蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

文字の大きさ
49 / 170
二. ニーナの章

19. Charadriliformes

しおりを挟む
 ひと時の後、もうそろそろ時計が一周廻ろうとする深夜に差し掛かる頃、ようやくリュシアが館に帰ってきた。

 ロルフ団長はいない。



 私達は指示もなく、今後の見通しもつかず、明日の行動からどうすればよいか分からず狼狽えたまま、無駄な時間を過ごしていた。

 手持無沙汰でやる事がないと、アッシュの言葉が何度も何度もぐるぐると回り、永遠と答えの出ない質疑を繰り返す一方で、答えの出ない質問など愚問そのものだと豪語していた自分の気持ちすら、覚束なくなっているのだ。

 私はとりあえず、コルトが墓から回収してきた宝石類の目録を作っていた。
 この行為も、意味は無いのかもしれない。

 台帳に記された金額そのものが、元々の相場よりも少なめに表示されていて、無知な私はこの金額が私達の働いた努力の結晶だと浮かれていて、完全に信じ切っていた。


 超新星カモメ団が創立して約8年。
 ロルフ団長の元、彼の意のままに盲目的に従ってきた。

「探索」で得た代物を、自分だけ独り占めにせず、団や町に平等折半するなんて、藁を掴んだ溺れ人を蹴落としてまで助かりたいと思う人が多い中、なんという聖人君主なのだろうと団長は尊敬のまなざしを浴びた。

 冒険者になるほんの二日前に冒険者という道を絶たれて、家庭内は仲が悪く、病気の妹を抱えて、初恋の人すら災厄で奪われて、完全に翼をもがれた状態の私を団長が救ってくれた。

 こんなフラフラとした私に、団という宿木をくれて、魔法や書類業務といった得意分野も学ぶ機会を与えてくれたのだ。

 恨みなどあるわけがない。

 アッシュの言葉はショック以外の何者でもなかったが、団長がいかに私達を騙していようとも、彼はやはり私達の団長であり、剣の先生であり、町を救ってくれた救世主なのだ。

 でも、その裏で命を顧みずに戦っていた人達がいた。
 私達はその人達の屍を無造作に踏み潰しながら、この暮らしを享受していたのだ。


 どうすればいい。
 どうすればよかった。
 そしてこれから何をすれば。

 私達は誰も団長の執務室から出る事すら叶わず、誰を、何を待っているのやら、特に身になる事もせずにその場にいただけだった。

 所詮私達は、つまるところ指示がないと何も自分で考える事すらできなかったのだ。

 この町を守っている?この町を愛している?この団に誇りを持っている?

 そんな能弁、反吐がでそうだ。
 飽きれるくらい、自分本位。
 本当にそうだ。全く嫌になる。



「まだいたのか」

 そんな時にようやく顔を見せたのが、件のローブの男だったのだ。

 弾かれるように皆顔を上げ、小柄な男の後ろに団長の姿を探す。
 しかし鬱陶しいほどその存在を主張していた団長は、姿形も見せていない。

 落胆する私達の表情を見て、リュシアがああ、と呟いた。

「旦那!おっさんは?」

 私達の代わりにアッシュが口を開いた。

 私達はこの男が怖いのだ。得体の知れないギルドマスターといった方が正しいか、明るいアッシュとは違い、この男から醸し出されるオーラのような威圧感は恐ろしいの一言で、近づく事すら憚れる。

 それに私達如きが、身分の高い彼に対して、親しく口を利く訳にもいかぬだろう。

「騎士団に明け渡した」
「!」

 やはりそうではないかと思っていた。
 リュシアに何を吹き込まれたかは知らないが、あの団長が急に大人しくなって彼と共に消えたのだ。騎士団が不正云々で団長の身を確保したがっているのならば、その身を明け渡すのは当然である。

 ついに、団長がいなくなってしまった。
 私達の指導者が、いない。
 明日から私達はどうすればいいのだろう。

「心配するな。少し事情を聴かれてるだけだ」
「え?」

 そんな私達の悲痛な顔で察してくれたのだろう。
 思いのほか冷たい口調ではなく、彼にしては言葉に穏やかさがある。

「夜も遅い。明日中には早くて夕刻には帰ってくるだろう。騎士団のあれも、悪いようにはしないと言っていた。お前たちが出る幕もないよ」
「へえ、良かったじゃん」
「…」
「……ああ」

 根本な解決には至ってない。
 それに真相はアッシュからのみ語られただけで、団長本人から聞いてはいないのだ。

 だけど、団は解散という最悪を一応は逃れられたようである。

「貴方が、その…口利きを…?」

 恐る恐る男に声を掛けるも、彼は私を一瞥したのみで何も答えなかった。


 一同ほっとした様子を見せている。
 団長がいる限り、団はあり続けるのだ。

 騎士団が介入した事で、団の在り方は変わるかもしれない。少しだけ暮らしにくくなるかもしれない。けれど、団があれば、そこが私達の居場所なのだ。
 リュシアは何も答えなかったが、彼がわざわざ騎士団長本人にロルフ団長を預けに行った事こそ、何よりの回答なのだ。


「旦那が遅えから、話しちまったぜ」
「構わん」

 頭の後ろに手を組み、呑気に報告するアッシュを見ていると何と不思議な関係なのだろうと思う。

 アッシュの態度は、リュシアの前であろうがなかろうが変わらない。彼にとっては上司…というよりも仕える主人だろうに、はっきりいって行儀がなっていない。
 不遜ともとれる態度だが、当のリュシアはそれを全く気にしていないのだ。

 明け透けないアッシュの性格がそうさせるのか、二人の間に何があるのかは分からないが、何故だかその関係性を羨ましく思えた。


「旦那、これからどうすんの」
「廃墟に、行きたい」
「だろうねー。そうだと思ってギャバンに聞いたんだけど」

 リュシアは、団長を連れて《中央》に行っていた割には帰りが早い。恐らくは私達の知らぬこの近くの何処かで、ギルドが駐屯している場所があるのだろう。

 彼は今すぐにでも、廃墟に出立する気満々の様子である。
 昨夜は私達と同様に一晩を廃墟で過ごし、重労働で疲れ果てた身体を数時間休めたきり、彼は町をウロウロと徘徊していたそうだから、彼が一日中動きっぱなしであるのは違い無い。

 何という行動力だろう。
 それに付き合わされるアッシュは少しげんなりした顔をして、あからさまな不服を膨らました頬でリュシアに知らせていた。


「こっから徒歩だと一日ぐらいかかるらしいぜ。そりゃあ、あんまりだろ」
「……」
「…うま」

 黙り込んでいたギャバンが口元で呟く。

「…朝なら馬を、貸すけど」

 ギャバンは船乗りなのに、馬の扱いに長けているのだ。馬を管理するのは別の団員だが、人込みが苦手なギャバンは手が空くと厩舎に良く顔を出すのですっかり顔馴染みだ。

「…夜はあんまり走らせてないから、馬が怖がる」

 何時の間にかアッシュとギャバンの間で、馬の貸し借りの話が出来上がっていたようである。
 リュシアの性格から、今すぐにでも廃墟に旅立ちたいと踏んでの事なのだろう。

 アッシュは彼のマスターと出会って一年も経っていないそうであるが、その信頼度はとても濃いものだ。人の強いつながりは、それこそ年月など必要ないのかもしれない。

「今から行っても、朝に馬で行っても、時間的にゃ変わんねえだろ。俺は眠いし、旦那も絶対絶対休んだ方がいい。だからさ、ね、頼むからもう一泊しねえスか」

 と、最後は拝むような形になって懇願している。
 するとリュシアは、フと軽く息を吐いて、仕方ないなと呟いた。

「宿はあるのか?」
「それがさ、俺らが昼間に使った部屋はもう満室みてえでダメだって」
「……」

 コケそうになった。
 そんなに泊まりたいと懇願したわりに、宿の目途が立っていないとは。

 この町は定期的に行商人たちもやってくるから、宿そのものが無い訳ではないが。こんな夜遅くに開いているだろうか。

「すまん、アッシュ」
「へ?」
「お前たちの寝床を確保するのを忘れていた…」

 仮にも彼らは私達の命の恩人なのだ。いわば客人の、たった二つのベッドさえ開けられないとは、なんと不甲斐ないのだろう。いや、それさえも私達は気付こうとしなかったのだ。

 一つ一つの詰めが甘すぎるのだ。私達は本当に、どうしようもない。
 いい大人が、ほんの少し考えれば分かる事すら放棄して、自分が寝る事しか考えていない。

 一同また項垂れる団員達を見て、アッシュは笑ってくれた。

「別にいいって。俺ら、どこでも寝れるし。それこそ牢屋だって寝れるしな!旦那!」
「……」
「でもよ、布団だけ貸してくんね?夜風は寒い。海の風がこんなに冷たいとは知らなかったぜ」

 この様子では、どこか適当な場所に野宿するのだろう。
 布団だけ欲しいとは、この二人は何処までも欲が無さすぎる。

 それに、ギルドマスターを外なんかに放り出したとなれば、団長の立場どころか私達の町の神経が疑われるだろう。今後、恐らくは町の運営に《中央》が絡んでくるはず。団長も私達も、今までのようにはいかないだろう。

 その時ここの自警団は、あのギルドマスターを追い出して自分だけぬくぬく布団で寝てたなんて言われたら、評判はガタ落ちである。


「あの!」

 勇気を出して、声を上げた。

 アッシュとリュシアの二つの視線がかち合うのが分かる。
 私は背筋をきゅと伸ばし、緊張で声が震えるのを何とか押しとどめながら言った。

「私でよければ!あの、部屋、開いてる…んですけど…」

 本当は、そんな外聞などどうでも良かった。
 私達のために命を張ってくれた彼らに対し、少しでも恩義を返したいと思ったのだ。

「私の家、この近くで!その、狭いんですけど、使ってない部屋があって」

 幸いにも、私の家の二階には空き部屋がある。
 元はテルマの部屋。そして今は祖母の部屋。

 足元も覚束ない祖母は二階には上がれない。使っていないその部屋は、何故か母が定期的に空気を入れ換えたり、ベッドメイクをしたりと丁寧に綺麗に保っているのだ。
 ベッドは一つしかないが、大きなソファもある。母の許可は取っていないが、どうせ私の好きなようにさせてくれるはず。
 二人を泊めるのに、何の問題もないだろう。

「その、家族もいますが、それで良かったら!あの…どうします?」

 緊張で顔が真っ赤になる。
 そこまで言い切って俯いていると、アッシュが駆けてくる音と共に私の手を取った。

「まじで?やりい!旦那、嬢ちゃんに甘えようぜ!」

 ニッカニカと歯を光らせて、ぶんぶんと手を振り回す。



「あの…」

 アッシュに異論はないようだ。土の固い地面で野宿するよりも遥かにマシな提案だからであろう。

 私がおずおずとローブの男に目を向けると、彼はまた私に一瞥し。
 しかし今度は無視する事なく、初めてだろうか、彼と出会ってから初めて交わした会話ではないだろうか。


「…世話になる」



 と、礼儀正しくペコリと頭を下げられ、私の頭はついに爆発した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~

namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。 かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。 海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。 そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。 それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。 そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。 対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。 「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」 アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。 ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。 やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。 揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-

ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。 困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。 はい、ご注文は? 調味料、それとも武器ですか? カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。 村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。 いずれは世界へ通じる道を繋げるために。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

処理中です...