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海辺の町 後編
別荘へ到着し、私は早速一人で街へ散策に出ることにしました。
フェデリコ様は、使用人たちに指示を出したり忙しく、アルとアンドリュー様は疲れたので、一休みしたいと。
なのでレイと二人で出掛ける事にしました。
フェデリコ様には護衛を連れて行くように言われたのに、皆、疲れていそうだったのもあり、私はレイが居るから大丈夫と、二人で出てしまいました。
街の方へ行くと、素敵な食堂が目に入りました。
「明日とか、皆でそこへ来てみたいねぇ。きっと美味しい海の幸とか食べられそう!」
「リーナは本当に海が好きなんだね!?」
「うん…海にはあまり縁が無いから、憧れるんだよね…。」
そんな会話をしながら、街をブラブラと眺めました。
やがて、砂浜が見えてきて、私は嬉しくて、海に向かって駆け出しました。
「待って!リーナ!そんなに走ったら危ないよ!」
慌ててレイも追いかけてきました。
波が寄せてくるギリギリのところまで行き、海を見つめていると、すぐにレイが追い付き。
「急に走り出すからビックリしたよ。」
「何か嬉しくて!」
「ねえ、あっちへ行って座らない?」
レイが流木を見つけ、誘ってくれた。
「そうだね…。」
ゆっくり海を眺めたかった私は、レイの後についていき、レイが流木の上に敷いてくれたハンカチに座った。
「レイが…少しでも穏やかな顔になって良かった…。」
海を見つめながら言った。
本当はレイがこれからどうするのかを尋ねたかったけど、まだ早いかなって思ったのと、再びレイが殻にこもってしまうか持って怖くて聞けなかった。
「暫く会えなくなるね…。」
レイがポツリと言いました。
「…長い休みの時には、会いに帰るよ。それにレイもいつでも会いに来て!
何ならレイも留学とか…難しいのかな?」
「…まだ何も決まっては居ないけど、帰国したら一度、父上に今後の事を相談するつもりなんだ。
暫くどこかへ行こうと思う…。」
「どこかって?どこかだったら、この国へ来たら?レイも一緒の学校へ留学しようよ?
あの学校はいつでも編入出来るし。
卒業はなかなか難しいって聞くけど、入るのはどのレベルへというだけで、割と簡単に入れるって聞くよ?」
「そうだね…それも選択肢の一つではあるけど…。
でも妹が君にあんなことをしてしまって、もう君との未来を望むことが出来なくなってしまって、その状態で君の側に居るのは辛いんだ…。」
「そう…。」
何て言って良いか、私にはわかりませんでした。
ただ…胸が苦しい…。
「…また会えるよ…きっと…。
…乗り越えたら君に会いに行くよ、君の元へ。」
「…待ってるね…。」
気が付くと海の向こうに陽が沈むところでした。
物悲しいけど、綺麗な景色に、思わず見惚れていました。
沈んだ瞬間、空の色が神秘的な色になりました。
暗闇と違う…黒ではなくて、深い藍のような、表現が難しい、とても神秘的で美しい色でした。
「帰ろうか?」
レイに声を掛けられ、私も立ち上がった。
街へ向かって振り返った瞬間、恐怖に襲われました。
どこからともなく現れた、数十匹の野犬が目の前にいたのです。
立ち尽くしていると、犬は、どこからともなく、一匹、また一匹と増えていきました。
犬どうしで何か会話をしているようでもありました。
「ど…どうしよう…。」
焦る私に、レンも険しい顔をしながら言いました。
「落ち着いて…先ずは様子を見よう…声を出してはダメだし、ヘタに動いてはダメだよ…。」
こんな野犬の群れは見た事ない…。
暫く見ていると、野犬の群れは、移動を始めました。
どこへ向かうのか、街の中へ向かっているようでした。
私たちは、その街中を通らないと、別荘へ帰れない…。
余りにも遅くなると、皆が心配するとも思う。
困って立ち尽くしていると、群れから一匹の犬がこちらへ向かってきた。
ヤバい!ヤバい!ヤバい!
焦りまくっていると、その犬…黒い長毛種の大型犬は、私の周りをぐるぐる回り、匂いを嗅ぎ、そして離れていった。
「大丈夫そうだね…。」
レイが言い、ゆっくり歩き始めた。
犬たちから離れようと歩いていると、先ほどの黒い犬が再びやってきて、私の周辺をウロウロし、私たちが群れとは別の方向へ進もうとするのを邪魔するかのように付き纏った。
「ん…ついて来いって事?」
と言うと、その黒い犬が再び歩き始めた。
「何か…ついて来いって言っているみたい…。どうする?」
「ついて行ってみる?」
そう言って私たちは、その黒い犬の後を追いました。
やがて犬は、群れの行く先ではなく、別の道を進み始めました。
本当について行って良いのか悩みながらも、ついていくと、別荘が見えてきました。
「あ、別荘が見える!近道だったのかな?!ありがとう!」
犬に向かって言うと、犬はどこかへ駆けて行ってしまいました。
翌日、別荘の管理をしている夫婦にその話をすると、言われました。
「その犬は知らないですけど、でも良かったです。
あの海からの街の入口とは別の方へ行ってしまうと、夜はよく人が行方不明になるんですよ。
夜はくれぐれも気を付けてくださいね。」
あの犬は…何だったのでしょう。
それにあの野犬の群れも何だったのか…。
それからは怖くて、街へ行っても、必ず暗くなる前に別荘へ戻るようにしました。
さらにはレイに対して、どう接して良いのか分からず、文字通り何事も無かったかのように、以前のように接して過ごしました。
あっという間に時間は過ぎていき、別荘から公爵邸へ戻る日が来ました。
「戻ったら、翌々日には帰国の途だね。」
「何かあっという間だったね…。」
アルとレイが話していました。
「アルフレッドはすぐにまたこちらへ戻ってくるんだろ?
学校へはうちから通うんだろ?」
フェデリコ様が言いました。
「うん、リーナともどもお世話になるよ。」
「レイモンドは?君もいったん帰国してからでも、またこっちへ来いよ。
君も留学すれば良いのに。
うちは部屋も余っているから、君もこちらへ来ても大丈夫だぞ?」
その言葉にレイは、寂しそうな笑顔で言いました。
「ありがとう…でも私はいったん帰国した後、他の国へ行こうかと考えているんだ。
と言っても私は嫡男なので、父上と相談してからの話だけどね。
色々な事があり過ぎたから、暫く国を離れたいし、知っている人が誰も居ないところへ行ってみたいなって思うんだ。」
「え?!もう会えないのか?」
アルが驚いて聞きました。
「…いつかまた会いに行くよ。」
「そうか…。ではいつかまた会える日を楽しみにしているよ。そしてお前の人生が良いものになるように祈っているよ…俺たちは…友達になれたのかな?」
「…そうだな…友達だよ…。」
その後は、公爵邸に着くまで、何となく誰も何も話しませんでした。
翌日は公爵夫妻がレイとアンドリュー様のために送別会を開いてくださいました。
「アルフレッドとリーナちゃんは、またすぐに戻ってくるけど…あなた達もまた、いつでも来てね!」
公爵夫人は、レイとアンドリュー様を抱きしめて言いました。
長い様であっという間の滞在を終え、私たちは帰国の途につきました。
アルと私は、書類を整えたら、またすぐに学校へ編入のために戻ります。
それでもその前にもう一度、レイに会いたいと思い、手紙を書きました。
すると、アンドリュー様がやってきました。
「兄上は、帰国すると、その翌日にはどこかへ行ってしまいました。
父上と一晩中、何かを話していて…そして翌朝にはもう居りませんでした。
父上は、兄上がどこへ行ったのか、知っているようなのですが、父上以外は誰も知らないんです。
申し訳ございません。
どうか、マリーナ嬢とアルフレッド殿も、お気をつけて…勉強、頑張ってください。」
レイは…どこかへ行ってしまいました。
私を好きだと言ってくれたレイに、同じ気持ちは私は返せませんでした。
中身が23歳でも、それでも今、11歳の私には、どうして良いのか分からなかった。
いや…23歳でも分からなかったのかも…。
レイは…この国を離れて、少しは自由になれたのかな?
私も明日にはアルとともに、再び隣国へ向けて出発します。
私も先ずは少しは自由になれるかな?
フェデリコ様は、使用人たちに指示を出したり忙しく、アルとアンドリュー様は疲れたので、一休みしたいと。
なのでレイと二人で出掛ける事にしました。
フェデリコ様には護衛を連れて行くように言われたのに、皆、疲れていそうだったのもあり、私はレイが居るから大丈夫と、二人で出てしまいました。
街の方へ行くと、素敵な食堂が目に入りました。
「明日とか、皆でそこへ来てみたいねぇ。きっと美味しい海の幸とか食べられそう!」
「リーナは本当に海が好きなんだね!?」
「うん…海にはあまり縁が無いから、憧れるんだよね…。」
そんな会話をしながら、街をブラブラと眺めました。
やがて、砂浜が見えてきて、私は嬉しくて、海に向かって駆け出しました。
「待って!リーナ!そんなに走ったら危ないよ!」
慌ててレイも追いかけてきました。
波が寄せてくるギリギリのところまで行き、海を見つめていると、すぐにレイが追い付き。
「急に走り出すからビックリしたよ。」
「何か嬉しくて!」
「ねえ、あっちへ行って座らない?」
レイが流木を見つけ、誘ってくれた。
「そうだね…。」
ゆっくり海を眺めたかった私は、レイの後についていき、レイが流木の上に敷いてくれたハンカチに座った。
「レイが…少しでも穏やかな顔になって良かった…。」
海を見つめながら言った。
本当はレイがこれからどうするのかを尋ねたかったけど、まだ早いかなって思ったのと、再びレイが殻にこもってしまうか持って怖くて聞けなかった。
「暫く会えなくなるね…。」
レイがポツリと言いました。
「…長い休みの時には、会いに帰るよ。それにレイもいつでも会いに来て!
何ならレイも留学とか…難しいのかな?」
「…まだ何も決まっては居ないけど、帰国したら一度、父上に今後の事を相談するつもりなんだ。
暫くどこかへ行こうと思う…。」
「どこかって?どこかだったら、この国へ来たら?レイも一緒の学校へ留学しようよ?
あの学校はいつでも編入出来るし。
卒業はなかなか難しいって聞くけど、入るのはどのレベルへというだけで、割と簡単に入れるって聞くよ?」
「そうだね…それも選択肢の一つではあるけど…。
でも妹が君にあんなことをしてしまって、もう君との未来を望むことが出来なくなってしまって、その状態で君の側に居るのは辛いんだ…。」
「そう…。」
何て言って良いか、私にはわかりませんでした。
ただ…胸が苦しい…。
「…また会えるよ…きっと…。
…乗り越えたら君に会いに行くよ、君の元へ。」
「…待ってるね…。」
気が付くと海の向こうに陽が沈むところでした。
物悲しいけど、綺麗な景色に、思わず見惚れていました。
沈んだ瞬間、空の色が神秘的な色になりました。
暗闇と違う…黒ではなくて、深い藍のような、表現が難しい、とても神秘的で美しい色でした。
「帰ろうか?」
レイに声を掛けられ、私も立ち上がった。
街へ向かって振り返った瞬間、恐怖に襲われました。
どこからともなく現れた、数十匹の野犬が目の前にいたのです。
立ち尽くしていると、犬は、どこからともなく、一匹、また一匹と増えていきました。
犬どうしで何か会話をしているようでもありました。
「ど…どうしよう…。」
焦る私に、レンも険しい顔をしながら言いました。
「落ち着いて…先ずは様子を見よう…声を出してはダメだし、ヘタに動いてはダメだよ…。」
こんな野犬の群れは見た事ない…。
暫く見ていると、野犬の群れは、移動を始めました。
どこへ向かうのか、街の中へ向かっているようでした。
私たちは、その街中を通らないと、別荘へ帰れない…。
余りにも遅くなると、皆が心配するとも思う。
困って立ち尽くしていると、群れから一匹の犬がこちらへ向かってきた。
ヤバい!ヤバい!ヤバい!
焦りまくっていると、その犬…黒い長毛種の大型犬は、私の周りをぐるぐる回り、匂いを嗅ぎ、そして離れていった。
「大丈夫そうだね…。」
レイが言い、ゆっくり歩き始めた。
犬たちから離れようと歩いていると、先ほどの黒い犬が再びやってきて、私の周辺をウロウロし、私たちが群れとは別の方向へ進もうとするのを邪魔するかのように付き纏った。
「ん…ついて来いって事?」
と言うと、その黒い犬が再び歩き始めた。
「何か…ついて来いって言っているみたい…。どうする?」
「ついて行ってみる?」
そう言って私たちは、その黒い犬の後を追いました。
やがて犬は、群れの行く先ではなく、別の道を進み始めました。
本当について行って良いのか悩みながらも、ついていくと、別荘が見えてきました。
「あ、別荘が見える!近道だったのかな?!ありがとう!」
犬に向かって言うと、犬はどこかへ駆けて行ってしまいました。
翌日、別荘の管理をしている夫婦にその話をすると、言われました。
「その犬は知らないですけど、でも良かったです。
あの海からの街の入口とは別の方へ行ってしまうと、夜はよく人が行方不明になるんですよ。
夜はくれぐれも気を付けてくださいね。」
あの犬は…何だったのでしょう。
それにあの野犬の群れも何だったのか…。
それからは怖くて、街へ行っても、必ず暗くなる前に別荘へ戻るようにしました。
さらにはレイに対して、どう接して良いのか分からず、文字通り何事も無かったかのように、以前のように接して過ごしました。
あっという間に時間は過ぎていき、別荘から公爵邸へ戻る日が来ました。
「戻ったら、翌々日には帰国の途だね。」
「何かあっという間だったね…。」
アルとレイが話していました。
「アルフレッドはすぐにまたこちらへ戻ってくるんだろ?
学校へはうちから通うんだろ?」
フェデリコ様が言いました。
「うん、リーナともどもお世話になるよ。」
「レイモンドは?君もいったん帰国してからでも、またこっちへ来いよ。
君も留学すれば良いのに。
うちは部屋も余っているから、君もこちらへ来ても大丈夫だぞ?」
その言葉にレイは、寂しそうな笑顔で言いました。
「ありがとう…でも私はいったん帰国した後、他の国へ行こうかと考えているんだ。
と言っても私は嫡男なので、父上と相談してからの話だけどね。
色々な事があり過ぎたから、暫く国を離れたいし、知っている人が誰も居ないところへ行ってみたいなって思うんだ。」
「え?!もう会えないのか?」
アルが驚いて聞きました。
「…いつかまた会いに行くよ。」
「そうか…。ではいつかまた会える日を楽しみにしているよ。そしてお前の人生が良いものになるように祈っているよ…俺たちは…友達になれたのかな?」
「…そうだな…友達だよ…。」
その後は、公爵邸に着くまで、何となく誰も何も話しませんでした。
翌日は公爵夫妻がレイとアンドリュー様のために送別会を開いてくださいました。
「アルフレッドとリーナちゃんは、またすぐに戻ってくるけど…あなた達もまた、いつでも来てね!」
公爵夫人は、レイとアンドリュー様を抱きしめて言いました。
長い様であっという間の滞在を終え、私たちは帰国の途につきました。
アルと私は、書類を整えたら、またすぐに学校へ編入のために戻ります。
それでもその前にもう一度、レイに会いたいと思い、手紙を書きました。
すると、アンドリュー様がやってきました。
「兄上は、帰国すると、その翌日にはどこかへ行ってしまいました。
父上と一晩中、何かを話していて…そして翌朝にはもう居りませんでした。
父上は、兄上がどこへ行ったのか、知っているようなのですが、父上以外は誰も知らないんです。
申し訳ございません。
どうか、マリーナ嬢とアルフレッド殿も、お気をつけて…勉強、頑張ってください。」
レイは…どこかへ行ってしまいました。
私を好きだと言ってくれたレイに、同じ気持ちは私は返せませんでした。
中身が23歳でも、それでも今、11歳の私には、どうして良いのか分からなかった。
いや…23歳でも分からなかったのかも…。
レイは…この国を離れて、少しは自由になれたのかな?
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