蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

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二. ニーナの章

46. 人形遣い

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 私は今、廃墟の東エリアのとあるアンティーク店跡地にいる。テルマも一緒だ。

 これからあの人が私に施したという”マナの同化”の真髄を確かめる為、テルマの助言により此処にやってきたのだ。

 私の真の能力は、テルマという人工精霊を生み出す事ではなく、彼女自体はただの副産物に過ぎないのだという。
 私のマナ、リュシアのマナ。
 そして怒れる神の核を得たテルマは、そのいずれの本質も持って生まれてきた。
 私の記憶、リュシアの能力。そしてグレフの変体。

 リュシアのマナを一部得た影響だとでもいうのか、人間でも精霊でもグレフでもない存在。それがテルマであった。


 テルマ曰く、あの人の真霊力は底なしらしい。

「わたしが精霊というなら、お兄ちゃんはマナ。真霊力が人間の衣を纏った存在だわ。そんなの、在り得ないけど」

 そう言って笑うテルマも在り得ない存在の一つなのに、である。

 世界というものは、意外と単純に出来ているのかもしれないと呑気に思った。


 リュシアがテルマに使った焦げた木片の正体は【グレフの核】であった。
 私の魔法によって肉体を具現化したテルマを見て、彼は二つの確信を得たらしい。

 グレフに実体がない事。そして怒れる神という史上最悪の敵の更に上に、奴らを従わせる何らかの未知なる存在が在る事実を。


「怒れる神はただの駒に過ぎない。がいる」


 何者かがグレフにカタチを与えていた。私がテルマに、「テルマの姿」を与えたように。

 今回の一連の事件に、グレフは他にはない統率力を見せた。今まで個々に暴れているだけだった奴らは、明らかに意思を持って人間社会を翻弄したのだ。

「意思はこの石から貰ったよ。この石を介さない神に、『考える』事は出来ないんじゃない?」

 伝説の魔物【スキュラ】のようなグレフが産んだ卵。
 あの透明な石はテルマの胸元で揺れている。

 壊れたアンティーク店の瓦礫の下から見つけた古い首飾りのペンダント部分を変形させて、あの石を嵌めたのだ。
 キラキラと光ってとても綺麗だったが、元があの触手の気色悪い所からボコボコと産み出された事を知っているだけに、素直に褒められないでいる。

「出所がどうであれ、これは私の『心』だから」

 そう言ってテルマは石にキスをする。
 生まれ変わったテルマは姿恰好は昔のままなのに、随分と大人びている。

 これも、あのリュシアのマナが混じった所為なのだとテルマは言った。

「わたしの口からは何も言えない。お兄ちゃんはあれで、お兄ちゃんなんだから」

 その思わせぶりな口調は私の興味を存分に掻き立てられるものであったが、テルマの口は噤んだきりで何も明かされなかった。
 精霊は全てを見透せるのか。テルマの目には一体彼の何が視えているのだろう。


 そんな噂のリュシアは此処にはいない。
 アッシュもギャバンも、別口で待機していた。

 恐らく今回の大将は、スキュラのグレフに卵を産ませていた番の雄だろうとリュシアは踏んだ。
 何故かと聞いても彼は答えなかったのだけど。

 テルマを復活させる前にあんなに喋っていたのに、また黙り込んでしまったのだ。
 するとアッシュが推測だけど、と腕を組む。

「この石を売ってた行商人が消えただろ?多分、見限ったんだと思う」
「見限る?」

 あの晩を最後に、黒の行商人の姿を誰も見ていない。
 死人化してしまった他の行商人と同じ宿に寝泊まりしていたが、荷物や衣服を残したまま忽然と姿だけを消してしまっていたのだ。

 死人化の中にもあの人の好さそうなおじさんの姿は無かった。
 港で全ての銅貨を捨てた後、その足で町を去ったのだろう。
 町に災いを振りまいた石だけを残してだ。

「旦那という邪魔が入ったからじゃねえかな。それにあんたが死人を全滅させたから、黒幕は想定外だったんじゃね?俺ん時もそうだった。何もかも途中ですっぽかして、いなくなりやがった。大将のグレフを置いたまま、な」
「…捨て駒」

 苦々しい顔で語るアッシュの言葉に納得したようにギャバンが呟く。
 アッシュは頷いて組んだ腕を解き、米神をトントンと指で軽く叩いた。

「あいつらに臨機応変って言葉は通じないかねえかな。作戦が失敗したら、さっさと見捨てて次に行く。そんな気がするんだ」
「わたしもそう思う。でも、一応神もお兄ちゃんに抵抗したんじゃないかしら?」

 テルマが割って入った。

「あのグレフの大群…海に現れたのは、マスターリュシアを殺す為…」
「町を壊滅するのは死人だけで充分だもの。なのにあんなに大量にグレフを投入したのは、お兄ちゃんを警戒したから。わたしにも声が聴こえていたもの。お兄ちゃんを探せってね」
「私にも聴こえた。…人間を殺すのが優先だったみたいだけど。でも間違いなくリュシアさんの事も言ってたわ」
「………」

 死人化しあの石を拾った途端に脳内を貪り尽くしたおどろおどろしい声を思い出す。
 諍えないほどの恐怖、鳴り響く声に従うしか道は残されていないような、選択の余地すら与えられない強制力を感じた。

 抗って声に勝てたのは奇跡かもしれないけれど。
 その声はひたすら同じセリフを言い続けた。


 人間を殺せ。
 そして、あの魔法使いを探し、殺せと。


「だから残されたグレフは脅威ではないはず。はぐれものになっちゃったから何を仕出かすか分からないけど」

 何が可笑しいのかクスクスと笑っている。

「このまま放ってはおけないわ!だってまた町に繰り出すかもしれない。海を越えたらグレフなんて簡単に町の中に入るわ!あの石を産み出す個体なら、また別の雌型を探して産ませるかもしれない。憂いは絶っておかないと!」
「ふふ!お兄ちゃんみたいなこと、言ってる」
「え!…あ」

 かあっと顔が熱くなる。何処かで聞いた台詞だなと言っている途中で思っていた。

 こんなにも彼を意識しているのか。感化されているのは否めないが、それよりも恥ずかしさが前面に出てくる。

「おねえちゃんならそういうと思った。だから一つ、考えがあるの」

 そしてリュシア達を船着き場に残し、私とテルマの二人で此処に来たという訳である。



「間違いなく番の片方はこの廃墟の何処かにいる。でも、その場所までは分からない。この濃い霧がマナを相殺するの。お兄ちゃんにも難しいんじゃないかな。マナの軌跡を追うには餌が多すぎるの」

 あちこちに痕跡をわざと残していると言う事か。

「時間を掛ければお兄ちゃんにも可能よ。でも、手っ取り早く解決できるなら、それを使わない手はないじゃない?」

 精霊として開花したばかりのテルマは自由が嬉しいのかひと時もじっとしていない。

 くるくると舞うたびに髪とドレスが靡く。
 こんな状況じゃなきゃ、愛らしすぎてとっくに抱きしめてる。

「要は人手が足りないの。マナの軌跡ならわたしも少しだけ分かるわ。あとはそこに何があるか確かめるだけ」
「でもどうやって?私とテルマの二人で廃墟中を回ってみるの?それこそ時間が掛かりすぎて現実的じゃないわ」
「んふふ。はいこれ」

 おちょぼ口を膨らませた変な笑い方をしたテルマが砂に埋もれたカーテンを捲る。
 するとそこには壊れたアンティーク人形が多数転がっていた。

 陶器製の人形は脆く、外部からの刺激で簡単に破損する。
 実はこのアンティーク店、前に団の探索で金目の物を漁り尽くした場所でもあった。
 災厄を免れた価値のある完品は全て持ち出し、とっくに金に換えている。壊れたものは利用価値無しと判断し、そのまま放置していた。

 テルマは私の記憶を辿って、このアンティーク店を見つけた。この廃墟に打ち捨てられ誰にも必要とされなくなった人形に、最初で最期の持ち主を、そして役目を与えたのである。

「人は空を歩けない。わたしのように空が飛べれば一瞬よ。それには人以外を利用しなくちゃ」

 テルマはリュシアからあの透明な石を10個ほど譲り受けていた。

「みなまで言わずとも、お兄ちゃんは全て理解してたわ。あの人は本当に凄いのね。まだ潜在能力を隠してる。お兄ちゃんが本気になったら、この廃墟ごと神を殺すのもわけはないと思う」

 だけどそうしないのは、グレフの対策を見定めているからだ。
 一瞬で終わらせても、一時しのぎの付け焼刃。また同じような目に遭って、その時リュシアがいなければ対処の仕様が無くて全滅する。

 だからちまちまと手順を踏む必要があるのだ。
 私達普通の人間が、何の特別な力も持っていない人間が、グレフに対抗する力を得るために。

 あの騎士団長は『成果』が全ての人間である。リュシアがいながら不甲斐ないと怒った理由はそこにあるだろう。どうして力があるのに一発で終わらせない。そっちの方が犠牲者も出ず、早いだろうにと。

 それでもリュシアは後者を取る。犠牲者が出るのを敢えて分かっていながら。
 彼にとって対策を得るまでに犠牲となった人々は、「必要経費」なのだ。

 果たしてどちらがいいかと問われると、やはり心情が良いのは騎士団だろう。圧倒的戦力で一気に攻めて片を付ける。
 一方リュシアは力の出し惜しみで、最初はグレフの好きにさせる。その時に犠牲が発生するのだ。本人にそのつもりはなく語弊があるかもしれないが、ある程度のグレフの特色と目的を知って初めて攻撃を開始する。

 共感を得るのは明らかに前者だろう。

 しかし騎士団のやり方で10年。対グレフの立ち回りは覚えただろうが、根本的な解決には至ってないのが現状である。
 それをリュシアは懸念したのだ。

 敢えて犠牲者を出してでも、後手後手に回られても、彼はグレフへの対策を見出す事を第一優先とした。
 すでに彼は一人で王都に立ち向かい、成す術もなく敗北を期していたのだから。


 結果は見ての通りである。
 犠牲者は少ないが10年も変化の無い騎士団と、遠回りしながらも弱点を発見し殺す手立てを見つけたリュシアと。

 どっちがいいなんて、一概に言えないのが辛いところだ。

「おねえちゃん!」
「え?ごめんなさい…考え事しちゃってた」

 テルマの呼び声に覚醒する。彼女は小さな腕を腰に当て、ぷうと頬を膨らませていた。

「お兄ちゃんの事は気になるだろうけどひとまず後回し。今は神の親玉をどうにかしなくちゃ」
「うん、そうね。それでテルマ、私がこの人形達を動かせると、そういうのね」


 そう。私の真の力とは、『無機物を操る力』であるとテルマは言った。


「そ!おねえちゃんの本当の力。私を産み出すよりも容易い事よ」
「私にできるかしら…」

 買い被り過ぎなのではないか。
 ここまでやってきて、出来ませんでしたなんて今更言えまい。

 テルマから石を受け取り、壊れたアンティーク人形一つ一つに入れ込む。
 割れた腕の中だったり、ぼろぼろの洋服の中だったり、穴の空いた頭の中だったりと、可哀相にかつての美しさの面影も無い。

 当時は高かっただろう。アンティーク人形は作り手が少なく量産できずに貴族や金持ちの成金ステータスとして人気だった。

 こうして見ると結構不気味だ。
 白い陶器は当然ながら生気がないし、ガラスを嵌め込まれやたら現実的な瞳も空虚。半開きの口は僅かにニヤついていて、歯が一本一本精巧に植えられて噛み付いてきそうだ。

 どうしてこんなものが金持ちの間で流行っていたのか。私にその価値は分からないが一生分からなくてもいいと思う。




 意識を集中する。
 虚空を見つめる人形の瞳は何も映してはいない。

「呼ぶのは精霊。わたしよ」


#____#


 杖の触媒が光る。何色ともつかない淡い光。

「イメージするの。わたしを呼んだように。この人形に、あなたのマナを捧げるの」


  

 カタカタカタカタ

 人形が震え出す。
 腕や足や頭が欠けた不揃いな人形が次々と自立する。

 カタカタカタカタ

 陶器が擦れ、球体関節が曲がって音が鳴る。

 ザワザワザワザワ

 かろうじてくっついている髪の毛が、根元から立ち上がる。
 傍から見ると凄い光景。どこのお化け屋敷に迷い込んでしまったのか、そう思うほど凄まじく不気味な人形に、私は取り囲まれている。

 あの石とリンクする。
 一度は出来たのだ。あの時死人化、つまりグレフと繋がっていたから簡単だった。
 上手くいくかどうか分からない。

 しかし懸念は一掃される。
 リュシアから託された石は、彼がテルマに渡す前に自分のマナを込めていたのだ。


「力比べで勝てばいい」


 そう言って、簡単に石からグレフの痕跡を消し、リュシアの力が籠った石に変異した。
 私の中にも彼のマナを感じる。同化によって得られたマナを。
 それを追えばいいのだ。


「人形はおねえちゃんのマナを餌に動く。だから気を付けて。あまり上げすぎると、おねえちゃんが動けなくなっちゃうよ」



#____#



 魔法が発動された。

 光は収縮し、その中心に10体の虚ろな人形が立っている。
 ぼうと、そこに立つ。

 私の指示を待つ、10人の傀儡。

「やった、成功だ…!」
「すごい、おねえちゃん!!」

 テルマが飛び上がって私に抱き着いてくる。私のお腹にぎゅうと顔を押し付け、上目遣いで顔を綻ばす。
 とても可愛い仕草についに陥落する。

 私も目一杯抱きしめ返したら、彼女の喉がキュウと鳴った。



 10体を宙に浮かす。
 ごっそりマナが減る感覚がするが、許容範囲内だ。

 10体バラバラに動かすのが少し難しい。頭の中で勝手に名前を付けてあげたら思うように動かせた。
 テルマの応用だ。慣れると意外と簡単。

「人形使いニーナの誕生ね」
「“人形使い”…」

 テルマもふわりと浮く。
 天井の抜けた瓦礫の隙間から抜け、空に飛び立つ。

 人形達を引き連れて。


「おねえちゃんは人形が捉えたマナしか感じないはず。人形の目は、わたしよ。人形が見たもの、感じたものは全てわたしに入ってくる。わたしがおねえちゃんに伝えるの」
「分かったわ」
「マナの軌跡を追って。上からね。どんよりとマナが混沌としているところ、またはマナそのものが全く感じないところ、それを人形に正体を探らすの」

 廃墟全体に流れるマナを捉えた。

 目には見えない。
 だが、廃墟の形に沿ってマナも隆起しているのが何となくわかる。ある程度の場所も把握できるだろう。

 千里の目を持った心地だ。


「おねえちゃんはこのままお兄ちゃんの元に行って。人形を操っている間、おねえちゃんはずっと魔法を行使している事になる」
「無防備…」
「そう。おねえちゃんの集中が途切れたら人形とのリンクも外れる。本当はわたしがおねえちゃんを守らないといけないんだけど、人形達の目になるからわたしは使えない」

 だから彼の元に行かねばならないのか。
 今まさにこの時敵に襲われたら一貫の終わりだ。私は武器を持っていないし、既に魔法は発動しているからだ。

 魔法使いの素質が上がっても、魔法使いの弱点は弱点のままなのか。

「お兄ちゃんの傍だと、彼の周りのマナがフィーリングしてあなたのマナも安定する。だから出来るだけ彼の元を離れない方がいいと思う。おねえちゃんにとって、いいこと尽くめだね!」
「テルマ!」

 揶揄うテルマに声を上げると、彼女は楽しそうにきゃあと笑う。

「ふふ!素直になるんでしょ」
「どうして知ってるの」
「だって、中で聞いてたもの。…それじゃあ、行ってくる。人形達、よろしくね」
「もう。テルマも気を付けて!」

 手を振り、テルマと10体の人形が真上へ飛んだ。
 すぐに濃い霧に姿が消え、気配も絶たれる。

 しかし不安にはならない。私とテルマ、そして人形はマナで繋がっているのだ。


 少しずつ、ほんの少しずつマナが削れていく。
 あまり長い時間の行使は出来なさそうだ。甘く見ていたかもしれない。

 リュシアのお陰で私のマナの許容量も増えているようだが、過信するほどでもない。
 マナを失い、心身ともに動けなくなる方が足手まといである。

 アンティーク店を出て、足早に船着き場へ急ぐ。
 その間にも人形達はマナの軌跡を探っている。



 “人形遣い”か…。


 魔法が使えるだけ私は他の人とは違って特別だと思っていたが、それを遥かに超えてしまった。
 六大元素にすら当てはまらず、私は何になるのだろう。


 リュシアと出会ってから私の日常は崩壊した。
 私の25年の人生が覆された。


 でも彼について行く事に迷いは無い。


 私はここにきて、ようやく翼を羽ばたかせたのだから。





 今度はあの人を宿り木にして。
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