなかった。
「そういえばさ、本当はお化け屋敷で何がしたかったの?」
「お化け役。お化け役がやりたかったんだよね」
「そうなの?」
「だって、楽しそうじゃない?」
今の彼の様子を表すとしたら、子どものような無邪気さ。そんな笑顔に、私は割と弱い。
心揺らされることが、何だか癪で。気取られぬように、私はいつものすまし顔で流すのだった。
「そうだ。文化祭の日も、ここで待っててね」
「え?」
「俺は、二日とも朝一のシフトなんだ。終わったら迎えに来るから、一緒に回ろう」
文化祭、一緒に回れるんだ……だったら――
「私が迎えに行く。君が仕事をしているところも、見たいし」
「え、本当? やった!」
ガッツポーズをする彼に、首を傾げる。
「今の、そんなに喜ぶところ?」
「何言ってるんだよ、当たり前でしょ。愛想振りまいてるところを見られるのは恥ずかしいけど、デートの時にさくらさんから迎えに来てくれるのって初めてだから、嬉しい。だって、文化祭を俺と回りたいって思ってくれてるってことでしょ?」
何を言っているんだかと思う反面、本当に頭の回転が早い人だと感心さえする。
「はいはい。そういうことにしておいて」
「え? 違うの?」
「どうだろうねー」
「さくらさーん?」
「こ、こら、近いって」
ジリジリと迫ってくる彼から逃げる。ここ最近、距離感が更に近くなった彼から、私は擦り抜けることを覚えたのだった。
「さくらさん、ズルい!」
「君がズルいー!」
「だったら……」
桜の木の枝の上にいる私を目掛けて、木に足をかけようとする彼。
「ちょっと、何をしているの?」
「木登り」
「はあ? 木登りって……したことあるの?」
「ないよ」
おいおい。
「ないなら、危ないから止めなよ。制服は、動きにくいんだし」
「じゃあ、さくらさんがこっちへ来て」
「う……」
私が動かずにいるのを見て、再び彼が動き出した。
「わかったわかった。行くから!」
その言葉に満足したのか、嫌味なほどに爽やかな笑顔でこちらを見て、足を地に着けた。そして、両腕を広げてみせる。
「その手は、何かな?」
「何って……おいで、さくらさん」
「っ……」
おいでって、おいでって……! 割と、いい笑顔と声で言いやがった!
あれ今の、ワザとじゃないの? 自分がどういう風にやれば相手がときめくかを、わかっていてやっているのではないだろうか。
そして、嬉しくなっている自分って……。本当。単純なんだから……。
「くそう……」
呟きが聞こえたのか、彼の笑みが深くなった。
「ほら、おいで」
「ん……」
私は癪だったけれど、彼の腕を目掛けていった。だって、本当はそうしたかったから。
抱き締めてもらうことはできないけれど、真似事にすぎないけれど、それでも結構ドキドキした。だって、視界いっぱいに彼がいるのだもの。私は今、好きな人の匂いに抱き締められている。
熱くなった顔を見られたくなくて、より彼の胸に頭を埋めた。それでも、彼の表情が見たくなってチラと盗み見る。するとそこには、真っ赤になってあらぬ方を向いている彼がいたものだから、思わずじっと見つめてしまった。
「あ……」
目が合って、より顔が熱くなる。火でも噴いたんじゃなかろうか。
思わず、目を逸らしてしまう。ヤバい、そろそろ離れないと。
そう思うのだけれど、硬直してしまった体は動かない。
「さくらさん……」
「っ……!」
囁かれて、肩が跳ねる。耳へとダイレクトに届いているような錯覚に、息が止まりそうだ。
「もうちょっと、このままでいさせて……」
吐息混じりの懇願に私は声も出せず、ただただ頷くことしかできなかった。
新学期が始まって、生徒たちもだいぶと夏休みから調子を取り戻している。試験もなく、穏やかな日常を過ごしているようだった。
今日は天気がいいが、そのうちに雨が多くなるのだろう。そして、台風が来る。そうして秋になって、いつの間にか寒くなっていくのだ。
幽体である私は、気温に左右されたりはしない。だけれど、それでも生きていた頃の感覚が残っているのか、夏は苦手だ。寒いのは耐えられるけれど、暑さは我慢ができない。だからこの時期には、いつも季節が巡るのが嬉しかった――はずなのに。
どうして、こう物悲しい気持ちになるのだろうか。夏が、彼の生まれた季節だからだろうか。余韻に浸りたい思い出が、できたからだろうか。それとも――
そこまで考えて、頭を左右に振った。思考のもやもやを、霧散させるように。
「お、やってるやってる」
グラウンドでは、体育の授業が行われていた。彼は、プールの授業が終わってしまい残念がっていたが、そもそも体を動かすのは好きなのだろう。視線の先には、楽しそうにしている笑顔があった。
と、こちらに気付き、彼がこっそり手を振ってきた。これだけで嬉しくなるのだから、私も相当だなと思う。仕方がないからと手を振り返すと、笑顔をより深くしていた。
ああ……あの人、私の彼氏なんだ……。そう思うだけで、ふっと胸に温かなものが広がった。
それにしても、今日もいい天気だ。これは、まだまだ放課後は、図書室に入り浸ることになりそうだな。
しかしその時間は、だんだんと減っていくことになった。
「さくらさん、ごめん」
「良いよ、君のせいじゃないんだから。気にしないで。それより、しっかり頑張ってね」
「ありがとう」
というのも、来月の初めにある文化祭に向けての準備が、どんどん本格化してきていたのだ。もちろん放課後も準備があるため、私のところへ来られるのは、ほんの少しの時間となっていた。
「教室、戻らなくて良いの?」
「今日は大丈夫。軽い打ち合わせだけで、もう終わったから」
「そうなんだ。じゃあ、図書室行く? 暑くない?」
「平気。今日は雲も多いし、風が吹いて涼しいよ」
「そっか。無理はしないでね」
「わかってる。ありがとう、さくらさん」
久々にする、桜の木の下での会話。誰にも邪魔されない時間って、やっぱりいいな……。
「文化祭は、お化け屋敷するんだっけ?」
「そう。小道具作ったり、衣装作ったりしてるんだ」
「当日は?」
「……入り口で、呼び込み」
先程とは打って変わった声音での返答に、不服さが窺える。なるほど。これは、違うことがやりたかったのかな? 断れなかったというやつか。
「聞いてよ、さくらさん。クラスのやつら、女子いっぱい釣ってこいとか言いやがったんだよ?」
クラスの男子の顔でも思い浮かべているのだろう。唇を尖らせる不満げな顔に、クスリと思わず笑ってしまった。
「あ、今笑った」
「ごめんごめん」
「もう……そりゃあさ、あいつらもノリで言ってるって、わかってるんだけど……」
「やりたくない?」
「いや……決まったからには、頑張る……」
「そっか。嫌々でもそう決めたなら、頑張って。応援しているね」
「うん……」
良かった。少しは、機嫌直ったみたい。
「まあ、出来が良ければ、勝手に口コミで広まるよ。あそこのお化け屋敷、すっごく怖かったーって。イケメンにも会えるとか、言われるんじゃない? 女の子に、いっぱいチヤホヤされちゃうね」
「えー? 俺は、さくらさんしかいらないよ」
後ろ頭をがしがしと掻きながらそう言った彼に、私は戸惑う。本当にこの子は、ストレートなんだから……。
「さくらさんは、俺が他の女の子といるの、嫌じゃないの?」
「そりゃあ、まあ……距離が近かったら、気になるけど……」
「気になるだけ?」
「え?」
彼の瞳が、じっと私を見つめている。まるで、穴が開きそうだ。
「俺は、嫌だよ」
「え――」
彼の両手が、すっと伸びてくる。私の頬を包むように、添えられた。
「俺は、さくらさんが他の男と話すだけでも、嫌だ」
「そんな、大袈裟な……」
「そんなことないよ。本当だよ。俺、さくらさんが他の誰にも見られなくて良かったって思ってる。生きていたら、閉じ込めていたかもしれない」
「ま、またまた……」
あははと笑ってみせるも、彼は真剣な瞳を崩さない。唇に、そっと微笑みが乗せられているくらいだった。
「好きすぎて、ごめんね」
今度は、にこりと笑ってそんなことを言い出す彼。この子は、本当に……。
「不安がらなくてもちゃんと好きだから、安心して。どうせ、君以外とは喋ることもできないし」
「不安……?」
「違った? 私が素直じゃないから、不安にさせちゃったのかと思って。大丈夫。私、これでも結構、君のこと好きだよ」
「本当に?」
「本当本当。君より、私の好きの方が大きいんじゃない?」
「待って。それは、聞き捨てならない。絶対に俺の方が好きだから。さくらさんの百倍好きだから」
百倍って……。
「じゃあ、私は千倍好き」
「俺は一億倍!」
「ちょっと、一億倍って何?」
「一億倍は、一億倍」
「いやいや、おかしいでしょ」
私たちは、笑いながら話していた。先程までの空気は、もうなかった。
「そういえばさ、本当はお化け屋敷で何がしたかったの?」
「お化け役。お化け役がやりたかったんだよね」
「そうなの?」
「だって、楽しそうじゃない?」
今の彼の様子を表すとしたら、子どものような無邪気さ。そんな笑顔に、私は割と弱い。
心揺らされることが、何だか癪で。気取られぬように、私はいつものすまし顔で流すのだった。
「そうだ。文化祭の日も、ここで待っててね」
「え?」
「俺は、二日とも朝一のシフトなんだ。終わったら迎えに来るから、一緒に回ろう」
文化祭、一緒に回れるんだ……だったら――
「私が迎えに行く。君が仕事をしているところも、見たいし」
「え、本当? やった!」
ガッツポーズをする彼に、首を傾げる。
「今の、そんなに喜ぶところ?」
「何言ってるんだよ、当たり前でしょ。愛想振りまいてるところを見られるのは恥ずかしいけど、デートの時にさくらさんから迎えに来てくれるのって初めてだから、嬉しい。だって、文化祭を俺と回りたいって思ってくれてるってことでしょ?」
何を言っているんだかと思う反面、本当に頭の回転が早い人だと感心さえする。
「はいはい。そういうことにしておいて」
「え? 違うの?」
「どうだろうねー」
「さくらさーん?」
「こ、こら、近いって」
ジリジリと迫ってくる彼から逃げる。ここ最近、距離感が更に近くなった彼から、私は擦り抜けることを覚えたのだった。
「さくらさん、ズルい!」
「君がズルいー!」
「だったら……」
桜の木の枝の上にいる私を目掛けて、木に足をかけようとする彼。
「ちょっと、何をしているの?」
「木登り」
「はあ? 木登りって……したことあるの?」
「ないよ」
おいおい。
「ないなら、危ないから止めなよ。制服は、動きにくいんだし」
「じゃあ、さくらさんがこっちへ来て」
「う……」
私が動かずにいるのを見て、再び彼が動き出した。
「わかったわかった。行くから!」
その言葉に満足したのか、嫌味なほどに爽やかな笑顔でこちらを見て、足を地に着けた。そして、両腕を広げてみせる。
「その手は、何かな?」
「何って……おいで、さくらさん」
「っ……」
おいでって、おいでって……! 割と、いい笑顔と声で言いやがった!
あれ今の、ワザとじゃないの? 自分がどういう風にやれば相手がときめくかを、わかっていてやっているのではないだろうか。
そして、嬉しくなっている自分って……。本当。単純なんだから……。
「くそう……」
呟きが聞こえたのか、彼の笑みが深くなった。
「ほら、おいで」
「ん……」
私は癪だったけれど、彼の腕を目掛けていった。だって、本当はそうしたかったから。
抱き締めてもらうことはできないけれど、真似事にすぎないけれど、それでも結構ドキドキした。だって、視界いっぱいに彼がいるのだもの。私は今、好きな人の匂いに抱き締められている。
熱くなった顔を見られたくなくて、より彼の胸に頭を埋めた。それでも、彼の表情が見たくなってチラと盗み見る。するとそこには、真っ赤になってあらぬ方を向いている彼がいたものだから、思わずじっと見つめてしまった。
「あ……」
目が合って、より顔が熱くなる。火でも噴いたんじゃなかろうか。
思わず、目を逸らしてしまう。ヤバい、そろそろ離れないと。
そう思うのだけれど、硬直してしまった体は動かない。
「さくらさん……」
「っ……!」
囁かれて、肩が跳ねる。耳へとダイレクトに届いているような錯覚に、息が止まりそうだ。
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