蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

文字の大きさ
35 / 170
二. ニーナの章

5. 叶い石

しおりを挟む
 朝だと言うのにすっかり慣れた様子の酒場の女将さんは、私達を快く迎えてくれた。
 昨夜も遅い時間まで店は開いていたのに、一体いつ休んでるんだろうと余計な心配をしてしまう。

 朝の酒場は、ほとんど団員しか利用しない。

 若いからしっかり食べて栄養を取るのよと言わんばかりに、その量は多く、味もこってりだ。
 寝不足の私には少々きつく、お陰で胃もたれが凄い。
 平気な顔して食べるロルフ団長と団員達の食欲だけで、ごちそうさまの合掌をしたいくらいだ。

 食べながら、「探索」の書類が出来た事を団長に報告する。

 団長はニコニコしながら「やっぱりニーナは仕事が早いな」と褒めてくれて、早速換金先の《中央》へ向かう手筈を取ってくれる事となった。
 《中央》の商人は即金で用意してくれる。殆ど言い値で買い取ってくれるのもあって、贔屓にしているのだ。


 酒場は朝から騒がしい。

 私達の後に、続々とメンバーがご飯を食べにくるのだ。
 女将さんはその対応に追われ、元気に走りっぱなしである。

 手の空いたメンバーが、食べ終わった先から率先して手伝いに入る。すでに厨房に入り込んで皿洗いしているメンバーもいた。

 女将さんはそんな私たちにとても感謝してくれていて、おかずを一品おまけしてくれたりと、店との関係性はとても良いものになっている。

 この町の殆どと、団の関係はそうだ。

 団が率先して助けに入るから、町も団に対しては一目置いてくれている。
 町が私たちを認めてくれるから、私たちは好きなように活動できるのだ。



 暫くの後、ロルフ団長と私たちは酒場を出る。
 少し長居し過ぎてしまったか。
 時は早朝を過ぎ、人々が起床し活発に動き出す時間帯。日はだいぶ高く昇った。

 町の入り口から真っ直ぐ行くと、大きな広場に出る。広場から土地が段々になっていて、中央の海の巫女を模った銅像を中心に、飲食店や道具屋、鍛冶屋などが並ぶ。

 階段の一番下は港だ。
 災厄から新たに船を幾つか作って、沖合の漁ぐらいは出れるようになった。
 海の水温が定まらないので、かつての養殖業は再開に至ってない。

 昔は港の海一面に、養殖の網が張り巡らされていた。それを管理する漁業組合が中心となり、港には小さな作業場をたくさん作ってそれなりに賑わっていたのだ。
 今はのんびりと波に乗る船しかそこにはない。

 過去、真夏に避暑に訪れていた貴族専用のビーチは、あの災厄で海の形が変化して、砂浜ごと埋もれてしまった。海は汚れてしまっているので泳ぐ気にはなれないが、この町の住人は海に慣れ親しんでいたので、みんな泳ぎが得意だったのを思い出す。

「あ、団長じゃ~ん」

 間延びした高い声が、屋敷に帰ろうとする私を止めた。
 そちらを見やると、エーベルがいる。

 昨日と違って今日の彼は外に出る用事がないのだろう。
 薄いピンクのサマーセーターの下に、襟元から腰までひらひらのフリルをあしらった白いシャツ。足首までのピチピチした黒いスキニーを履いた異様な姿だ。

「うむ、おはようエーベル!!今日もどこぞのダンサーかと思ったぞ」
「むう、おはよーございます…」

 彼なりのセンスのオシャレは、団長に一蹴された。

 正直、私も他のメンバーもエーベルの服の趣味だけは分からない。気落ちする彼を余所に、空気の読めない団長のスキルに拍手を贈りたくなった。

「どったの?エーベルちゃん」

 団の特攻隊長、お調子者のアドリアンが軽い口調で問う。
 エーベルは町の中央、巫女の銅像付近に立っている。
 エーベルだけではない。見知った団のメンバーが約10人ほど、きゃあきゃあと寄り集まっている。

「ああ、これえ?今すっごい《中央》で流行ってるんだってー。すごいよねえ」

 エーベルの視線の先、10人弱の、それも女の子ばっかり!が群がる所に、小さな露店が出ている。

「流行りもの?」

 気になって私たちも露店に向かう。
 広場はその露店を中心に団員でごった返して、碌に身動きも取れなくなった。

「なんかねえ、願いが叶うおまじないがしてあって、大切に持っているとどんな事でも叶うって有名らしいの!」

 くねくねと嬉しそうに喋るエーベルは、これでもれっきとした男の子だ。

「あ、ロルフ団長も買うんすか?」

 露店の商品を食い入るように見ていた女の子達が団長に気付く。
 団長は何事かと首を伸ばしているので、クスリと笑って前を開けてくれる。

「あ…」

 それは本当に小さな露店だった。
 真四角の布に、親指の第一関節ぐらいの大きさの、様々な形のとても綺麗な透明の石が、じゃらじゃらと並んでいる。

 商品はその石だけだ。

 私は思わず声が出てしまった。
 あの石に見覚えがあったからだ。

 昨日の「探索」で、教会跡地で拾った石と特徴が似ている。妹にあげようとこっそり持ち帰り、報告もしなかったあの石だ。夜も遅かったから渡しそびれてその石はまだ私のポケットの中にある。

「ん?知っているのか?ニーナ」
「え、いえ…」

 団長は布の前に陣取って、食い入るように石ころを見つめている。
 身体の大きい団長が前にいるもんだから、後ろの人達からブーイングが出る。早く場所を譲れと仮にも団長に対しての言葉ではないのに、とてもうるさい。

「おみせをだしてはいけませんでしたか?」

 それまで無言で石を見せていただけの商人が口を開いた。
 こんなに暑いのに、その行商人は全身真っ黒の服を着込んでいる。
 何処か遠くから来たのだろうか、その顔は初めて見る顔だ。
 年の功は50歳前後か。ニコニコと悪意のない笑みを浮かべている男。

「いや、大丈夫だ。町の許可を取る必要はないが、一応この町を自警している身だ。初めて見る顔は確認することにしているのだ!!」

 こちらも負けじとロルフ団長が笑顔で応じている。

 このような流れの行商人がやってくるのは珍しい光景ではない。自警団はあくまで町を守っているのであって、町人がどこでどう金を使おうと、それは個人の自由だ。
 町に活気が出るならと、町も行商人の行動を制限したりはしない。どうせ行商人は長くても1週間ほどでいなくなるのが通例だ。

 ロルフ団長は行商人と面通しをした後、仕事があると屋敷へ戻っていった。

 私はあの石が気になって、その場に残っている。

 広場はまだ、メンバー達でいっぱいだ。みんなその石に、ご執心のようだ。



 なんでもこの石は、おまじないが施されたものだと行商人は説明する。

 昔々、貴族と農民の娘が恋に落ちた。身分の違う許されない恋だった。
 愁いた娘はマナの深い森に入り、この恋が実らないのならばいっそ死をと思っていたら、この綺麗な石を見つけたのだという。
 娘は透明な石を光に透かす。
 すると、貴族を暗殺せんと暗躍する者達の姿が見えた。
 娘は慌てて貴族に伝え行き、難を逃れた貴族の親は、娘の功績をたたえて二人の結婚を許した。
 二人はいつまでも仲良く暮らしましたとさ。

 ゆっくりと物語の口上を語る行商人に、娯楽に疎い団のメンバーは一斉に沸いた。

 これはマナの祈りが込められた特別な石。これを肌身離さず持っていれば願いが叶う。
 とりわけ恋の願いが叶うとなれば、年頃の若者で構成された団員達が飛びつくのも無理はない。

 恋の話題は、団の頭の痛い話題でもあったのだ。

 やれ誰かが付き合った、やれ誰が浮気しただの私生活を団に持ち込んでは作業に影響を及ぼす。
 思春期ゆえに仕方がない事とはいえ、若いメンバーだけで構成するのも弊害はあるというものだ。

「ねだんはいっこ…ん…どうかいちまいです」

 しかもめちゃくちゃ安い。

 災厄から金銭の価値は著しく落ちた。物々交換の方が実は最も利益を得るのだが、私たちが普段食べるパンも、一個が銅貨5枚が相場なのだ。

「《ちゅうおう》では2000こうれました。あそこはあたらしいこいびとたちでいっぱいです。もうのこりはこれだけです。おかいどくですよ」

「わたし、買うー!!!!」
「私も!!」
「俺も、一個といわず10個は欲しいな」
「だめだよ、独り占めは!!」

 石の争奪戦が始まった。

 小さなのどかなこの町に、ほんのひとときの喧騒がここに生まれた。
 我先にとお気に入りの形の石を探している若い団員達を後に、私は館へと向かう。

「なんだ、良かった…」

 実は安心していたのだ。
 たかが石ころとはいえ、その価値は鑑定しなければ分からない。「探索」の成果は、平等折半が原則である。あの時こっそり持ち帰った罪悪感は、しこりとして残っていたのだ。
 見つかったら怒られる。価値あるものだったらどうしようと。

 しかしそれは銅貨1枚の価値でしかなかった。高価なものでないと分かると、途端にホッとするものである。
 ポケットの中の石が軽くなった気がしたのも、気持ちの問題だったんだろう。

「ただいま戻りました」

 館の中に入る。
 一足先にエーベルがすでに石を買って戻っていて、うっとりと眺めている。

 団長はいない。
 団長室に戻っているそうだ。大方、今日の仕事の振り分けを考えているのだろう。
 今日は《中央》にも行かなければならないので、人員を早めに割く必要がある。

 私は自分の定位置に戻り、新たな資料を机から出す。

 町長から頼まれて、町の住民票を作っているのだ。全ての町民を網羅するのは一苦労だ。だがそれさえ終えれば、町民の把握がたやすくなる。税金や有事の際にも役に立つだろう。

 書き込みながらまだロビーでうっとりしているエーベルを見る。

 彼は誰に恋をしているのだろうか。

 あんなに自信満々に自己主張の強い服を着て、積極的で取り入るのがうまい彼が、あんな石ころに頼らざるを得ない相手がいるという事実に興味が無い訳でもない。

 取り合いのように行商人から石を買っていた若い団員は、みんなキラキラしていて楽しそうだった。彼らはこんな廃れた世界に、どうして「恋」という生きがいを見つける事ができたのだろう。


 みんな、気づいていない。
 私は敢えて気付かないふりをしている。
 大きな溜息が出かかるのを、意識して留める。

 よくもまあ「恋」に現を抜かせるものだ。
 こんな未来のない世界にいて、「恋」とはそんなに良いものなのだろうか。

 私の初恋は、15歳の時に潰えた。
 あんなに好きだった恋が破れた時、それから怖くて私は「恋」が出来ないでいる。


 そう遠くない未来。恐らくは数年後。
 いずれ、「探索」は終わる。


 10年かけて、私達は貿易都市の東半分の「探索」を終えた。
 もう草の根一本残っていないぐらい狩り尽くした。

 私たちは、私たちが生きる為に、都市の亡骸を暴いて全て持ち去った。

 昨日、西側の道が開けた。
 しかし西側は東側ほど広くもなければ、建物もない。
 恐らく数年で、全て狩り尽くされるだろう。

 全ての「探索」を終えた時、私たちは次に何を糧にして生きる?

 この町は、誕生した時から何かに依存してあざとく生きてきた。
 最初はリンドグレンに。
 次に自警団に。

 リンドグレンからは何も得られず、自警団からは何も分け与えるものがなくなった時、次に町は何に依存して生きていくのだろう。

 それがとても怖いと思う。

 私のように気付いている人もいるかもしれない。
 だけど、数年後の未来に確実にやってくる破綻に危機の声が出ないのは、私と同じく静観しているか、諦めているか。
 あるいはその両方か。

 私達を導く団長はそれでいいのか。彼の本意が分からない。

 彼はすべての財産が尽きた時、あっさり町を見捨ててあんなに嫌っていた《中央》に戻るかもしれない。だって彼には帰る場所がここ以外にあるのだから。

 その破綻がやってくる前に、「恋」に現実逃避をするのも悪くないかもしれない。
 その相手さえ、見つかればの話だけれど。

 ポケットごと石を握りしめる。

 やはり私にはこの石は必要ない。
 こんな透明感に見透かされると思うと、そっちの方がゾっとする。
 綺麗で美しい物は、きれいでうつくしい者が持っているべきだ。
 今日こそ早く帰って、テルマにこの石を見せてあげよう。

 そう強く思い、再び書類に集中する。

 買ったばかりの石を手にどやどやと騒がしく団員達が帰ってくるが、私は少しも頭を上げる事はなかった。

 幾ら考えても出てこない答えは、その質問自体が愚問であるが私の信条だ。
 そう考えると彼らの喧騒も気にならなくなった。



 私の頭に、無駄な音は消えて無くなった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

処理中です...