蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

文字の大きさ
138 / 170
三. セトの章

54. 神の召喚 ①

しおりを挟む

 これで黒の行商人が降伏し、占い師に逆らわずに全て白状していれば良かったのだ。

 どうせ男は僕を救わない。男の興味は占い師にあって、最初から僕なんて眼中に無い。

 誰も僕を必要としていない。
 僕抜きで進められる話に僕は不要の存在で、僕がここにいる理由は行商人をこの砂漠に物理的に繋ぎとめているだけの、ただの道具に過ぎない。

 男が喋れば、少なくとも僕に貫通した腕だけは解放されたはずである。
 余裕綽々の占い師は約束を守るだろう。憎らしいほど悠々とした顔は、やはり溜息が漏れるほど麗しい。

 占い師と出会って3日。良くも悪くもこの人は正直だった。自分の意のままに行動をしていた。
 協調性などまるでなかったけれど、嫌なものは嫌だ、やりたくない事はやりたくない、話したいから喋るんだと、ある意味分かり易い人だった。
 そんな彼女だからこそ、今更下手な小細工などするはずもない。
 自由になって、もっと万全の体制で占い師に再度闘いを挑んでも、きっと遅くはなかったのに。

 なのに黒の行商人は抗った。
 意思のないはずの男がこうまでして占い師を殺す事を優先させるのは、彼に与えられた指示のトップにこの事項が来るからに違いない。
 占い師―――いや、魔法使いのギルドマスターの抹殺は彼らにとっての悲願。最も注視せねばならない相手であり、何よりその死を願う対象物こそ、今僕らの目の前にいる美しい人。
 ことごとく彼らの【浄化】を邪魔していた魔法使いは、何を捨ててでも排除しなければならない人間だったのだ。

「わたしをあまくみてはいけません。ぶようじんに、まるごしであらわれると、おもっていましたか?」

 娯楽小説に登場する、悪巧みが暴かれた小童のようなニヒルな笑みを浮かべた黒の行商人は、これまた大袈裟にクツクツと肩を鳴らした。

「けがれにてわたしをかくりしても、どうほうをよべずとも、さいしょからしこんでいれば、なにもふつごうはないのです!」

 男は自由な方の腕を自分の胸に当て、ぶつぶつと何やら呪文のようなものを呟き出した。
 人では発言できない、初めて聴く言葉だった。


 ――Пеуать снята. Проснись――


 ゴゴゴゴゴォォォ…!!


「な、なんだぁ!?」
「きゃあ!!」

 静かだった砂漠に地響きが生まれる。
 砂丘は崩れ、流れた大量の砂が振動に合わせて小刻みに動き出す。

 足首まで砂に埋もれたアッシュらが、身動きを封じられて尻餅を付いた。地鳴りはどんどん砂を流して、腰の辺りまで侵していく。
 占い師は立ち上がり、砂を避けるように潰れた住居跡地の真ん中の方へと後退する。
 長いローブの裾を汚す砂を蹴飛ばして、面白く無さそうな表情をしていた。

「戦うのか…、つまらんな」
「そういっていられるのも、いまのうちですよ。すなにはいつくばり、ぞうもつをまきちらせながら、しになさい」
「ちょっ…何をするつもりなんだいっ!」
「セトはだまっていなさい。まほうつかいがしねば、こののろいもとけますが、くるしいのはわたしもいやなのです。もうすこしのしんぼうですよ、セト。あとすこしであなたもきちんと、ころしてさしあげますから」
「なっ…!」

 ババっと男は空に手を掲げた。
 僕の腹ごと持ち上げたものだから、皮膚が突っ張ってかなり痛かった。
 しかし痛がっている暇は無かった。


 ――Появись здесь и сейчас――


 男が空に向かって何やら叫ぶ。地鳴りが地震へと変化してまともに立っていられなくなる。
 僕は縋り付くように男にしがみ付く。口を開ければ舌を噛みそうだ。必死に歯を食いしばって、僕は振動に耐える。


 グゴゴゴゴゴゴ!!
 ザザザザッザザザザ!!!


「やべえ!砂が割れんぞ!!」

 砂が、舞う。
 静寂はぶち壊されて、砂が怒り狂い舞う。

 凄まじい上下の揺れに、その事態を引き起こした男自身も立てずに、膝を地面に付けた。

「―――割れる!?」

 僕らとアッシュ達の間、占い師が僕らを捕らえるのに出現させた水晶が、無残にも砂に呑み込まれていく。
 危険を感じてアッシュらは、更に僕らと距離を開けた。
 アッシュは右手の方へ。ニーナとテルマ嬢は左手側へ
 真正面の占い師は、消えつつある水晶をじっと見つめている。


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!!


 砂漠に亀裂が走った。
 氷のようにビキビキと大地が割れ、砂が滝に落ちるが如く物凄い勢いで周囲のものを巻き込みながら、大地の中へ引き摺り込んでいく。

「うわぁああわあわあ!!」
「しっかりつかまってなさい。ここでわたしがのみこまれたら、いみがないじゃないですか!」
「そうなればただのギャグだよ!!ちょっと考え無さ過ぎじゃないの!?」

 アッシュとニーナは随分と遠くに逃げた。流砂に巻き込まれないようにしたのだろう。
 これだけ振動と砂流が凄いのに、占い師はケロリと平気で立っている。
 彼女の足下にある石塊自体がびくりともしていないのだ。
 仮にも昔は住居として使われていた石だ。思いの外、土台が深く地に座しているのかもしれない。

「ね、ねえ!占い師サンってば全然効いてないんだけど!?地震と地割れが君のとっておきの作戦なの!?」
「これからですよ、とくとごらんなさい!!」

 その時、地割れからブホっと霧と砂が噴射した。

「な、な、なんだ…!!」

 巻き上げられた砂が広範囲に降り注ぎ、僕ら全員をもれなく砂まみれにする。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


 また地鳴りが始まった。
 心臓を鷲掴みにする不穏な音は、この真下のギザギザに開いた地割れの穴からどんどん近付いてくる。

「地下から何か――来るわ!!」

 ニーナが叫んだ。

「足が取られて何もできやしない!上から見るわ、待ってて、おねえちゃん!!」

 テルマ嬢が飛んだ。
 白いふわふわ巻き毛にたくさんの砂を付けて。少女によく似合っていたフリルのドレスも砂埃を浴びて灰色に汚れていて、不憫で可哀想に思った。

 スピードを付けてびょんと飛んだ少女は、穴の全貌が見える高さのほんの手前で、急に止まった。

「へ…!!??あ、あ、な、に…これ……」

 少女の声が震えている。

「て、テルマァ!!」
「あ、あれはなんだ!?」

 僕とニーナが空を見上げて叫んだのはほぼ同時。アッシュは声さえ出ていない。
 ほくそ笑んだ黒の行商人と、それから占い師だけが黙り込んでいる。

 いつの間にそこに顕れていたのか、全く気付かなかった。
 空を飛んだテルマ嬢の上に、とてつもなく大きな影が、音もなく浮かんでいた。
 それの存在を誰しもが見止めた時、ようやくその影が具現化し、砂漠の地面に届く。

 夕陽に染まる赤紫の空は、その瞬間に黒く塗り潰された。


 ぶわり


 影が、羽ばたいた。
 空気を震撼させ、風圧が遥か下の地面まで襲い掛かってくる。
 地上の風と、空からの風がぶつかり合って、幾つもの小さな竜巻を作る。とぐろを巻いた風の渦に大地はまた削り取られ、砂を飛ばし、岩を砕いて僕らを無差別攻撃する。

「あたたっ!ちょ、なにこれ!」
「嬢ちゃん!チビ!大丈夫か!!」
「いたいですね。わたしがいるのを、わすれているのですか」

 穴からは砂の噴射。空からは砂の竜巻。
 大地は振動し、ボコボコと穴が開き、砂漠は酷い有様である。

 しかし、まだ終わりではなかった。
 これはただの序章に過ぎなかった。
 黒の行商人は、一切手を抜かなかった。有らん限りの手を出し尽くし、完膚なきまで叩き潰して魔法使いを殺す事だけを考えていた。その一点のみに集中し、渾身の力を僕らに見せつける。

「うわああああ!!!」

 最後にアッシュの悲鳴が聴こえた。

「ちょっ、ちょっと待て!ひ、ひぃ!や、た、たんま!マジでやべえって!!」

 だが彼の姿を追えない。
 空を覆い尽くす何者かが光さえも遮断してしまったから地面は暗く、尚且つ砂が撒き散らかされて視界が効かないのである。
 まして僕の目の前では、相変わらず砂の噴射が続いている。
 砂地獄にハマってしまったかのように、一面が砂に覆い尽くされて息すらできない状態だった。


 ガション、ガション!
 ガション、ガション、ガション、ガション!


「うっそだろ?え、なに、俺を狙ってんのか?ちょっ、こっちくんなぁ!!」

 アッシュがいる辺りで、甲冑同士を打ち鳴らしたような、金属の激しい摩擦音が聴こえてきた。
 アッシュの悲鳴は断続的に聴こえている。その言葉から察するに、その金属の音を立てる何者かに執拗に追い回されているようだった。

 聴こえてくる言葉自体は軽いものだったが、声の中に必死さが滲み出ている。
 冗談ではなく、本気でアッシュはそれから逃げていた。

「こんな手を隠していたなんてね…」

 用意周到過ぎるというか、なんというか。
 此処に占い師――もとい魔法使いが来ることを想定していたわけでは無さそうだったのに。

「あまくみないでほしいと、わたしはいいました。このちはわれわれの【サンクチュアリ】ですよ」
聖域サンクチュアリ…?」
「このちをおかされるわけにはいかないのです。ここは、さかいめ、きょうかいせんです。だいじなようしょに、きょうりょくなガーティアンをはいびするのは、とうぜんでしょう。まさかここでまほうつかいをころせるとは、おもってもみませんでしたがね。とんでひにいるなつのむし、とはこのことです。みずからしちに、とびこんでくるのですから」

 男はまたブツブツと、聞き取れない呪文を詠唱し出した。

 アッシュは金属音を立てる何者かに、テルマ嬢は空の何者かに襲われて、ニーナはそれらに気が取られて行商人の行動を阻むものはいない。完全に男のターンだった。

「…って、占い師さんは!!??」

 部下の窮地に慌てふためく人には見えなかったけれど、それでも何らかの動きは見せるかと思っていた。

「……なんなんだ、この人は…」

 けれども占い師は相変わらず面白くなさそうな顔をしていて、長い睫毛を軽く伏せただけだった。
 石塊の上に仁王立ちしたまま、微動だにしない。
 吹き荒ぶ砂嵐に腰までの長いプラチナブロンドが煽られても、少しも気にした様子はなかった。

「まほうつかいよ、あなたがてのうちをみせないのは、しっています」
「……」
「あなたはまず、じょうきょうはんだんからはいります。てきにでおくれても、あなたはどうじません。ぎせいをいとわずに」

 僕の知らない時、知らない場所で、何年も前から人間と怒れる神グレフは戦ってきたのだ。
 “ギルド”がグレフの性質を見破ったように、彼らもまた“ギルド”の戦い方を学んでいた。特に、浄化計画を台無しにする魔法使いの特性を。

 占い師の戦い方は、後攻一挙逆転の手口が主なのだと男は言った。
 最初は様子見で、魔法使いは何もしてこない。グレフらは油断して、作戦通りの与えられた物語に沿って思う存分暴れるのだそうだ。そのうち、グレフの手の内を全て暴かれてしまう。そうなれば次に回ってきた占い師のターンで一気に総崩れとなり、作戦など跡形もなく消え失せ、ボロボロで退散を余儀なくされるか、放置するしかなかったのだそうだ。

 彼らが占い師―――魔法使いに勝てない理由はそこだと思い、彼らなりに作戦を練った。

 それこそが、先手必勝。

 占い師が行動を起こす前に、全て手の内を暴かれる前に、怒涛の総攻撃で一挙に叩き潰す。
 僕からすれば今までとあまり大差ない気がするけれど、数にものを言わせた人海戦術を執る事だったのだ。

 それも、訓練を受けた戦士を100人集めても簡単に薙ぎ払える力を持つ、巨大で強大なグレフを一気に投入する事で、より勝利を確実なものとする。

 簡単に云えば、「最初からクライマックス」で「エンカウントした瞬間にボスラッシュ」を対魔法使い用に編み出したという訳だ。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

スキル買います

モモん
ファンタジー
「お前との婚約を破棄する!」 ローズ聖国の国立学園第139期卒業記念パーティーの日、第3王子シュナル=ローズレアは婚約者であるレイミ・ベルナール子爵家息女に宣言した。 見習い聖女であるレイミは、実は対価と引き換えにスキルを買い取ることのできる特殊な能力を有していた。 婚約破棄を受け入れる事を対価に、王子と聖女から特殊なスキルを受け取ったレイミは、そのまま姿を消した。 レイミと王妃の一族には、数年前から続く確執があり、いずれ王子と聖女のスキル消失が判明すれば、原因がレイミとの婚約破棄にあると疑われるのは明白だ。 そして、レイミを鑑定すれば消えたスキルをレイミがもっている事は明確になってしまうからだ。 かくして、子爵令嬢の逃走劇が幕を開ける。

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい

木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。 下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。 キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。 家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。 隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。 一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。 ハッピーエンドです。 最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

処理中です...