蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

文字の大きさ
139 / 170
三. セトの章

55. 神の召喚 ②

しおりを挟む

「でてきなさい、わがсобратьяどうほうたちよ!!!」


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!
 ゴゴゴゴォォォ!!!


 砂漠に最も深い亀裂が走り、空いた大きな穴から全長が30メートルはあろうかと思わしき、どでかいミミズがせり上がってきた。

「な、な、な、なっ!」


 バサァ!バサァ!バサァ!
 バサァ!バサァ!バサァ!


 頭上からは、空一面に羽を広げた巨大な漆黒の蝶が鱗粉を撒き散らし、僕らを完全に覆い尽くした。

「で、でかい!!」


 ガション!ガション!ガシャン!ガシャン!
 ガション!ガション!ガシャン!ガシャン!


 そして地上では、鋼鉄の躰を持った黒光りしたサソリが、二階建ての家に相当する長くて鋭い毒尾と、大人数人分もあるいかついはさみを鳴らしながら、凄まじい勢いでアッシュを追い駆けていた。

「こ、これ…全部、グレフ…?」
「【グレフ】とは、にんげんがよぶ、どうほうの忌み名、ですね。これらにナはありませんでしたが、いつからかわたしたちもそうよぶようになりました。忌み名から、真名まなへとしんかしたのです」

 巨大なワーム、巨大な蝶、巨大な蠍。
 砂漠は空も地下も地上も、グレフが支配する。

「これらも全て伝説の魔物だわ…。マスター!!」

 巨大な蝶の羽ばたきの圧に吹き飛ばされて地に落ちたテルマ嬢を抱き起し、ニーナは怯えた表情で一つ一つ指を指し示す。
 僕らにではなく、唯一無二の戦闘力を備え持つ占い師マスターに教える為に。

「あの蠍は!躰は鋼で矛をも通さず、素早い動きで躰を回転させ、尾で広範囲の敵をなぎ倒します。尾の先は毒針、また鋏はダイヤモンドさえも砕くと言われます!!」
「すっげーヤバい奴じゃねえか!!」

 アッシュは身軽だった。痩せた身体は砂に埋もれず、ひょいひょいとメタルスコーピオンの怒涛の攻撃を避けている。
 攻撃そのものが大振りで、仕掛ける前に僅かだが隙を見せる。アッシュはその隙を見逃さずに上手く避けていたが、要は体力勝負である。
 当たれば最後。鋼鉄に身は砕かれ、立ち上がる事も適わないだろう。
 隙を計れなければ終わりという紙一重で、アッシュはグレフと対峙している。

「この蝶は、。死に至らしめるあらゆる毒を鱗粉に持っていると言われます!攻撃そのものは鱗粉を撒き散らすだけですが、毒は感染し、全ての生き物を破壊、死滅させます。そして死体から新たな黒死蝶が羽化し、決して滅びる事はないと恐れられている魔物です!!」
「テルマは人じゃないから、毒も効かないはず。テルマがおねえちゃんの盾になる!!」

 地上に落ちたテルマ嬢はニーナの周りに魔法で薄い膜を張り、毒の鱗粉を必死に防いでいた。
 しかし毒は巻き上げた砂や地面の砂までをも汚染する。巨大な羽による爆風で物理的な攻撃を仕掛けてくるグレフに、ニーナは何処からか取り出した紙人形で二重に結界を張る。
 二人は蝶の攻撃を防ぐだけで手一杯である。
 魔法を使うにはマナが必要だ。防御一線で結界を張り続けるのも良いが、マナが枯渇した時点で全てお仕舞い。
 ニーナの死は確実なものとなるだろう。

「えぐいね…」
「まほうつかいは人のぎせいはいといませんが、なかまとなるとはなしはべつです。人はじょうにあつい。人のせいしつはもろく、そして、ひせいさんてきです。それはまほうつかいにもいえること!」
「他人はどうであれ、一度懐に入れたものは情をかける。占い師サンも、アッシュ達を見捨てないという事だね」
「ええ、あなたもなのですよ」
「……え?」

 男が再び僕の喉仏に手のひらを押し当てた時、ミミズの声なき声が嘶いた。


 グモモモモオオオオオオォォッォォ!!!


 それは、グレフのこえ

「最後のあれは、。環形動物のゴカイの一種であるサンドワームが数万年を経て巨大化したもので、別名砂漠の主とも呼ばれます!常に砂を纏った躰に攻撃は無効化され、一つしかない大きな口で何もかも丸呑みします。体内は砂のみで、やがて窒息するしかありません。自分の意思で地震を起こす事ができ、地中に引き摺り込みます。地上ではトロいものの、砂中では素早く体当たりされた瞬間に四肢がバラバラになるとか。とにかく攻撃無効化で傷一つ付けられない、タフで恐ろしい化け物です!!」

 ニーナは歩く魔物辞典か。
 本の虫だと自称するのも伊達ではない。

 だがその的確な説明も、顕れた三種のグレフには太刀打ちできないと知らしめるものでしかなく、絶望しか生まない結果となってしまったのは皮肉なものである。

「ふふふ、まほうつかいよ、あなたはおわりです。あかげはうまくにげていますが、たいりょくがつきればしぬ」

 男は僕の首に手を掛けた状態で、力を入れ始めた。

「な…何をしているのさ!!痛い、いたいいたいっ」

 問答無用に力ずく、僕の首を支柱にして、なんと貫通したままの腕を引き抜きに掛かったのである。

「おんなはマナがつきればしぬ。けいやくしゃがしねば、せいれいもしぬ」

 ブチブチブチと、聴きたくも無い皮膚の引き千切る音がした。

「いたいいたい!やめて!!君の皮膚が破れてる、すごい事になってるってば!!」

 黒の行商人の半身から、ギザギザに肩から外れようとしている腕の付け根から、夥しい鮮血が噴き出してくる。
 僕の血ではない。男の血だ。
 人ではないはずの男から出てくる血の色は、真っ赤だった。
 人間と同じ色の、大量の赤に目眩がする。

 どうやっても何をしても、僕を貫通した腕は抜けなかった。
 どういうカラクリでくっ付いているのか知らないが、初めから僕と男は一体化していたかのようにぴったりと皮膚が張り付いていた。
 占い師の施した魔法の力は強い。どうやっても解呪できないのなら、くっ付いた皮膚を剥がせば良い。
 男はそう判断し、無理矢理抜きに掛かったのだ。例え半身が犠牲になろうと、大怪我を負おうとも厭わずに。

「なかまはたよりにならず、むしろ死へのカウントダウンははじまった。そしてあなたのまえには、まほうそのものをむこうかするバケモノがいます。あなたのこうげきは、いっさいききません」

 魔法使いをこの場で殺せるのならば、半身くらい安いもの。
 魔法使いが死んで結界が解ければ、仲間を呼んで治癒すればまた元通りになる。
 男はそう言っているのだ。

「ぐがぁっ!!…ははっ、ようやくぬけましたよ、ははは!!これでおにもつもなくなりました」

 肩が、千切れた。
 皮膚が伸び切って、血の赤と脂の白が混じり合ったものが僕の顔面に降り注ぐ。

 はあはあと大きく息をする黒の行商人はよろけて砂に尻を付き、呆然とする僕を見上げて笑った。
 とても大きな口を開けて、人間らしく大笑いした。

 僕の腹から出ていた男の腕は、男が千切った途端に白いモヤを出し、しゅうしゅうと音を立てて溶けていく。
 腹の異物感を失った僕も自由になれたものの、有利の立場にいる男という保険も消えて、僕は虚無と焦燥を同時に感じて立ち尽くす。

「やはり耐えれんか。これくらいのマナで溶けるなら、《中央》だと一瞬で灰になるかもしれんな。連れていけなくて残念だ。だとしたら、選択肢は二つしか残っていない」

 占い師はこんな状況でありながら、平然と言い放った。

「喋るか、死ぬか。さあ、どっちにする」
「ま、まだいうか…このまほうつかいめぇ!!いいでしょう、そんなにしにいそぎたいのなら、さっさところしてさしあげますよ!このやくたたずと、とこしえのすなにうもれて、くるしみながらしになさい!なかまもすぐに、れんごくであえますよ!!」


 ドガアアアアアアァァァ!!!
 ブワアアアァァァァア!!!


「え?…嘘でしょ、僕も…なの!!??」

 ブチギレの男が声の有らん限り叫ぶのと、モンゴリなんちゃらとかいうどでかいミミズの尻尾が砂地を叩き、舞い上げられた土砂流が襲い掛かってきたのはほぼ同時の事だった。

 僕の眼下に広がるのは、砂、砂、砂、砂、砂。
 占い師も砂を浴びさせられた姿を辛うじて目視出来るだけで、後は砂。

 あっと声を上げる前に、足元が抜けた。

「あーーーはっはっはっは!!ついに、ついにまほうつかいをころしましたよ!!あはぁ!!」

 黒の行商人の高笑いを頭上に聴きながら、僕は砂の渦に呑み込まれる。

「なんで、僕まで!!」
「あなたもようなしだと、いったでしょう。やくたたずの【核】もろとも、まほうつかいとすなのもずくとかしなさい。さようなら、クズのセト!!」
「だ、だれかっ!助け―――!!」

 助けを呼んだとて、誰も来るはずがない。
 ギルドの面々は、自分の事だけで必死なのだ。僕を助ける暇なんて、ある筈もない。

 それに。

 僕は見てしまったのだ。
 あの占い師も、敢え無く砂に呑み込まれゆく姿を。
 僕より一足先に、モンゴなんちゃらミミズの馬鹿でかい口の中に、吸い込まれていく姿を!
 彼女は抵抗すらしなかった。攻撃を無効化する砂に四方を取り囲まれて、どうすることもできなかった。

 万事休す。

 占い師は――彼女はもう駄目だ。あんなに偉そうに色々喋っていたけど、相手が悪過ぎた。
 黒の行商人は妥協しなかった。慢心が負けを導くのだと、魔法使いと戦って負け続けて学習していた。
 その当の本人が慢心によって返り討ちに遭うとは、一体誰が予想出来たというのだ。

 それに全力の敵に立ち向かうには、人手も足りなさ過ぎた。
 せめて騎士団がいれば、他のギルドの連中もいれば、少しは対処の仕様もあったのではないかと思う。
 幾らなんでもたった四人で、それも近接相手には真っ向不利な魔法使いがグレフと戦うなんて、無謀の極みである。

 この際占い師が男だろうと女だろうと、どっちだっていい。
 彼女が“紡ぎの塔”のギルドマスターで、《中央》の治世を取り仕切る中枢の一人だとしても、僕から言わせれば、彼女はただの無愛想で人付き合いが苦手な、とても美しくて過激で儚い花に過ぎなかった。

 僕は本気で彼女に惚れていた。
 最後にもう一度、彼女の柔らかい唇に噛みつきたかったけれど、もう叶わない。
 それだけが心残りになるなんて、僕はどこまで欲に忠実な、愚かな人間なのだろう。

 でも、これこそがセトなのだ。
 死ぬまで女を想っていられる僕の死に際としては、望ましいんじゃないかと思ってしまった。

 砂の濁流に呑まれた僕は、すぐに息が出来なくなって、今度ばかりは流石に死を覚悟した。

 大好きな占い師さんと同じ砂で窒息して同じ原因で死ねるなんて、僕は大概幸せ者なのかもしれない。

 窒息すると、苦しいというより先に意識が混濁して、最後は何も感じず死ぬものなんだな。

 僕は意識を手放した。

 人で在りながら人を裏切って甘い汁を吸っていた僕はきっと、輪廻の輪に組み込まれず煉獄へと堕ちるだろう。
 その時占い師も一緒だといいのに。
 そうしたらいつまでも一生傍にいられるのにね。


 ………。

 …―――――。


 こうして僕は、死んだ。




 最後まで機能している聴覚が、勝手に周囲の音を拾っている。

「…教えた通りにやるんだ。動きを封じて逃げ回れ」

 ―――このこえは、だれ。

「いいか、良く聴け。俺の張った結界域は、まだ効いている」

 ここちよい、こえ。

「すぐに戻る、こいつを連れて、な。面倒だが、ユリウスとの依頼を果たさねばならん」

 こいつとは…ぼくのことかな。

「それまで生きていろ、アッシュ。テルマはニーナを全力で守れ、いいな」

 ふふ、いいなあ、かまってもらえて…。
 どうせ、ぼくは…。

 ぼくは―――…


 堕ちる寸前に首元を掴まれたような気がしたけれど、僕はもう何も感知しない。



 ひとりになりたくない。



 最期の想いを遺して、消える―――――。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~

namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。 かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。 海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。 そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。 それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。 そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。 対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。 「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」 アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。 ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。 やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。 揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-

ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。 困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。 はい、ご注文は? 調味料、それとも武器ですか? カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。 村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。 いずれは世界へ通じる道を繋げるために。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

処理中です...