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番外編 バレンタインデー 中編

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確か次はカカオ豆の皮と胚芽を取るんだったよな?

……まあ、大変そうだが頑張るとするか……………………。

「大丈夫ですよぉ!手伝いますからねーー……………料理長も一緒に。」

「てめえが言うな!………お前に言われなくても手伝うつもりだったんだよ………はぁ…。」

…………お疲れ様だせジーク。

「それじゃあ手伝ってくれるか?」

「もちろんですよぉ!げへへ。」

「…あぁ。」


………コルトの最後のげへへって言葉で正直ちょーっとばかし後悔したんだが、手伝もらってよかったぜ。焙煎が上手くいってたからか上手くむけたんだぜ。………量が多くて大変だったけどな。

「次は確かすり鉢で細かくするんだったな。」

「なるべく細かくなればなるほどいいんですよぉ!」

「…ペースト状になればいいんだ。」

よし、頑張るぞ!

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ。


……………一時間経過…………………


「…まだペースト状になっていないようだ。」

「ペースト状ってなかなか難しいんだな。」

「頑張りましょうねーーげへへへ。」

ちょっと疲れたし、コルトの目がギラギラしてるのがちょーっとばかし恐いがもう少し頑張るか!


……………もう一時間経過…………………

「…はぁ、……はぁ、はぁ、はぁ………、つ、疲れた……………。…ど、どうだ?」

「…初心者にしては上出来だ。ちゃんとペースト状になっているしな。」

…正直、これまで肉と魚にしか興味なかったからデザート作ったことなかったんだよな。料理長たるジークにほめられて嬉しいぜ!

「これに粉砂糖をいれてひたすら練る。」

「わかった!」

………スキムミルクがあればここでいれるのだが、今日は入れない(汗)

よいしょ、よいしょ、よいしょ、よいしょ!

ふぅ、できた!

「次は湯煎ですよぉー!」

………とりあえず次へ進むか。

水を沸かした鍋にすり鉢ごと入れて湯煎するんだよな。

「お湯がすり鉢に入らないようにな。」

「わかったぜ!料理長。」

湯煎しながらすり鉢の中身を混ぜていく。カカオバターが手に入ればここでいれるんだがな……実は注文し忘れていた。スキムミルクもな。だから今日はカカオと粉砂糖だけの、そのままの味でいりこの人に楽しんでもらうことにする。

よし、これでいいかな。次は型に入れて冷やすだけだな。

「それじゃあお嬢様ぁぁ!疲れたでしょうから冷やしている間猫の姿になってマッサージしてあげますよぉ!げへへへ!」

「げっ!」

………やべぇなこれ。

がしっ!

「………お前はこれからやることがあったはずだ(怒)」

「あ、バレてましたぁぁ(笑)?」

ブチン!

あ、今ジークの血管が切れる音がしたぜ。

「あ、料理長?もしかしてかなりご立腹ですかぁ?」

………コルト、マジ逃げた方がよさそうだぞ(汗)

……あぁ、連れていかれちゃった。強く生きろよ、変態コルト。

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