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海辺の町 前編
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試験も無事に?終わり、ドナテッロ公爵邸へ帰りました。
あー疲れたー。
一番最初の当初の予定では、試験が終わったら、さっさと帰国することになっていました。
レイの事が心配だったし。
でもレイも一緒に来ているので、各々の希望を確認の上、今後の予定を決める事になりました。
居間へ皆で集まって話し合う事になり、アルが口火を切りました。
「俺とリーナは、今回の試験、受かるかどうかではなくて、どのレベルへ編入出来るかだから、結果が分かり次第、急いで聞かなくてはいけないものではないし、いずれにしても一ヶ月後には編入して通い始める事になるから、その一週間前にはここに居なくてはならないよね。
それまで3週間あるわけだけど…。
どこかで一旦は帰国しなくちゃいけないけど…どうする?」
「その前にレイとアンドリュー様はどうしたい?もしもう暫くこの国に滞在したいのであれば、2週間は私も一緒に滞在出来るけど?
あ、もちろん、こちらにご迷惑でなければですが…。」
「私は…出来れば2週間なら2週間ギリギリまで、もう暫くこの国に居たいかな…。
アンドリューは…もう私は大丈夫だから、好きなようにして良いよ。私も勿論、こちらにご迷惑でなければですが。」
「私も兄上とともに、もう少し滞在したいです。
初めて親元を離れて、しかも国外へ出て、少しでも他国の文化に触れて、もっと知りたいと思いますので。」
「叔父上と叔母上は大丈夫だと思うよ。後で確認は取っておくけど。
元々、人が集まる事が好きな一家でね。来ると、いつも誰かしら滞在しているんだ…新進の画家とか、親戚の誰かとか。
だから気にしなくて良いと思うよ。
では叔父上と叔母上の了承を取った上でとなるけど、方向としては、あと2週間、滞在させてもらって、その後帰国で良いかな?
それでリーナと俺は、留学準備をして、3週間後に再度こちらへ戻ると。」
「それに2週間滞在させていただいていれば、その間に試験の結果が来るでしょうから、準備しやすいかもしれないですね。」
その後、夕食の前に、アルが公爵夫妻の了承も得てくれました。
夕食の時には、試験が終わった安心感から、和やかな雰囲気になりました。
「アルフレッドもリーナちゃんも、お疲れ様だったね。
試験の方は、どうだったのかな?」
「あなた…折角終わって一息ついているのに、そんな質問をするなんて…。
でも試験ってどんな事をやったの?」
アルは苦笑いをしながら答えました。
そしてその後、これからの計画になりました。
折角だから、公爵家の別荘へ出かけてはどうかと提案していただきました。
ご夫妻は流石に予定もあり、付き添えないものの、フェデリコ様が同行してくださるとかで、馬車で半日と少しかかる海辺の町にある別荘へ遊びに行くことになりました。
翌日は準備があるので、一日、邸でのんびりし…あ、準備をしてくださるのは公爵家の使用人の皆様なので、私たちは邪魔をしないようにおとなしくしていようと…翌々日に出発です。
朝からお天気に恵まれ、朝食の後に、ドナテッロ公爵家の馬車2台で出発しました。
馬車がドナテッロ家の物に変わったのと、フェデリコ様が加わった以外は、護衛とかみんな、マスターソン家から来てくださった方々、そのままです。
あ、御者だけは二人だけドナテッロ家の御者さんたちと入れ替わりました。
ドナテッロ家の馬車なので、ドナテッロ家の御者さんたちの方が慣れているのと、道を知っているから。
海へと続く道は、ひたすら山ばかりでした。
と言っても険しい山々がというわけではなく、割と長閑な山が多く、そして海が近づくにつれ、険しい山が減っていきました。
「あ!潮の香りがする!」
思わず私が言うと、皆が目を丸くしてこちらを見ました。
しまった!前世から海好きだったから、思わずはしゃいで言ってしまった!
今の世界の私、海は初めて見る設定だった!
「リーナ、海を見たことがあるの?」
レイが聞いてきました。
「…無いよ…。無いけど、市場で聞いたことがあるの。
海藻と魚と塩の香りでしょ?ほら!そんな香りが漂ってきていない?」
上手くごまかしたつもりでした…市場へ行けば、磯の香りもするでしょ?そう思ったんです。
「リーナ…いつ、市場へ行ったの?」
アルに突っ込まれました…。
この世界で市場は行ったこと、ありません…でも市場が存在する事は知っているし…だからって思ったんです。
「え?えっと…随分前だから、そこまでは覚えていないよ…何で?」
「俺たちの国の王都の市場は、子供が行けるようなところではないから…。」
「…じゃあ誰か行った人から聞いたのかな…姉さまたちとか…。よく覚えていないよ、小さい頃の記憶だし…。」
あまり話すと、墓穴を掘る…既に掘っているかもしれないけど…そう思ってこんな時は、幼い頃だから覚えていませんという体で押し通すことにしました。
「そうか…まあ幼い頃だったら、人づてに聞いた話も、自分が行ったように記憶してしまうかもしれないしね。」
レイは納得してくれました。
あっぶなかった!あんまり前世の記憶は使っちゃだめね?!
何か色々不味い事になるわね!
海が好き過ぎてはしゃいだ心も少し落ち着きました。
走行している間に、ついに道の先に海が見えてきました。
窓を開けて、窓から身を乗り出してその先を見ていた私は、海が見えた瞬間、思わず小さく手を握り締めてしまいました。
でも流石に学習し、心の中で「海だ!海だ!海だ!!!」とはしゃいでおきました。
それでも我慢できずに、窓から出していた首を引っ込め、皆に聞きました。
「ねぇ!今日の晩御飯はどうするの?!海の物、食べられるかな?!」
これにはフェデリコ様が笑いながら言いました。
「リーナちゃんは、色気より食い気なんだね?」
「まだお子ちゃまだからね、リーネは!」
アルも笑いながら揶揄ってきました。
「良いんですぅ!どうせお子ちゃまですぅ!だから海の物を食べさせてください!!!
海、行きたいなぁ…フェデリコ様、別荘から海は遠いですか?」
「近いよ…邸から見えるし。」
「やったぁ!じゃあ窓からぼーっと海を見たりとか出来ますか?」
「出来るよ…ずっと見ていると、飽きるけどね。」
「飽きるなんて贅沢な!あぁ楽しみです!!!」
後から思えば、この時の私は少々浮かれすぎていました、やっぱり…。
浮かれすぎて、注意力が散漫になっていたのです。
それに、この国へ来て、留学も現実のものになって、これで実家から完全に逃げられるって、それも浮かれていました。
あー疲れたー。
一番最初の当初の予定では、試験が終わったら、さっさと帰国することになっていました。
レイの事が心配だったし。
でもレイも一緒に来ているので、各々の希望を確認の上、今後の予定を決める事になりました。
居間へ皆で集まって話し合う事になり、アルが口火を切りました。
「俺とリーナは、今回の試験、受かるかどうかではなくて、どのレベルへ編入出来るかだから、結果が分かり次第、急いで聞かなくてはいけないものではないし、いずれにしても一ヶ月後には編入して通い始める事になるから、その一週間前にはここに居なくてはならないよね。
それまで3週間あるわけだけど…。
どこかで一旦は帰国しなくちゃいけないけど…どうする?」
「その前にレイとアンドリュー様はどうしたい?もしもう暫くこの国に滞在したいのであれば、2週間は私も一緒に滞在出来るけど?
あ、もちろん、こちらにご迷惑でなければですが…。」
「私は…出来れば2週間なら2週間ギリギリまで、もう暫くこの国に居たいかな…。
アンドリューは…もう私は大丈夫だから、好きなようにして良いよ。私も勿論、こちらにご迷惑でなければですが。」
「私も兄上とともに、もう少し滞在したいです。
初めて親元を離れて、しかも国外へ出て、少しでも他国の文化に触れて、もっと知りたいと思いますので。」
「叔父上と叔母上は大丈夫だと思うよ。後で確認は取っておくけど。
元々、人が集まる事が好きな一家でね。来ると、いつも誰かしら滞在しているんだ…新進の画家とか、親戚の誰かとか。
だから気にしなくて良いと思うよ。
では叔父上と叔母上の了承を取った上でとなるけど、方向としては、あと2週間、滞在させてもらって、その後帰国で良いかな?
それでリーナと俺は、留学準備をして、3週間後に再度こちらへ戻ると。」
「それに2週間滞在させていただいていれば、その間に試験の結果が来るでしょうから、準備しやすいかもしれないですね。」
その後、夕食の前に、アルが公爵夫妻の了承も得てくれました。
夕食の時には、試験が終わった安心感から、和やかな雰囲気になりました。
「アルフレッドもリーナちゃんも、お疲れ様だったね。
試験の方は、どうだったのかな?」
「あなた…折角終わって一息ついているのに、そんな質問をするなんて…。
でも試験ってどんな事をやったの?」
アルは苦笑いをしながら答えました。
そしてその後、これからの計画になりました。
折角だから、公爵家の別荘へ出かけてはどうかと提案していただきました。
ご夫妻は流石に予定もあり、付き添えないものの、フェデリコ様が同行してくださるとかで、馬車で半日と少しかかる海辺の町にある別荘へ遊びに行くことになりました。
翌日は準備があるので、一日、邸でのんびりし…あ、準備をしてくださるのは公爵家の使用人の皆様なので、私たちは邪魔をしないようにおとなしくしていようと…翌々日に出発です。
朝からお天気に恵まれ、朝食の後に、ドナテッロ公爵家の馬車2台で出発しました。
馬車がドナテッロ家の物に変わったのと、フェデリコ様が加わった以外は、護衛とかみんな、マスターソン家から来てくださった方々、そのままです。
あ、御者だけは二人だけドナテッロ家の御者さんたちと入れ替わりました。
ドナテッロ家の馬車なので、ドナテッロ家の御者さんたちの方が慣れているのと、道を知っているから。
海へと続く道は、ひたすら山ばかりでした。
と言っても険しい山々がというわけではなく、割と長閑な山が多く、そして海が近づくにつれ、険しい山が減っていきました。
「あ!潮の香りがする!」
思わず私が言うと、皆が目を丸くしてこちらを見ました。
しまった!前世から海好きだったから、思わずはしゃいで言ってしまった!
今の世界の私、海は初めて見る設定だった!
「リーナ、海を見たことがあるの?」
レイが聞いてきました。
「…無いよ…。無いけど、市場で聞いたことがあるの。
海藻と魚と塩の香りでしょ?ほら!そんな香りが漂ってきていない?」
上手くごまかしたつもりでした…市場へ行けば、磯の香りもするでしょ?そう思ったんです。
「リーナ…いつ、市場へ行ったの?」
アルに突っ込まれました…。
この世界で市場は行ったこと、ありません…でも市場が存在する事は知っているし…だからって思ったんです。
「え?えっと…随分前だから、そこまでは覚えていないよ…何で?」
「俺たちの国の王都の市場は、子供が行けるようなところではないから…。」
「…じゃあ誰か行った人から聞いたのかな…姉さまたちとか…。よく覚えていないよ、小さい頃の記憶だし…。」
あまり話すと、墓穴を掘る…既に掘っているかもしれないけど…そう思ってこんな時は、幼い頃だから覚えていませんという体で押し通すことにしました。
「そうか…まあ幼い頃だったら、人づてに聞いた話も、自分が行ったように記憶してしまうかもしれないしね。」
レイは納得してくれました。
あっぶなかった!あんまり前世の記憶は使っちゃだめね?!
何か色々不味い事になるわね!
海が好き過ぎてはしゃいだ心も少し落ち着きました。
走行している間に、ついに道の先に海が見えてきました。
窓を開けて、窓から身を乗り出してその先を見ていた私は、海が見えた瞬間、思わず小さく手を握り締めてしまいました。
でも流石に学習し、心の中で「海だ!海だ!海だ!!!」とはしゃいでおきました。
それでも我慢できずに、窓から出していた首を引っ込め、皆に聞きました。
「ねぇ!今日の晩御飯はどうするの?!海の物、食べられるかな?!」
これにはフェデリコ様が笑いながら言いました。
「リーナちゃんは、色気より食い気なんだね?」
「まだお子ちゃまだからね、リーネは!」
アルも笑いながら揶揄ってきました。
「良いんですぅ!どうせお子ちゃまですぅ!だから海の物を食べさせてください!!!
海、行きたいなぁ…フェデリコ様、別荘から海は遠いですか?」
「近いよ…邸から見えるし。」
「やったぁ!じゃあ窓からぼーっと海を見たりとか出来ますか?」
「出来るよ…ずっと見ていると、飽きるけどね。」
「飽きるなんて贅沢な!あぁ楽しみです!!!」
後から思えば、この時の私は少々浮かれすぎていました、やっぱり…。
浮かれすぎて、注意力が散漫になっていたのです。
それに、この国へ来て、留学も現実のものになって、これで実家から完全に逃げられるって、それも浮かれていました。
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*荒唐無稽の世界観の中、ふんわりと書いていますのでふんわりとお読みください
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*10月16日より、1日2話ずつ、7時と19時にアップします
*誤字、脱字、衍字、誤用、素早く脳内変換してお読みいただけるとありがたいです
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