蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

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三. セトの章

22. 災厄から八年目の厄介な魔法使い ―回想―

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 それからしばらくして、また行商人の彼はやってきた。
 いつもの髭を携えて。でも綺麗な行商服だったから、最初の彼ではないのが分かって少し寂しかった。

 彼らの意識は共通している。共用――とでもいうべきかもしれない。
 同じ鋳型に嵌めて作ったかのように顔、かたち、声で何十人も存在しているけれど、記憶や経験は一本化されていて、どの彼と喋っても辻褄が合わない事は無い。

 けれど何となくだけど、ほんのちょっとずつ違う気がするんだ。
 最初の彼は好奇心旺盛で皮肉屋。でも今、目の前にいる彼は心配症で少しくどい。


「あれが、けがれびとにころされてしまいました。まほうつかいとは、なんなのでしょう」
「殺されただって?あの白いモヤ…怒れる神グレフだよね。不死身じゃなかったんだっけ?」

 つい先日、ギルドが成った。

 しかも4つもである。
 騎士団とエルフ族が前々から手を組んでいたのは知っていたけれど、残りの2つは何処から湧いて出てきたのか。

 それをきっかけに、あれほど砂漠越えに執着していたフレデリク将軍が、ぱったりとこの町を訪れなくなった。
 彼以外の騎士団員は相変わらず滞在しているから、決して諦めた訳ではなさそうだけども。

 大方ギルド運営に大半の時間を割かれて、こっちに来る余裕がないのだろう。

「噂は本当だったんだ…。町にいる騎士達が騒いでいたから何だろうとは思っていたけれど。神に対抗する手段がどうのこうのと言ってたのは、そういう事だったんだね」

 怒れる神グレフには、どんな攻撃も通じない。
 恐ろしくタフな上に、再生能力と速度が凄まじいのだ。
 さらに人間の力の源であるマナを吸収して無効化し、霧となって攻撃そのものを回避するからダメージを与えられるのは不可能だと思われていた。
 実際そうだったし、王都最強と謡われた長剣クレイモア遣いのフレデリク将軍でさえ倒せず、グレフとの交戦は極力避けられていたくらいなのだ。


「一体どうやって…」

 あのモヤの化け物に、彼らが『真核』と呼ぶ運動中枢があり、唯一それを破壊されると活動を停止する事は、人間の中では僕と父しか知らないはずである。
 弱点をわざわざ知らせて、彼らを不利な状況に陥れて絶滅させるのは本意じゃない。だから僕らは硬く口を閉ざし、同類である人間が無力に殺されていくのをただ黙って見ていたのだ。

「わかりません。しかし、すさまじいけがれをかんちしました。あれを『まほう』とよぶのだそうです」
「弱点がバレた訳じゃなくて、力任せにゴリ押しされたって事なのかな…」

 グレフの真核は、その位置も巧妙に隠されている。
 それをピンポイントで探り当てるのは、戦いながらでは無理だろう。

 怒れる神は動き自体はトロいものの、幾らでも無限に分身を生み出せる。それに擬態したモノによっては、素早い動きも可能なのだ。
 碌に対処方も知らない人間がまず勝てる相手ではない。それでも殺せたという事は、「真核もろとも、身体全体を一気に粉砕した」としか考えられない。
 再生速度も、マナの吸収も許容範囲を超え、追いつかないほどの力で。

 凄まじい穢れの力。それすなわち、マナの力。
 世界に漂う精霊と触媒によって、森羅万象の力を得る真霊力の最大の行使。

 ーー『魔法』である。


「まさか、本当に魔法?僕らにとって魔法は最弱な攻撃手段なのに?」

 だから信じられなくて鼻で笑ってしまう。

「じじつなのですよ、セト。けがれがわたしたちをころした。まほうとはなんなのです」
「僕らの町に魔法を使う人間はいない。だから僕もあまり詳しくは無い。でも人は誰でも魔法を使えるんだよ」

 マナをその身に宿し生命エネルギーとして活用する人間は、いや、この世界の生き物は全て、潜在的に魔法が使えると言われている。
 しかし、真霊力マナそのものを使う事は出来ない。マナの放出を、「精霊」という擬人化した元素の力を借りて初めて体現できる。
 また、精霊を使役するのも、マナの息吹の入った触媒――真霊晶石が必要で、これが滅多に手に入らない稀少物質である事から、そもそもの敷居が高いのだ。
 更に言うとそれだけではなく、正しく魔法を発動するのにその意思疎通を正確に精霊に伝えなければならず、いちいち元素の仕組みと長ったらしい詠唱を勉強して習得せねばならない。

「今から簡単な魔法を使いますよ~っとするよね。でも、初級レベルなのに実際に発動するまで数分は掛かる。その間、詠唱するのに集中してるからめっちゃくちゃ無防備!」
「わりにあわない、ちからですね」
「そう!その通りだよ。だからこの世界では魔法なんかよりも物理攻撃、特に近接職が一般的なんだ」

 マナを使う魔法は、使った者の生命エネルギーを糧にして奪う。使い過ぎれば死に直結するし、魔法の威力もそれぞれマナの保有量で違うから戦力の見通しが立てにくい。
 まさに、役立たずな力なのだ。

「それでも凄い使い手による魔法は、どんな近接攻撃よりも強いと聞くよ。一発逆転のここぞと言う時に魔法で敵をやっつけて大円満…なんて歴史があるくらいなんだ」
「すごいつかいてが、ひとのなかにいるのですね。それはだれですか?」
「ごめん、知らないよ。僕は近接を担う人を危険に晒す魔法使いが嫌いだから、詳しくはないんだ」

 そう。昔から、ほんの幼少の時から魔法使いとやらが気に食わなかった。
 あいつらはのほほんと後方に待機していて、皆の苦労を屁とも思わず勝利のトドメを掻っ攫っていく。
 役立たずの癖に一丁前に勉学だけは励んでいるから頭デッカチも多くて、上から目線な態度も、人より無駄に金も使うところも大嫌いだ。

 何のためにあんな職業があるのだと思う。
 気に食わないを通り越して、むしろ憎いくらいだ。

 …って。

 あれ?

 僕、今…って言った?

 あれれ、なにかおかしいな。確かに魔法使いは気に食わなかったけど、別に憎むほど嫌っているとか…なかったはず、なんだけど。
 そもそも冒険者としての資質の問題で、個人で接する分にはどうでも良い存在で……。

 でも今は、モヤモヤする。
 魔法なんてもの、この世から消えてしまえばいいとさえ思っているなんて。


「セト、あのけがれのはどうには、こころあたりがあるのです」
「どういう事?」
「わがじょうかされしちに、おなじけがれをむかし、かんちしていました」
「え?」

 災厄から7年目。
 彼らが天から墜ちてきて、落下地点が魔族の土地だったからたまたま滅ぼし、《王都》を占拠してマナを別の生命エネルギーへと変換してきた彼らの事は、それ以上は何も分からず謎だらけである。
 理由は幾つかあるが、最たるものは「彼らの本拠地である《王都》が一度も人間に暴かれなかった」からだろう。

 彼らは《王都》の前に広がる砂漠を自然を利用した要塞とし、人間の行く手を阻んできた。
 空を飛べない限り、砂漠は越えられない。
 彼らは念押しと云わんばかりに、地下深く、海岸沿いにまで結界を張り巡らせていると話してくれた事が昔ある。

 僕が知っている限り、地震が襲った災厄から誰一人として《王都》の姿を見た者はいないはずだ。《王都》や、その中に囚われた王様や貴族、100万人が住む城下町の民の安否すら不明なのだ。
 だから騎士団が躍起になっているのだけれど。

「砂漠を越えた人間がいたっていうの?」
「そうです。けがれをはばむかべにさわったので、わかったのです」
「そんなの初めて聞いたんだけどね」

 穢れを阻む壁とは、彼らの張った結界の事だ。

「さいしょはかべもつよくありませんでした。かべをやぶり、あそこからにげたクズがたくさんいます」
「そうなの!?《王都》の生き残りがあの当時に存在してたなんて!」

 これは驚いた。
 人間はただ一方的にやられるだけではなかったみたいだ。
 地震から直ぐに《王都》は彼らによって占領され、突然の事に戦う用意も不十分だったろう。それでも人は反旗を翻し、一部だけでも人の悪足掻きわるあがきを見せ、それは見事に成功した。

 逃げた人間がその後どうなったかは分からない。
 落ち延びようにも城下町一帯は彼らが蹂躙しているし、最大の難所である砂漠がある。
 平時でも碌に準備もせずに突破しようとすれば、即座に遭難して死ぬ確率の高い砂漠だ。
 砂漠はあの危険な殺人蛮族もいたし、砂漠越えは困難を極めたに違いない。

 《王都》から人が逃れてきたと分かれば、誰かがそれを吹聴するはずだ。
 フレデリク将軍なんかあざとく気付き、放ってはおかないだろう。
 だけどこの7年。そんな人がいたなんて話は聞いた事がない。

 それに砂漠を越えれば僕の町に着く。
 着の身着のまま逃げ出した人間が、無補給でヴァレリをやり過ごし、数十キロは離れている別の町に行くなんて有り得ない。
 僕の町は、そんな人を救出した記憶もないのだ。

「《王都》から逃げた人は、多分全員死んでるよ」
「セト、ちがいます。けがれのせいしつはそれぞれちがいます。あそこからにげたひとのけがれは、きちんとみていますよ」
「うん?マナの性質は人によって違うのは分かる。結界から逃げた人々の性質パターンを暴かれた時に採取していたんだね?」
「はい。わたしはおどろいたのです。これがおどろくというかんじょうです。かべにさわったけがれは、そのどれともいっちしなかったのですよ」
「つまりそれは、君らも把握していないマナの持ち主。つまり、砂漠の外がいぶからやってきた人間が、結界の壁に触った―――という事だね。それは驚きだ…」

 たった一人だけ。
 誰も足を踏み入る事の出来ない、人類にとっては敵の本拠地にその痕跡を残した。

 不可能と言われた砂漠を往復で越え、僕らの町を素通りして去った数年後、同じ人物が初めて怒れる神を殺した。
 その力は膨大なエネルギーを含んだもの。物理では考えられない量のマナの放出したというから、魔法使いに違いない。

「はは…そんな化け物みたいな人間がいるもんか。奇跡すら凌駕してるんだよ!?信じられない」
「セト、そのまほうつかいのせいで、わたしたちのなかまがころされはじめたのです。いまわしき、けがれのうずまくみずうみのみやこ。さつりくしゃがおおぜいいる」
「その正体不明な魔法使いが、騎士団やほかの戦える人間達に、君らの殺し方を伝授したのか。今までただ殺されるだけだった人間が、ついに君らと同じ土俵に立った」
「みずうみのみやこにてをだすなと、セトやほかのクズのとおりにしたけっかがこれです。もはやあそこはあくのそうくつ、どくのちゅうしんぶ」

 ギルドがこの時期に発足したのは、この朗報がきっかけだったに違いない。

「4つのギルド……。これはもしかすると、もしかするかもね」

 物理攻撃至上主義者のフレデリク将軍と肩を並べてギルドの頂点に立つには、それなりの実績がなければ叶うまい。
 僕の予想が正しければ、その未知なる魔法使いはギルドの要職に就いているはず。多分、残りの不明な2つのギルドマスターの枠に、その名を連ねているだろう・

「セト、どうかまほうつかいをおしえてください。わたしたちがじょうかをおわらせるまえにころされてしまうのは、よいことではありません」
「分かったよ。これが君たちにちって由々しき事態だって事がね」
「わたしたちをころすのは、なんという『よく』なのでしょう」

 まるで一方的に虐殺される、か弱き被害者の言葉だ。
 それまでは人間こそが神にひれ伏し、無抵抗のままに殺されていたのに。

 しかしそんな嘆きの言葉を口にする被害者面した行商人は、やはりニコニコと薄気味悪い笑顔を張り付かせていた。

「全ての、欲だよ」
「すべて」
「人間は生きる為に君たちを殺す。君たちに抵抗する為に組織を作り、社会の一部となって共に過ごし、そんな自分が生きたいと主張したいからこそ、君らを殺す。最後の自己実現の欲望はね、自分の能力の可能性を最大限に発揮し、あるべき自分の理想に近づけようとする心だよ」
「ひとのりそうは、なんだというのですか」
「人以外の誰にも侵略されない、人間としての種を守り抜きたい事さ」
「……ならばわたしたちも、いままでいじょうにすばやく、じょうかをすすめていかねばなりませんね」
「そう、だね」


 僕は彼に約束した。
 彼らが脅威である魔法使いの正体を探ってみせると。

 その見返りに、僕らの町は彼らの貴重な作物を、何処か遠くの田舎村で造られたマナを含有しない農作物を分けてくれる事となった。
 また、大規模な土木作業で人手が必要ならば、いつでもモヤの化け物グレフを貸してくれるとまで言ってくれた。

 食料や娯楽、工事の作業員と何かと《中央》の手を借りていた僕らは、彼らの嫌う《中央》と手を切る方向へと進み始めてしまったのである。
 この時より僕だけではなく父や領民も、真霊力を行使する魔法使いという存在そのものを、共通認識として訳もなく憎むようになった。


 僕はそれでも狡猾に動いた。

 一方で《中央》とは手を切り、完全に怒れる神の味方であると信用させ、そのまた一方で彼らの労働力を他の町に気づかれぬように又貸しして富を増やした。

 それと同時に、僕は《中央》の中枢を探っていく。

 得体の知れない凄まじい力を持つ魔法使いを知るために。

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