蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

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三. セトの章

44. 慌ただしい束の間の小休止

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「おかしいとは思わないのですか!セトは怒れる神が町を襲うのは有り得ないと言っていた。今まで恩恵を受けていたこの町が、どうして今になって裏切られたのか、その心当たりはないのか訊いているのよ!」

 ニーナはいきなり確信を突いてきた。

「ぐっ…き、貴様、どこまで知っておる!」
「知らないわ!でも、その理由さえ分かれば奴らを止められるかもしれないと言っているの!私は諦めたくない、マスターは無駄だと言ったけど、だからといって何もせずにただ見ているだけなんて出来ないもの!!」
「だからそれを調べるのが貴様らの仕事だろう!グレフ退治はお手の物だろう?早く自慢のそのチンケな魔法で、奴らを根こそぎ消滅させればいいではないか!それが出来なくて何がギルドだ!御託を並べても変わらぬではないか!!ワシは貴様らにこの町は絶対に奪われはせんぞ!!」

 父は馬鹿なのか?あそこまで無能だったか?
 皆がいる前で、僕らが裏で彼らと通じていたことを、ここで暴露されているんだぞ。
 直ぐに否定しないから、ほら、ニーナはそれ在りきで話を進めているじゃないか。

 いや、まてよ。
 さっきのニーナの言葉を思い出すんだ。
 彼女は何と言った?同じ条件に当てはまる町が、10年の時を経て彼らに意図的に攻撃を受けていると、そう確信していたんだよね。

 彼らグレフには、僕みたいな内密者や協力者が多くいた。全てがクズで、表向きは善人を装っていたはずである。
 恐らく僕の町のように、特別な便宜を図って貰っていたに違いない。富は金銭的な授受だけではなく、災厄を経てもなお豊か、であるのが重要なのだ。

 その町や村が、今攻撃を受けている。
 もしくは既に滅ぼされている。
 その理由は何故か。どうして今になって、彼らは協力者を捨てたのか。

 ここ数か月、黒の行商人がめっきり町を訪れなくなった。
 あれほど頻繁に、どこかの村で収穫した作物を荷車で引いて砂漠に消えてはまた現れてを繰り返していたのに、徐々にその頻度が減っていた。
 僕のアドバイスや人間の生態を知りたがっていた彼らは、いつからか近況を報告するだけで長居をせずに立ち去るケースが多かった。

 もし本当にこの惨劇が彼らの仕業なのだとしたら、その前触れはとうの昔に現れていたのだ。

 そう。彼らはいつしか、人の協力者を必要としなくなっていた。
 僕らはいつの間にか、彼らと対等ではなくなった。
 むしろ何も知らない赤ん坊のような彼らに物事を教える僕らが優位で、等価交換で得られた富は遠慮なく町の支配に使わせてもらっていた。

 しかし、力の均衡は崩れた。
 彼らは知識を必要としなくなり、取引は一方的では意味を成さない。

 それはすなわち、僕らはすでに用無し―――彼らにとってはであるという事。

 そんなのって、ない。
 額の汗が、ポタリと床に落ちた。

「この町はワシのもの、ワシの宝、ワシの財産だ!あれで奴らの特別扱いじゃと?ふん、笑わせるわっ!奴らではない。ワシの力で成し遂げた成果だ!あんなの、借りでもなんでもないわ!!」

 父はまだ喚いている。
 どうしてくれようかと思う。でも同時に、不思議にも感じるのだ。
 父はこんなにも、子どものように駄々を捏ねる人だっただろうか。こんなにも聞き分けの無かった分別の無い人だっただろうかと。

 父は今、自分の発言がどれだけ危険を孕んでいるか、全く理解していないだろう。
 頭に血が上っているとはいえ、言って良い事と悪い事の区別さえつかぬほど耄碌もうろくしているとは考えにくい。
 ちなみに今までの発言は、全て言ってはならないものだ。一言一句、特にこの町を狙っているギルドの面々には絶対に知られてはいけない類いのもの。

 それを何故分からないのだ。
 何が父の逆鱗に触れた?ニーナの言葉は軽く受け流せば済んだ話である。あそこまで怒りを爆発させる必要なんてどこにもない。どうして感情をコントロールしようとしない。
 それも民のいる前でこんなに取り乱して、かつての領主としての手腕を発揮していた父とは別人じゃないか。


「……中に、巣食っているんだな」
「え!?」

 誰もが父とニーナの口論に――傍から見たらメイドを虐める爺さんだけども、それに注目していた。
 ニーナの頭上では父を威嚇するテルマ嬢が今にも炎の塊を落としそうだし、アッシュはニーナを背に父の暴力から懸命に守っている。
 駆け付けた民や娼婦らは騒めき、この緊迫した事態に拍車をかけている。

 その時、ほんの耳元で囁きが聴こえたのだ。

 それは占い師だった。
 喧騒から一人だけ加わらずに、部屋の隅でじっと僕らを見ていた占い師だった。
 割れたベッドの片隅で茫然と立ち尽くしていた僕に音もなく近付いていて、視線を合わせるようにしゃがみ込んでいたのだ。

「ごめ、聞こえなかっ…!」

 顔が、とても近い。
 薄絹のベールが、息を吹きかけたら捲り上がりそうな間近にあった。

 僕は驚き、緊張で言葉が途中で詰まってしまう。
 あまりの近さに彼女が何と言ったのか聞き取れなかった。もう一度訊き返そうと彼女の方を向いた時、僕は今度こそ息が止まるかと思った。

「へ…?」

 間抜けな声が出た。

 なんと僕は、彼女に抱きしめられていたのである。

 そして元々近かった彼女の顔がどんどん迫って来て、僕は思わず目を瞑ってしまう。

 キスを、されるのかと思った。
 いまだかつてなく占い師と僕は接近し、すぐ隣では人がああだこうだと騒いでいて、でもそんなの全く気にならないくらい、僕と彼女は二人きりだった。
 誰も僕らを見ていない。僕らも他人を見ていない。互いの瞳に映るのは、互いのみであると。

 薄い華奢な背中越しに、彼女の呼吸を感じる。
 サラサラとした滑らかな絹の感触が気持ちいい。

 僕の心臓は張り裂けんばかりにドキドキしていて、精通の始まっていない少年のように動けず、それでいて女の柔らかさを覚えたばかりの青年のように先に進みたがった。
 僕は彼女の唇を渇望したのだ。

 僕に身体を預けたまま、占い師は僕の頭を両手で挟み込み、ぐっと力を入れた。

 あと、数センチ。
 彼女から目が離せない僕は、薄絹の向こう側の暗がりに、占い師の深い瞳の色を見た気がした。

 唇と唇が引き寄せられ。
 僕と彼女は、ついに合わさる―――。


 コツン


「へあ…?」

 また間抜けな声が出た。

 合わさったのは唇ではなかった。
 期待して突き出した唇はふいと避けられ、占い師はキスを拒んだ。
 代わりに与えられたのは額であったのだ。

 占い師に初めからキスをするつもりはなかったのだろう。行き場を失った僕の唇はもごもごし、それを見た彼女は鼻で軽く笑う。
 僕の両肩に手を置き直し、体重を少しかけて額と額を触れ合わせた。
 僕のじっとりした冷や汗が彼女に気付かれてしまうのがとても恥ずかしかった。僕はいつでも女の子には優勢で、リードするのも必ず僕だったからだ。翻弄されるのは慣れていない。勿論、手綱を握られるのもだ。

 衣の上からでも、ひんやりと冷たい彼女の温度が心地よかった。
 額から伝わる彼女の息遣い、瞬きまで全て分かる。
 キスよりも尊い行為としているのではないかと酔いしれた。

 永遠に感じる清楚な接触を、もっと味わいたいと思った。ずっと僕とこうしていたいと彼女も感じているはずだと思った。
 だからこの繋がりをもっと強固なものとしたくて、僕の肩にある両手首を掴もうとした時だった。
 彼女は小さく息を吐き、すんなりと離れてしまったのである。

「…え、あの…」

 どぎまぎと占い師に問うも、無言である。
 彼女は颯爽と立ち上がり、名残惜しく手を差し伸べる僕に一瞥を食らわせて背を向けた。

「さっきの…なに…?」
「……」
「何を、言ったの…?」

 そこで気付いた。
 僕のズボンが、テントを張っていた事に。

 むくむくと、僕の雄が反応するのが分かる。長年付き合ってきた自分の身体だ。
 彼女を求めるが余り、無意識に昂ぶってしまったのだろう。

 僕は居た堪れなくなった。
 占い師と額を合わせた。たったそれだけで、昨夜あれほど反応しなかった僕の中心が猛りを見せた。
 こんな公衆の面前で、僕の息子がギンギンに開放を求めている。
 恥ずかしくて、情けなくて。でも心も体も興奮していておかしくなりそうだ。

「ちょ…ごめんね、あれ?どうしてだろ、なんで急に…」

 慌てて股間を隠すも、すっかり勃起したそれは主張が激しく、収まるどころか見られて逆に膨張する始末。
 衣服の上からもはっきりと分かるし、もはや隠しようもない。

 先程の行為に性的な接触は一度も無かった。母親が子供を抱きしめ慈しむ、母性に近い感覚を得たのに。

「ふ……」

 占い師は笑っている。
 今すぐにでも、何かに埋もれてしまいたかった。
 こんな、時も場合も考えず盛る事しか出来ない猿と思われたくなかったのもある。彼女に軽蔑され、嫌われるのがとても怖かった。

「なるほど…、お前はか」
「え?」


 ―――パチン


「え!?」

 黒の長いローブの裾から、日に焼けていない白い手がにょきりと現れ、軽快に指が鳴らされたその瞬間だった。

 僕は動けなくなっていた。

 身体が鉛のように重い。
 足は床から直接生えているんじゃないかと思うほど、ピクリともしない。
 腕も首も瞬きさえも、呼吸以外の全ての機能が――瞬間的に停止した。

 驚嘆の声を出したつもりが声帯すら止まっていたようで、僕は「え」を紡いだ半開きの口のまま、動かないまなこの端に占い師の姿を辛うじて捉えている。

 父もニーナもアッシュも民もメイドも、それぞれが思うまま騒いでいたこの窮屈な部屋が、シンと静まり返っている。
 動けないのは僕だけではなかった。
 誰もが、動いていなかったのだ。

「……」

 ただ一人、占い師だけが部屋をうろつく。

 彼女は僕らに何をした?
 これは…この力は、魔法なのか。

 占い師は指を鳴らしただけだ。詠唱も触媒もなく、複数の対象物の動きを封じる魔法なんて存在するのか。
 普通はニーナが見せてくれたように、詠唱を伴って精霊を使役するのが魔法の基本的ルールだ。
 でもテルマ嬢の例もある。少女はヒトですらない気もするが、占い師もそうだというのだろうか。

 占い師は部屋を歩き回り、時折立ち止まっては屈んで何かをしているようだった。
 僕は扉の方に背を向けていたから、彼女の行動の殆どは見えていない。
 もどかしくて叫びたくなる。

「還っているのか…」

 占い師の呟きが聴こえた。

「これも全部、なんだな」

 誰に言う台詞でもない。頭の中の考察をまとめているのか。それにしては彼女の声質に確信を感じた。

 散々部屋を歩き回った占い師は、次は迷う事なく部屋の入口の方へ団子状態の皆を掻き分けて進んだようだった。
 ゴトリゴトリと、何人かが床に倒れる音がしたから、強引に行ったのだろう。
 宙に浮いていたテルマ嬢の足が、割れたベッドの木片に引っ掛かっている。
 少女だけではない、どれも酷い恰好をしていると思われた。

「忘れていた、瞬きは許してやろう」

 そう言った途端、涙も乾き切って辛いだけだった瞬きが出来るようになった。
 何度も目をパチパチさせて、数分ぶりに味わう潤いに極上の幸せを感じる。
 しかし不自由この上ない硬直は、いまだ解除される気配は訪れない。

「まだ不確かな部分はあるが、大方の真相は判明した。二つほど、実験をしたい。そこで俺から一つ助言をやろう」

 平坦な低い声。女特有の甲高さはなく、低音がすんなりと耳に届く。
 ここでの支配者は彼女だ。「実験」という物騒な言葉に抗えるはずもなく、僕らは強制的に参加させられる。
 横暴な占い師の態度であったが、何故か不愉快さを感じなかった。
 あくまで冷静な占い師の言葉が、興奮した僕らの熱を冷ましていくついでに、彼女への不信感すらも消し去っているように思えた。

「これより先、どうしても生き残りたいのなら、四方を鉄に囲まれた場所に身を移し、何があろうと朝まで出てこない事だ」

 鉄…?
 それを訊いて、思い当たった部屋は一つしかない。
 父の、自室だ。

「一つ目の実験だ。99パーセント、そこにいれば朝は無事に迎えられるだろう。鉄の強度と密度さえしっかりしていれば、その確率はもっと高いはずだ。最も、俺の仮説が間違っていれば、死ぬ方の1パーセントになってしまうがな」

 父の部屋にはバカでかい巨大な金庫がある。
 父は一代でここまでの権力と富を築いたのと、砂漠の遊牧民出身で物を所有する事が叶わなかったから。人一倍物欲と執着がある。
 決して腐らず、将来は僕の為にもなるのだからと、せっせと収集しては眺めて満足していた。
 父はその大事な金庫はおろか、部屋すらも滅多に人を入れない。僕も通された記憶は過去に一度もないのだ。

 金庫もそうだが、部屋全体にも鉄をあしらえた、僕とは違った意味の特別性。
 父の部屋に窓はなく、空気穴すらガラスで出来ている徹底ぶりで、夏は特に暑くて地獄だと父の話のネタだった。

 そんな父が部屋を明け渡すとは思えない。
 問題は、その場所に父が入れてくれるかどうかだ。

「うるさいのは好まん。せっかくだ、ここに全員集まっているのは丁度良い。奴らが最後の攻撃を開始する夕刻まで、頭を冷やさせておこう」

 段々と占い師の声が遠ざかっていく。
 今は昼を少し過ぎた刻。夕陽が空を赤く染め上げるまで、実に3時間以上もある。
 それまでこんな所で固まっていろと、暗に占い師は言っている。

 息と瞬き。人間の生理現象を許されたのはこの二つのみ。
 動けない癖に感覚はあるのだ。変な恰好で立ちっぱなしだから、足もだるい。口も半開きで乾いて仕方ない。
 小用をしたくなってもこのままだなんて酷すぎる!

「“紡ぎの塔”は、夕刻に応接間へ。この者らと逃げるのは禁止だ。それと、これ以上その醜い争いを続けるのなら、今度は俺がお前たちの顔を吹き飛ばすからそのつもりでいろ」

 とても冷たい言葉だった。
 アッシュもニーナもテルマ嬢も、その言葉をどんな気持ちで聴いているのだろう。
 顔が見たかった。せめて後ろ向きなのを戻してくれればと思ったのだけど。

「慈悲を与えるか、抗うか、争うか。振り返るか、反省するか、顧みるか。乞うか、足掻くか、泣き叫ぶか。何を考えるのも自由。だが、考えられるのは今だけだ。分かるな、領主」

 父を名指ししたが、父だけに手向けた言葉ではない。僕にも、そしてここにいる21人の生存者に、彼女は諭しているのだ。

 占い師は、他の連中とは違う。
 彼女の発言の重みは、一朝一夕で培われたものではない。
 迫が違うだけでもない。迫なんてものは、それなりの地位にいればそれなりに身に付くからだ。
 それ以上の威圧と―――畏れを、彼女に抱かずにはいられない。

 彼女は何者なのか。
 ただのギルド員に、こんな感情を抱かせる者がいたなんて。
 その彼女を顎で従わせるマスターとやらが、ギルドにはまだ控えている事を考えると、僕はなんて浅はかでちっぽけな存在なのかと、決して追いつけない無力さに打ちのめされそうだった。

「じゃあ、また会おう。死んだ者はその辛さをもう二度と味わえない。噛み締めながら耐える事だな」


 コツコツと靴が廊下を鳴らす音がして、それっきり無音になった。


 有言実行。占い師は本当に、この状態で僕らを放置したのである。






 夕刻までの数時間、彼女は様子すら見に来なかった。

 身体は動かないのに、思考はクリア。
 どの拷問より酷く辛く、永遠に感じる時の流れに身を任せるには、この意識が邪魔をした。

 思わず冷静にさせられた僕らは、ついに硬直が解けた時には疲れ果ててしまっていて、半分以上が解除と同時に粗相をしてしまったのは仕方のない事だった。

 ようやく解禁になったのに、誰も口を利かなかった。
 ニーナに至っては、さめざめと泣いていた。

 意外にもこの集団で、最初に口を開いたのは父であった。

「誰がワシの部屋に入るのだ?この人数だと少し窮屈かもしれんが、鉄に囲まれた場所はそこしかないから、また我慢を強いる事にはなるがの」
「父さん…」

 この数時間、父は父なりに葛藤し、考え付いた答えなのだろう。
 父は占い師の言葉を信じ、民と財産を守る決断をした。

 そして僕は―――。

 彼女といることを、選択する。





 ついにその時はやってきた。
 粛々と、凄絶に、偽りなく。

 蟲は顕れる。
 滅びを携え、僕らを皆殺しにやってくる。

 僕と父と。
 3人のメイドと3人の娼婦。
 アッシュとニーナとテルマ嬢と…、占い師。

 地獄の道連れはこの12人。




 最期の夜が―ーーー始まる。


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